
この乾パン、内容量は160gです。一袋丸ごと食うと、かなり腹が膨れます。腹が減っている時でも、半分食べたら満腹感を味わえます。
飯としてもお菓子としても、美味しく頂けますので、出来ればアチコチで売ってて欲しいのですが、常時おいてるのは、神田神保町の石井スポーツくらいなものです。一時、西友とかドラックぱぱすなどに、金平糖の入ってない奴が売ってましたが、よほど売れ行きが悪かったのか、今は見かけません。
北陸製菓の乾パンは、三立とかカニヤみたいに、自衛隊や官庁には卸してないみたいですし、防災用の缶詰もあるにはあるみたいですが、東急ハンズなんかで並んでるのは見た事がありません。

何年か前に、家の近所のドラックぱぱすで買った乾パン
内容量は160gで100円
金平糖が入ってませんが、入ってる奴は150円ですから
金平糖は50円分の価値があるんですね

まず、味気が全然ない。ガリガリしてて食感が悪い。とにかく食ってて飽きる。まぁ、世間様が乾パンに持ち合わせてる特徴を、この乾パンは持っておりました。しかも、この袋のタイプは、金平糖も氷砂糖もなしで、220gもある。これでもかこれでもかと、乾パン地獄を味あわせてくれる訳です。
ブラックホールだか激震祭の時に、自衛隊の一斗缶に入った乾パンが売ってましたが、それがななんと、三立製菓製でした。その時頭に浮かんだのは、「ははん、阪神淡路大震災で乾パンの評判が激烈に悪かったのは、この乾パンが配給されたからなんだろうな」もし、そうだとしたら、そういう声もさもありなんです。
ここまで、かなり口汚く三立製菓の乾パンの悪口を書き立てた訳ですが、その評価を若干変更する「勉強」がありました。というのは、乾パンは金平糖とか氷砂糖の様な「甘味品」と一緒に食べるだけでなく、牛缶やスープといった「辛味」とも一緒に食べる事も想定している、という事を知ったからです。現に、自衛隊では乾パンにオレンジスプレッドとウインナー缶を付けてます(旧軍では牛缶)
要するに、ご飯の代わりと考えれば判りやすい訳で、おかずと一緒に食べるなら、なるべくプレーンな味の方が良いわけです。その様な訳で、三立製菓の乾パンが「味気ない」理由がはっきりしたのでした。
それにしても、感心させられるのは、三立製菓のすさまじいまでの営業力で、普通で考えたら、誰も好きこのんで乾パンなど食わないにもかかわらず、スーパーには袋詰めがおいてある、東急ハンズに行けば防災用品コーナーに缶詰がある、と、「乾パン=バグパイプ吹いてるオッサンの絵」を完全に定着させています。美味かったらいう事ないのになぁ。。

右の缶は、とある区民センターの中の売店で売っていたもの。販売元は国分株式会社となってましたが、絵柄から見て、明らかに三立の乾パンです。氷砂糖までいっしょですね。

トップページのタイトル画像にも使われているカニヤの乾パン。ワタクシがベスト・オブ・乾パンに推薦するネービー・ビスケッツです。今も海上自衛隊で採用されている大型の乾パンで、その名の通り、旧海軍でも使われていたみたいです。もともと乾パンというのは、軍艦や商船に積み込まれていたハードビスケット(ハービス)が元祖です。明治時代に「重焼麺麭」として陸軍に採用され、のちに一口大の現在の乾パンが開発される事になります。
蘊蓄はともかくとして、海上自衛隊に納入してる会社が、そのまんまの乾パンを民間でも発売しています。上の写真の左の銀パックの物が、5年間保証の「本格派カンパン」。中には5枚ずつパッキングされたカンパンが3セット入っています。右のビニールでパックされた物は1年間保証の「ネービー・ビスケッツ」。12枚入りです。
左がカニヤの乾パン、右が北陸製菓の乾パンです。見るからに食いでがあります。マーガリンとかジャムを塗ってお上品に食べるのにも適しています。味は北陸製菓の物と同じ、ほんのり甘みがあって、コーヒー牛乳などがよく合います。
問題は、北陸製菓の乾パン同様、入手が難しい事。「ネービー・ビスケッツ」の方は菓子の二木で入手できますが、「本格派カンパン」の方はまずお店で見かける事がありません。5年も保つ乾パンですから、官公庁や企業向けの防災用品なのかもしれません。メーカーに直で頼む事は出来ますが、ばら売りしてくれないので、箱買いです。一人で食うにはちょっとしんどいかな。まぁ、日常的に食うには5年も保つ必要がないので、「ネービー・ビスケッツ」で十分ですけどね。
この乾パンの意外に便利な事は、カチッと四角い形をしているので、パッキングがしやすい事。これが袋入りの普通の乾パンだと、数を用意すると嵩張って仕方ないんですよね。
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