今年も無事?開催される事になった三宅島エンデューロ。この一年のあれやこれやの準備は、この一戦の為と言っても過言ではありませんでした。レース参加経験はそれなりにあるものの、今回は参加の“仕方”がこれまでとは違って新奇でした。
■エントリーから書類の到着
三宅島エンデューロに参加するのにまず必要なのが、MFJのライセンス。全日本MX選手権にもJECにも参加した事のない自分にとって縁のないライセンスなのですが、三宅島エンデューロは公的資金も入ってるせいか、MFJのルールに則って行われる関係か、MFJライセンスが必要です。といっても、エンジョイライセンスという3,350円のでOKです。MFJライセンスは、開催が発表になる随分前に取得しました。というのは、9月3日にサイトの方で開催発表があり、9月5日からエントリーが開始されたのですが、6日消印までのエントリーで枠がいっぱいになってしまい、開催発表が出てからライセンスを申請してたのでは、到底間に合わなかったからです。まぁ、これは結果論でしかないのですが、MFJライセンスがない事にはエントリー出来ませんので、参加を予定している人は、早めに取っておくのが肝要だと思います。
さて、サイトの方で開催発表があり、申し込みページから申込書(PDFファイル)をプリントアウトして必要事項を書くのですが、ここでMFJライセンスのナンバーを書かねばなりません。さらにはフレーム打刻ナンバーも書かねばなりません。そして、トランポのナンバーも。そんなのいちいち調べも覚えもしてないので、出先で書いて発送するつもりが、結局うち帰ってから書かねばなりませんでした。
必要事項を書いたら直ちに投函して、3日以内にエントリー費とツアー料金を旅行会社に振り込まねばなりません。きょうび、郵送&振込ってあまりないですのですが、人気のあるレースのせいか、2日もしないウチにエントリー枠がいっぱいになったとか。3日目に郵送して振り込んだ人はどうなったのか気になるところですが、自分はテキパキ申し込んだお陰で、エントリー出来ました。
さて、9月上旬以降、ずっと音沙汰無しだったのですが、11月に入ってようやく事務局から書類が届けられました。中には、ゼッケン、車両仕様書、駐車許可証、などなどの書類が入ってました。車両仕様書というのは、辰巳での車検の際に提出する書類なのですが、これには上のMFJライセンスやフレームナンバーだけでなく、エンジンナンバー、タイヤのメーカーと製品名、そしてヘルメットにMFJ公認マークが入ってるかどうか、そうした事も書かねばなりません。いろいろ面倒いです。そして、駐車許可証は再発行できないので大事にせよとの注意書きがありました。
■車両の準備
2月に視察旅行に行った時も感じたのですが、三宅島エンデューロのコースは、火山岩の砕けたのがゴロゴロしてて、砂も火山岩を粉砕したやつがザラザラある感じでした。つまり、結構傷だらけになりそうな感じです。なので通常の装甲装備の他に、出来るだけ傷が入らない装備も追加する事にしました。ZETAのフォークラップは、装甲を施した時に用意したのですが、これも三宅島エンデューロを意識して購入したものでした。今回は新たに、ポリスポーツのスイングアームプロテクターを装着。足回りでむき出しになっているのはスイングアームだけなので、そこを保護しました。また、マディー時に装備するダートスキンのフォークシールスキンを装着。これはフォークのスライドパイプを保護するためです。エンジンのクラッチとイグニッションのカバーも注文したのですが、運が悪いとそこが破損するというのに気がつくのが遅すぎて、本番までには間に合いませんでした。
タイヤは、リアは4月の日野ハードエンデューロ以来使っているIRCのVE33s。ほとんど減ってないのでそのまま使います。フロントはIRCのVE35からiX07に変更。これはザクザクの火山灰に対応しての事ですが、VE35よりもかなり細く、450で使うには細すぎないかなー、という印象を持ちました。まぁ、ゲイレルル号は250並みに乗れる450なので、250並みのタイヤでも大丈夫だろうと考える事にしました。
フロントタイヤは、ザクザクの火山灰でも食いつき易い様に
VE35からiX07Sに換装
火山灰や岩でスイングアームが傷つかない様に
プロテクターを着けました
フォークラップにフォークスキンも装着
ゼッケンも貼付けて、準備完了です
■装備の準備
