新型コロナウイルス騒動で、仕事と買い物以外は絶賛自粛中です。別にバイクの練習するのが感染拡大に何か影響するとも思えないのですが、そういう時に限って怪我して、諸々困った事にもなる事が多いので、そっちの方もしばらく様子見です。
 そんな訳で、暇を持て余してますので、こういう時でなきゃやらない事をやる事にしました。


2020-04-19-12.17
家に駐車場があるお陰で往来の邪魔になりません




■台車の必要性

 モトクロス時代に買った丸山製作所のエンジン洗車機・KSW10-Mですが、購入以来8年、時たまやるオイル交換以外の世話は全然してないのに、スターターの紐が千切れて交換した以外は、今でも元気に働いてくれてます。ただ、問題なのはその重さ。何せ16kgもあります。これを持って水場まで行くのは、結構骨が折れます。重いが故に使わない、なんて事もしばしば。他に使いたい人がいたら、貸してやるから運べ、と使役するくらいです。
 ところが、昨年秋の台風のあと、桶川スポーツランドの泥さらいの手伝いに行った時の事。なんと皆さん、洗車機とポリペールを台車に乗せて運んでいるではないですか。なるほど、こうすれば洗車機を手で運んで移動させる手間がないですし、水もポリペールで一緒に運べて、機動力が一気に向上する訳です。モトクロスの場合、水場はパドックの直ぐ近くに設けられる事が多く、台車で運ぶほどでもなかったのですが、モタードではこうするのが当たり前の様でした(まぁ、あっちは広いサーキットの掃除で使うのですが)
 となれば、自分も台車を使いたくなる。特にパドックから水場が遠いコースなんかでは、絶対にあった方が良い。自分で16kgを運ぶ労苦を考えたら、台車を出し入れする手間など、物の数ではありません。

2020-04-15-13.03
エンジン洗車機「丸山くん」
ほとんど壊れず、今日も元気ですが、重たいです

2019-10-20-09.47
桶スポ復興支援の一コマ
台車に洗車機を載せる発想は、これまでありませんでした


■台車の運用法

 一口に台車といっても様々な物がある訳ですが、この洗車機を載せる関係で、二輪タイプのカート式は除外。四輪タイプの物から選ぶ事にしました。オフロードのコースで使う事を考えると、車輪の大きなタイプが理想的なのですが、そういうのは値段が高かったのと、トランポに積むにもデカ過ぎたので落選。結局、台に持ち手が収納できるスマートな物にしました。これでも耐荷重は80kgですので、洗車機やクーラーボックスなど、その他荷物を積むには十分でしょう。当初は角形のポリペールも積めるサイズを考えていたのですが、後述する様にトランポの棚に収納する事を考えて、洗車機が載れば充分なサイズの物にしました。
 とりあえず積んでみた感じは、「手で運ぶよりは、遥かに楽」というもの。このまま町内一周しようかと思うほどの楽さでした。普通に道端を運ぶ分には、洗車機の自重も結構あるので、落っこちたりする事はないと思います。ただ、オフロードのコースは地べたがガタガタですので、滑り落ちてしまう可能性が高いです。なので、そうした所では、タイダウンで台車と洗車機を縛着するなどの工夫が必要です。そうする手間をしても、手で運ぶよりは遥かに楽ですし、楽という事は出番も増えるという事です。

2020-04-15-15.00
今回の主人公、スリム台車
なんですが、こいつを積む為に、結構な手間になりました

2020-04-15-15.31
良い感じに台車に収まる「丸山くん」
手で運ぶより遥かに楽です


■台車の収納場所

 さて、問題なのは、この台車をどこに収納するかでした。自分のトランポは、他の人に比べれば荷物が少なくて空いてるスペースが多いのですが、用事もないのに毎回出したり入れたりは面倒臭いので、使う時だけ出す、要らん時は邪魔にならんとこに収納する、というのが自分の流儀です。
 一番最初に考えたのは、右側のメインのバイクの側のタイヤハウスの上。左側のサブのバイクのタイヤハウスには、折り畳みのテーブルが配置してあるのですが、これと同様のやり方です。しかし、実は右のタイヤハウスは、着替える時の腰掛けとして使っていて、仮にここに物を置くとしたら、毎回どかさねばなりません。
 次に考えたのが、棚の真ん中に収納している折り畳み椅子を出して、そこに台車を入れる案。というのも、椅子はほぼ毎回使う割には、一番奥にしまってあるので出すのに手間がかかるのと、仕舞うのも一番最初でなくてはならず、ずっと使い勝手が悪いと感じてました。むしろ椅子こそ、右のタイヤハウスに置いた方が、いの一番に取り出せて、仕舞うのもバイクを積んで、最後に積む事が出来ます。
 ところが、この棚を作った時は、そこに台車を入れるなんて事は考えておらず、むしろコンテナが丁度入るサイズで作っていました。なので、台車を入れようとしたら、微妙に幅が足りない。若干10mmほど足りない。上に乗っける格好にすると、運転席のルームミラーで後方を見るのに邪魔になる。さぁ、どうするか。

