今年の年末年始は休みが長ったおかげで、仕事始めの前にバイク乗る機会も設ける事が出来ました。前回、実戦配備されたBeta X-Trainer250に、1日でも早く「神経通す」為に、今日はとにかく走りこむつもりをしていました。


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新春早々、良いお天気です




■ゴロンと変わったモトクロスコース

 前回イワイサーキットの行った時は、そのモトクロスコースはぶっちゃけた話し、河川敷に有志が手掘りでコース作った様な細い道のコースだったのですが、今回来て見てビックリ! コース幅が広げられてて、ジャンプもきっちり作ってあって、それでいて初心者でも安心して走れる様な親切設計になっていました。しかも、丸太セクションまで作ってあって、間違いなく“その筋の人”が手を入れた感じ。聞けばテクニクスの吉田Pro監修との事でした。
 さて、上に書いた「バイクに神経通す」というのは、乗り換えたばかりでまだまだ乗せられてる感のあるクロトレに、なるべく慣れていく事です。難しく言えば慣熟訓練です。特にクロトレは人生初の2stで、感覚的に分からん事が多いのです。その一つが「暖気運転」で、これまでの4stでは「エンジン掛かったらそれでOK」みたいな感じだったのですが、2stではエンジンのヘッドやラジエターが温まるまでちゃんと暖気しないとダメとの事。2stのエンジンは、熱によって膨張した状態が定格という事もあるそうで、その為にもしっかり暖気する必要があるのです。また、色々取り沙汰されてる分離給油のオイルポンプの動作も、この暖気の時にオイルチューブの動きなどを見て点検します。

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大改修で非常に良くなったミニMXコース
丸太セクションまでありますw


■自分の慣らし運転

 コースの状況は、昨晩雨が降ったにも関わらず、日陰の部分以外はそれほど湿っておらず、いわゆるベスコンの状態。どちらかというとカチパンな地面なので、タイヤの空気圧は前回同様に前後共0.9にしました。
 跨ってみた感じは、前回の慣らしでサスのアタリが出て来たのか、あと5mmくらいで両足の踵が地面に着く感じ。今まで乗って来たCRFと比べると、何もしないでこの足つきは凄いです。エンデューロで考えるなら、あと10〜20mmくらい余裕があると良いのでしょうが、むしろその位なら、何にもしないでも何とかならないか、と思います。今回はフロントフォークの突き出しを5mm作っているので、バランスを取る意味で、シートを10mmほど削るのもアリかとは思いますが。。
 さて、コースイン。とりあえずは2速オートマ走法で。走り始めはいつもゆっくり走るのですが、初めてのコースではなおさらです。乾いている所は良いのですが、奥の日陰になっている部分は見るからに滑りそうですし(実際、モタ車の人は大コケしてました)、コーナーもタイトな所は滑らない様に気を付けねばなりません。そんな風に、グルグル回っていたのですが、今までなら「もういいか」と思うあたりでも、「もう一周行こ」と思えるくらいに、クロトレは疲れない。お陰でしっかり走り込めます。

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今回も飯盒炊飯
4合炊いたものの、あっという間に完売

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西友の見切り品の肉で焼肉w
ご飯にめっちゃ合いました




■3速の方が楽だった

 スロットル・カムシステムのカムを400Xから200Xに変えた事で、前回感じた様なモッサさは無くなったものの、 2速では車速が乗らないので、3速で走ってみる事にしました。意外というか、むしろ3速で走った方がスムーズでそれなりに車速も上がって、楽しく乗れました。これはスプロケがフロント13丁、リアが51丁というのにも関係するかも知れません。クロカンやってる人よると、リアは48丁くらいが良いとの事です。
 しかし、もっと驚いたのは、相当な低速になっても、エンジンがガタつく事もなければ、エンストする事もないという事。これまで乗ってたCRFでは、フライホイールウエイトやスチールのクラッチバスケットを入れて慣性力を高めてても、ここまで車速が落ちたら3速では立ち上がらない、というくらいの低速でも、苦なく立ち上がって来ます。それこそ、3速オートマ走法でした。
 こんな具合ですから、コーナーの立ち上がりでクラッチを使う頻度もCRFの時に比べるととても少ない。自分は半クラを多用する様な乗り方をしてたのですが、意識しなくてもクリッピングポイントでクラッチレバーを握って離す程度の使い方になっていました。
 ちなみに、クラッチレバーのリターンスプリングを軽くしたのですが、この効果は絶大で、仮にクラッチを使う機会が多くても、CRFの時の様に辛い思いをあまりしなさそうです。ここまで良くなると、違うところに目が向いてしまうもので、レバーは純正のアルミの物でなく、ARCの樹脂の物の方がタッチが良い気がして来ました。ARCは以前は大して良いとも思わなかったのですが、材質が変わったのか、クイックな効き目が必要なモトクロスから、ソフトな操作のエンデューロだからか、なんか良い様に感じました。

