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天気予報では曇りのはずだったのですが、三宅島に着いてみると雨。辰巳埠頭から雨は降ってましたのですが、まさか三宅島でも雨が降ってるとは思いませんでした。まぁ、こんな事もあろうかと、メッシュボックスの荷物には90リットルのビニール袋で装備を防水し、キャリーカートのボックスに縛着したヘルメットには30リットルの四街道市指定ゴミ袋を被せてあります。備えあれば何とかです。
バイクが下ろされている第一パドックで下ろされ、コンテナから出されて整列してバイクと対面。そういえば、フロントタイヤを交換した時に空気をパンパンに入れたままにしてたのを思い出し、ムシはずして空気抜いたら抜き過ぎてしまいましたw
その後、白バイの先導でレース会場まで自走で移動。2月に来た時、途中まで歩いて登った坂をマスツーリング気分で登って行きます。下界は晴れていたのですが、レース会場は霧が立ちこめ、前がとても見えにくい。そんな中、第二パドックまで下って行き、自分のメッシュボックスを確かめ、タイヤの空気圧を調整(F:5.5、R:4.5)に調整してから、プロテクター類を着け、ハイドレーションを背負って、サイティングラップに向かいました。
ともあれ走り出した訳ですが、スタート直後の登り下りは火山灰ザクザクのサンド系の地面で、ボケッとしてるとスタックしたり滑って落ちたりしそうでした。舗装路を通って、「村営牧場跡地エリア」に入るのですが、入り口付近は火山岩の割れたのがゴロゴロしてて、転けたら痛そうです。とにかくケガ出来ない身なので慎重を要します。その後、土の地面になるのですが、そこを抜けた「溶岩原エリア」の登りが石ゴロゴロで、アクセル緩んで止まったら再発進が難しそうです。困った事に、霧とゴーグルの曇りとで、地面がよく見えない。とにかく、石ゴロゴロしてる所が見えないというのは危険極まりないのでゴーグルを外し、とにかく気合いで乗り切りました。
そしてまた舗装路を戻り、「七島展望台エリア」の火山灰の長大な登り坂を駆け上がり、火山灰の長大な下り坂を駆け下りて、ようやくピットイン。
ガレ場の苦手な自分にしては、それなりに走れたのですが、それでもかなり疲れてしまい、開会式の挨拶とかそんなのは全然頭にも耳にも入って来ず、ボケッとしてました。
昨年までの動画で、大抵、スタート直後のザクザクの上り坂で転けて多重スタックが起こる事が予想出来たので、自分は慌てず後方から追尾。案の定、坂の途中で道幅いっぱいに多重スタックが起こっており、その後から来たライダーはコース外からこの渋滞をスルー。その後のザクザクの下りも滑らない様に慎重に降下。村営牧場跡地は、入り口のガレ場さえ気をつけて通過すれば、その後は走り易いのですが、後半のウッズ(というかブッシュ)は既にこの頃からワダチが出来始めていました。溶岩原のガレガレの登り坂はとにかく気合いだけで突破し、七島展望台は見晴らしなど楽しむ余裕などなく踏破。そのまま2周目に突入。
2周目は車列も大分バラけて、自分のペースで走れる様になってきました。路面の状態もさほどの差がなく楽しく走れたのですが、問題はウッズのワダチがどんどん深くなっており、ここの突破で相当体力を奪われてしまう事。後で聞いた話しによると、前日に猛烈な雨が降って地面が緩んだようで、去年はこんなワダチは出来なかったとの事でした。そのワダチゾーンでは、先に詰まってるバイクが通過するのを待つ間にゴーグルが曇ってしまい、外したゴーグルを付け直すため(そうでないと、七島展望台の火山灰を先行車から目に食らう可能性がある)、舗装路から七島展望台エリアに入ったところで止まらざるを得ず、自ずとここが休憩ポイントになりました。
そして3周目。流石に疲れたなー、走りたくないなー、なんて気持ちになりつつ、三たびウッズに突入。この頃にはワダチはステップを擦るほど深くなっている所もあり、450のパワーだからこそ突破出来るものの、そこここにへばって休憩してるライダーが目立つ様になりました。そういう自分も、七島展望台エリアに入ったところで休んでたら、マーシャルさんから「まだ休むんでしたら、コースの外に出て下さい」と言われる始末。こりゃダメだという事で、ピットエリアに戻って休む事にしました。