今回、何を一番頭を悩ませたといっても、装備の事でした。普通のレースなら、トランポで現地に駆け付けるので、要るものは全部積んで現地で向かえるのですが、今回はトランポは三宅島に持って行けません。つまり、要るものの大半は自分で運ばねばならないのです。スケジュールを確認すると、0830時に宿を出て、第一パドックでバイクを受け取り、そのまま自走でコースまで行き、そのままサイティングラップという流れになっています。つまり、宿を出る時点でコースを走れる状態になっておかねばならない、という事です。つまり、ウェア、ヘルメット、ニーブレース、ブーツ、チェストプロテクター、ウエストベルト、ネックサポート、エルボーガード、これら全てを梱包して、手荷物として持ち運ぶ必要がありました。その他に、着替え、GoProやハンディカムなどの装備も必要です。
工具類は、メッシュボックスに入れて第二パドックまで運んで貰える事になっているたのですが、これの選定にも頭を悩ませました。エアポンプ、エアゲージ、チェーンスプレー、シリコンスプレー、キッチンペーパー、このくらいはどんなレースでも事前に使うのですが、それ以外の工具は、よほどの破損(といっても修復可能)が無い限り、一度走り出したらピットインして工具を使うという事がなく、実際そうした前例もありません。そこで、可能な限り、バイクにガード類を取り付けて保護し、少々の破損はそれでしのぐ事として、上記の工具と5リットルの燃料缶以外はオミットしました。
出発の前日になって、第二パドックに到着してからサイティングラップに向かうまで、装具を整える時間があるとの情報が入ったので、手荷物に梱包していたチェストプロテクターとエルボーガード、ネックサポートを外して、辰巳埠頭でメッシュボックスに入れる事にしました。
これだけの荷物をどうやって運ぶか
(猫は除く)
わざわざギアバッグ買うのも勿体ないので
ウチにあったコンテナに詰め込んで
キャリーカートに縛着する事にしました
メッシュボックスに入れる装備は
バスケットに入れて準備
■いよいよ出発
さて、いよいよ11月9日、出発です。初めての事なので、余裕をもって1300時に家を出発、高速使って1430時頃、辰巳埠頭に着きました。井の一番くらいかと思ってたら、既に多くのライダーが先に着いていて、バイク下ろしてました。まず、車両仕様書を持って受付を済ませ、バイクを下ろして車検を受けます。そしてバイクを押してコンテナまで運びます。コンテナには5台のバイクを積むのですが、固定位置にゼッケンの番号が書いてあり、そこに固定されます。ちなみに、自分のゲイレルル号はサイドスタンドがありますが、それがないモトクロッサーなどは、三角スタンドも持って行かなければなりません。
次にメッシュボックスを受け取って、置いてある養生テープを貼付けてゼッケン番号と名前を記載します。そしてそこに第二パドックに持って行く装備を入れます。今回は、工具はエアポンプ、エアゲージ、チェーンスプレー、シリコンスプレー。装具は、チェストプロテクター、エルボーガード、ネックサポート、ハイドレーション、タオル2枚、米軍のポンチョ、これらを90リットルのゴミ袋に入れて雨対策しておきました。その他、2リットルの水のペットボトルにクエン酸を入れて、現地でハイドレーションに入れれる様にしておきました。それと5リットルの燃料缶を入れてコンテナに持って行ったのですが、燃料缶はそれだけでコンテナに積むとの事で、これにも養生テープにゼッケン番号書いて預けました。
これらの用事が済んだら、トランポをお台場の駐車場に停め、手荷物を引いてゆりかもめで竹芝桟橋まで移動。そこのコインロッカーに荷物を入れて、集合時間まで暇つぶしです。浜松町ってあまりいい店がないので、こんな事ならもっと早くきて、新橋あたりの鳥貴族にでも行けば良かったと思いました。
■乗船
2030時、レース参加者がぞろぞろと竹芝桟橋に集合。ここで参加受理票とMFJライセンスを提示して、往復の乗船券を受け取ります。乗船券と一緒に宿名が書いた荷札も2枚入ってますので、手荷物に付けておきます。このあと、団結式だの集合写真だのがあって、いよいよ乗船。2月に行った時の軽く5倍ほどの乗客がいてびっくりしました。今回も2等和室だったのですが、今回は一番下の客室でした。窓から外が見えない代わり、揺れも少ないそうです。2月の時は、船酔いでエライ目に遭ったのですが、今回は予め酔い止めを飲んで乗船したので、船内のレストランでカツカレー食っても、まったく船酔いしませんでした。
今回のミッションは、とにかくどれだけ睡眠時間摂ってるかが鍵でしたので、揺れの少ない東京湾内に居る間に横になり、さっさと寝てしまいました。といっても、寝てるんだか起きてるんだか分からん様な睡眠でしたが、それなりに寝れた様です。
予定よりちょっと早く、0430時頃、三宅島に到着。荷物をゴロゴロ引いて下船し、自分の宿に向かうバスに搭乗。手荷物は随伴のトラックに乗せて貰いました。宿に着いて荷物を受け取ったら、睡眠の続き。とにかく朝食まで少しでも寝ておきました。
コメント