あけましておめでとうございます。これまでのこの趣味を振り返り、今ほど完成度の高い車両、十分な準備期間を得た時はありませんでした。資金面においても潤沢とは言えないまでも、不足なく用立てれているのは幸いな事です。昨年末までに一応の完成をみたCRF450RX“ゲイレルル号”、これからは開幕戦に向けて、さらなる問題点の洗い出しと改良、慣熟訓練に向けて頑張って行きます。


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今日も元気な金子さん
ご飯くれる相手探して徘徊中w




■車高の違い

   CRF450RXはもとより背の高いバイクで、この車高をどうにかしない事には使い物にならぬ、という事でソフトスプリングの組み込みや、油面の変更、フォークの突き出し、サグ出しなどによって、数値的にはCRF250R(X)“モルゲンシュテルン号”と同等の改装を施しました。しかし、それでも若干腰高感があり、足が気持ち着かない感じが残りました。これが20〜30mmも違うのであれば、ローダウンキットの組み込みを検討するところですが、そこまで低くもない。体感的に10mmほど違う、という感じでした。
   そこで、ゲイレルル号とモルゲンシュテルン号の実際のシート高の数値を計ってみる事にしました。その結果は、
  • CRF250R(X):空車時905mm、乗車時870mm
  • CRF450RX:空車時937mm、乗車時880mm
   である事が分かりました。両車を並べてみた時、450RXの方が大きく見えたのは、空車時で車高が30mm弱も違うからで、この差は難所での再乗車の時に450RXの方が不利である事を示しています。しかし、450RXの方が車格が大きい訳ですから、これは仕方のない事かもしれません。
   それよりも重要なのは、乗車時で450RXの方が10mmシート高が高いという事です。微妙に腰高感があるのは、どうやらこの為の様です。高々10mmですが、その分、足は着かず安心感が削られているのは否めません。
   この後、実際にテスト走行で感じたのは、シッティング時に尻が持ち上がってハンドルに手が押し付けられている感じで、スタンディング時には手に掛かる負担が減る、という事でした。つまり、腰高感が後少し改善したら、この現象も良くなりそうです。機械的に対策するには微妙な数値なので、おそらくシートを削る事になると思います。

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並べてみると、CRF450RXの方が背が高いです

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しかし、跨がってみると、その差は10mm
微妙に高い。けど、その微妙さが結構大事


■クラッチを引きずってるっぽい?

   前回の練習で、コーナーからの登りなど、クラッチを繋いでアクセルを開ける様な状況で、クラッチがスパッと繋がらず引きずっている感じがする事について、実はレバーを引きずってる状態になっているのではないか、という指摘がありました。
   そこで試しに、あえてスパッとクラッチレバーを離す様にしてみると、引きずった感がなくスッキリとクラッチが繋がる事が分かりました。そこであえて坂の途中で減速して再発進する様な走り方をしてみたところ、どうも保険で指を掛けている部分で引きずっている様な感じでした。
   自分はクラッチが完全に切りきれる様、レバーを遠目にセットしているのですが、このマシンに関しては、若干近めにした方が良いのかもしれません。もっとも、450RXのクラッチレバーは、レバー位置を変更するボルトの部分にクラッチスイッチの配線が通っており、レバー位置の変更はケーブル自体のアジャスターナットで行わねばなりません。やってやれない事はないのですが、クラッチスイッチをキャンセルするつもりもしてますので、2016年式までのクラッチレバーに変えてから、改めて調整しようと思います。
   なお、クラッチレバーを軽くする改装(通称「魔法のクラッチ」)は、成田のエンデューロコースであれば、焼けたり滑ったりする事なく使える様です。大してお金の掛からない加工で、クラッチレバーの重さを半分に出来たのは御の字です。(一応、焼けた時に備えて、予備のクラッチと交換出来る様にする)

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おととい降った雨のお陰で、少しだけマディ
でも、成田だったらこれくらいはベスコンw

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強制抱っこされる金子さん
いつもは抱っこ好きなのに、今日は嫌々w

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カップヌードルの美味しい季節です
お湯が受付で貰えるのが嬉しいです^^



■ED上級者コース

   昼前に何気なくMXコースを見物していたら、MXコースの向こうの斜面を何台ものバイクが走っているのに気がつきました。去年の年末に来た時には気が付かなかったのですが、どうも新しいコースが出来ている様です。つづら折りのそのコース、走っている様を見る限りは、そんなに難しそうでもない。一応、そこを走ってた人らに聞いてみたところ、「走れますよ、ええ、新しく出来た上級者コースですよ」との事。上級者コースと聞いて、にわかに腰が引けたのですが、どの程度のコースなのかは、行ってみない事には分かりません。
   その“上級者コース”は、エンデューロコースの外周の終わり辺りで左に分岐して下って行った先にあります。その入り口の登り坂は、先日の雨でグチャヌルになっており、やっとこ登った先が直進じゃなくて左コーナー。とにかく、最初の3段の登りはニュルニュルで、アクセル開けて登って行かないと、途中で止まったら、転ける&泥汚れ確定です。
   その後は、パドックから眺めていたつづら折りのコースとなるのですが、問題はヘアピンカーブが結構急な上に下り段差になっていて、曲がり難い、というか曲がれない。簡単そうに走っていたのは、簡単だったからでなく、上級者が簡単に走ってただけで、自分らみたいな万年初級者には難しいコースなのでした。
   結局、バイク降りる所は降りて、バイク投げる所は投げて、どうにか帰ってきましたが、成田にこんな難しいコースが出来たのには、ちょっと驚きでした。とはいえ、どうにか帰って来れたからには、もう一度行けるはず、という事で、再度チャレンジ。2回目も出来映えは1回目と大して変わりませんでしたが、それでもビビリ度は半分という事で、こりゃ今後も続けないかんな、という事になりました。


初級者っぽい走りたっぷり
投げ方は中級者w
100万するバイクもためらい無しw


■今後の目標

   今回の練習で、車高(シート高)の問題、クラッチの問題はおおよその見当がつき、その方針に基づいて今後改良を行う事にしました。
   それよりもなによりも、上で述べた様に、小難しいコースが出来た事は、非常に歓迎すべき事柄です。CRF450RX“ゲイレルル号”は、爺ヶ岳の様な広いゲレンデコースで威力を発揮するのを期待して作ったバイクですが、細かいコーナーも走れる様になっておかない事には心もとない事ですし、ましてや苦手な下りはずっと克服項目であったので、身近なコースでその練習が出来るというのは有り難い事です。
   その様な訳で、当面は成田のED上級者コース(鴨池コースというらしい)を、簡単とまではいかなくても、バイク降りたり投げたりしなくても通過できる様に、練習を積みたいと思います。

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この後、改装に出すので
洗車機でなめる様にキレイにしましたw