酒が飲める人なら梅酒でも作るんでしょうが(作った経験あり)、自分は酒飲まないので、作っても人にあげるだけ。これじゃつまらん、という事で、今回初めて梅シロップにチャレンジしてみました。というのも、梅と氷砂糖を瓶に入れるだけで出来る!と、如何にも簡単そうに書いてあったからです。
梅シロップはこれだけで出来る
今から考えたら、梅の上に氷砂糖を被せたら良かった
■氷砂糖は溶けるのか?
上に書いた通り、梅シロップは梅と氷砂糖を入れとくだけで勝手に出来る、との事なのですが、ここで不思議に思ったのが、「氷砂糖は溶けるのか」という事。口の中にでも入れん事には溶けるもんでもない、と思っていたので、その点がまず不思議だったのです。
ところが、なんと驚いた事に、瓶に入れた翌日から、少しずつ氷砂糖が溶けてきているではないですか。蓋を開けて中を匂ってみると、梅の匂いと甘い匂いが漂ってきて、実に美味しそうです。玄関の靴箱の上に瓶を置いて、毎日氷砂糖が溶けて、梅が浸っていく様を楽しみに眺めていました。
梅は氷砂糖が溶けたシロップに使った部分から色が変わっていき、萎んでいく様でした。しかし、溶けるには時間がかかり、下の方の梅は萎んできても、上の方の梅は青いまま、というのがしばらく続きました。まぁ、梅干しも浸透圧で梅酢が上がってくるくらいですから、砂糖が相手であっても、梅のエキスが浸透圧で滲み出てきて、最終的には梅が全部浸かるんだろうな、と思っていました。
ビックリした事に、何もしてないのに
氷砂糖が溶けてきました!
シロップに使った梅から色が変わってきてます
下の梅はシワシワになってきました
このまま上手くいくと思ってました
■まさかのカビ
ところがです、氷砂糖が溶けきり、梅が浸かる前に、梅の色がえげつない色に変わっていき、しかもカビが生えてきました。蓋を開けて中を匂ってみると、明らかに腐った様な臭い。一体何が悪かったのか分からなかったのですが、指摘されたのは「みだりに蓋を開けてカビの胞子が入った」「気温の高い玄関に置いていた」という事でした。こうなっては、もう食えたもんじゃないので、泣く泣く処分する事にしました。
しかし、このままやめたのでは面白くありません。そもそも梅の質も悪かったのでしょうが、失敗ついでにリベンジ。梅の黄熟中に熟し出した梅を、梅ジャムにでもするつもりで冷凍していたのですが、それをホワイトリカーで洗って、余ってたグラニュー糖を入れて、どうなるか試してみる事にしました。
今度は表の放り出して置かず、冷蔵庫の中で作る事にしました。面白い事に、冷えた冷蔵庫の中でもグラニュー糖は溶けていきました。もっとも、氷砂糖ほど溶けが良い訳でなく、底に落ちて溜まった砂糖は、いつまでも溶けずに残っていました。
おー!ジーザス!なんじゃこりゃ〜〜
梅ジャムになる予定の半分熟した冷凍梅を再利用
カビた所をホワイトリカーで洗って
グラニュー糖漬けにしました
冷蔵庫の中でも、一応は砂糖は溶けていきました
二ヶ月後の様子
梅はあまり萎んでいません
砂糖も溶け残っています
■結果
どうにかこうにか、それっぽいモノは出来ましたが、当初玄関で観察してた時の様な、フルーティーな梅の香りがするシロップでなく、何となくすえた臭いのする梅シロップが出来ました。まぁ、そもそも傷み出した梅を使ったのですから、こればっかりはどうしようも無かったかなと。
一応、試飲してみましたが、グラニュー糖100%ですので、甘いには甘いですが、やっぱり味が良くない。これを得てしてサイダーで割ったり、かき氷にかけて食べたいと思わない。やっぱり失敗は失敗です。結果が分かったので、捨てろと言っているのですが、何かにつけて貧乏性の嫁さんが捨てるのを渋るので、今でも冷蔵庫の野菜室の中に鎮座しています。
今回の敗因は、
- 外部からのカビの胞子が入りやすい玄関で、蓋を開け閉めしてた事
- 夏が近づき気温が高い玄関に置いていて、梅が傷んだ事
- そもそも梅の質が良くなった事
- グラニュー糖より氷砂糖の方が純度が高い事。
と言ったところだとうと思います。失敗したままでは格好がつきませんので、来年、改めてチャレンジしてみたいと思います。
えも言えない状態の梅
臭いも今ひとつです
すえた臭いがして、自分はノー・サンキューです
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