確か、2010年頃に、当時としてはあまり数がなかったリアットブレース対応のチェストプロテクターという事で、FOXのレースフレームを買って、以来、愛用してきたのですが、さすがに5年も使っていると、肩プロテクターは割れて針金で縫うわ、もともと白かったのが便器みたいに黄ばんでくるわで、くたびれてきました。なのでそろそろ買い替え時期という事で、前から目を付けていたリアットの5.5Proを買う事にしました。
   当初の予定では、脇腹にも装甲のあるHDの方を買うつもりでしたし、ちゃんとHDを頼んだつもりでいたのですが、届いたのはHDじゃないただの5.5Proでした。よくオーダーシートを見たら、自分が間違っていたので文句の言い様もないのですが、海外通販だけに差額払うから取り替えてくれ、というのもやり難いし、関税取られて国内で買うのとさほど変わらんかった事もあって、これなら国内で買えば良かったとしばしガッカリ。まぁ、脇腹が空いてる分、涼しいはずと割り切って、使う事にしました。


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久々にアメリカからお買い物
ところが、関税取られて、国内で買うのと変わらん値段に!




■これを選んだ理由

   FOXのレースフレームを選んだ理由が、当時としてはまだ数が少なかった、リアットブレース対応だったからでした。今回、このリアット5.5Proを選んだ理由も同様で、しかも同じリアット製なんだから、対応どころかズバコンに使い易いはず、と考えての事です。まぁ、デザインがストームトルーパーっぽいのも選んだ理由の一つですが。
   最近のチェストプロテクターは、インナーとして着て、ジャージを上から着る事で、ジャージの柄が丸見えになるのを目的とした物が増えた様な気がします。中には、チョッキにプロテクターが付いた様な、はなからインナー使用前提のものもあります。しかし、自分としては旧態依然たる「北斗の拳」に出て来そうな世紀末覇者っぽいアウタータイプが好きなので、インナータイプは始めから眼中にありません。その代わり、赤ベースのウェアの上に、白と黒のプロテクターが着て、自分のシンボルカラーの赤白黒の組み合わせになるように、カラーはホワイトを選びました。これが黒だと、赤黒で重々しい感じになってしまうんですね。まぁ、図体が図体だけに、そこに居るだけで重々しいってのもあるんですが。
   もっと大事な事は、肩のプロテクターがある事。これはある意味、背腹以上に大事な装甲で、何せ今まで一番回数の多いケガは、両肩2回ずつです。軽量化とか通気性を優先した肩アーマーのない、古墳時代の短甲みたいなチェストプロテクターもありますが(これもインナー使用も出来る物が多い)、あんなもん、肩から落ちた時の事を考えたら怖くて使えません。短甲と同時期に使われてた挂甲は、アジアの騎馬民族に共通するスタイルらしいですが、ちゃんと肩の装甲があります。そりゃ、お馬ちゃんから落ちたら痛いですもんね。バイクだって同じです。

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こうやってみると、肋骨の部分だけカバーしてるのが分ります
腹にハンドル刺さろうが
まぁ、折れる物がないので大丈夫って事でしょうか


