前回のWEX爺ヶ岳で感じた事は、まだまだ足付き性に不安があるという事でした。ところが、4回目の新谷田部練習では足付きに関しては満足を示しており(むしろベタ着きだと書いている)、この半年の間に印象がかなり変わった感じです。原因としては、5月に蜂窩織炎で入院した際、若干体重が落ちた事ですが、それこそ若干であるので、そこまで違いがあるとは思えないのですが、ともかく改善して慣熟練習に臨みました。
■シートをさらに20mm削る
CRF450RX“ゲイレルル号”は、前後サスとも純正のソフトスプリングに換装されており、そのバネ定数は前が4.6N/mm、後が50N/mmとなっています。CRF250R(X)“モルゲンシュテルン号”は前が4.2N/mm、後が50N/mmでしたから、数値上はリアに関しては同じ定数です。ちなみに、サグは今回計ったら130mmもあり、これ以上リアのバネを弱くするのはやり過ぎ、という結論になりました。それでもCRF450RXが腰高感があるのは、エアクリーナーボックスの所にバッテリーがあったりと、構造的に2012年モデルのCRFよりも胴体が分厚い為で、やはりあとはシート削るしかない、という結論になりました。既にシートは10mm削っているのですが、今回、改めて20mm、つまり合計で30mm削る事にしました。
削る前の足付きは、せいぜい土踏まずの手前くらいで、踵は完全に地面から浮いており、片足をべったり着けるには車体をそれなりに斜めにしなければなりませんでしたが、削ったあとは踵と地上の隙間が大分減り(それでも足裏が地面にべったり着く訳ではない)、踏ん張りが効く様になりました。
■ハンドルの高さ、位置
シートを削るのは良しとして、問題なのはハンドルの高さや位置。相対的にハンドルの高さが高くなる訳で、これがライディングにどう影響するのかが気がかりでした。仮に変えようにも、以前のCRFではZETAのハンドルクランプキットを使っていたので自在に変えれましたが、現行のCRF450RXにはそれがなく、ファットバー化する為にRXクランプキットを使ってますが、これは前後位置しか変える事が出来ません。ともかく、本コース、ウッズコースともに試走してみました。乗ってみた感じは、なるほど、確かに足付きが良い。特にウッズコースの登り下りでのコーナーで、ちょっと足ついて修正したり、というのが楽です。試しに上り下りで止まってみて、足付きを確かめてみましたが、前のに比べれば20mm低くなっただけの違いは体感する事が出来ました。
その一方でハンドルの高さは、高いというか、ちょっと手前に来た様な感じで、シッティングで加速姿勢を取った時など、目の前にハンドルが来る様な格好です。もうあと5mm低いか奥に行っているかすると大分違うと思うのですが、RXクランプキットは既に一番前に出した状態にセットされていました。

上が削る前で、下が削ったあと
仕事が丁寧なので、ぱっと見、「元からこうだった」感があります

わざわざハンドルを外したのに、既に奥の位置と分かりガッカリ
どうしてZETAは
17年式のハンドルクランプキットを出さないのか
■慣熟練習
実は、先週の爺ヶ岳の疲れも筋肉痛も、ついでに言えばガレ場で転けて売った左腕の上腕の痛みも、まだまだ残っていた状態だったので、試走、第二走は2周も走ったら疲れてしまって、これがまたシート高を下げてハンドル位置が上がったからだと思っていました。が、よくよく考えてみると、「今、腕上がり中なんじゃね?」という事に気が付き、だったらそのウチ治まってくるだろうと思い直し、ボチボチ走る事にしました。あにはからんや、腕上がりが徐々に治まってくるにつれて、合わんなぁと思っていたハンドル位置にも何となく慣れてきて、「まぁ、これはこれでええか」という気になってきました。CRF450RXに対応のハンドルクランプキットがあるなら、金に糸目もつけず使うのですが、無いものは仕方ないので、これで慣れて行くより他無い訳です。何事も慣れです。
後半は大分頑張って走る様になり、体の方もバイクに大分馴染んできました。むしろ気になったのは、新谷田部のウッズはコーナーが連続しており、他のコースに比べるとクラッチ操作の機会が多い分、クラッチがフェードし易いという事。せっかく交換したクラッチ板を一気に消耗させないために、4周走ったら休んでクラッチを冷やす様にしました。
■他のバイクと比較する
シートを削るのが最近の仲間内で流行なのですが、その最たるものがW田ちゃんに譲った自分の前の乗機、CRF250R(X)“モルゲンシュテルン号”で、シートはぎりぎりまで削られています。これは先に白井で開催されたクロスミッション・アドベンチャーに対応するための対策ですが、自分より体重の軽いW田ちゃんとしては、これくらいやらないと足が着かないという事情がある様です。さて、上にも書いた様に、シートが下がると相対的にハンドル位置が上がってしまう訳ですが、このモルゲンシュテルン号ではそこがあまり気になりませんでした。付けているハンドルが自分とは違うメーカーなのも影響しているかもしれません。それよりも気になったのが、エンジンの頭打ち感。回転の上がり具合などは、エンジン内をフルDLC/WPC加工してあるので、スーッと回って行くのですが、CRF450RXの様に「あとちょっと前に出る感が欲しい」という、上の方での伸びが足りない感じがしました。思いっきり回すか、一速上げるか、迷う感じです。
続いて、とっしー殿の2018年モデルのモタード化したCRF250Rに乗ってみました。自分としては初めて乗るスリックタイヤです。モタ化されているので、サスも固く、何より膝下が重い感じがしました。話しには聞いていたのですが、ボケっとしてるとコーナーでハンドルが縒れて、転けそうになりました。高いパーツがいっぱい付いているので壊したら大変なので慎重に乗ってましたが、2012年モデルとの違いは、エンジン回転の上の方で伸びがあるという事。トルク感は450と比べたら低いのですが、もし、CRF250RXをベースとしたCRF250Lなんかが出たら、買いかもなーとか感じました。
おまけ動画
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