その昔、VFX-DTにカッティングシートでシャークマウスを描いて、いたく気に入って被っていたのですが、その頃は全然評判が良くありませんで、目立ちたがりの割には人の評判が気になるところがあるもんですから、止めてしまいました。しかし、最近思うんです。シャークマウス止めた辺りから、自分らしさが出せてないな、と。どこにでも居る下手なライダーの一人になってしまったな、と。これでは詰まらんと感じ始めたのです。自分がおっ死んだ時に、祭壇に飾られるのが、そこらにあるタダのヘルメットでは、これはツマラン。良くも悪くも自分らしさ全開のヘルメットでないと!
   と思って、新たにシャークマウスのデザインを今お付き合いある人らに見せたら、これが大絶賛。人の評価ってもんは、分らんもんです。褒められたり煽てられたら嬉しくなってしまう性分なので、「そんじゃー、一丁、自家塗装してみるかー」という運びになりました。


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まずは、雰囲気をつかむ為のデザインから
口をデカくしようとしたら、下顎が突き出す感じになりました
あと、口角を下げるか上げるかで迷ったのですが
上げた方が禍々しい感じになりました(下げるとクールな感じ)




■3月10〜19日:シャークマウスの大きさを決める

   前回のVFX-DTのシャークマウスは、ゴーグルはめる部分の幅の口のサイズで、ゴーグルつけたらバンドで口が隠れて見えにくい、という欠点がありました。それ故に、結構奇抜なデザインの割にはあまり目立たない(と個人的には思ってるけど、評判悪かった程度には目立ってたらしい)。そこで、今回は口をデカめにする事を企図しました。
   まずは、ネットからVFX-Wが真横に写ってる写真を拾って来て、それをAdobe Illustratorで読み込んでトレースし、それに鉛筆で絵を描くところから始めました。口をデカくといっても、ヘルメットの形状から、チンガードを基準に口を描いたら、上顎が短くて下顎が突き出した感じ、いわゆるアイーンの状態になってしまい、アホっぽさが増した感じになってしまいました。けど、口をデカくするならどうしようもなく、アホさは凶悪さでリカバーすると自分に言い聞かせて納得しました。
   今度はリタックシートをヘルメットに貼付け、デザイン画を見ながら油性ペンで下絵を描きました。前回のVFX-DTの時はA4に収まったのですが、今回は口がデカイのでA3サイズになりました。しかし、スキャナーはA4ですので、適当にトンボを付けて左右に分けてスキャンし、後でAdobe Photoshopで画像を組み合わせました。その下絵をAdobe Illustratorで読み込み、ザザーッとトレース。それをプリンターで出力して、ヘルメットに合わせて、カットする位置などを探り、さらにそれをAdobe Illustratorでトレースし直し、みたいな作業を繰り返し、やっとこ型紙を作りました。
   その間に注文していたブラックのVFX-Wが到着。早速型紙をヘルメットに合わせてみました。ヘルメットは球体、型紙は平面なので、絵に描いたみたいにピタっとは行きませんが、まぁ、大体の雰囲気はつかめました。なかなか凶悪な面構えになりそうです。

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ヘルメットにベッタリとリタックシートを貼付け
デザイン画を見ながらフリーハンドで下絵を描きます
これは前作でもやった方法です

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口がデカくなっただけに、下絵も大きくなりました
左右に分割してスキャンし、Mac上で合わせました

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スキャンした下絵をイラストレータでトレース
イメージがカチっとしてきました

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刷り出した型紙をざっくりヘルメットに貼付けたところ
なかなかいい雰囲気です

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シワになっている部分をどうするか
ともあれ、下地の作業をしながら考える事にしました


