自分は一人暮らしを始めた時から自炊をしてきたのですが、当時はインターネットなんかなく、料理本なんかも手元になかったので、食べたいものがあると、親に作り方を聞いて作っていました。一番最初に聞いたのが、なんとすき焼きだったのですが、その作り方が当時の自分には結構意外なものに感じられたのを今でも覚えています。
今回は、独身飯としては、何か嬉しい時やお祝いしたい気分の時に作る、すき煮です。「すき焼き」でなく「すき煮」としたのは、飯盒を使うとすき焼き鍋を使った時の様な仕上がりにはならないからです。
上に挙げた様な具材を使って、飯盒でごった煮にすれば、それがすき煮になるのですが、ただ単に何もかもぶち込んだのでは、芸も風情もないので、一応はすき焼きと同じ作り方をします。ちなみに、関東の方では割り下を使うそうですが、関西の方ではそんなもん使いません。浸透圧で白菜から出る汁で十分ですし、まさにそれこそがすき焼きの味を作る素なのです。
犠牲肉に火が通ったら、刻んだ白菜を投入し、砂糖と醤油を入れます。1/4カットの白菜なら、砂糖は50グラム、醤油は80ミリリットルくらいでしょうか。実は毎回適当にやっていて、しっかり計った事がありません。甘ければ醤油を、辛ければ砂糖を、薄ければどっちも足せば良い訳です。砂糖と醤油を入れたら、蓋をして沸騰させます。蓋をしないと蒸気が逃げてしまい、汁が少なくなります。
いい感じに白菜がしんなりして汁が出たら、白菜をちょっと脇に寄せて、長ネギを投入し、蓋をして温めます。長ネギを後に入れるのは、白菜よりも火の通りが早いので、一緒に入れるとグダグダになってしまうからです。
そして、野菜を端っこに寄せて、汁のプールに牛肉を入れます。作例では残ってた牛肉を全部入れてしまいましたが、実はあまり一気に全部入れすぎない方が、肉がしっかり煮られて味が染みて美味しいと思います。
肉を汁にドボンしたあと、水で戻した春雨、そして麩を入れます。今回春雨を使ったのは、たまたま家にあったからでもあるのですが、白滝だとこんにゃくの成分が肉を固くしてしまうそうで、狭い飯盒の中ではどうしても白滝と肉が接してしまうので、固くなる成分を出さない春雨を使った次第です。これが平べったいすき焼き鍋の場合は、肉と糸こんにゃくが接触しない様に、対称の位置に配置する様に入れます。
蓋をしてちょっと煮込み、いい感じに肉が煮えたら、出来上がりです。
ちなみに、豚すきというのもあって、これは牛肉の代わりに豚肉を使うのですが、これは自分としてはあまり好みません。豚肉使うくらいなら、肉無しの方が良いと思うくらいです。あまり真剣に研究した事がないので当てずっぽうですが、すき煮に豚肉は合わないからではないでしょうか。
今回は、独身飯としては、何か嬉しい時やお祝いしたい気分の時に作る、すき煮です。「すき焼き」でなく「すき煮」としたのは、飯盒を使うとすき焼き鍋を使った時の様な仕上がりにはならないからです。
■すき煮の具材
すき焼きの具と言えば、牛肉、白菜、長ネギ、春菊、えのき茸、豆腐、白滝、麩、そんなところをイメージする訳ですが、その中で最も重要なのが、白菜です。白菜がなければ、いくら上等な牛肉が入ってても、すき焼きの味にはなりません。言い換えれば、白菜を砂糖と醤油で調理すれば、すき焼きっぽい煮物が出来ます。それがすき煮です。(と、日本飯盒協会は断定します)上に挙げた様な具材を使って、飯盒でごった煮にすれば、それがすき煮になるのですが、ただ単に何もかもぶち込んだのでは、芸も風情もないので、一応はすき焼きと同じ作り方をします。ちなみに、関東の方では割り下を使うそうですが、関西の方ではそんなもん使いません。浸透圧で白菜から出る汁で十分ですし、まさにそれこそがすき焼きの味を作る素なのです。
■作り方
飯盒の底に油を敷いて、まず一枚、牛肉を焼きます。この肉の事を「犠牲肉」というのですが(そう言ってたのは実家のオカンですが)、まず一枚焼く事で肉の味を出す為にやるのだそうです。犠牲肉と言っても、捨てたりするのではなく、そのまま使います。犠牲肉に火が通ったら、刻んだ白菜を投入し、砂糖と醤油を入れます。1/4カットの白菜なら、砂糖は50グラム、醤油は80ミリリットルくらいでしょうか。実は毎回適当にやっていて、しっかり計った事がありません。甘ければ醤油を、辛ければ砂糖を、薄ければどっちも足せば良い訳です。砂糖と醤油を入れたら、蓋をして沸騰させます。蓋をしないと蒸気が逃げてしまい、汁が少なくなります。
いい感じに白菜がしんなりして汁が出たら、白菜をちょっと脇に寄せて、長ネギを投入し、蓋をして温めます。長ネギを後に入れるのは、白菜よりも火の通りが早いので、一緒に入れるとグダグダになってしまうからです。
■お肉を投入
ネギもしんなりしたら、今度は肉の投入です。この頃には野菜から水分が出て、結構汁が溜まってると思います。ここで味見してみて、薄ければ砂糖や醤油を足せば良いし、濃ければ水を足せば良いのです。そして、野菜を端っこに寄せて、汁のプールに牛肉を入れます。作例では残ってた牛肉を全部入れてしまいましたが、実はあまり一気に全部入れすぎない方が、肉がしっかり煮られて味が染みて美味しいと思います。
肉を汁にドボンしたあと、水で戻した春雨、そして麩を入れます。今回春雨を使ったのは、たまたま家にあったからでもあるのですが、白滝だとこんにゃくの成分が肉を固くしてしまうそうで、狭い飯盒の中ではどうしても白滝と肉が接してしまうので、固くなる成分を出さない春雨を使った次第です。これが平べったいすき焼き鍋の場合は、肉と糸こんにゃくが接触しない様に、対称の位置に配置する様に入れます。
蓋をしてちょっと煮込み、いい感じに肉が煮えたら、出来上がりです。
■すき焼きの味の秘密
上にも書いたのですが、すき焼きのあの味は、その実、白菜の味であると考えています。というのも、自分が子供の頃、オカンが試しに「肉抜きのすき焼き」というのを作ったのですが、牛肉の味が入ってないだけのすき焼きで、別段まずい訳でもなく、むしろそれはそれで美味しいものでした。長じて一人暮らしを始めてからも、肉無しのすき焼きはちょいちょい作って食べていました。今回、改めて飯盒で作ったのですが、当然の事ながら、美味しく出来ました。ちなみに、豚すきというのもあって、これは牛肉の代わりに豚肉を使うのですが、これは自分としてはあまり好みません。豚肉使うくらいなら、肉無しの方が良いと思うくらいです。あまり真剣に研究した事がないので当てずっぽうですが、すき煮に豚肉は合わないからではないでしょうか。
今回はたまたま牛肉があったので使いましたが
肉無しでも結構美味いので、挑戦してみて下さい
肉無しでも結構美味いので、挑戦してみて下さい
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