ラムレーズンはその名の通り、ラム酒に漬けた干しぶどうの事ですが、買えば結構良い値段したりします。もっとも、ケーキ作ったりする人以外は、あまり買う事はないと思うのですが、実は簡単に作れます。同様に、ドライフルーツのラム酒漬けも簡単に作れます。これもお菓子作りする人以外はあまり用事ないでしょうし、そもそもドライフルーツ自体、買ってまで食いたいと思う人も少ないかと思います。簡単なだけに、既に多くのブログやネットレシピで紹介されていますが、たにし炊事部立ち上げ記念で、自分もラム酒漬け作ってるのをご紹介します。


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レーズンの方はそうでもないですが
ドライフルーツの方は結構いい値段します





■下準備

 まず、ドライフルーツを15秒ほど湯がいて、湯切りします。ドライフルーツの表面は、砂糖やオイルでコーティングされているのですが、そのまま酒に漬けても、酒があまり浸み込みません。ぶっちゃけ、ちょっと手間ですが、この手間を省く事は出来ません。湯切りしたら、キッチンペーパーでざっくり水分を吸い取ります。
 次に、漬け込みに使う瓶を湯煎して、煮沸消毒します。これをやらないと、中で雑菌が湧いたりします。もちろん、蓋も一緒に湯煎します。ただし、煮立った湯に冷えた瓶を入れたら割れてしまう可能性もあるので、水と瓶を一緒に入れて火にかけて、グラグラ煮立ったら、湯から瓶を引き上げます。そのままにしておけば、熱で水分が飛んでくれる場合もありますが、水分が残ってたら、キッチンペーパーなどで拭き取りましょう。
 ちなみに自分は、150gくらいの鮭フレークの瓶を使います。このサイズだと、ドライフルーツ200g分の大きさで、飯盒ケーキ1個分のドライフルーツが漬けれるからです。

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煮込むのでなく、さっと湯がく感じ

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結構油が浮いています

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瓶も煮沸して乾かしておきます


■瓶詰め

 準備が済んだら、瓶にドライフルーツ200gを入れ、ドライフルーツが浸る程度にラム酒を注ぎます。ラム酒はどんな種類でも構いません。ホワイトラムならドライフルーツの色目が活きた出来栄えになりますし、ダークラムなら香り豊かなドライフルーツになります。ラム酒以外にも、ブランデー漬けもよく作られます。
 ラム酒を注いだら、蓋をします。そしてそのまま常温で放置します。一般に、10日くらいから使える様になると言われていますが、自分の経験では4日目くらいでも結構いい味がします。半年くらい放置してから使う人もいます。まぁ、作り置きするためのものですので、殺菌さえちゃんとしていれば、半年くらいは平気で使えると思います。
 ちなみに、瓶を煮沸するからか、瓶詰めの段階では瓶がまだほんのり温かかったりして、蓋をして翌日には結構蓋がカチカチに閉まっています。いわゆる「瓶詰め」になった感じです。殺菌の見地から、使う時まで蓋を開けないのが吉です。

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製菓でよく使われるマイヤーズラム

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こちらは1970年までイギリス海軍で支給されていたパッサーズラム

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ホワイトラムの定番、バカルディ




■洋酒漬けドライフルーツの活用法

 ドライフルーツのラム酒漬けだけをモリモリ食べるって人は、あまり聞いた事がないので、やっぱり基本的にはケーキだのお菓子だのに使う事が多いと思います。アイスクリームに混ぜて食べても美味しいです。
 自分の場合は、もっぱらパウンドケーキの具として使っています。ただ、目下のところ、ドライフルーツが均等に混ざった状態で焼き上がらず、下半分に沈殿した状態で、これを改善する研究中です。原因はいくつかある様ですが、一旦乾燥させてドライな状態にするとか、粉をまぶすなどある様ですが、抜本的な解決にはなっていません。
 漬けたドライフルーツを酒から引き上げて、乾燥に回す際には、やっぱり10日そこらじゃパンチのある洋酒漬けにならないので(乾燥して味が飛ぶ)、せめて1ヶ月は漬けたのを使う様にしています。
 こんな具合で、「使おう!」と思った時に作って間に合うものでもなく、逆に保存の効く作り方という事もあって、「その気」がなくても作り置きしておくもの、という認識を自分はしています。

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漬けたフルーツを干すと、ちょっと萎んできます

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開封したら早めに使う様にします