キャンプ用のスリーピングマットは、長らくカスケードデザインのサーマレストを愛用しています。そのサーマレストも、現在使っているのは2代目なのですが、実はこれを買ったのはかれこれ10年ほど前に買ったものです。今は色んなバリエーションがあり、プロライトも上下がもっと丸っこくなっていますが、買い換えなかった(と言うか、この記事書くまでカタログも見なかった)のは、使用上全然問題がなく、どこも壊れも破れもしてないからです。今回は、そんな旧タイプのサーマレスト・プロライトプラスを改めてレポートします。
まだ上下があまり丸っこくなる前のモデルです
■これを買った訳
プロライトプラスを買う前にもサーマレストを使っていたのですが、それは今の分類では「Camp & Comfort」にカテゴライズされる若干重めの物で、それを買った当時はそれしかなかったのですが、その後、よりライト志向のプロライトが出た時にこれにのりかえました。継続してサーマレストにしたのは、収納サイズのコンパクトさと、寝心地の良さからです。特に素敵なのは収納サイズで、テント、スリーピングバッグと同じ様なパッキングサイズであるのが決定的でした。ちなみに、現在は車中泊装備として、常時トランポに積んでいますが、スリーピングバッグと一緒にRVボックスに収納できるので、やはり有り難いです。
収納サイズはとてもコンパクト
圧縮した状態でカバーに入っています
空気を抜いた状態で広げるとこんな感じ
バルブを開けて放っておくと、勝手に空気が入るとの事ですが
大抵は口で空気を入れています
厚みは3.8cm、厚みの良さは寝心地の良さです
■使い心地
昔はロールマットを使っていたのですが、サーマレストが圧倒的に有利な点は、その寝心地です。試しに、嫁さん用に買ったサーマレスト・リッジレストと寝心地を比べてみましたが、その差は歴然。1.5cmと3.8cmの厚みと柔らかさの差で、圧倒的にプロライトの方が寝心地が良かったです。
ただし、個人的な問題としては、自分が持っているのは横幅51cmですが、肩幅のデカイ自分が寝ると、両腕がマットからはみ出て胸を反らした様な格好になって、ちょっと寝苦しいです。まぁ、これはサーマレストが悪い訳でなくて、自分の図体がデカイからなのですが。
リッジレストとの比較
厚み以外の縦横サイズは同じです
つまり、“R”サイズです
自分が寝るとこんな感じ
なのでいつも胸の前で腕をクロスする様な格好で寝てます
あまりパンパカに空気を入れると
反発されて返って寝にくいので、空気を抜いて調整します
■畳み方
サーマレストは空気を入れて使うのですが、収納する時は空気を輩出して巻いて畳まねばなりません。しかし、中にウレタン材が入っているので、適当な巻き方をするとカバーに収める事が出来ません。また、二つ折りにして畳むのですが、内側に来る面はどうしても余って寄れますので、いい塩梅に引き寄せて畳んでいく必要があります。
実際の畳み方としては、少し巻いたら膝で押さえ付けて空気を抜き、また巻いて膝で押さえ付けて、と言うのの繰り返しになります。余談ですが、レースの前夜に車中泊をして、サーマレストやスリーピングバッグをそのままにしてレースに出て、転けて肩を負傷してしまった時、これらを畳むのにとても難儀して以来、朝起きたら用済みになった寝具は先に畳んで置くようになりました。
バルブを開けて、まず半分に折ります
内側はよれてくるので、手繰り寄せつつ巻きます
膝で踏んで空気を押し出しながら巻いていきます
巻き終えたら、バルブを閉めて、さっさとカバーに入れます
■重さ
昔のサーマレストは、コンパクトで寝心地良い代わりに、重たいと言うのが欠点でした。しかし、年々改良されて、昨今のは1000gをはるかに切る様になりました。試みに自分が持っている旧型のプロライトプラスの重さを計ってみたところ、742g、対するリッジレストは438gと、わずか300gくらいの差しかありませんでした。これなら、よほどのウルトラライト信者でもない限り、予算に余裕があるならプロライトの方を選ぶのではないでしょうか?
収納サイズの差
リッジレストはプロライトの倍くらいあります
重さは300gしか違いません
値段の差は性能の差というべきでしょう
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