4周目もやはり辛かったのはウッズのワダチ。足はステップに乗らないので、ワダチの両岸を足で漕ぐ様な格好で進むのですが、バイクの力で前に進んでいるのに、どうしてこうも体がしんどいのか、毎度よう分かりません。もっとも、しんどいのはこのウッズとその先のガレ坂だけで、あとは路面的に難所になる様な所はありません。そのせいか、今回は3周目で、七島展望台エリア後半のエスケープルートに入ろうとしてボテコケした以外はノーミスで、意外にも堅調な走りでした。
例によってピットエリアで休憩してから、5周目に突入。おそらく、タイム的には最後の周回となりそうでした。しかし、タイム的な事もさる事ながら、バイク的にもかなり無理させたみたいで、ザクザクの火山灰の上り坂ではクラッチが滑りかけ、ウッズではラジエターが吹き捲くり、ここら辺が限界かなー、という感じ。そこで七島展望台エリアの例の休止ポイントで5分ほど休んで、タイムアップ7分前に発進。これで堂々のチェッカーフラッグだー、と思って戻ってみたら、まだL1。
マジかマジですか、またしてもL1ですかと文句を垂れつつ、だったらピットエリアで待ってたるわと、ピットインしようとしたら、テープで塞がれている。どうあってもノーカンになりそうな最終周を行けという事らしい。体も気持ちもヘロヘロだし、ラジエター吹き倒してるバイクも大丈夫か気になるところだけど、行かなしゃーない。
とにかく行くからにはチェッカーを受けたいので、先を急いだのですが、やっぱり難所はウッズのワダチ。もはや吹くべきクーラントがないのか、ラジエターも吹かず、むしろ自分がへばって止まったりしてたのですが、それでもどうにか切り抜けて、最後の難所のガレ坂に気合い入れて突入!と思ったら、途中でエンスト。再始動しようとしたら、バッテリーが上がったのかセルは「ウィ」としか言わず、エンジンが掛からない。どうする事も出来ず、マーシャルさんに手伝ってもらって、というか、もう性も根も尽き果てて力でないので、下ろしてもらって、その場にへたり込みました。
ご覧の通り、走るには楽しいコースです
最後の最後でバイク止まってしまったのは
本当に残念!
ところが、立ち上がったら、急に体が重怠くなって、全然力が出ない。歩こうにも足が千鳥足になって前に進まない。意識はそれなりにあるのだけど、とにかく体が動かない。で、その場にへたり込み、倒れてしまいました。もう一歩も動きたくないというか動けないというか。そうこうしているウチに、マーシャルさん達があわてて駆けつけてくれて、えっちらおっちらと軽トラが来る所まで担走してくれて、その後は軽トラから救急車に乗せ替えられて、三宅島で唯一の診療所に運び込まれました。
実は自分の他にも3人ほど熱中症で運ばれたとの事で、そのウチ一人は、5周目の時に自分も目撃したのですが、まさか自分も運ばれると思ってませんでした。診断と血液検査の結果、軽度の熱中症と過呼吸、脱水による腎臓機能の低下、という事で、生理食塩液2本を点滴され、どうにか回復しました。
天気予報では曇りのはずだったのですが、三宅島に着いてみると雨。辰巳埠頭から雨は降ってましたのですが、まさか三宅島でも雨が降ってるとは思いませんでした。まぁ、こんな事もあろうかと、メッシュボックスの荷物には90リットルのビニール袋で装備を防水し、キャリーカートのボックスに縛着したヘルメットには30リットルの四街道市指定ゴミ袋を被せてあります。備えあれば何とかです。
宿に着いてから小一時間ほどの仮眠でしたが、ぐっすり寝れて頭もすっきり。船酔いもまったくなく、これから2時間半のレース走る元気は十分でした。食べ過ぎない程度に朝食を済ませ、出すもの出して(3回も)、ヘルメットにGoPro付けたり、着替えたりして、0830時、迎えのバスに乗り込みました。天気は幸いにも回復し、晴れ間が見えていました。地面がどうあれ、レース中に雨さえ降らなきゃ、気分良く走れるってもんです。
