パスタ、というか、自分の年代ではスパゲティなんですが、洋麺の代表格にして一般家庭においても、また独身者においても、さらに言えば貧困者にとっても、ポピュラーな食材です。一般的には鍋で湯がいて、ザルで湯切りして、ミートソースかけたりプライパンで炒めたり、という料理の仕方になるのですが、日本飯盒協会はあくまで飯盒の協会ですので、あえて「飯盒しかなかった場合」を想定して調理しました。
今回は、数あるスパゲティ料理から、極めて独身くさい「塩昆布パスタ」です。
目次
食材の準備
調理
食材の準備
調理
スパゲティ2束は、一人の一食分としては多すぎ!
という意見もあるでしょうが
ここはハングリーな若い人向けに多めにしました
■食材の準備
スパゲティがメインの料理ですので、スパゲティは絶対必須なのは当然の事として、残りの食材は冷蔵庫の中に残っているもので十分です。今回は、帰省の時に実家から持って帰らされた薄切りハム、玉ねぎ、ピーマンを使いましたが、別にハムが無くても構いませんし、ピーマンだけでも良いし、他の野菜でも構いません。
スパゲティというのは、その他の具材がどんだけ入っているかによって、ボリュームだの味だの雰囲気が変わる食べ物です。その意味で、具材の種類、量の差は、貧富の差といっても過言ではなかろうかと思います。極端に貧しいのは、何にも入ってない状態、素スパゲティともいう代物ですが、それにしたって、せめてマヨネーズなりケチャップなりがあると、だいぶ違ってくるのです。
スパゲティというのは、その他の具材がどんだけ入っているかによって、ボリュームだの味だの雰囲気が変わる食べ物です。その意味で、具材の種類、量の差は、貧富の差といっても過言ではなかろうかと思います。極端に貧しいのは、何にも入ってない状態、素スパゲティともいう代物ですが、それにしたって、せめてマヨネーズなりケチャップなりがあると、だいぶ違ってくるのです。
余談はさておき、まず具材を切ります。使う対象が麺ですので、今回は細切りにします。スライサーを使う手もあるのですが、あまり細すぎると炒めた時にフニャフニャになるので、その辺りはお好みで。今回は大体2〜3ミリくらいにしました。ちなみに、「包丁なかったらどうするんですか?」みたいな事も言われたのですが、その場合は、ハサミでもカッターナイフでも良いから、代用します。自分はアウトドアではまず包丁は使いません。ハサミが最強です。
具材の切り方も解説した方がよかったでしょうか
あれはあれでテクニックですしね
次にスパゲティを茹でます。茹で方はスパゲティの袋に書いてあると思いますが、あえて注意するとしたら、長いまま飯盒にぶち込むよりは、半分に折って入れた方が茹でやすいかな。あと、後で炒める時もかき混ぜ易いと思います。まぁ、長いのをアア〜〜ン、ズルズルと食べたい人もいるでしょうから、その辺りはお好みで。
茹で時間も説明書きの通りで良いのですが、茹で湯は少なすぎず多すぎずで。少なすぎたら干上がってしまいヌタヌタになりますし、多すぎたら吹きこぼれます。スパゲティを入れた最初のうちは大人しいですが、グラグラしてくると大抵は吹きこぼれますので、中火にします。茹でる時は長い菜箸があった方が便利です
というか、短い箸だと手が熱いです
さて、茹で上がったら湯切りですが、あえてザルがなかった状況でやりました。その場合、飯盒を傾けて、スパゲティが落ちない様に飯盒の縁に箸をあてて、そろそろと湯を切っていきます。が、これが実は一番大変な作業で、飯盒は当然熱いので軍手をつけるなり、手ぬぐいで持つなりするのですが、湯気ももっと熱くて、手がやばいのです。なので、慌てて一気にやろうとせず、熱かったら一旦飯盒置いて休憩して下さい。手が冷めたらまたチャレンジ。2分くらいかかっても、スパゲティ伸びたりしません。
あと、スパゲティがドシャーと流しに落下しない様に注意して下さい。この辺り、文章であれこれ説明するよりも、感覚で覚えていくのが肝要です。
流石に湯切りしながら写真を撮る器用さはないので結果だけ
2束だと蓋だけでは納まり切りませんでした
■調理
飯盒が空いたら、飯盒に油を入れて中火〜弱火で軽く熱して、具材を入れて炒めます。焦げ付き防止と味付けのため、油は多めに入れます。また使う油は、サラダ油、ごま油、ラード、オリーブ油、なんでも構いません。それぞれ違う味を楽しむ事が出来ます。
具材が炒まったタイミングを見計らって、茹でたスパゲティと塩昆布を投入し、よくかき混ぜながら炒めます。ぶっちゃけた話し、この手の作業は飯盒は苦手で、フライパンでやった方がよっぽどやり易いのですが、フライパン買うお金がない貧乏な人に向けて、あえて飯盒だけでやりました。やりにくいだけで、やれない訳ではありません。
今回は味付けで塩昆布(長い事冷蔵庫の隅に残ってた)を使いましたが、醤油でも塩でもソースでもケチャップでも、その他でも、何を使っても構いません。それぞれに味が異なって楽しめます。
油は少々多めに
具材を炒めながら、後で入れるスパゲティがくっつかない様に
飯盒の側面にも油をなじませます
底面積が狭いので、これだけの量を入れると
かき混ぜるのが結構大変です
仕上がりはこんな感じ
このまま食べるのが、ザ・飯盒飯です
ご覧の通り、スパゲティを使った料理というのは、至極簡単なものです。その割には結構美味かったりします。ところで、今回意外だったのは、家内はスパゲティに塩だの醤油だの塩昆布を使えるというのを知らなかった事。自分は普通にやってたんですが、これって特異なんでしょうか。
また、これを作りながら少々議論になったのは、自炊と買い食いではどちらがコスパが良いのか、という事。自分はどう考えても自炊の方が安上がりだと思っていたのですが、調理器具や食材を保存する家電など、そういったのを買えないくらい貧乏な人は、そういうのが買い揃えられないという話しが出て、考えさせられました。
最小限でも、水道光熱の設備があり、蓋つきの鍋が一つでもあれば自炊は可能なのですが、住むところもない様な人にとっては、仮に飯盒ひとつ渡したところで、自炊のしようもない。自炊というのは言わば「生活の智恵」の範囲ですが、それ以下の貧困はやはり「政策」の問題なのだろうと思案してました。
最小限でも、水道光熱の設備があり、蓋つきの鍋が一つでもあれば自炊は可能なのですが、住むところもない様な人にとっては、仮に飯盒ひとつ渡したところで、自炊のしようもない。自炊というのは言わば「生活の智恵」の範囲ですが、それ以下の貧困はやはり「政策」の問題なのだろうと思案してました。
日本飯盒協会は、ギリギリ最低限の自炊生活の智恵を出せる団体を目指したいと思います。
多めの油で炒めたから、底に油が残りました
捨てるには惜しい
野菜炒めでも作ろうかしら
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