前回2回にわたってCRF450RX“ゲイレルル号”の実用試験をしてきたのですが、今回からいよいよ成田モトクロスパークにてテストです。主眼となるのは、サスの柔らかさと。クラッチの丈夫さ。この辺りで問題がなければ、いよいよ本格的に慣熟訓練に入る訳ですが、善は急げという事で、今年の内にテストしておこうと言う訳です。
取りあえず準備ということで、納車以来初のエアクリーナー交換をして(この時、後述の事件発生)、クラッチを元の状態に戻して、タイヤの空気圧はエアポンプ押すのが面倒なので、前後とも0.6のままでコースインしました。入ってみて感じたのは、地面が硬いのはともかく、アクセルやブレーキのギャップ、ワダチも結構カチカチで、そこを通過する時にかなり手や腕、肩に来るなぁ、という事。サスのセッティングは前回の谷田部のままでしたので、一旦パドックに戻って、前後ともS側に1クリック回して、さらに柔らかくしてみました。すると、さっきよりは大分楽になりました。やっぱり平らな地面とそれなりにデコボコのある路面では、感じ方が大分違う様です。
クラッチの方は、元に戻しましたのでレバーの重さは純正に近い重さになっています。その代わり、クラッチの繋がり方はスパッとキレイでストレスなく繋がる感じ。ライディングとしてはこちらの方が良いのですが、何せクラッチレバーが重たい。これでは左手が長続きしませんので、パドックに戻って改装状態に戻しました。
まず、普通に発進、加速、巡航、減速、そしてコーナーといった走り方では、特段の問題を感じる事はなく、普通に使う事が出来ました。上り坂も予め加速に乗っている分には問題ありませんでした。つまり、繋がった状態では普通に使える様です。
懸念とするのは、コーナーの立ち上がりや、上り坂の途中で頑張らねばならない状態、つまり、アクセルを開けつつクラッチを繋いでいく動作、世間では半クラと呼ばれる動作の時です。具体的には、コーナーの立ち上がりから上り坂と言った様な、クラッチを繋ぎつつアクセル開けて行く動作の時に、それなりにクラッチを引きずっている様な、繋がりが若干悪いというか遅れる様な症状を示しました。
これは見方を変えれば、クラッチが滑っている状態でもあるのですが、そこはXR230などと違って強力なクラッチがついている様で、繋がってしまえば元気に走る、といった感じで、走行にそれほどの不具合を感じませんでした。これがもし、超絶マディみたいに半クラを使いまくる状況ではまた話しが変わってくるかも知れませんし、また微妙とはいえクラッチを引きずっているとすれば、ノーマルの状態よりはクラッチの消耗が早いかもしれません。
対策としては、予備のクラッチを常備しておく事(交換はXR230と違って簡単で現地でも可能)。またもっとクイックに繋げたいと感じる様になったら、それこそその時は油圧クラッチにしてしまう、という事で、当面は「コロンブスの卵」的対策をしたこのクラッチでやっていく事にしました。
コーナーからの立ち上がりでの登り坂の時の音に注意
こんなもんかなー、とも思いますが、、
ところで、CRF450RXはセル始動なのですが(450Rも250Rもですが)、途中でエンストすると意外にもサッと再始動できず、キック始動なみの時間が掛かったりします。なので、もし坂の途中でエンストしても、さっと3速に上げて押しがけで再始動出来たら楽なのに、と思い、実験してみました。
結果は、5回中2回成功。その成功も、止まるかなーと思った寸前、ボボボーっと掛かる感じで、250の時の様にすんなりと掛かった訳ではありません。まぁ、450の方が250よりも何もかも大きい訳で、ちょっとやそっとの下り坂では、イージーに動いてくれないのでしょう。まぁ、上手い事したら押しがけ可能というレベルで、それこそセルが付いてるんだから、セルで再始動した方が賢そうです。
そのセルなのですが、今回の練習で分かったのは、セルボタンを押した時、アクセルをあおってはいけないという事。煽ると大抵はキュルキュル言ってエンジンが掛からないのですが、煽らないでいると直ぐに掛かる。また、ギアが入っている状態ではクラッチレバー全閉にしても掛かり難い時がありますが、素直に1速なりニュートラルにした方が早い。もっとも転けた場所によっては、右足で立てない事もあるので、やはりクラッチスイッチは要工夫かもしれません。