バイクが下ろされている第一パドックで下ろされ、コンテナから出されて整列してバイクと対面。そういえば、フロントタイヤを交換した時に空気をパンパンに入れたままにしてたのを思い出し、ムシはずして空気抜いたら抜き過ぎてしまいましたw
その後、白バイの先導でレース会場まで自走で移動。2月に来た時、途中まで歩いて登った坂をマスツーリング気分で登って行きます。下界は晴れていたのですが、レース会場は霧が立ちこめ、前がとても見えにくい。そんな中、第二パドックまで下って行き、自分のメッシュボックスを確かめ、タイヤの空気圧を調整(F:5.5、R:4.5)に調整してから、プロテクター類を着け、ハイドレーションを背負って、サイティングラップに向かいました。
■サイティングラップ
サイティングラップはした方が良いかしない方が良いか、これは意見の分かれるところだと思います。自分は今回初めて走るコースですので行きましたが、何度も来てる人の中には「疲れるから」という事でオミットした人もいました。実際に疲れて、その後のレースにも影響しましたので、あえて行かないという選択も有りかと思います。ともあれ走り出した訳ですが、スタート直後の登り下りは火山灰ザクザクのサンド系の地面で、ボケッとしてるとスタックしたり滑って落ちたりしそうでした。舗装路を通って、「村営牧場跡地エリア」に入るのですが、入り口付近は火山岩の割れたのがゴロゴロしてて、転けたら痛そうです。とにかくケガ出来ない身なので慎重を要します。その後、土の地面になるのですが、そこを抜けた「溶岩原エリア」の登りが石ゴロゴロで、アクセル緩んで止まったら再発進が難しそうです。困った事に、霧とゴーグルの曇りとで、地面がよく見えない。とにかく、石ゴロゴロしてる所が見えないというのは危険極まりないのでゴーグルを外し、とにかく気合いで乗り切りました。
そしてまた舗装路を戻り、「七島展望台エリア」の火山灰の長大な登り坂を駆け上がり、火山灰の長大な下り坂を駆け下りて、ようやくピットイン。
ガレ場の苦手な自分にしては、それなりに走れたのですが、それでもかなり疲れてしまい、開会式の挨拶とかそんなのは全然頭にも耳にも入って来ず、ボケッとしてました。
■3周まで
さて、いよいよレース開始です。129台のバイクがスタート地点に整列します。スタートはエキスパートクラスが出走した10秒後に残りが一斉にスタートします。スタートは小池都知事が日章旗を振り下ろしたら、エンジン始動してスタートです。昨年までの動画で、大抵、スタート直後のザクザクの上り坂で転けて多重スタックが起こる事が予想出来たので、自分は慌てず後方から追尾。案の定、坂の途中で道幅いっぱいに多重スタックが起こっており、その後から来たライダーはコース外からこの渋滞をスルー。その後のザクザクの下りも滑らない様に慎重に降下。村営牧場跡地は、入り口のガレ場さえ気をつけて通過すれば、その後は走り易いのですが、後半のウッズ(というかブッシュ)は既にこの頃からワダチが出来始めていました。溶岩原のガレガレの登り坂はとにかく気合いだけで突破し、七島展望台は見晴らしなど楽しむ余裕などなく踏破。そのまま2周目に突入。
2周目は車列も大分バラけて、自分のペースで走れる様になってきました。路面の状態もさほどの差がなく楽しく走れたのですが、問題はウッズのワダチがどんどん深くなっており、ここの突破で相当体力を奪われてしまう事。後で聞いた話しによると、前日に猛烈な雨が降って地面が緩んだようで、去年はこんなワダチは出来なかったとの事でした。そのワダチゾーンでは、先に詰まってるバイクが通過するのを待つ間にゴーグルが曇ってしまい、外したゴーグルを付け直すため(そうでないと、七島展望台の火山灰を先行車から目に食らう可能性がある)、舗装路から七島展望台エリアに入ったところで止まらざるを得ず、自ずとここが休憩ポイントになりました。
