新しい場所に移転した谷田部エンジョイスポーツランド。聞く所によると、奥に見えてた雑木林の中にもコースを延長したとの事。いわゆるウッズコースです。写真で見るからに、結構クネクネしてて難しそうです。来るWEX開幕戦・クロスパーク勝沼もある事ですし、苦手なウッズの練習が出来るのでは?と期待して出向きました。
■新しいエンデューロコース
さて、期待のエンデューロコースの入り口は、本コース奥の一つ目のジャンプの左脇を避けたところが入り口です。下見で歩いた時は、それほど難しいと思わなかったので、そのまま2速で進入。いきなり、木の根っこというか切り株にリアが引っかかってストップしてしまいました。イケルと思ったんだがなぁ〜。仕方ないんでバイクをバックさせて、右のラインに変えて突破。嫌らしく寝転がってる根っこを避けてライン変えたら、合流がほぼ直角の右コーナーとか、どのラインをとっても、ボケッと進入するとリアが引っかかったり滑ったりする左コーナーとか、前半戦は結構アゴの出る濃厚なコースでした。もちろん、半クラでアクセル開けたり、なんてのもザラにありますので、一気にクラッチレバーがパンパン。CRF450RX“ゲイレルル号”はクラッチレバーを軽くする対策を取ってあるので、クラッチ焼けないかちょっと心配でした。
ウッズコースの後半は、比較的障害物の少ない直線をタイトコーナーで繋いだ感じで、ウッズコースで加減速する練習にもってこいな感じですが、ともかく第1走は前半戦でヤレてしまって、後半はあまり楽しめませんでした。
■F/RサスCOMP調整
この後もウッズコースに行きましたが、行く度に違うラインを選んで、さっきとは違うところで引っかかる、という具合で、リカバーの良い練習?になりました。これは私見なのですが、エンデューロのテクニックの半分くらいは、失敗した時にリカバーの仕方をどれだけ知っているか、という事でないかと思うのですが、谷田部ESLのウッズコースは比較的易しいので、初歩的なリカバーの練習にもなると思います。さて、ムンムンした走りを見かねてか、バイク屋さんがゲイレルル号に試乗。で、フロントとリアのサスのCOMPを抜いた方が良くない?という事で抜いてくれました。
- Fサス:H+22→+25(最弱)
- Rサス:H+9→+13、H-COMP:STD→-1/2
■Rサスプリ抜き
前々から腰高感のあるCRF450RX、これまでにもソフトスプリングに変えたりシート削ったりしてきた訳ですが、もっとリアサスのスプリングのプリロードを抜いてみようか、という事になりました。以前、サグ出しをした時に、2回転、3mmプリを抜いているのですが、今回、さらに3回転、4.5mmプリを抜いてみました。跨がってみたところ、ブーツの母指球あたりまで地面に着く様になりました。相当な足付き性の向上です。しかし、さっきCOMPを抜く前の様な走りになるかもしれない、との事。果たして走ってみると、足付き性が向上したお陰で、根っこに引っかかってもリカバーがし易くなった反面、コーナーの入りは予想通り、今ひとつになっていました。これはリアが下がってフロントが上がる格好になるので、Fフォークが寝てサスが入り難い格好になってるからの様です。後ろを下げたら前も下げなきゃならん訳です。
■Fフォーク突き出し
FサスのCOMPは最弱なのでそっちは弄れないとして、次にやるとなると、Fフォークの突き出しをさらに作るという事です。現状で9mm突き出してるのですが、さらに出せるなら5mmほど出してみては?との事でした。ちなみに、自分はフロントフォークをバラさずに突き出しを変更するのがヘタクソで、あまりやった事がないのですが、現地で、時間もない事ですし、フロントホイール外してバラして、みたいな事は出来ませんから、W田しゃんに手伝ってもらいながら、ウンショウンショとフォークをぐりぐり回して、なんとなく3mmほど突き出しを増やしました。なんとなく、というのは、精密なスケールを持ってなくて、ちゃちな巻き尺を使ったからです。おそらく増えたと思うのですが、以前の写真を比べるとあまり変わってない様な……。
しかし、結果は上々。COMP弄った時以上にグイングイン地面やコーナーに食いつく感じがして、根っこに引っかかりそうになっても、ウリャっと乗り越えて、ノーミスで回れる様になっただけでなく、後半の直線部分はアクセル開けて攻めた走りになりました。セッティングって、とっても大事だなぁと感じました。
■まとめ
実のところ、サスセッティングは前から見直した方が良いのでは、と感じており、特にリアのスプリングのプリロードは、レースサグの10〜20%くらい増しでも良いのではないか、と考えていました。今回、具体的な数値としてのサグ長は計っていませんが、体感的に足付きが良くなり、サスが良く動く様になったと感じています。細かいエンデューロコースで、サスが弾く様な感じあると、とても乗り難く、その状態でこれまで乗っていた事がよく分かりました。今回走った新しいエンデューロコースは、成田MXPのさわやか街道ほどハード寄りでなく、むしろ初級者が練習するにもってこいの難易度であると感じました。最近のエンデューロ界は、どうもハードエンデューロが人気で、コース内のセクションも難易度が上がる一方なのですが、間口を広げるためにも、こうしたちょい難しいセクションがあっても良いなと感じました。
自分もお陰で、サスのテストが出来て、練習だの根性だの意外の部分で解決策が見出せたのは、収穫の多い事でした。おそらく、クロスパーク勝沼のウッズセクションでも役に立つと思います。
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