2019年08月27日

SHOEI VFX-WR:Shark Teeth in Tany Helm 2nd《完成編》

 こうも大変と分かってたら、初めから業者さんに頼んでいたと思います。おそらく、掛かった費用でもっとクォリティーの良い仕事をしてくれたはずです。とはいえ、ここまで来たら投げ出す訳にも行きません。目瞑れるとこは瞑って、仕上げに向かってゴー!


2019-08-17 14.19.35
デザイン、仕上げ共に“どうなんよ?”的なところがありますが
ともあれ、完成しました




■蛍光色の取り扱い

 あちらを直せばこちらが、という感じで、ちまちま修正作業をしていたのですが、良い加減嫌になって「500m離れたら分からんやろ」という事で、そこそこで止めて蛍光色の塗装に取り掛かりました。マスキングは、とにかく白い隙間が出ない様に気を付けながら進めました。
 さて、いざ蛍光イエローを吹いてみると、どうにも埃がついた様な跡が気になる。よく見てみると、色が透き通って、下地のホワイトのムラが明確に浮き出ている様な感じでした。既に3回ほど吹いたのですが、蛍光色のスプレーは艶消しの癖に色が透き通る傾向があり、それが目立たなくなるまで吹くと、蛍光色とは思えないほどの厚塗りとなります。仕方なく、イエローの上からホワイトを吹き直してイエローを仕上げました。この間にも、細かい埃が混じったりしましたが、庭で塗装してる関係でどうしようもありませんでした。
 ヘルメット背面のゴーグルのバンドが掛かる部分のデザインは、塗装を剥がす前もかなり悩んだのですが、どっちみちバンドが掛かって見えなくなるのだから、シンプルに処理しました。こちらも先にホワイトを吹き直し、蛍光イエローのラインを入れてからグリーンを吹いたのですが、蛍光グリーンは何度吹いてもムラが消えず、結果厚塗りとなってしまったのですが、乾燥して驚いたのは、イエローのラインのマスキングの上下が、塗膜の収縮で隙間が空いてイエローの下地が見えてしまい、これを修正しようにも修正(隙間を埋める)ができず、結局ここでも「500m離れたら分からん」という事で諦めました。