2020-04-15-15.01
トランポの右側のタイヤハウスに置く案
実際には、上に見える網からストラップで吊る格好になる

2020-04-15-15.32.56
しかし、ここは着替える時に腰掛けるので
あまり物を置きたくないんですよね

2020-04-15-15.32
椅子は棚の真ん中に入れているのだけど
ここだと出すのは最後で入れるのは最初と
実は結構使い勝手が悪い

2020-04-15-15.33
ここに代車が入ればベストなんですが
実に微妙に入らない
このままでは落ちそうだし、ルームミラーにも邪魔

2020-04-15-13.54
まさか台車を入れるなんて想定してなかったので
幅はコンテナが入るジャストサイズです



■台車の収納場所

 そこで考えた案は二つ。まず、棚をバラして、棚の幅が40cmになる様に作り変える案。しかし、これだと改めてコンパネか何かを買ってきて、ホムセンでサイズに切って貰って、ネジ抜いて付けてと、結構大層な作業になります。ちなみに、この棚作った時もそれなりにデカいので大変でした。なので、あまり大変な事はしたくない。
 次に考えたのは、椅子入れてる所の切り欠き部分を、台車が入る程度に拡大して、台車が棚から少々はみ出るのは目つぶって、台車が飛び出て来ない様に切り欠きの左右にフックでも付けて、ゴムバンドで固定する案。これならジグソーで切り欠くだけですし、新規に板を用意する手間も金も掛かりません。その代わり、棚の表面にフックが出っ張って、なんか引っ掛けて怪我しそうです。
 しかしまぁ、新型コロナのお陰で、休みは多くなったし、どうせ暇持て余してるし、こんな時でなきゃ、面倒臭い作業はしてる暇もないので、一つ目の案、つまり棚をバラして幅を広げる事にしました。現状で38cmですが、余裕見て40cmに拡大する事に。この程度増やしても、バイク積む上ではあまり影響も出ないでしょう。

2020-04-19-09.48
まず、木ネジを露出させるために、表面のクッションフロア剥がし
まさか作り直すとは思ってませんでしたが
両面テープでとめてあるので、パーツクリーナーで剥がせます

2020-04-19-11.18
古い両面テープを剥がして、木ネジを外します
電動ドリルは、トランポの板張りをした時に買ったもの
壊れもせず、ずっと使ってます

2020-04-19-11.28
左が古い38cmのコンパネ
右が新しい40cmmのコンパネ
2cm大きいだけで、かなり大きく見えます

2020-04-19-11.46
エンジン部分に当たるところを切り欠き
このジグソーも、板張りの時に買ったものです

2020-04-19-11.55
前の棚板の跡に合わせて、新しい板の棚板をつける位置を決めます
(ネジ穴を再利用するため)

2020-04-19-12.02
仕切り板に棚板をつける作業が一番大変
前回は一人で四苦八苦してましたが、今回は嫁さんのサポートがあって
とても楽に作業ができました

2020-04-19-14.31
あとは、バリバリっと木ネジを打ち込んで完成
と言いたいところですが、結構修正しました
両面テープを貼って、クッションフロアは再利用

2020-04-19-15.03
滑り止めシートも今回は棚の底に貼り付けました


■棚の使い心地

 そんなこんなで棚完成。まぁ、作る手順は前と一緒だし、始めてしまえばとっとと完成してしまいます。使い心地も何も、幅が2cm広がっただけなので、前と基本的には変わらないのですが、やっぱりちょっと余裕を持って物を積める様になりました。バスケットだのコンテナだのの横に、すぐ取り出すもの(サービスマニュアルとか割り箸とか衛生材料とか)を入れてましたので、それらがさらに入れやすくなりました。
 さて、肝心の台車の出し入れですが、当然のことながら、いい感じにフィット。努力した甲斐があろうというものです。出し入れしやすい様に切り欠きを若干広げたので、トランポの横ドアの外からも出し入れし安くなりました。結構下の方までズボッと入るので、下の方に余ったコンパネで箱でも作って、非常用の食料とか水でも入れようかと思いましたが、流石に今日は疲れたので、また今度にしました。

2020-04-19-14.46
いい感じに収まる台車
他にも何か入れれそうです

2020-04-19-16.11
後方から見た図
もうちょっと上の位置に台車があっても良いので
下の空きスペースの活用を考えます

2020-04-19-16.11.48
棚自体も結構余裕ができました

2020-04-19-16.26.54
椅子は右のタイヤハウスのところに
うっかり床に落ちることもありそうですが
今のバイクはキャブ車なので
ガソリン漏れない様にしないと