そして3周目。流石に疲れたなー、走りたくないなー、なんて気持ちになりつつ、三たびウッズに突入。この頃にはワダチはステップを擦るほど深くなっている所もあり、450のパワーだからこそ突破出来るものの、そこここにへばって休憩してるライダーが目立つ様になりました。そういう自分も、七島展望台エリアに入ったところで休んでたら、マーシャルさんから「まだ休むんでしたら、コースの外に出て下さい」と言われる始末。こりゃダメだという事で、ピットエリアに戻って休む事にしました。
■滑るクラッチ、吹き上がるラジエター、そして
前回の爺ヶ岳戦で休み過ぎた反省から、今回はなるべく長い時間休まない様にしようと思っていたのですが、ピットでは8分ほど休憩。そのくらい休んで気力を回復しておかないと、うっかりガレ場で転けても詰まらん事です。4周目もやはり辛かったのはウッズのワダチ。足はステップに乗らないので、ワダチの両岸を足で漕ぐ様な格好で進むのですが、バイクの力で前に進んでいるのに、どうしてこうも体がしんどいのか、毎度よう分かりません。もっとも、しんどいのはこのウッズとその先のガレ坂だけで、あとは路面的に難所になる様な所はありません。そのせいか、今回は3周目で、七島展望台エリア後半のエスケープルートに入ろうとしてボテコケした以外はノーミスで、意外にも堅調な走りでした。
例によってピットエリアで休憩してから、5周目に突入。おそらく、タイム的には最後の周回となりそうでした。しかし、タイム的な事もさる事ながら、バイク的にもかなり無理させたみたいで、ザクザクの火山灰の上り坂ではクラッチが滑りかけ、ウッズではラジエターが吹き捲くり、ここら辺が限界かなー、という感じ。そこで七島展望台エリアの例の休止ポイントで5分ほど休んで、タイムアップ7分前に発進。これで堂々のチェッカーフラッグだー、と思って戻ってみたら、まだL1。
マジかマジですか、またしてもL1ですかと文句を垂れつつ、だったらピットエリアで待ってたるわと、ピットインしようとしたら、テープで塞がれている。どうあってもノーカンになりそうな最終周を行けという事らしい。体も気持ちもヘロヘロだし、ラジエター吹き倒してるバイクも大丈夫か気になるところだけど、行かなしゃーない。
とにかく行くからにはチェッカーを受けたいので、先を急いだのですが、やっぱり難所はウッズのワダチ。もはや吹くべきクーラントがないのか、ラジエターも吹かず、むしろ自分がへばって止まったりしてたのですが、それでもどうにか切り抜けて、最後の難所のガレ坂に気合い入れて突入!と思ったら、途中でエンスト。再始動しようとしたら、バッテリーが上がったのかセルは「ウィ」としか言わず、エンジンが掛からない。どうする事も出来ず、マーシャルさんに手伝ってもらって、というか、もう性も根も尽き果てて力でないので、下ろしてもらって、その場にへたり込みました。
ご覧の通り、走るには楽しいコースです
最後の最後でバイク止まってしまったのは
本当に残念!
■まさかの救急搬送
マーシャルさんたちがどうにか押し掛けで再始動させようとしてるのを小耳にしながら、やっぱり最後の周回は失敗だったなー、とか、レース自体は面白かったなー、とか考えていたのですが、結局、バイクは軽トラで回収するという事になって自分は歩いて戻る事になりました。ところが、立ち上がったら、急に体が重怠くなって、全然力が出ない。歩こうにも足が千鳥足になって前に進まない。意識はそれなりにあるのだけど、とにかく体が動かない。で、その場にへたり込み、倒れてしまいました。もう一歩も動きたくないというか動けないというか。そうこうしているウチに、マーシャルさん達があわてて駆けつけてくれて、えっちらおっちらと軽トラが来る所まで担走してくれて、その後は軽トラから救急車に乗せ替えられて、三宅島で唯一の診療所に運び込まれました。
実は自分の他にも3人ほど熱中症で運ばれたとの事で、そのウチ一人は、5周目の時に自分も目撃したのですが、まさか自分も運ばれると思ってませんでした。診断と血液検査の結果、軽度の熱中症と過呼吸、脱水による腎臓機能の低下、という事で、生理食塩液2本を点滴され、どうにか回復しました。
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