以前のCRF250R“モルゲンシュテルン号”もRX化してからは随分と乗り易いバイクになったのですが、このCRF450RXはとにかく加速でまったくストレスを感じません。無駄な加速Gを感じないというか、アクセル開けたらスーッと前に進んで行く感じです。おそらく、450らしい走りをしてないとは思うのですが、楽に乗れるというのは有り難い事です。
ソフトスプリングも練習の後半には大分アタリが出て来た様で、前の様な弾かれる感じがなく、かつ足付きもそこそこ良いので安心して乗る事が出来る様になっていました。成田を楽しく走れる、というのは、自分の要求をほぼほぼ満たしたという事です。あとは練習あるのみです。
ちなみに、練習の翌々日くらいからジワジワ筋肉痛が来たのですが、この感じ、初めてモトクロッサーに乗った時の感じに近いです。特段、気張ってアクセル開けた訳でもないのですが、スムーズに加速してるから気がつかないだけで、結構身体には負荷が掛かってたのかもしれません。良い傾向です。
今日は大体こんな感じで流して乗ってました

今年最後という事で、洗車機で洗ったんですが
かえってタイヤに土が付いてしまいました(汗

10月の引っ越し以来、行方不明だったGoProが
ひょっこりエアクリーナー入れてた袋から出てきました
諦めて買い直したのに、、、
■固い路面
今回は超絶ドライのベスコン。というか、カッチカチ。しかも、所々にある丸太を並べた筏も、良い感じに平らになっていて、滑りもしなさそう。つまり、大坂もアクセルさえ開けていれば上がれる状態で、始めての人は大坂を登るのが当隊のイニシエーションなのですが、今回は楽勝そうです。取りあえず準備ということで、納車以来初のエアクリーナー交換をして(この時、後述の事件発生)、クラッチを元の状態に戻して、タイヤの空気圧はエアポンプ押すのが面倒なので、前後とも0.6のままでコースインしました。入ってみて感じたのは、地面が硬いのはともかく、アクセルやブレーキのギャップ、ワダチも結構カチカチで、そこを通過する時にかなり手や腕、肩に来るなぁ、という事。サスのセッティングは前回の谷田部のままでしたので、一旦パドックに戻って、前後ともS側に1クリック回して、さらに柔らかくしてみました。すると、さっきよりは大分楽になりました。やっぱり平らな地面とそれなりにデコボコのある路面では、感じ方が大分違う様です。
クラッチの方は、元に戻しましたのでレバーの重さは純正に近い重さになっています。その代わり、クラッチの繋がり方はスパッとキレイでストレスなく繋がる感じ。ライディングとしてはこちらの方が良いのですが、何せクラッチレバーが重たい。これでは左手が長続きしませんので、パドックに戻って改装状態に戻しました。
■クラッチの所見
今回、意外なやり方でクラッチレバーを軽くしたのですが(CRF250Rよりも軽い)、その代わり、クラッチを押さえる力も想定値では弱くなっているはずで、この点だけが気がかりです。もっとも、レーサーの、しかもハイパワーの450ですから、XR230みたいな弱々クラッチなはずはなく、むしろオーバースペック気味に作ってあるとの事。なので、様々な乗り方をして試してみました。まず、普通に発進、加速、巡航、減速、そしてコーナーといった走り方では、特段の問題を感じる事はなく、普通に使う事が出来ました。上り坂も予め加速に乗っている分には問題ありませんでした。つまり、繋がった状態では普通に使える様です。
懸念とするのは、コーナーの立ち上がりや、上り坂の途中で頑張らねばならない状態、つまり、アクセルを開けつつクラッチを繋いでいく動作、世間では半クラと呼ばれる動作の時です。具体的には、コーナーの立ち上がりから上り坂と言った様な、クラッチを繋ぎつつアクセル開けて行く動作の時に、それなりにクラッチを引きずっている様な、繋がりが若干悪いというか遅れる様な症状を示しました。