■3月20〜4月9日:下地作業

   実際に作業を始める前に、様々なヘルメット自家塗装のサイトを見たのですが、分った様な分らん様な、イマイチ飲み込めない感じでした。まぁ、ウダウダ悩むより、物がもう届いてるんだから、さっさと作業を始める事にしました。
   まずは下地作業から。ツルツルのクリアの上からいくらスプレーしても、塗料は剥がれるだけなのは、昔、ABS板で軽機関銃作った時の経験から分ってましたので、まずは塗装を削り落としてしまいます。600番の耐水ペーパーを使って、ひたすら塗面を落とします。ただの球面は簡単なのですが、VFX-Wは窪みがあったりリムがあったりで、結構ヤヤコしい。あまりひつこく擦ってると、プライマー層も削って帽体まで行ってしまうので、適当なところで止めておく必要もありました。この作業は、大体4日ほどで完了しました。ところが、後になって聞いたのですが、新品の傷の入ってない無地のヘルメットなら、表面のクリア層だけペーパーで研げば良いとの事。塗装まで剥がしてしてうっかり帽体まで見えたら、そこがスプレーの溶剤で弱るとか。あと、完全に落とし切れず、所々黒い所も残っている訳で、厳密には平均的に削れず、表面はデコボコしてる事になります。まぁ、そう言われりゃそうですが、やっちまったもんは仕方ないので、しっかりプライマーサーフェイサーを吹いて対処する事にしました。
   塗面を削った後は、開口部のマスキング。本来なら、縁のゴムやヘルメットの中の発泡スチロールも外すべきなのでしょうが、キレイに外す自信がなく、発泡スチロールの外し方も分らないので、内装だけ外して、ゴムの縁の所にテープを貼って切り取ってマスキングしました。また、バイザーの基部のゴムも外れなかったので、無理せずマスキングしました(どうやら外れる様です)
   頼んでいたスプレーの到着が遅れたので、待っている間にデザインを再考しました。当初の予定では、初めて乗ったバイクであるホンダ・ブロスのブルーがかったガンメタ(グラニートブルーメタリック)単色の上にシャークマウスを描き、あとは定番のDANGERステッカーと安全運転のステッカーだけを貼るつもりをしてたのですが、それでは些か寂しい。せっかくの自家塗装ですから、ちょっとは凝りたいという事で、何種類かデザインを考え、後頭部のゴーグルのバンドがハマる部分に白黒の市松模様を描く事にしました。大戦末期の米軍機によく見られる柄です。ところが、このマスキングが上手くいかず、グニャグニャです。そうこうしている間に、注文してたスプレーが届いたので、やり方は他の作業と並行して考える事にしました。
   下地は、まず、デイトナのMCペインターのプライマーサーフェイサーから始めました。とにかく徹底的にスプレーしまくり、300ml1本使い切った頃に、ようやく帽体が全部キレイに隠れました。続いて、下地色の白という事で、アサヒペンの艶消しの白をスプレーしました。あえて艶消しを選んだのは、鉛筆で下書きをする事を考慮しての事でした。白は半分も使わない内に全部塗りきれました。

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600番の耐水ペーパーでコシコシ塗面を削って行きます
ヤヤコしい所は、適当に済ませました

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しかし、正解は、表面を荒らす程度で良かったようです
だったら、マットブラックでも良かった気がします

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開口部をマスキング
ゴムの縁は、アートナイフの尻でけがく様にテープを押しつけ
注意して切り取って行きました

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アチコチに開いている通気口は、テープを貼って通気口の形に切り抜き
それを何回か繰り返して重ねて貼り、隙間が開かない様にしました

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色々考えたデザイン
白黒ストライプは簡単そうでしたが地味だし、デジカモは難しいので
チェッカー模様にしました

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試しにマスキングしてみましたが
四角を貼り合わせる方法ではグニャグニャになって上手く行きませんでした

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天気の良い日に下地作業
風が強くて、狙った所にスプレーするのが大変でした

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プラサフは無くなるまで徹底してスプレーしましたが
白は3回重ね塗りで十分でした


■4月9〜13日:シャークマウスの塗装

   さて、シャークマウスの塗装に取り掛かるのですが、問題はどうやってマスキングするか。それ以前にヘルメットに下書きをどうしたら良いのか。まったく手探りの状態で始める格好になりました。手元にあるのは、幅50mmと24mm、そして5mmのマスキングテープに、アートナイフです。艶消し白の下地に鉛筆で絵を描いて、5mmのマスキングテープを曲線に貼ってマスキングする方法を試したのですが、上手い具合に曲線にならず断念。結局、帽体全体にマスキングテープを貼り、その上に型紙を貼って、それにアートナイフを沿わせてテープに切り込みを入れるやり方にしました。
   ところが、そのやり方だと、型紙の下でテープがどうなっているか分らず、テープが重なっている所では上手く切り抜けなかったり、型紙が浮いていたりすると線がキレイに切れなかったりと、非常に困難な状態となってしまいました。
   そこで、まずシャークマウス全体を帽体に貼付け、外側の線を鉛筆で描き、今度は歯の部分と口の縁を残した状態の型紙を下書きの外枠に合わせて帽体に貼付けて、歯の部分を描く。最後に舌の部分を残した歯の型紙を貼って舌の線を描きました。またこの際、下顎の歪みをなくす様に帽体に沿わせて貼付けた結果、下顎の長さが若干短くなり、いわゆる「アイーン」状態が気持ち緩和されました。
   この鉛筆描きの下絵を指で消してしまわない様に注意しながら、アートナイフで切り抜く作戦で行きました。まず、舌と目の赤い部分を気に抜いて赤のスプレーを拭き、次は赤の部分を隠しつつ、口の中とシャークマウスの縁、黒目の部分を切り抜いて黒をスプレーしました。
   仕上がりは、アートナイフで不自由に切り抜いただけの事があって、曲線がキレイに切れてなかったり、マスキングが甘くて色がはみ出たりと、あまり出来栄えの良いものではありませんでした。修正するにしても、今の道具では同じ事の繰り返しですので、対策を考えてからにする事にしました。

