2018年08月09日

合板による炊爨

   自宅で焚き火する際に、燃料となる薪はそうそうそこらに転がっている訳ではなく、ホームセンターで買ってくるか、山で拾ってくるか、廃材を貰ってくるか、そうした調達法しか在りません。山に落ちている柴は天然物の木なので乾燥さえしておれば、まず問題なく使えます。ホームセンターで売っている薪は、元は建材などの端材ですので、こちらもよく乾燥してて使えます。しかし、わざわざ買って使うのも勿体ない気がしないでもないので、出来ればタダで燃せる廃材が欲しいところです。

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ファイヤーボックスは地面に直接焦げ跡を残さず
延焼の心配もない優秀なウッドストーブです



■廃材の調達、処理
   廃材、すなわち、家等の建築材の端材とか、あるいは家の解体材といった、木のゴミでありますが、これが以外とそこらにゴミ捨て場に捨ててなかったります。大抵は、工事業者が持って返ったり、粗大ゴミとして出されるからです。材木屋で貰える事もあるそうですが、そうそう“くれる”材木屋を見つけるのも簡単ではありません。そこで今回、初めて「あげます・譲ります」系の掲示板を活用し、近所から廃材を調達してきました。
   今回貰ってきたのは、襖や障子の枠や、天井材、コンパネ系の合板がメインで、いわゆる材木は半分ほどでした。ファイヤーボックスで使用するので、長さ15cm、太さ10mm四方程度に切り分ける必要があるのですが、材木の方はジグソーで15cm刻みに切断して、鉈でパカパカ割れば完了です。襖や障子の枠は、材木で出来ている場合もあれば合成材の場合もありましたが、合成材でも合板でなければ鉈で割る事が出来ます。天井裏につかう天井材は、枠を外してプリント材を剥がし、細かく短冊状にして、これはたき付けに使う事にしました。
   手こずったのはコンパネ系の合板で、こちらは鉈で割る事もできず、積層されてる合板を剥がして薄くする事も出来ず、結局、ジグソーで細切りにする他ありませんでした。全工程がジグソーなので、音も喧しければ、力も要るし、連続して使うと熱もってしまうので、あまり根詰めて作業も出来ず、なかなか手間です。

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うちの近所のゴミ捨て場から拾ってきた庭木
広い庭のある家が多いので、ちょくちょく出ます
ただし、大半は生木で直ぐには使えません
半年以上は放置して乾燥させます

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去年、自宅の庭から引き抜いた木
芯が腐ってましたが、ぐるりは乾燥してて
良い薪になりそうです

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生木も細切りにすれば燃やせますが
炊爨に必要な火力を得る事が出来ないので
やはり乾燥させてからの方が得策です

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太い庭木を鉈でバトニングして割ります
薪割りは確かに面白いです

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トランポからバイクを下ろして、貰えるだけ貰ってきた廃材

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このままでは非常に邪魔なので
ジグソーと鉈でバンバン処理していきます

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こういう木は非常に優秀なので
失敗が許されない車中泊や飯盒オフの為に取っておきます

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この手の木もそこそこしっかり燃えるので
きれいに割れたのは保管しておきます

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AクラスとBクラスに仕分け
手前の黒いのは襖の枠で、塗装されているので燃やすと臭いです

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きれいに割れた木は箱詰めにしておき
持ち運びしやすい様にしておきます