■5.5Proの所見

   リアットブレースに完全対応という事で、前のFOXレースフレームよりは簡単にリアットブレースをつける事が出来ます。まず、リアットブレースの背中のベロベロと、顎下のツバが入る部分の詰め物を抜き取り、そこに前後分割したリアットブレースを入れ、リアットブレースの首横のバックルを留めるだけです。だけなんですが、馬みたいに耳の横に目がある訳ではないので、バックルを留める時は、鏡か、それに類するトランポの窓ガラスを見つつ、バックルを留める作業をせねばなりません。ところが鏡像なのでなかなか感覚がつかめず、前後のリアットブレースを連結してバックルを留めるのが難しいです。単に自分が鈍臭いだけかもしれませんが、学ランの首のホックもなかなか留められんかったので、この作業も難儀します。慣れたら何も見なくてもバックル留めれるのかな?
   リアットブレースは、5.5Proに乗っかってるだけの格好ですので、上下に動きます。最初は「これ、抜けちゃうんじゃね?」と思ったのですが、よく考えたら自分はリアットブレースが抜けるほど小顔でもありませんし、その上、ヘルメットも被る訳ですから、逆さ吊りにされたってリアットブレースが抜け落ちる事はありません。まぁ、フリースタイルモトクロスやる訳でもないので、逆さになる心配もないのですが。もし、転倒や落下などで、リアットブレースがチェストプロテクターからぶっ飛んでしまう時は、既に首もぶっ飛んでしまって人生終了状態でしょうから、要らぬ心配でしょう。
   上記で必要性を力説した肩プロテクターは、チェストプロテクターの正面と背面を繋ぐ肩パーツに連結されていて、その連結パーツをスライドさせる事で、体格に合わせて色々調整できる様になっているのですが、この連結パーツが実に良く外れます。糸魚川戦では、半周目で左肩のプロテクターが外れて、文字通り、世紀末覇者っぽい格好に。うっかり手がハンドルから離れて肘んとこでブラブラしてる肩プロテクターを落としても嫌だし、プロテクターない状態の左肩から地面に落ちたら嫌だし、気が気でありませんでした。
   そこで、肩プロテクターの連結パーツを、5.5Proに縫い付けました。このプロテクターを着けるのは自分だけで、他の誰も着けないでしょうし、体格も早々変わらないでしょうから、位置決めしたら縫ってしまうのが吉。これでよほどの事が無い限り、レース中に肩プロテクターが外れる事はないでしょう。

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前は一応見えますので、さっと入れる事が出来ます

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後ろは見えないので、入れるのに難儀するかと思ったのですが
意外とすんなり入ります

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FOXエアフレームの時もこうして着けてました
すんなり着かなかった時は、あまり良い目に遭わないという
個人ジンクスがありましたw

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肩が外れたら困るので、連結部を縫い付け
わざわざ目立つ白糸を使ったのは
現地でさっと切り離すのを考えた為です
(老眼で黒糸だと見えにくいって事情もあったw)

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何のために付いてるか分らん二の腕アーマー
邪魔なので速攻で取り外し

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新旧胸甲
5年の間に、あれこれ進歩したなー、と感じました



■その他に買ったもの

   ウエストベルトとエルボーガードは、この趣味始めた時に買ったものを使って来たのですが、どちらもベロベロのグダグダに伸びてしまって、到底、武人の蛮用に耐えざる状態になっていましたので、買い替える事にしました。
   ウエストベルトは、EVSのBB1 Ballistic Beltという奴。機能的には大して変わるところがないと思うのですが、ショックだったのはLサイズを買ったのに、結構キツかった事。前のはMサイズで、まぁキツいにはキツかったのですが、それでも余裕もって着けれてたのは、ビロンビロンに伸びてたからだったのですね。でも、これなしに走ると腰痛くなったりするので、キツくても着けます。まぁ、そのうち、伸びて良い感じになるでしょう。
   エルボーガードは、前のEVSのが丁度良かったのですが、品切れだったので、仕方なしにShiftのEnforcer Elbow Guardsをチョイス。前のEVSのより長めで、しかも左右の別があります。こんな物に左右の別があってどうするのか、と思ったのですが、間違えて左右逆に着けた時は、確かに違和感ありましたので、左右の別がある理由はあるのでしょう。余談ですが、靴も大昔は左右の別がなかったそうです。エルボーガードを着けない人も多いのですが、大体着け忘れた時に限って、肘から転けて痛い思いしますので、これも自分にとっては大事です。
   こんな具合で、久々の装備更新でした!

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下が新しいウエストベルト
大きく見えるのは遠近感じゃなくて、実際に少し大きめです
が!腹パツパツでショックでした!

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新しいエルボーガードは、全長が長め
その分、カバーする範囲も広い訳ですが
よく左右を間違えて着けます