2020年12月14日

洗車のお話し

 オフロードバイクのレースやってて実は避けて通れないのが、バイクの洗車です。オンロードの場合でもそれなりに汚れるでしょうが、オフロードの場合、時と場合によっては、土だの泥だの草だので、猛烈に汚れます。もちろん、そのままにしておくという訳には行きません。汚れたもんは綺麗にしないといけないのは、家や服と同じな訳です。「洗車は整備の基本」と言われるのですが、整備をバイク屋さんにお願いするにしても、きったないバイクではいい顔されませんし、泥つきまくりのバイクは「洗い直して来い」と言われます。かく言う自分は、人に講釈たれれるほど洗車が上手な訳ではありませんが、上手い下手関係なく、洗車は出来る限りキレイにしなければなりません。


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こんなゲチョゲチョになった状態で
放置って訳にも行きませんしねぇ




■あった方が良い道具

 洗車のための道具というと、真っ先に思い浮かぶのが洗車機ですが、これは予算の関係や住環境によって導入の可否が問われます。この趣味始めたばかりの人は、他にも色々入り用で洗車機買うのはまだまだ先でしょうし、集合住宅に住んでる人は洗車機はおろか、洗車する場所にも事欠く可能性があります。なので、まず先に、手で洗うための道具を買いましょう。これはホームセンターでも売ってますし、それほど高くもありません。自分が使っているのは、以下の道具です。
  • バケツ
  • 車用の洗車ブラシ
  • 運動靴用の柄付きタワシ
  • 車用の洗車スポンジ
  • マッドアックス
  • チェーンブラシ
  • サイレンサープラグ
 バケツは水汲んでバイクにぶっかけたり、雑巾洗ったりする他、これら道具の収納ケースも兼ねています。丸いのより四角いやつの方が、しまう時に収まりが良いです。車用の洗車ブラシは、バイク全体を洗う他、タイヤを擦る時にも使います。運動靴用の柄付きブラシは、車用のブラシで入らない所用です。スポンジは、外装に染み付いてる土や泥の跡を落とす為に使います。ここまではホームセンターに売っています。
 マッドアックスというのは、フェンダーの裏やその他バイクのあちこちに入り込んだ土をこそぎ落とす為の道具です。あると結構便利ですが、これが無かった頃は、ご飯よそうシャモジとかゴムベラとか、そこらに落ちてた棒を使ってました。チェーンブラシは、その名の通りチェーンを洗うためのものです。ノンシールなら外して灯油にドブ漬けでもいいですが、シールチェーンはそういう訳にも行きません。サイレンサープラグは、洗車中にサイレンサーに水が入らない様にするためのものです。これらはバイクショップに行けば大抵売っています。

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常時トランポに搭載してる洗車用品
もっとも、現地で洗車の際に使うのは
土を落とすマッドアックスくらいなもの
あとは自宅で洗車する時に使ってます


■洗車する場所

 バイクの洗車をする場所というのは、結構重要です。というのは、バイクを洗う理由は、バイクが土や泥まみれになっているからですが、それをそのまま家に持って帰って、仮に家にバイクを洗う場所があるとしても、持ち帰った土や泥は自分の家の前の道路とか落とす格好になります。つまり、自分の家の前が土で汚くなったり、下手したら近所迷惑になったりもします。
 大体のオフロードコースには、洗車場と洗車機がある事が多いです。もちろん、洗車機は有料ですが、洗えるならコースでざっくりでも良いから洗って帰るのが良いです。コースで付けた土や泥は、コースで出来る限り落として帰る。そうする事で、なるべく自分ん家や隣近所に迷惑の掛からない様にするのが得策です。洗車する前に、上記に挙げたマッドアックスなどを使って、出来るだけ車体から土や泥を落としておく。そうする事で、洗車機を使う時間を短縮する事ができます。自走の人は、あまり沢山の装備を持てないと思いますが、杓文字くらいは持って行っておいた方が良いでしょう。
 さて、コース以外で洗車する場所となると、自分の家の前くらいしかないと思うのですが、ここで注意したいのは、洗車した後の落ちた土だの泥だのの始末。ほんのちょっとくらいなら、雨とか風で飛ばされてなくなりますが、目立つ様なら、乾燥してから箒と塵取りで集めて、植え込みなどの土のある所に捨てましょう。見栄え悪いままだと、近所から苦情来ないまでも、悪評が立たないとも限りません。

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現地で洗車して帰らないと、トランポの中もひどい事になります

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でないと、家の前を土汚れで汚す事になります

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一応、水を流してキレイにしますが
地面に前回の洗車の跡が残っています


