世の中、新型コロナウィルス騒ぎで大わらわで、そのとばっちりを食らう格好で自分も仕事や趣味に、そこそこ影響を受けている今日この頃です。あんだけ満員電車に毎日詰め込まれてて、自分も無事とは思えないのですが、いかんせん、これぽっちの熱も出ないので、まぁ、お付き合いという事でどこも出歩かずウチでじっとしてます。とはいえ、ボケッとしてるのも何なので、自分で出来る範囲でTT-R125“ドライジーネ号”の調整作業をしました。


装甲前のTT-R125“ドライジーネ号”を粗末な事するきの子さん
メカ的に対策を施します




■スロットルチューブのテスト

 本車が手元に届いた時、既にスロットルチューブは相当にヤレていて交換をしたのですが、TT-R125本来のスロットルチューブではない物が付いていた様でした。その後の調べで、これはYZ85のスロットルチューブである事が分かりました。つまり、TT-R125よりもハイスロだった訳です。
 ところが、純正の(ロースロの)スロットルチューブだと、アクセルを開けても開け足りず、これ以上手首回らんところまで回さないとならない(だったら、スロットルを握り直せば良いのですが)、と文句が来ました。そこで、今(ロースロ)と前(ハイスロ)とどっちが良かったかと聞いてみたところ、「どっちもよく分からん」との返事。まぁ、初心者のうちはちょっとした違いってのは、なかなか分からないものです。ロースロだと開け足りず、ハイスロとの違いもよく分からんという事であれば、ハイスロ付けときゃ良いじゃん、ってのが自分の考えです。
 取り寄せたYZ85のストットルチューブは、確かに最初に付いてたのと同じものでした。それにCRF250Rのグリップをつけます。ただし、ハンドガードを付けてますので、チューブもグリップもエンド部分をオープンにしなければなりません。
 さて、YZ85チューブをつけてみたのですが、自分的にはこっちの方がピックアップが良くて、よりレーシーな感じで良い。そこで嫁さんにも乗らせてみて感想を聞いてみたところ、「前の方が良かったかも」との事。そこでまたTT-R125チューブに付け替えて乗らせてみると、「こっちの方が良いです」との事。確かに側で見てても、こっちの方が発進がスムーズで、減速から加速への移行もスムーズそうでした。
 初心者はいきなりレーサーよりトレールの方が良いとよく言われるのですが、当面はこれで乗ってもらって、物足りなくなったらYZ85チューブに変えれば良いでしょう。

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上が元々付いてたやつ
下の左がTT-R125、右がYZ85


■シフトペダルの問題

 前々から嫁さんからは、シフトアップが出来ないという文句が出ていたのですが、TT-R125のシフトペダルはなぜか継手式で、XR230などに比べると、ステップとペダルの間が狭く、つま先を突っ込みにくくなっています。そこへ持ってきて、鉄のペダルが左に転ける度に内側にめり込むという、困った仕様になっています。本人のシフトアップの仕方にも問題があるのですが、とりあえずメカ的にどうにか出来る所はやってみます。
 自分はかつシフトペダルとステップ位置は水平にしていたのですが、XR230につけたトライアル・チェンジペダルは、やや下かやや上にしかセット出来ず、下という訳にはいかなかったので上にセットしたところ、かえってこっちの方が足が突っ込みやすく、以来CRFの方でも1ノッチ上にセットする様になりました。それと同じ事をTT-R125でもやろうという訳です。調整は継手のとこのアジャスターで可能です。
 試しに自分もブーツ履いて乗ってみたところ、ステップと面一だった時よりも遥かにシフトアップし易い。それこそ、5速までちゃんと入れられる。メカ的には全く問題がない。そこで嫁さんに代わってみましたが、相変わらずやり難いという。メカ的に問題ない以上は、あとはコツと慣れなので、あれこれアドバイスして更にやらせてみたところ、やっとこコツが掴めてきたとの事でした。
 ペダルとステップが水平だと、つま先を下向きにして突っ込まねばなりませんが、足首が硬いブーツだとつま先を下にするのも難儀ですし、つま先だけ動かしてシフトアップするのも難しい。どっちかというと、足首は固定して、足全体を上に上げて、つま先でシフトペダルを釣り上げる格好でシフトアップさせる格好になりますが、その際、ペダルの位置は若干上にセットされてる方がやり易いのです。

