ソロキャンプから車中泊に変わっても、これまでスリーピングマットはサーマレストのプロライトを使ってきたのですが、それは自分用で嫁さん様にはリッジレストをあてがってきました。ところが、地面が硬いだの体が痛いだのと文句が多い。昔はサーマレストさえなかったのに贅沢な事だ、と思って、試しにリッジレストに寝てみたら、確かに体が痛い。こりゃいかんな、という事で、スリーピングマットの見直しをしました。


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左がプロライト、右がリッジレスト
プロライトはともかく、リッジレストは結構体痛いです




■キャンプ & コンフォート

 サーマレストというと、スリーピングマットそれ自体の名前かと思っていたのですが、最近はテントやらハンモックなんかも売っていて、必ずしもスリーピングマットだけの名前ではない様です。しかも、サーマレストのスリーピングマットも、自分の認識では二つ折りにして巻いて畳むソロ用のイメージしかなかったのですが、実は4種類もある。自分が長い事使ってきたプロライトはファスト&ライト、嫁さんに当てがったリッジレストはクローズドセル、という訳です。
 さて、今回買い直しをするにあたって考えたのは、「あくまで車中泊であるから、収納性とか軽量化とか、そういうは置いといて、寝心地が良い事」という事でした。となると、キャンプ & コンフォートシリーズから選ぶ事になります。これも4種類のマットがあって、値段が高いのは分厚く、R値も高いのですが、何せ二人分ですから値段が高すぎても買えません。熟慮の結果、厚み5cm、R値5.8のベースキャンプというのを選びました。ちなみに、プロライトプラスは厚み3.8cm、R値3.4。リッジレスト・ソーラーライトは厚み1.5cm、R値2.8です。プロライトと比べても、寝心地はかなり向上するはずです。

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わざわざドイツから届いたベースキャンプ・レギュラー
なんと、メイド・イン・アイルランドです

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プロライトとの比較
大きさは同じくらいですが、厚みは倍ほど違います


■使い勝手

 ところで、このベースキャンプ、モチヅキのサイトには現行ラインナップとして掲載されているのですが、2020年2月現在では国内での入手が困難な状態になっていました。海外サイトでも有ったり無かったりで、欲しい時に手に入らない状態。そこでオークションを見てみたら、おそらく旧タイプだと思うのですが、ラージの中古の物がありましたので、とりあえずそれを落札してみました。
 この手のスリーピングマットは、バルブを解放しておけば自動的に膨らむ様に説明がなされていますが、直ぐには膨らまないので、バルブに口つけて息を吹き込んで膨らませていたのですが、プロライトの倍はあるベースキャンプだと、これが結構しんどい作業でした。ともあれ膨らませて寝てみたのですが、予想通り、リッジレストは言うに及ばず、プロライトと比べても格段素晴らしい寝心地の良さ。荷物に制約の少ない車中泊なら、これを使わない手はありません。
 そこで、今度は海外サイトを探して、現行のレギュラーを入手しました。新製品の新品だから、バリっとしてるのは当たり前ですが、中のフォームもしっかりしていて、より寝心地が良くなっていました。旧型中古のラージも新型新品のレギュラーも、どちらも厚みは50mm。寝心地と言い断熱と言い、優秀です。試しに嫁さんに一晩寝てもらいましたが、問題なしとの事。正式採用決定です。

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上は旧タイプのベースキャンプ
ラージとレギュラーの大きさの差
厚みは同じです

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裏はこんな感じ
新型のベースキャンプは表も裏も同じ

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旧タイプのカバーに付属していたリペアキット
新型にはありません

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収納サイズの違い
旧型はカバーがそこそこピッタリなのに対して
新型は結構余裕があります(だから入れ易い)





■使い勝手

 上でも述べたのですが、このベースキャンプ、厚みがあるだけあって、口で膨らますのは結構しんどいです。ましてや2枚となったら、重労働です。嫁さんにやらせてみましたが、しんどいしんどいと文句タラタラでした。
 ところで、このベースキャンプを手に入れる前、エアベッドを試したのですが、そのエアベッドには電動のエアポンプが付属していて、これで膨らませるのはとても楽でした。ソロキャンプ時代には、こんなもん持つなんてのは有り得ん話しだったのですが、何せ車中泊です。そもそもサーマレスト・ベースキャンプだって、車中泊の時にしかトランポには積まないので、電動ポンプが加わった所で、どう言う事はありません。
 電動エアポンプは別売でも売っていて、大体2,000円もしないのですが、問題は電源をどう取るか。前のエアーベッドのはシガーソケットから電源を取ってましたが、運転席からでは遠いし、ポータブル電源は出来るだけ本来の目的以外で電気使いたく無い。と思っていたら、うっかり間違えて電池式の電動ポンプを買ってしまいました。単一電池を4本も使う奴で、少々重たい。しかしまぁ、電気のコードが付いてないで、むしろこの方が使い勝手が良い様に思いました。
 ついでに言うと、サーマレストから出ている電動ポンプなら、当たり前にバルブに接続できるのですが(その代わり、お値段6,000円くらい)、これは汎用品なのでポン付けは出来ません。そこでネットの情報をまるっと参考にして、自分もホームセンターでビニールホース買ってきて付けました。全然無問題です。

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汎用品の電動ポンプをビニールホースで連結w


電動ポンプを使えば、楽々膨張
ただし、電動ポンプの使用時間は上限10分


■運用

 さて、レギュラーとラージのベースキャンプを、トランポの荷室に敷いてみました。当初の想像ではぴっちり横に並んで敷けると思っていたのですが、実際にはタイヤハウスの幅が短かった様で、足元に向かって重なり合う格好になりました。
 しかし、寝心地は従来の装備よりも格段にアップ。床から完全に浮いているので、硬さは全く無いし、それでいてサーマレスなのでふわふわした感じでも無い。エアベッドとは違って、各々が寝るマットは別なので、隣で寝返り打とうが何しようが、こっちは関係なし。足元でマットが重なり合ってるのも、別に足は二人ともそこまで太く無いので、違和感も問題もなしです。
 自分が使うラージの方は、今まで使っていたプロライトより、横幅が10cmほど大きいので、仰向けに寝た時に両肩が落ちる様な事もなく、実に快適です。こんな事なら、もっと早く使えば良かったと思ったくらいでした。

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トランポに敷いてみた図
もうちょっと広いともっと楽に寝れるんですけどねぇ

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でも、寝やすさは格段に向上
やっぱ、いい睡眠とれるかどうかは、翌日に関わりますしね