ホットサンドメーカーという調理器具は昔から知ってましたが、食パン焼くのはオーブントースターの仕事と思ってましたし、食パン焼いてマーガリン塗って食うか、そもそも焼かずに食うかのどちらかだったので、自分の生活にホットサンドメーカーが入り込む余地は、全くありませんでした。
ところが最近、ネット上で様々なホットサンドメーカーの使い方が紹介され、またホットサンドメーカー自体も、昔みたいに食パン焼くだけの機能に止まらないような物になり、遅まきながら日本飯盒協会も流行に乗ってみる事にしました。
燕三条は金物の街で有名です
今ままでは工具くらいしか買った事がなかったですが
■今日的ホットサンドメーカー
ホットサンドメーカーで調べてみると、様々なメーカーが様々な値段で売りに出しているのが分かります。自分の中のイメージでは、パンを挟む鉄板が蝶番で連結されている物だったのですが、最近は分離する物も多いようです。数多くのホットサンドメーカーの中から自分が選んだのは「【 i-WANO × 燕三条 】 日本製 フチが圧着 カリカリの食感が◎ 耳まで焼ける 上下取り外し可能 フッ素樹脂加工 [ ホットサンドメーカー JP ] 直火 対応 ホットサンド アウトドア キャンプ にも 2枚のフライパンとしても使用可能 片面フラットで使いやすさ◎ 丸洗いOK」という長ったらしい名前の商品です。同音異口の商品の中からこれを選んだのは、若干安かったのと、内側の文様?が大人しかったからです。全く文様が入ってないのもありましたが、全く無しでは寂しいので、これになりました。
自分のイメージの中のホットサンドメーカーは、もっとペラいのでしたが、これはそこその厚みがあります。重さは757g、以外とずっしりしてます。フッ素樹脂加工が施されていて、丸洗いも可能との事。
自分がネットで紹介されているホットサンドメーカーの使い方で注目したのは、鉄板を合わせて使うやり方なので、裏表が上手に焼ける事と、油飛びが少なそうという事でした。これは一般的なフライパンでは難しい事です。もちろん、分離する事が出来るので、普通のフライパンとしても使えるメリットがあります。
日本飯盒協会では、以前からフライパンの問題については言及しているのですが、飯盒だけでなくフライパンも装備した方が食生活は豊かになる、と結論しています。飯盒の蓋で代用するよりも、やはり専用品の方が良い訳です。そのフライパンの代わりに、こうしたホットサンドメーカーも有りなのでないかと思います。最近のホットサンドメーカーは凹型をしてるのがあるのですが
それはパンの耳を圧着させる工夫の様です
分離できるのは
料理の幅が広がるだけでなく
洗う時にも利便性が高まります
■実際に使ってみる
さて、実際に食パンでホットサンドを作ってみる事にしました。実はこれが生まれて初めてのホットサンドです。ホットサンドも調べてみると様々なメニューがある様ですが、要は食パンに具材を挟んで火に炙るって出来上がり、という基本的には簡単な料理です。むしろ、何挟むかでアレコレ考える要素の多い料理だと思います。
取説によると、使う食パンは6枚切りでも8枚切りでもOKと書いてありますが、具を挟んだ食パンをプレートで挟もうとすると、どうしてもズレてくるので、8枚切りの方がやり易い様に感じました。まぁ、6枚切りだとパンもぺちゃんこになるでしょうし、一斤で3回しか食べれないよりは4回食べれた方がお得感があるので、自分は8枚切りで使う事にします。
中火もしくは弱火で炙って、時々中を確かめて下さいと取説に書いてあるのですが、これは意外とコツの要る事で、大丈夫かと思ったら中が冷たかったり火が通ってなかったり、そんじゃもう少し炙ってみるとかと思ったら焦げてたりで、なかなか難しい。見方を変えれば、オーブントースターでチンするより、食べる事に頭と気を使うわけで、それはそれで楽しいかな、と思いました。
まずは普通にホットサンドを作ってみる
焼けてくると、プレートの隙間から湯気が出る
時々開けて焼け具合を見る
モチっとキャベツに火が通って欲しかったなー
と思ったら、今度は焦げたw
■ホットサンド以外の使い方
これに関しては、既に多くの人がチャレンジしており、自分もそうした人達にインスパイアされて、このホットサンドメーカーを買いました。なので二番煎じ的な事は書いても仕方ないので、「このほとサンドメーカーに向いた使い方、向いてない使い方」という点で考察してみました。
取説には、焼き物をする時はサラダ油などを塗る様に書いてあります。いくらフッ素加工がなされてても、焦げる時は焦げますし、引っ付く時もあるからでしょう。ホットサンドメーカーをひっくり返さず使うのなら、片側だけに油を垂らせば良いのですが、ひっくり返して両面焼く時は、両方に油を垂らす必要があります。そうして卵を焼いてみたのですが、ひっくり返した時にプレートの隙間から油がたれて、ストーブやテーブルを汚してしまいました。
これは汁物や汁が出る料理をする際にも、同じ事が起こる訳で、その意味では汁が出る系の料理にはあまり向かないと思います。焼き物に関しては、隙間から溢れるほど油を入れない、ティッシュなどで無駄な油を拭き取るなどの対策が考えられます。また野菜を炒める人は、適宜、ホットサンドメーカーの隙間から汁を皿などに出して使っている人もいました。
逆に汁が出ない系の料理は、かなり強いと思います。既に肉まんだのアンパンだのを焼いている人がいますが、自分も惣菜パンを焼いてみたところ、普通に食べるよりもパン生地がカリカリして、もちろん温かくて美味しく食べれました。ソーセージやシュウマイを焼いたり、コロッケを温め直したり、ハンバーグ焼いたりというのも良さそうです。
まずは卵を焼いてみる
油を垂らしたら、弾いて流れる
油を敷いてないと、やっぱりくっつき易い
焦げ付くかどうかは、火加減次第
いい感じに焦げ目がついたメンチカツパン
表面カリカリ、中はホットで病み付きになりそうw
■独身飯用調理器具
使っている人は既に気が付いているのではないかと思うのですが、このホットサンドメーカー、大家族とか大人数とか、そういうシチュエーションではあまり役立ちません。むしろ、お一人様用と見て間違いないと思います。せいぜい4人くらいまでが限界なんじゃないでしょうか。その様な訳で、大人数が集まるレースの前夜祭などには、これを持って行く気はありません。
むしろ、家でこじんまりと使うケースが増えそうです。あるいはソロキャンプなどでしょうか。凝った物は出来ない、独身飯っぽいものの方が得意という事で、フライパンとはまた異なった趣のある食事を楽しめそうです。小さいテーブルに、ガスストーブと飯盒にこのホットサンドメーカーがある絵面は、独身でいながら何となく一人暮らしをエンジョイしてそうな感じがします。
調べてみると、ホットサンドメーカーは、欧米のキャンティーンカップ文化やメスパン文化に匹敵するほどの、創意工夫を凝らした料理の仕方をしている人が多くいます。各人がMyホットサンドメーカーを持ち寄って料理を披露しあう、ホットサンドメーカーオフなんてのが有ってもいいんじゃないかと思います。
油を垂らすより、塗った方が垂れなくて良いです
シュウマイもご覧の通り
冷やご飯を温める事も出来ます
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