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シャークマウスを描く部分は、出来るだけテープが浮かない様に
その他はざっくり貼りました

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型紙を貼って鉛筆で下書き
下顎を短くする事にしました

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左右とも鉛筆で下書きを完了
後頭部の市松模様は、まだ研究段階です

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まずは色の明るい赤である舌と赤目の部分からスタート

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次に黒が入る部分を切り抜き
舌と赤目をマスキング(この段階ではまだしてない)

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黒を吹いて、マスキングを全部外した状態
曲線がグニャグニャでどうにも処置無し



■4月13〜16日:市松模様を描く

   お次は懸案の市松模様です。マスキングの仕方を色々試してみたのですが、そこで気が付いたのは、球面や末広がりの部分では、線は必ずしも直線ではなく、場合によっては途中から斜めになったり幅が変わったりする、という事でした。それを踏まえた上で、比較的平らなゴーグルのバンドが当たる部分を基準としてテープを貼り、その上下のリムの部分は成り行きでやる、という事にしました。
   具体的には、まず真後ろの左右で分割される部分を基準としてピッタリテープを貼り、同じ幅の治具代わりのテープを隣に貼ってその横にテープを貼る、というのを繰り返して縦縞を作る。次は同じ要領で横縞を作って、きっちり浮かない様にテープを帽体に密着させる。そして、縦と横のテープが交差している部分を切り取る。こうする事で、パッと見た目、真っすぐな市松模様のマーキングを施す事が出来ました。
   その他の帽体の部分もマスキングして、黒をスプレー。そしてマスキングを外したのですが、一部線がガタっていたり、白の部分に黒がはみ出ていたりと、みっともない部分もあったので、その部分だけマスキングし直して、白をスプレー。すると今度は黒の部分に白が、という具合で、2回ほど修正をしました。
   この後、市松模様の黒の部分とシャークマウスの縁の黒が一緒になって目立たない、という事で、市松模様の上下と口の境界線に赤でラインを入れる事に。また、帽体の窪みも赤くする事で、少しでもスタイリッシュにしようとしました。

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市松模様のマスキング手順
よほど複雑な形状をしてない限り、この手順で上手くいくはず

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市松模様というのは、ある意味、錯視のデザインで
それが理解出来たので誤摩化しも出来る様になりました

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かなり良い感じのマスキングになりました
その他の部分も覆って、黒をスプレーします

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あちこち粗がありますし、またシャークマウスとの関係がパッとしません

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修正したい部分をマスキングして、吹き直し

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大分いい感じになりましたが、それでもはみ出たりしてます

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赤のラインを入れる部分を想定してマスキング
このくらいの大きさになると、5mmのテープでも曲線が描けました