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雑に割れたやつは、優先的に使っていきます



■合板の燃焼時の特徴
   そこまで手間をかけた合板ですから、燃料として使いたい。しかし、これが燃料として使うのも、なかなか手こずる事になりました。
   まず、合板の燃え方ですが、普通の材木の様に、さっと火が移ってぱっと燃えてくれる様な感じでなく、火が着くまでに時間が掛かる上に、燃えるのもゆっくりした感じで、それでいて火力があまり上がらない。具体的には、沸騰するまでに平気で10〜13分くらいかかり、重湯が引くまでにも10分くらい掛かってしまう感じ。明らかに火力が弱い事を示していて、これでは全然美味い飯が炊けません。
   合板の火力が上がらない理由は、合板自体がゆっくり燃える特徴をもっている上に、燃え滓が木材の様に崩れていかず、炭みたいに真っ黒になって溜まっていき、そこへさらに合板を追加して行くので、入れれる量が徐々に少なくなって燃える量が減っていき、最後には燃え滓を崩さない事には入れられなくなってしまう、という燃え滓の状態も影響があります。ゆっくり燃えるだけに、完全に燃え尽きるのにも時間が掛かる訳です。
   何度か失敗して分かった事は、コンパネ系の合板の燃え方は、BBQの時の炭への着火材に近い燃え方である事でした。そして、合板だけで上手に飯盒炊爨するのは、まず無理という結論に達しました。
   ちなみに、天井材のプリント版も合板の一種なのですが、こちらはパッと燃えるものの、直ぐに火が弱くなってしまうので、次々に焼べねばならず作業が大変な事。そのくせ、やっぱり合板らしく燃え滓は燃え尽きず残ってしまうので、次第に焼べるスペースがなくなってしまい、非常に使いにくい感じです。
(その合板も、ただ単に燃やすだけなら、それなりに燃えるもので、飯盒を外した途端に元気に燃えるという現象を表しました。ファイヤーボックス以外なら、それなりに使えるのかもしれません)

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コンパネ、ベニヤ板などは、鉈で割る事が出来ません

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どうにか接着面を割って、薄くしましたが
幅があると燃えにくいどころか、火を塞いでしまいます

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デカいコンパネを15cm刻みにジグソーで切断します
音がうるさいので、ご近所に気兼ねします

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それをさらに10mmずつ細切りします
面倒な上に、結構な労力です

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このくらいにしておかないと、思う様に燃えません

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天井材のプリント板は、焚き付けにするため
短冊状にしました

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ジグソーを使うとオガクズが大量に出ますが
これは全然燃やしにくいので、燃えるゴミで出します


■合板の使い方
   とはいえ、せっかく貰ってきたものを捨てるのは勿体ないし、まったく燃えない訳でもないので、どうにかして使いたい。そこで考えたのは、部分的に混燃して、本ちゃんの薪の消費を抑える使い方です。
   具体的には、まず、真剣勝負の強火パートでは、よく燃える本ちゃんの薪を使います。ガンガン燃して飯盒が沸騰したら、弱火パートで細切りにしたコンパネ材を使います。あくまで10mm四方程度に細切りにしたもので、太いと火がなかなか移らないので、弱火といえども失敗します。
   合板は火が移りにくいので、早めに投入して前倒しで火を付ける必要がありますが、このタイミングや量を間違うと、入れ過ぎで火が消えてしまったり、逆に少なすぎで火が消えてしまったりします。一旦火が落ちてしまうと、合板だけで復活させるのは無理なので、直ちに本ちゃんの薪を入れて団扇で仰いで復活させます。
   なので、弱火パートでも、本ちゃんの薪と混ぜて使うなど、あくまで合板は補助的な使い方で、少しでも本ちゃんの薪を節約する様な使い方をしています。
   ここまで木を使わねばならないので、ファイヤーボックスで飯盒炊爨をするのであれば、合板を貰ってくるのは避けた方が賢明です。

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ただ放り込んだだけでは、火が直ぐに着かないので
団扇で扇いで間開かない様に火を回します

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こんな感じで燃え滓が溜まるので
トングなどで崩しながら、次の合板を入れます

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優秀な薪と合板の火力のパワーバンドの違い

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ファイヤーボックスへの飯盒の置き方や
アルミ板で風防を作るなど
薪以外の部分での工夫も必要です



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tanisi_corp at 22:00コメント(0)飯盒考察 

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