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目見当ですが、大体1ノッチくらい上げました


■フロントスプロケット交換

 嫁さんの大坂チャレンジを見ていて感じたのは、ちょっとトルク不足かなぁ、という事でした。TT-R125自体はどんな坂でもトコトコ上がっていくバイクなのですが、さすがに成田の大坂では、2速では上がらず、1速ではアクセルの掛け方次第ではフロントが浮く、という感じで、やっぱり難しいんだと思います。ちなみに、XR230もクロカン向きにフロントスプロケを12丁にしてたのですが、勝沼の坂ではトルクが足りず、トライアルスプロケの10丁に変える事でトルク不足を補っていました。
 問題はTT-R125に付けられるフロントスプロケがどれなのか、スプロケメーカーの対応表には乗ってなくて分からなかった事。しかし、そこはまぁ、ネットの有難いところで、色々ググって見たら情報を載せててくれた人がいたので、それを丸っと拝借。歯数もそのまま12丁のを頼みました。確かノーマルでは13丁のはずです。
 さて、チェーン外して(TT-R125のチェーンはクリップのを使ってるので外すの簡単)、フロントスプロケを外してみたところ、結構歯が減ってて、そろそろ交換時期でした。それよりも驚いたのは、13丁と思ってたら、実は14丁だった事。前のオーナーさんは、結構かっ飛び系だったのかも。それはともかく、今までよりも2丁下げになるので、かなり重トルク仕様になったと思います。実際、どんな乗り味になるかは、現地行ってから確かめてもらおうと思います。

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12丁なのにエライ小さいな、と思ったら
チェーンサイズが428だからでした

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左がもともと付いてたやつ
結構使い込まれてたので、ちょうど良い機会でした



■スキッドプレートの対策

 前回、フラットランドレーシングのスキッドプレートを付けたのですが、その後、多くの人からエンジンとスキッドプレートの間にゴム板を入れた方が良い、とのアドバイスを頂きました。なんでも、岩だのブロックだのがエンジン底部に直撃した時、スキッドプレートを突き破ってエンジンにダメージを与えてしまう、との事です。
 そこで自分も近所のホームセンターに行って防振ゴムを買ってきたのですが、いざ入れようとしたら、ゴム板が厚すぎてスキッドプレートが取り付けられない。エンジン底部も色々モールドがあって、ピッタリとはゴム板がつけられない感じです。この時気が付いたのですが、エンジン底部とスキッドプレートの隙間がとても狭い事。CRFやXR、X-Trainerはフレームの下にスキッドプレートをつけるので、もっと隙間があるのですが、TT-R125はほとんどない。だからスキッドプレートに直撃弾があると、ダイレクトにエンジンの方に逝ってしまうのかな、と。
 そこで黙考。それらのアドバイスをくれた人の多くがハードエンデューロの人で、それこそ岩ゴロゴロの所に行く可能性のある人たちですが、嫁さんはまぁ、そういう所にはあまり行かないでしょう。となれば、装甲が4.5mmもあれば、どうにかなる様なはずで、とりあえずゴム板入れるのはちょっと待って、もっと他の人の情報を集めてからにしようと。材料はいつでも手に入りますから、とりあえず拙速はやめる事にしました。

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近所のホムセンで買ってきた防振ゴム
装甲の補助として使うなら、このくらいの厚みはないと意味がないと

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しかし、どない考えても、このままでは入りません

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取り付けボルトは、ヘキサからボタンに変更


■スプロケカバー加工

 TT-R125のスプロケカバーは、一応は穴あけがしてあるのですが、ガチマディになった時は、こんな小窓程度の穴ではもれなく土がフロントスプロケ周りにガッツリ溜まります。そこでXR230の時にもやった様に、スプロケカバーを大きく削りました。XR230の時は円形に切る必要があったので結構大変でしたが、こちらは直線に切れるので、ピラニアソー使って切り落としました。

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全く外してしまう訳にはいかないので
要らなさそうな部分をカット