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午後には全線ドライになって
バイクもあまり汚れずご機嫌に走りました


■雨モードと晴モード

 クロトレのハンドルの左側にはモードスイッチが付いていて、上が雨モード、下が晴モードになっています。雨モードだとパワー抑え目のスムーズなライディング、晴モードだとパワーマシマシの出力強化という事になります。
 今回、初めて晴モードにして乗ってみました。というか、前に乗った人が晴モードにしてて、それに気が付かず乗ったのですが、「なんかギクシャクして乗り難いなぁ」と思ってたら晴モードでした。イワイのMXコースは狭くてそれほど開けられないと事情もありますが、それ以上に、自分がそれほど開けられない人で、どっちかというとスムーズに乗る人なので、晴モードよりも雨モードの方がむしろ気合い入れてアクセル操作できる様な感じでした。
 もっとも、手元スイッチ一つでモードが切り替わるので、長いゲレンデの上り坂の様なカチ開けで行きたい時は晴モード、ウッズなどに突入する時は雨モードと、その時々の状況に合わせて使い分けが簡単に出来ますので、今後の練習の課題の一つにしようと思います。

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終わった後は、コックをオフにして
キャブからガソリン抜きます


■久々にジャンプ飛ぶ

 昔、モトクロスを頑張ろうとしてた頃は、「ジャンプは飛ばねばならない」という使命感というか、固定観念を持っていて、それなりに頑張ろうとしてましたが、CRFをRX化し、さらには450に乗り換えてからは、すっかりジャンプ飛ばない様になっていました。飛ばなくなると、飛び方も徐々に忘れてしまうもので、余計に飛ばなくなっていきました。
 しかし、ジャンプというのは、昔、スクールの先生や先輩から言われた様に、「巡航速度が上がれば、放って置いても面倒臭くて飛ぶ」というもので、言い換えれば車速が遅ければ飛べんものです。なのでとりあえずは飛ぶ事よりも、走り込む事に専念しました。
 3速オートマ走法になった頃、徐々に神経も通い始め、それなりに車速も上がって来た頃合いをみて、昔習ったジャンプの挙動を思い出しながら、軽く飛ぶ様にしました。イワイサーキットのMXコースのジャンプは、初心者向けという事で、あまりリップが立ってないので、挙動という意味では意識しないと動作を感じられないのですが、言い方を変えれば「意識して挙動を感じる」必要がある訳で、徐々にサスの動き、アクセルの合わせ方などが、感覚的に蘇って来ました。

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高いところに登るとガッツポーズをしたくなるもの

■本日のまとめ

 乗ってて楽なバイクは楽しいもんだという事を、改めて実感しました。しんどいバイクというのは、いくら乗らないと練習にならないと分かってても、どっかしらで敬遠する気持ちがあって、練習行ってもなかなか乗らなかったのが、今回は久々にガッツリ乗ったかなー、という感じ。お陰で35%ほど「神経が通って来た」気がしました。とはいえ、2回目です。慣れるには走り込みが足りないと思います。そもそも「持ってる物が違う」バイクですから、もっと性能を引き出せるはずです。
 今回も乗ってて感じたのは、やっぱりブレーキペダルの位置は高いな、という事。ちょっと踏んだだけで相当ブレーキ掛かってしまい必要以上に車速が落ちたり、場合によっては急ブレーキになります。リアブレーキは実質的には今のところ、あまり使えてないのはこうした事情によるものです。リアブレーキが使えないので、アクセルもあまり開けられない、と言った感じです。この点は、調整用のナットを薄い物に変える事で、さらに下げる対策を検討しています。
 あと、手や腕に掛かる細かい振動の負担がやや感じるので、フロントフォークのダンパーを少しだけ柔らかくするのも検討しています。もっとも、クロトレのフロントフォークは、片側がバネで片側がダンパーと、今まで乗ってた両方バネのとは違うので、目下、自分で翻訳したユーザーマニュアルでやり方を調べている最中です。