これは見方を変えれば、クラッチが滑っている状態でもあるのですが、そこはXR230などと違って強力なクラッチがついている様で、繋がってしまえば元気に走る、といった感じで、走行にそれほどの不具合を感じませんでした。これがもし、超絶マディみたいに半クラを使いまくる状況ではまた話しが変わってくるかも知れませんし、また微妙とはいえクラッチを引きずっているとすれば、ノーマルの状態よりはクラッチの消耗が早いかもしれません。
対策としては、予備のクラッチを常備しておく事(交換はXR230と違って簡単で現地でも可能)。またもっとクイックに繋げたいと感じる様になったら、それこそその時は油圧クラッチにしてしまう、という事で、当面は「コロンブスの卵」的対策をしたこのクラッチでやっていく事にしました。
コーナーからの立ち上がりでの登り坂の時の音に注意
こんなもんかなー、とも思いますが、、
■押しがけは微妙
この頃には、朝一番よりも車速が上がって来たせいか、どうにもサスが仕事してない風な感じになってきて、これはこれで腕がしんどいと感じる様になってきました。そこで、再びサスの調整をしなおして、圧を前後ともHに1クリック戻しました。結局、谷田部で出したセッティングですが、これが一番楽という事になりました。ところで、CRF450RXはセル始動なのですが(450Rも250Rもですが)、途中でエンストすると意外にもサッと再始動できず、キック始動なみの時間が掛かったりします。なので、もし坂の途中でエンストしても、さっと3速に上げて押しがけで再始動出来たら楽なのに、と思い、実験してみました。
結果は、5回中2回成功。その成功も、止まるかなーと思った寸前、ボボボーっと掛かる感じで、250の時の様にすんなりと掛かった訳ではありません。まぁ、450の方が250よりも何もかも大きい訳で、ちょっとやそっとの下り坂では、イージーに動いてくれないのでしょう。まぁ、上手い事したら押しがけ可能というレベルで、それこそセルが付いてるんだから、セルで再始動した方が賢そうです。
そのセルなのですが、今回の練習で分かったのは、セルボタンを押した時、アクセルをあおってはいけないという事。煽ると大抵はキュルキュル言ってエンジンが掛からないのですが、煽らないでいると直ぐに掛かる。また、ギアが入っている状態ではクラッチレバー全閉にしても掛かり難い時がありますが、素直に1速なりニュートラルにした方が早い。もっとも転けた場所によっては、右足で立てない事もあるので、やはりクラッチスイッチは要工夫かもしれません。
■大体合格
この後、徐々にアクセル開けて、コースを巡航する様な練習を何度か行いました。先に述べた様に、コーナーからの登り坂でクラッチの繋がりが遅い事意外は、気になるところもなく、楽しんで走る事が出来ました。以前のCRF250R“モルゲンシュテルン号”もRX化してからは随分と乗り易いバイクになったのですが、このCRF450RXはとにかく加速でまったくストレスを感じません。無駄な加速Gを感じないというか、アクセル開けたらスーッと前に進んで行く感じです。おそらく、450らしい走りをしてないとは思うのですが、楽に乗れるというのは有り難い事です。
ソフトスプリングも練習の後半には大分アタリが出て来た様で、前の様な弾かれる感じがなく、かつ足付きもそこそこ良いので安心して乗る事が出来る様になっていました。成田を楽しく走れる、というのは、自分の要求をほぼほぼ満たしたという事です。あとは練習あるのみです。
ちなみに、練習の翌々日くらいからジワジワ筋肉痛が来たのですが、この感じ、初めてモトクロッサーに乗った時の感じに近いです。特段、気張ってアクセル開けた訳でもないのですが、スムーズに加速してるから気がつかないだけで、結構身体には負荷が掛かってたのかもしれません。良い傾向です。
今日は大体こんな感じで流して乗ってました

今年最後という事で、洗車機で洗ったんですが
かえってタイヤに土が付いてしまいました(汗

10月の引っ越し以来、行方不明だったGoProが
ひょっこりエアクリーナー入れてた袋から出てきました
諦めて買い直したのに、、、
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