■洗車機がない場合の洗車の仕方

 洗車機というのはそれなりにお値段するもので、購入順位としてはかなり後の方になると思います。となれば、洗車機を使わないで手洗いするより他ないのですが、そこで重要なのは、「水道が確保できるか」という事です。
 一軒家であれば、大抵は家の外にも散水用などの蛇口があったりして、それにホースなり散水用のシャワーなりを付けて洗車する事ができますが、アパートやマンションなどの集合住宅の場合はそんなもん無いか、あっても勝手に使ったりしたらダメだったりで、蛇口ひねって水ぶっかけるという技は出来ません。
 自分の場合は、住んでたのが2階より下でしたので、どうにか自分の部屋から下までバケツで水を運ぶ、という力業で対処した事がありました。45リットルのポリペールに、えっちらおっちらバケツで水を貯めて、そこに漏斗を突っ込んで水を汲み、シャワーノズルを外した漏斗で水をかけるやり方です。漏斗の自由落下による水力は意外と強いのですが、部屋から水を汲んで来なければならないのと、フェンダーの裏とかはバイクを立てた状態では洗いに難いのが難点でした。当然の如く、洗車機使った場合の3倍くらいの時間がかかります。
 漏斗であれ散水ホースであれ、自宅でバイクを洗う場合は、大抵の場合は泥は乾いた状態になっています。つまり、水ぶっかけた程度では、土そのものは落ちても、土汚れは落ちない事が多いです。そこで洗剤を使う訳ですが、その手の洗剤はバイクを水で濡らしてから使うのでなく、バイクが乾燥した状態で洗剤を吹き付け、泥を浮かせてから水をかけて洗い流すのが基本です。といっても、水かけたくらいではキレイになりませんので、ブラシを使って必死こいて擦らねばなりません。

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極初期の洗車風景
えっちらおっちら部屋から水を運んでた

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漏斗だけでは足りず、ポリタンにもノズルつけて使用

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マンションの管理人のおじさんが散水栓使わせてくれる事になり
リール式の散水ホースを使えるようになった

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漏斗に比べればマシなものの
散水ホースでの洗車も大概大変です



■出先で使う自前の洗車機

 上にも書いた様に、オフロードコースには有料の洗車機があったりするのですが、同時に水場もあったりして、自前の洗車機が使える事があったりします。またモトクロスの場合、ヒート毎に洗車する必要から水場を設けられる事が多く、エンデューロの場合でも水場があったりします。
 そういう所で活躍するのが、エンジン式の洗車機です。洗車機にはこの後紹介する電動のものもあるのですが、こうした出先では電源を確保出来ない場合が多いので(仮に発電機を使うにしても、容量の大きなものが必要だし、道具が増える)、エンジン式の方が良いとされています。また、一般に電動の洗車機よりもエンジン式の方がパワーが大きいです。
 エンジン洗車機を使う場合でも、洗剤を使った方が落ちが良いのでしょうが、大抵の場合は汚れて直ぐに洗う事が多いので、洗剤なしで洗う事もままあります。というか、現地では徹底的にキレイにする、というよりも「とりあえず目立った土は落としておく」レベルの洗車になる事が多いです。まぁ、パワーが結構あるので、手洗いなんかよりははるかにキレイに土だの泥を落とせます。
 ただ問題なのは、このエンジンの音が結構大きくて、自宅のある住宅地では近所迷惑になってしまう事。さらには、給水が水道の蛇口から直接できず、タンクなりプールなりに水を貯めた状態で行わねばならない事などから、自宅で使うにはやや難があり、エンジン洗車機を導入後も、自宅での洗車は散水ホースを使っていました。



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バイクだけでなく、泥人形になったライダーも洗います

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パワーあるのですが音がうるさいので
自宅で使うには憚りがあります
(実質、使わない)

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エンジン洗車機は、基本的に出先用です


■自宅で使うのに具合いい洗浄機

 自宅では長らく散水ホースを使っていたのですが、流石に大変という事で電動の洗浄機を買いました。エンジン洗車機は結構高いですが、電動の洗浄機は2万円も出せばそこそこ良いのが買えます。電動の洗車機ですから、家の壁にコンセントさす所がないと少々不便ですが(家の中からコードを引っ張ってこなければならない)、給水は蛇口から行えますし、音もエンジン洗車機ほどうるさくはないので、自宅で使うには最適です。ついでに言えば、バイクだけでなく壁とか網戸なども洗えるので(むしろ、それが本来の使い方)、バイク用品としてでなく家財として稟議を通す事も可能ですw
 パワーはエンジン洗車機に比べると劣るので、落とせる土や泥はマッドアックスで可能な限り落とします。基本的な使い方はエンジン洗車機と同じですが、自分が買ったケルヒャーの洗浄機には、壁を洗う用のサイクロンジェットノズルというのが付属していて、これが外装に残った土汚れを落とすのに非常に便利。まぁ、壁の苔とかをバスターするノズルだから、土汚れなんか屁でもないのでしょう。
 自宅に帰ってから洗車する時は、たいてい土が乾燥してて、この土汚れを落とすのが大変なのですが、電動洗浄機に替えてから、作業時間が散水ホースの時の3分の1ほどになり、非常に楽になりました。