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かなり良い感じの雰囲気になりました


■4月16〜19日:帽体の塗装

   タニーヘルムの主立った所の塗装が済んだところで、帽体全体の塗装に取り掛かります。まず、大事な所をマスキングします。この頃には5mmのマスキングテープを使って、曲線をキレイにマスキング出来る様になっていました。アートナイフは、直線や短い距離を切るのには適していますが、長い距離に使うもんじゃないな、と思う様になっていました。
   帽体の色は、初めて乗ったバイク、ホンダ・ブロスのグラニットブルーメタリックが、デイトナのMCペインターから出ていましたので、それを使いました。が!これが全然、自分が覚えていた色とは別もんで、ぶっちゃけ、艶ありの黒にしか見えませんでした。自分が乗っていたブロスは、もっとグレーが強くてブルーががっていたのですが、どうも年式の違うやつの色の様です。これでは目や口の縁の黒と同化して、全然ぱっとしない感じになってしまいました。
   これでは丸っきりつまらないので、ヘルメットの下部を銀でラップ塗装して、ちょっとサメっぽい雰囲気にしてみようと思いました。そこでラップ塗装の練習をしたのですが、これがネットで公開されている動画の様に、先にラップにスプレーして貼付けても、その逆にスプレーした上にラップを貼付けても、ラップを指で動かして模様を付けるという事が出来ず、ただ単にひっぺがして、ベッタリとした模様を描くのが精一杯。そこで仕方なく、くしゃくしゃにしたラップに銀のスプレーを吹いて、それをポンポンと軽く押す様にして、ラップの模様を付けたのですが、ただ単に汚らしくなっただけでした。
   そこら辺を試行錯誤している間に、バイザーにも赤と白でワンポイントを入れようとしたのですが、下地処理が面倒でそのままスプレーしたら、案の定剥げてしまい、それでも下地処理や塗装後の表面処理が面倒だったので、カッティングシートで対応する事に。しかし、これもキレイに行ったとは言い難い仕上がりでした。
   それでもまだデザイン的に引き締まった感がなかったので、頭頂部の窪みに赤を入れる事に。結構タイトな曲線があるのですが、5mmのマスキングテープを上手く組み合わせ、赤を入れる事が出来ました。しかし、追加で塗装する度にテープをはったり剥がしたりしてる為、赤だの黒だのの光沢のある部分にテープの跡が残ってしまいました。

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主立った部分をマスキングして帽体の塗装へ
この時点では、マスキングはこれで最後!などと
のん気な事を考えていました

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塗ってみてびっくり!
ただただ真っ黒でした。。。

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そこで、ラップ塗装の練習
しかし、どうにも上手くいってません

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結局、このやり方でラップ塗装しました
が、イマイチ、イメージに合いませんでした

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いいとこまで来てるのに、今一歩という感じ
かつ、目だの口だのを修正したくてタマラン、というとこです

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バイザーを下地処理する手間が面倒で、カッティングシートで
しかし、面倒臭がってたのでは、自家塗装は成り立たないですよね、、

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わずかこの面積を塗るためだけに
帽体全体を覆うマスキングをせねばなりません

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しかし、やったらやっただけの事はあって、
かなりそれっぽい感じになりました



■4月19〜20日:目の修正、赤線の追加

   始めのマスキングで目がガタガタになってしまっているのがどうしても気になり、修正する事になりました。前回買い物した時にはなかった2mm幅のマスキングテープが近所のビバホームにあったので購入。早速使ってみたのですが、かなり細かい曲線がマスク出来る事が分り、だったら最初から使えば良かったと思いました。ただ、2mm幅のマスキングテープは紙製でなく樹脂製で、厚みが紙製よりあるので、重ねて使うと交差した部分に隙間が出来て、そこから塗料が伝い滲みし、新たに修正せねばならない、という事もありました。しかし、これもやったらやっただけの事があって、目がくっきりしました。
   次に、イマイチ目立たない赤線を太くする事と、目立たなくなった口の縁の黒を赤にする為に、その部分にマスキングを行いました。この場合も2mm幅のマスキングテープが大活躍しました。
   そして赤が入ったら、今度は頭頂部のマスキングをはずし、赤の部分以下と白目の部分をマスキングして、グラニットブルーメタリックを再塗装しました。目の黒縁が全然目立たないこと、それでいて縁に白い部分が残っていたので、それを全部埋めてしまう為です。

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2mm幅のマスキングテープを投入した事で
曲線の再現はとてもやり易くなりました

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白目がくっきりしました
黒縁は全然目立たない上に、白が目立つので
帽体のグラニットブルーメタリックで潰す事にしました

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その前に、赤を追加する為に全面的にマスキング

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そして、今度は帽体の部分を塗るためのマスキング
とにかく、マスキング連続です