2019-07-09 09.11.12
蛍光イエローを吹く為のマスキング
後頭部のバンドが来る部分はグリーンになるので
そこもマスキングしてます

2019-07-09 09.19.16
いざイエローを吹いてみると
下地のホワイトの粗が透き通って目立ちました

2019-07-09 10.19.11
下塗りの収縮した部分もえらい目立ちます

2019-07-09 10.46.13
厚塗りになってしまいますが、ホワイトを吹き直す事に

2019-07-10 11.01.58
アサヒペンの蛍光色は艶消しのくせに
透過性が高くて、なかなか下地が消えません

2019-07-11 11.26.42
今度は蛍光グリーンを塗るためのマスキング

2019-07-12 01.06.33
グリーンはイエロー以上に透過しますので
念入りにホワイト吹きました


2019-07-12 23.38.06
グリーンは厚塗りすると収縮が強くなる傾向があり
マスキングの所に裂け目の様に下地が見えてしました

2019-07-13 01.34.28
隙間を埋める様に塗装するためにマスキング
今回はこんなリカバーばっかです


■修正の失敗にクリアで落下

 とりあえず、マスキングを全部剥がして点検してみた所、後頭部の下の部分の、帽体とゴムの間にイエローの吹き漏れがあったので、マスキングし直して蛍光イエローを吹いた所、厚塗りしすぎたせいかマスキングの段が出来てしまい、かつマスクした所としてない所で色の差が出てしまい、これを消す為に改めてイエローの部分全体を塗り直したものの、結局解消せず。その他にもぽちぽちやり直す必要を感じる部分があったのですが、やればやったでマスキングの浮いた部分に色が入り込んだりで、もうこれ以上は無理、「500m離れたら分からん」という事で諦めました。
 これまでに吹いた色を乾燥させてから、カラーを定着させる為にクリアを拭く作業。段差が出来てる部分には、捨てクリアを施す意味もあるのでそういった部分には厚めに吹いたのですが、これの乾燥中によりにもよってまた地面に落下。あちこち傷が入ったのですが、もうこの段階ではどうする事も出来ません。「今回の出来栄えは良くないのぉ」と諦めるしかありませんでした。
 クリアを吹いた後は、十分乾燥させないと、表面が乾いても中は柔らかいという事が前に作った時もありましたので、1週間そのまま放置しました。ところが、乾いたと思ってヘルメットの上にバイザーを置いていたら、なんとバイザーの跡がヘルメットに付いてしまいました。もう、嫌になるやら、脱力するやら。落ち込んでても仕方ないので、凹んだ部分だけにマスキングして、その部分にスプレーして凹みを目立たなくし、その後、その部分に耐水ペーパーをかけて表面を均し、改めて余計な部分にマスキングしてスプレーし、傷を目立たない様に修正しました。
2019-07-13 17.32.03
修正の為に行ったマスキングで塗面に段が出来た為
それを消す為に更に厚塗り
(結局、消せなかった)

2019-07-14 17.05.05
クリア塗装中に、強風に煽られて地面に落下
(地面に落ちるのは2回目)

2019-07-14 17.08.05
落下によって出来た傷(修正した)

2019-07-14 20.12.27
クリアの下はまだ十分乾いてなかった為
グリーンの部分が押し退けられる様に出来た傷

2019-07-14 20.12.44
左目の目頭の部分には凹みが
もう、修正は諦めました

2019-07-18 09.58.27
クリアを吹いた後に、伝統ステッカーを貼りました
が、DANGERステッカの上下を間違えてるのに気が付きませんでした

2019-07-20 10.20.29
更に、乾燥したと思ってバイザーを置いてたら
その部分が凹んでしまいました(修正済み)


■ウレタンクリアの段階でも失敗

 どうにかこうにか、ここまで来ました。この間、レースなどもあり作業は出来なかったのですが、その間に塗装を十分乾かす時間が取れたと思います。ここまで厚塗りしてると、表面は乾いてても中身は乾いてないので、急いては事を仕損じます。
 梅雨が明けて猛暑の季節が始まり、外で作業するのも気が引けるのですが、いつまでも放っておく訳もに行きません。意を決してウレタンクリアの作業に入りました。ウレタンクリアは、2液混合の化学反応によって硬化するスプレーで、いわば一発作業です。それに、またうっかり地面に落ちて、なんてのはもう懲り懲りです。なので、吹き終わるまで側に付いている事にしました。
 スプレーをよく混合させて、いきなり厚吹きするのでなく、出来れば均等に吹き、10分経ったらまた吹いて、というのを繰り返しました。バイザー、ノーズカバーも同時に作業し、5回吹いたところでスプレーがなくなりました。これもまた結構厚塗りだと思うのですが、ペーパーを掛けて研磨する関係上、安心の為に1本丸ごと吹きました。
 先に述べた様に、ウレタンクリアは乾燥でなく硬化ですので、24時間ほどしたら大体乾くのですが、今回は大事とって1週間ほど間開けるつもりでいました。そして、ふと後頭部のDANGERステッカーを見てみると、上に来るはずの辺が斜め右下になっている。なんと向きを間違えて貼っている。これに今まで気が付かないとは! ウレタンクリア吹いた後にこれに気がつくとは! もう、認知症にでもなったのでしょうか。逆走老人になった気分になって、非常に陰鬱な気分になりました。
 しかし、落ち込んでても仕方ありません。どうするか色々考えた結果、ステッカーの縁にアートナイフで切れ目を入れて、ステッカーを剥がして貼り直した上で、改めてウレタンクリアを吹く事にしました。幸いというか、24時間程度ではウレタンクリアはカチカチにならないのか、ビニールみたいな切れ味で、ステッカーも綺麗に剥がれました。