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電源と水道が確保できるなら、電動洗浄機は導入した方が吉です

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サイクロンノズルで
タイヤのひつこい土汚れも落ちやすくなりました

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エンジン洗車機に比べると、軽量なので出し入れも楽です


■バイクの洗い方

 自分の場合、練習やレース終わって、その後すぐに洗車する場合は、せいぜいマッドアックスで大まかな土を落とす程度で、そのまま洗車機をぶっかけます。ただ、洗車機を当てる順番みたいなのはあって、
  1. リアフェンダーの裏
  2. リアタイヤ
  3. 右か左に回ってバイクの側面や上
  4. フロントフェンダーの裏
  5. フロントタイヤ
  6. さっき右やったなら左の側面や上
 みたいな感じでやってます。まぁ、洗車場の立地などによって、前からやったりする事もありますが、なんとなくいつもリアフェンダーから取り組んでます。まぁ、一番土が付いてるとこでもありますし。プロのメカニックの人は、「前から土飛んでくるんだから前から洗う」とか言ってましたが、前から洗おうが後ろから洗おうが、とにかく目につく土は徹底的に落とさねばなりませんから、念入りにやります。意外と見落としやすいのが、アンダーガードやスイングアームの下ですので、目を皿の様にして残っている部分を探します。ただ、後がつかえている事も多いので、なるべく手早くやる様にも心がけます。
 こうして洗っても、ウチに帰ってみると結構土汚れがあったりするものですし、洗車するほどでなくても埃っぽくなってる事もあります。そういう時は自宅で洗車という事なりますが、自宅で洗う時は大抵土だの泥だのは乾燥しています。なので、単に洗車機ぶっかけるだけでは、労力がかかりますので、洗剤の力を借ります。まず、洗剤をくまなく車体に散布します。水を先にかけず洗剤から行くのは、洗剤によって土を浮かしてから、水ぶっかけて洗い流すためです。マックオフなどの高性能な洗剤と電動の洗浄機を使えば、ほぼ擦らずともキレイになります。洗浄機がない場合は、ブラシだのスポンジだのでこする必要があります。
 現地の場合も自宅の場合も、洗車する際はサイレンサープラグをマフラーなりサイレンサーなりにつけて、水が入らない様にします。それがない場合は、軍手でも新聞紙でも良いから、とにかく栓します。現地で洗車した場合は、洗車場からトランポまでバイクを押して行かねばなりませんが、その際、タイヤにラップを巻いておくと、洗ったタイヤに土が付かないだけでなく、ラップ無しの時よりもトランポの中が汚れません。
 バイクを洗い終わったら、そのまま放っておくのでなく、雑巾でバイクを拭きます。特に重要なのは倒立式のフロントフォークで、必ずインナーチューブをキレイに拭きます。そうする事で、シールから汚れが入ってオイル漏れするのを防ぎます。また、チェーンも雑巾なりキッチンペーパーなりで水気を拭いて、チェーンオイルを塗布します。でないと錆びます。夏場などは放っておいても乾いていってくれますが、冬場なのはなかなか乾かないので、雑巾は多めに持っていき、さっさと拭いてしまいましょう。

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現地で洗車後、ラップを巻いた状態
面倒くさいですが、やっておくと諸々汚れません

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洗剤はケチらずたっぷり使いましょう

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洗車は前からやるのが良いらしいですが
後ろからやらん訳にもいきませんw

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マックオフをかけた部分とそうでない部分の差
ちなみに、ブラシで擦ってません


■まとめ

 色々書きましたが、実のところ、自分は洗車が下手です。必死こいて洗っても、バイク屋さんからダメ出しされます。10年やってきて気がついた事は、
  1. 洗剤はいいのを使う(今んとこマックオフ最強)
  2. 洗浄機は買えるなら買った方が良い
  3. 表面はキレイでも中は汚かったりするので、半年に一度は外装全バラにする
    (激烈マディの時は、半年待たずにバラして手洗いした方がいい)
 という事が分かってきました。
 あと、自宅でじっくり洗車してる時に、ボルト取れかけとか、フレーム歪んでるとか、そういう細々した事を発見する事がままあります。単にバイクをキレイにする、という意識だけでなく、どっか不具合ないかなー?くらいの意識があっても良いと思います。バイクが定格通りの性能を発揮するのは、すべからく整備が行き届いているかにかかっています。洗車は自分でもできる整備と心得て、面倒臭がらずに取り組んで欲しいと思います。

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バイクだけでなく、ブーツやウェアも洗うの面倒ですよね
マディの時は、洗濯機に入れる前に
外で土を落としましょう









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