■4月20〜21日:頭頂部のラップ塗装

   グラニットブルーメタリックが予想したたのと全く違って、あまりに黒々していた為、ここに良い感じにラップ塗装を施す決心をしました。ただし、ただの銀色ではコントラストがキツ過ぎるので、タミヤのショップでガンメタとライトガンメタのスプレーを買って来ました。そして、ラップの上に少しスプレーしてみて、どちらの色が合うか試したところ、ガンメタの方がコントラストがキツ過ぎない事が分りました。
   ラップ塗装は様々なやり方があるのですが、今度は帽体にスプレーした上にラップを被せて指で動かして模様を付ける方法をチャレンジしてみる事にしました。ラップも途中で無くなったら困るので、新品を買って来ました。そして、おもむろにガンメタをスプレーし、ラップを被せ、、様としたら、ラップがくっついて巻いてしまい、2枚目が剥がれない!しかも風がキツくて、塗面が直ぐに乾いてしまう!イライラを通り越して激怒しつつ、やっとこラップを被せたものの、まったく指で動かない。失敗を確信しラップを剥がしたところ、汚らしいシワが寄っただけのガンメタ一色で、情けないやら頭に来るやら。しばらく落ち込んでました。
   しかし、落ち込んでても仕方ないので、ひとまずグラニットブルーメタリックを再塗装しなおし、完全に乾燥した夜に再チャレンジ。今度は予めラップを張り合わせて大きめにしておき、その上にガンメタをガバっとスプレーして、即座に帽体に被せ、ただちにひっぺがしました。そして、ガンメタの乗りが悪い所に、まだ乾いてないラップをポンポンと押し付け、どうにかラップ塗装らしい仕上げをする事が出来ました。
   今から思うに、ネットで上げられているラップ塗装の例は、塗料の希釈の度合いがかなり低いものではないかと思います。つまり、缶スプレーでは同じ事をするのが難しい訳です。広げたラップにスプレーして貼付けるやり方が、一番向いていると思います。

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念のため、ライトガンメタも購入
この他に、ブラックメタリックなどもありました

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色調テスト
左がガンメタ、右がライトガンメタです

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いきなり失敗するの図
風の強いところで、この手の作業はするもんじゃないと思いました

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結局、マンションの廊下で
広げたラップにスプレーして貼付けるやり方にしました

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何とかそれっぽく出来ました


■4月21〜24日:下部の再塗装、目、口の修正

   お次は汚らしいヘルメット下部のやり直し。頭頂部のラップ塗装の保険で買って来たライトガンメタが丸々余ったので、下部はライトガンメタ一色で塗りつぶす事にしました。マスキングテープの残りが少なくなって来た事と、ラップ塗装した部分にテープの跡を付けたくなったので、細かいマスキングが不要な部分は、コピー紙で覆ってマスクしました。結果は上々。鉄色ベースのいかついヘルメットになりました。
   ラップ塗装をした事で、目はむしろ黒縁を付けた方がカッコいいと感じる様になり、再度目の部分をマスキングして黒をスプレー。目がぱっちりしました。
   そうこうしているウチに、ヘルメット下部がライトガンメタ一色では少し大人しいと感じる様になり、チンガードの部分にガンメタで市松模様を入れる事に。こちらは躍動感を出すために斜めのチェッカリングとする事にしました。出来る限り左右対称になる様にマスキングしたのです、この時になって、左右の口の大きさが若干違う事に気が付きました。しかし、今更やり直しも出来ないので、そのままにしました。
   ガンメタのチェッカリングのあと、舌の再塗装。これは赤のスプレーが無くなって、近所のビバホームで買い直したのですが、そこはニッペンのスプレーしかなく、赤線が舌より濃い赤だったためです。ギザギザの歯のマスクは大変でしたが、丁寧に2mmのテープを切って、テープが交差しない様に切り合わせたので、キレイに再塗装出来ました。
   最後に、ヘルメット下部の背面がライトガンメタ一色で間延びしていたので、リムの部分をガンメタで塗装してアクセントをつけました。

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どう見ても下部が汚らしいので、再塗装
大きな面積のマスキングは、紙などを使う様になりました

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良い感じに鉄色になったタニーヘルム
ちょっと目がぱっとしなくなりました

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目を再塗装
マスキングの主力が紙になりましたw

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目がくっきりました
下部の鉄色の部分をどうにかしたくなってきました

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チンガードにチェッカリング
市松模様もお手の物です

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かなり躍動的な感じになってきました
ここで舌と赤線の赤の色合いが違う事に気が付きました

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舌の再塗装
マスキングにコンビニ袋を投入

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リムの部分の塗装にもコンビニ袋でマスキング

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色々ありましたが、やっとこここまで持ってくる事が出来ました


仕上編に続く