折りたたみが出来て場所取らずで、かつ地面へのインパクトも少ないウッドストーブという事で、購入以来、もっぱらベランダだの庭だので愛用しているファイヤーボックス。庭付きの一戸建てに引っ越してからは、ますます本領発揮なのですが、最近、使い方をちょっと変えました。もしかしたら、こうしてなかったのは自分だけかもしれませんが。
■ベランダ時代との違い
ファイヤーボックスを使い始めたのは、引っ越す前のマンションのベランダでした。ベランダだけに狭かったのですが、それがむしろ幸いしてあまり風が吹き込まず、大した風防もせずにファイヤーボックスを使う事が出来ました。また当時は、自分一人しか食べる者が居なかったので、2合炊きしかしてませんでした。4合に比べると2合は単純に量が半分ですから炊くのも簡単で、焚き火する環境にも恵まれていた事もあって、飯盒炊爨に失敗するイメージは全然持っていませんでした。
ところが、新居の庭は当然のごとく壁がないので吹きさらしです。ちょこっと風が吹いただけでも火が煽られて飯盒が温まらない。しかも、4合炊きだと2合の倍ある訳で、嵩が多い分、沸騰させるにもパワーが必要で、火力が弱いと美味く飯を炊く事が出来ません。
そこで、いろいろ試行錯誤や観察をした結果、次の事に気がつきました。
- 風防は必要で、アルミ板で作成。あっても煽られるが、無いよりマシ。
- よく燃えない薪だけで焚かない事。
- どんだけ勢い良く燃えていても、飯盒を載せると火勢が落ちる事。
■ファイヤーピンの使い方
ファイヤーボックスには、ファイヤーピンというのが付属していて、これは本来は小さいポットやカップを載せたり、缶入り固形燃料やアルコールストーブを載せる時に使います。なので、ファイヤーボックスよりも大きい鍋やフライパンは、ファイヤーピンを使わなくても載せる事が出来ます。ところが、ファイヤーボックス自体に飯盒を載せると、飯盒を載せてる部分の側面が防火壁となってそちらからは火が出ない。そこで、ファイヤーボックスを使って、これまでと置き方を90度回転させて、これまで防火壁になってた部分に出来る隙間からも火を出す様にすれば、火の勢いが落ちるのを多少は防ぐ事が出来、かつ飯盒の釣り手側の側面にも火が当たる様になり、熱伝導がよくなるのではないか、と考えました。
実際にやってみたところ、確かに火の回りが良いし、勢いもあまり落ちない。こんな事なら、もっと早くに使っておくべきだったかな、と思いました。このファイヤーピン、上記の様にこれまでは全然使ってなかったので、あれば役に立っただろう場合でも、そこらに放ったらかしにして使ってなかったのです。しかし、折り畳んだ時にもちゃんと装着出来る様になっており、オプションでついている訳でなく標準装備ですから、大いに使うべきでした。
このファイヤーピン、むしろ、ファイヤーボックスの上を面一にして使う装備として考えたら、結構使いでありそうです。小さいポットなどもそうですが、米軍のメスパンなんかも、ファイヤーピン使った方が安定しそうです。
ファイヤーピンをつけて、その上に飯盒を置く事で
火の通り道を増やします
ご覧の通り、飯盒の側面の至るところに
火が当たる様になりました
メスパンは、丁度、乗るか乗らないかという感じなので
ファイヤーピンを使った方が断然楽です
■ファイヤーボックスの耐久性
このファイヤーボックス、2016年3月に買って以来、毎日とは言わないまでも、相当使い込んできました。新品当初のキラキラした輝きは既になく、それどころか錆びさえ浮いてきました。ステンレスだからといって錆びない訳ではありません。しかも、ここ最近は毎日使うので、組み立てたまま外に放ったらかしです。(さすがに雨が降りそうな時は、軒下に退避させますが)そこで、前回同様に、ボンスターでざっと洗って、ガスレンジで炙って乾かしました。ヤレ感はありますが、稼働部はしっかりしてて折りたたみもちゃんと出来、意外に耐久性高いと思います。お値段は1万円ほどしますが、こんだけ使って、まだまだ使える事を考えると、妥当どころかお買い得感があります。最近はチタン製のブッシュボックスもあり、そっちはそっちで気になりますが、壊れない限りは、このファイヤーボックスを使い続けようと思います。
毎日使いっ放しで、結構錆びも浮いてます
ボンスターで汚れや煤、錆を落として
ガスレンジで水気を飛ばします
しまう時はCRCを吹いて錆び止めします
あれほど汚れてましたが
洗えば素手で触っても気にならないほどキレイになります
あれほど汚れてても、ちゃんと折り畳めます
ファイヤーピンも固定出来ます
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