2021年02月08日

ロバートクラス・ポケットナイフ11cm

 ここしばらく、再びライ麦パンを作る様になったのですが、そこでふと思ったのが、古臭い硬いパンを切るんだから、なんか古臭い刃物で切ってみたい、という事。具体的には、『アルプスの少女ハイジ』のアルムおんじや、昔のドイツ兵が使ってた様なナイフを使いたい、という事でした。まぁ、ぶっちゃけ、切れれば何でも良いので、出刃包丁でもパン切り包丁でも何でも良さそうなもんですが、まぁ、雰囲気ってのも大事な「生活の余裕」じゃないかな、と思う訳です。


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木の柄がレトロで見た目が好きです




■どんなナイフか

 『ハイジ』はアニメですので、絵はあまり参考になりませんが、ドイツ兵が持ってたパン切り用のポケットナイフは、当時の写真やリエナクターの人のサイトを見れば分かります。色々見て回ったのですが、まぁ、生活用品だけに種々の形があって、どれそれが制式という感じではなさそうです。まぁ、日本の肥後守みたいなもんでしょうから、色んなメーカーが作っていたのでしょう。
 それもさる事ながら、当時使われていた物と同等ないし似た様なものが売っているのか、が問題です。オークションなどには、当時の物が高価で出品されていますが、自分は別にリエナクターでもコレクターでもないので、そういうのはそういう人らに入手してもらった方が良い。そもそも、食べ物切るのに古い道具使う気にもなれません。
 てな事を考えていたら、案外あっさりと当時のドイツ兵が持ってたのと、ほぼクリソツの折りたたみのナイフを見つけました。ロバートクラスというメーカーのもので、ドイツのゾーリンゲンに会社がある様です。ナイフだけでなく、ハサミとか髭剃りとかも作ってて、日本にも結構入ってきている様です。むしろ、そっちがメインで、このポケットナイフなどは「昔から作ってて、ついでに」日本にも来てる様な感じです。
 ちなみに、このメーカーの園芸用として売られているナイフは、ドイツ軍の電工ナイフとそっくりで、レビュー欄でもその話しが結構出ていました。まぁ、昔から兵隊が使うナイフを作っていて、そのまま今も作ってるという事でしょう。

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今時珍しく、油紙で包んでありました

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折りたたんだサイズは110mmくらい、重さ70gくらいです

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刃渡りは80mm
ポケットナイフですが、ポケットに入れて持ち歩かない様に

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MESSERはドイツ語で小刀のこと
木の柄が手にしっくりきて持ちやすいです

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ロックはしっかりしてますが
刃の引っ張る部分が広めに取ってあるので
刃を引っ張り出すのはし易いです



■パンの切り方

 さて、アルムおんじやドイツ兵のパンの切り方ですが、左手でパンを持って、右手でナイフを持って、ナイフを自分の体の方に引く様にして切ります。このポケットナイフの刃渡りは80mmくらいですので、ライ麦パンの方が大きいのですが、パンを手に持ったままスライスするには、ナイフをぐるりと回してパンを切る必要があります。
 ところが、実際にやってみると、結構難しい。まず、この手のナイフは大抵そうですが、刃こぼれ防止のためか、包丁ほどに切れる様に鋭利な刃は付いていません。なので断ち切る様な切り方は、力技なるのですが、刃を回して切ろうとすると、パンの中が引きちぎれる様な格好になって、キレイにスライスできません。
 また、ライ麦パンは表面はそれなりに硬いので、引き切りをしようとしてもなかなか刃が立たず、むしろ突き立てた方が良い。パンに突き立ててたあと、引き切る様にしながらナイフを回してパンを切るという感じです。ややこしい文章になる程度に、最初のうちはスパッとはいきません。
 手に持ってパンを切らねばならないのは、まな板がないとか地面に置いて切る訳には行かないとか、そういう事情だからですが、切ったパンが地面に落っこちない様に、切ったパンの方も指で押さえておく必要があります。
 アルムおんじは、自分の家で暮らしてるので、テーブルの上に置いて普通にパンを切れば良さそうなもんですが、こういう切り方をしてたのは、おんじが傭兵やってた頃に身についた習慣だったからなのでしょう。(スイスが傭兵稼業を禁止するのは1874年、『アルプスの少女ハイジ』刊行は1880年)

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自分の体の方に刃を向けるのは
日本の刃物の使い方ではないです

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パンを切りつつ、パンを落とさない様にしなければなりません

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パンが中で引きちぎれています
練習の要あり


■切れ味

 こうかくと、まるで切れ味の悪いナイフの様に思われそうですが、そんな事はありません。試しにテーブルにパンを置いて、包丁で切る様に切ってみたら、そこまで難儀するほどの事はありませんでした。刃のタッチの感じは、ビクトリーノックスのアーミーナイフやレザーマンのマルチツールとほぼ同等です。
 先にも述べた様に、別になまくらなのではなく、アウトドア等で使用する際、あまりピンピンな刃では刃こぼれしても困るので、そこそこの刃がこの手合いのナイフには付いてます。そのつもりをしておけば、及第点な切れ味だと思います。
 もっとも、やっぱり切れ味に関しては、普段使っている包丁が基準になってしまいますので、この手のナイフは使い勝手が悪いと感じる人は、カッターナイフを使ったりもしますし、そもそもナイフなんか使わないでハサミでOKなんて考え方もあります。(自分もキャンプの時はそうです)
 しかしまぁ、そんな事を言ったのでは身も蓋もありませんので、自分の家では、余裕もってアルムおんじごっこにこれを使おうと思います。

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まぁ、家で使うんですし
やりにくかったら、テーブルに置いて使えばよろしいw







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tanisi_corp at 11:00コメント(0)食器系 

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