2019-07-31 09.53.41
忸怩たる思いはいろいろありますが
モタってても仕方ないので、ウレタンクリア行きます

2019-07-31 10.24.59
どうせペーパーで研磨するので
スプレー1本丸々吹きました

2019-08-01 09.32.53
ステッカーの向きを間違えてるのに気が付き
急遽、ウレタンクリアの塗膜を切って剥がしました

2019-08-09 09.52.55
ステッカーの部分を中心にウレタンクリア吹き直し

2019-08-09 09.52.32
クリアし終わった所には吹かなかったのですが
粉末が飛んだのか、ザラザラに


■最終段階

 つい最近まで知らなかったのですが、ウレタンクリアというのは紫外線に反応し、硬化が促進するとの事。一応、塗布後24時間で実用硬度という事にはなっていますが、ウレタンクリアの下の塗膜はまだ十分乾いてない事もありますし、ウレタンクリア自体が、上でステッカーを剥がした時みたいに柔らかい場合もあるので、研磨するまで時間を置きました。
 さて、十分硬化した頃合いを見計らって、研磨開始。まずは耐水ペーパーの800番を使って、表面のザラザラを落としていきます。VFX-WRは凹凸が多く、隅っこの方は磨くのが大変でした。また、度重なる厚塗りの結果、色の境目に出来た段差がウレタンクリアによっても平均化出来てないところもあり、もうじゃーないなー、という感じでした。ただ、ウレタンクリアも厚塗りしてあるお陰でで、少々ハードに擦っても下地が見える心配はありませんでした。次は2000番を掛けますが、800番の時よりは表面が慣らしてあるので楽です。2000番を掛けると、表面は指で触ってサラサラな感じになります。
 ペーパー掛けが終わったら、最後はコンパウンド掛け。粗目、細目、極細と順に丁寧に掛けていくのですが、磨きが進むにつれてヘルメットはピカピカになっていくのが嬉しい。これを見る為に、ここまで頑張った様なものです。

2019-08-07 11.08.11
ヘルメット本体のウレタンクリアの硬化を待つ間
先にバイザーの研磨をしました

2019-08-13 11.56.23
ウレタンクリア硬化後、マスキングを全部外しました

2019-08-13 11.59.20
耐水ペーパーは、まず800番を掛けて、仕上げに2000番
凹凸が多い構造なので、ペーパー掛けは大変でした

2019-08-16 00.56.36
この状態から、コンパウンドを粗目、細目、極細と
順に掛けて行きます


■出来栄え

 今回、デザインで一番気を使ったのは、ヘルメットの頭頂部からの見栄えでした。これは自分が参加するレースの多くが下り坂を降ってチェックポイントに降りてくる時、下から見えるのがバイザーから登頂部に掛けてであろうと考え、そこが蛍光イエローで目立つ様にするにはどうしたら良いか、というのを考えたからです。なので、タニーヘルム2ndは、上から見た図が一番気に入っております。
 側面はシャークマウスを描く関係であまり懲りようが無かったのですが、正面から見た時にどう見えるかは、タニーヘルム1stが意外に地味だった事もあり、気を使いました。結果として、アリエテのゴーグルも蛍光イエローにする事で解決しました。後頭部はもうちょっと凝りたいところでしたが、デザインセンスの無さが有り有りと出てしまいました。もっとも、ここはバンドで隠れる部分なので、目を瞑った感じです。
 これまで、クイックストラップを使っていたので、後頭部は丸見えだったのですが、アリエテは曇りに強いゴーグルという事もあって、今回のヘルメットはバンドを使う事を前提として、余計な物は付けない方針でした。

2019-08-17 14.19.56
上から見た図
鏃の形になる様にデザインしたのですが、如何なもんでしょうか?

2019-08-17 14.20.08
正面から見た図
蛍光色と黒で、遠目からの視認性が良くなってるはず

2019-08-17 14.19.48
バックビューはシンプルに

2019-08-17 14.21.26
アリエテのライディング・グロウズとの組み合わせ
当初から蛍光イエローのゴーグルにするつもりでした

2019-08-17 15.11.56-1
GoProのマウントを装着

2019-08-17 15.13.14
バイザー下に付けたマウントは少し浮いてますが
まぁ、取れたりしないでしょうw








    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
最新記事
月別アーカイブ
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

Recent Comments
記事検索
livedoor プロフィール

たにし

拍手コメントは見落としがちなので、ブログ本体にコメして下さいね!!

Google AdSense
Amazon
  • ライブドアブログ