国産車の、しかもホンダ車しか乗らない自分は、試乗会にはこれまで全然興味がなくて、わざわざその為に遠方に出かけて行く、なんて事はした事がないのですが、今回はいつも練習に行っている成田モトクロスパークで、JEC主催の試乗会がある(というか、毎年この時期やってるらしい)という事で、行って来ました。実は、初試乗会です。
■YZ450FXとCRF450RX
その試乗会ですが、今回は国内3社、国外5社から試乗車が来るという事で、そりゃもう、乗り放題(といっても、1回2周まで)なのですが、自分が目当てとしてたのは、最近、YZ250FXでウハウハのヤマハのYZ450FX、そして、その対抗馬として登場したホンダのCRF450RXの2車。450ccなんて、アンタの腕では持て余すで、という意見もあるにはあるのですが、この趣味やってて、やはり一度くらいは450乗ってみたいというのもあります。まぁ、持て余すかどうかも、乗ってみなければならない訳なので、乗ってみました。*YZ450FX
まず、YZ450FXから。ブリューフィングの時に、「YZ450FXはセロー250と同じ130kgなので、50mmローダウンしたらセロー並に乗り易くなるかと思いましたー」といった説明があったのですが、跨がってみると確かに車高が低い。普通、450というと、つま先ツンツンになるのですが、親指の付け根くらいまで地面に着く感じでした。エンジン始動はセルなので楽チンです。というか、このバイク、もはやキックはオプションで出荷時は付いてません。
試乗は、普段は行かない本コースで行いました。といっても、ヤバげなジャンプや斜面はカットされていて、比較的易しいコース割りになってました。コースインして直ぐに分った事は、450の割には、「大根おろしに思いっきり大根押し付けて擦る」様なトルク感でなく、動きがスムーズで滑らかな事。2速でもちょっと開けたら3速なみの速度が出たのは、さすが450というところです。
ところが、クラッチレバーの位置がかなり手前にセットされていて、クラッチを切りきれない事が多く、コース後半の坂登って右ターンの直ぐ下りのセクションでエンスト連発。うっかり転けそうにもなりましたが、車高がローダウンしてあったお陰でどうにか堪え、ほうほうとクリアするという感じでした。思っていた以上に乗り易く、「そりゃ売れるわな」という感想を持ちました。
*CRF450RX
続いてCRF450RXに乗ったのですが、こちらはストックの状態のままだった様で、跨がってみると、つま先がツン立ちで、自分みたいなデブが乗ってもあまり車体が沈まない。まぁ、450ですから、そんなもんかと思うのですが、ちょっとエンデューロではしんどいかな?と感じました。
こちらの車両も、クラッチレバーの位置がかなり手前で、クラッチが切りきれてない感じで、コーナーでエンスト、そのままボテ転けして後続車に踏まれそうになりました。先ほどのYZ450FXよりも足付きが悪いので、ミスをするとリカバー出来ず転けてしまうのです。もっとも、車重が130kgくらいはあるはずなのですが、車体が大きいせいか、起こすのはそんなに難儀に感じませんでした。
しかし、この後も何かの拍子にエンスト連発。困ったのは足場の悪いところでエンストした時で、セルで再スタートさせるには、まずギアをニュートラルに入れなければならないのですが、右足は地面から浮いているので、左足上げたら、もれなく右側に転けてしまう。仕方ないので、一旦バイクから降りて、ニュートラルに入れてエンジン掛けてギア入れてから乗る、という、せっかくのセル付きの有り難みが半減する有様でした。
もっとも、午後に乗った車両は、クラッチレバーの位置が遠めにセットされていて、クラッチの切れもよく、コーナーで減速する時もまったくエンストする様子を見せませんでした。となると、CRFらしい旋回性の良さで、YZなんかよりも遥かによく曲がり、楽しく乗る事が出来ました。
YZ450FXにせよCRF450RXにせよ、重たいバイクであり、かつ重たい人が乗っているにも関わらず、その重たさは全然感じず、むしろツルツルの床の上を滑っていく様な感じであったのは、さすがパワーのあるバイクだな、と感じました。そして、どちらもエンデューロユースを嗜好しているだけあって、低速でもトルクがあり、モトクロッサーに比べたら粘りのあるエンジンしてるな、と感じました。恐らくは、250よりはパワー的には楽に乗れるかなぁ、と思います。
ただし、足回りの改装は必須で、ソフトスプリングやローダウンなど試して、もう少し足付きを良くしなければ、しんどい目に遭うのは間違いなしだと思います。新車で買うとして、プラス10〜20万円くらいの予算があれば、乗り易く出来るだろうな、と思いました。

お昼休みに、上手な人たちのエキシビジョンレースがありました
ここは普段は激下りなんですが、登りで使ってましたw

こんな土管、登れと言われても自分には無理ですwww

赤ワイン仕込みのカレー、とても美味かったです^^
■軽くジャンプの練習
今日は試乗会だけでなく、自分のバイクでフリー走行も出来るのですが、エンデューロコースは昼のエキシビジョンレースでエライ事になってるのを見たし、そこをデカール張り替えたばかりのモルゲンシュテルン号で走るのも嫌なので、今日は久々にXR230“パンツァーファウスト号”を使って練習する事にしました。まずは試乗で走ったショートカットされたMX本コースを走ってみました。ジャンプは全部カットされているので、コーナーと下りしか気を使う所がなかったのですが、さっき乗ったYZやCRFに比べて、XR230の鈍重なこと。シャープさゼロです。まぁ、そういうバイクなので比べる方が間違いなのですが、久々に乗ってみると、こうも違うんだなー、と改めて感じました。逆にどっしりしてるので、接地感が半端無く良い。かつ、旋回性はピカイチなので曲がり易く、楽しんで乗るには丁度いい感じ。決して競争向きではないですけど。
続いて道路挟んだ向こう側のミニコースを走行。こちらは下のEDコースが封鎖されてて、MXコースだけ走れる様になってました。日陰になってるバンクは、滑り易そうだったり掘れていたりしてたのですが、トライアルタイヤだけにあまり滑りもせず、掘れている所は避けるには十分曲がってくれるので、楽しく走れました。
ミニコースでは、久しぶりにジャンプの練習もしてみました。デコボコランドが無くなって以来、ジャンプ飛んだ記憶がありません。そのせいか、斜面でアクセル開けてオフにするとか、ジャンプの挙動がかなり怪しくなっていて、元気よく飛べません。というか、惰性ジャンプだと登り斜面が迫っている所では怖いのです。
まぁ、そこの所は無理せず、徐々に感覚を掴む様に、少しずつアクセルあけて合わせて行く様に練習し、それなりに勘が戻って来ました。こういう練習もたまにはやらんといかんなー、と思います。
今回試乗したCRF450RX、足回りを自分に合わせてセッティングし、オイルを上等のを入れたら、相当使い易いバイクになると感じました。どうせ乗り換えるなら450、この趣味やってて、一度は乗ってみたい450、という訳ですが、250に比べて値段も高いですし、出たばっかりは色々支障があるでしょうから、もし手を出すとしたら来年以降かなぁ。それまでに熱が保ってたら、その時考えてみようと思います。
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