ケロ化以来、これまでになく活用する様になったMSRドラゴンフライですが、何が最大の欠点といっても、その爆音。外でも大概気になるのに、それが狭い台所の中となると結構なストレスで、飯炊きだオカズ作りだ湯沸かしだと、小一時間も使っていると、耳障りを通り越す感じです。以前から、QuietStoveの存在は気にはなっていたのですが、高価な事もあり手控えていました。しかし、オプティマスNo.45などの静音化に失敗したあと、どうせなら「使える」ポータブルストーブの方こそ静音化すべし、という事で、年末の懐の良さも手伝って、思い切って購入する事にしました。


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前は7,800円くらいでしたが、自分が買った時は8,800円でした
ところが、その翌週には9,890円……
並行輸入品だから、取扱説明書も何もありませんでした




■使い方

   QuietStoveというのはメーカー名であって、部品としての呼び名はサイレントキャップというのが正しい様です。というのも、もともとバーナーに取り付けられているプレートスプレッダーを取り外して、代わりにこれを乗せて使うので、キャップという訳です。乗せるだけで、特段固定したりしません。ただ、良い感じに乗せないと、キャップが斜めになったりしますので、その辺りは上手に乗せましょう。乗せる時は、キャップの頭に書いてある矢印が、フェールラインチューブの方に向く様に置きます。
 乗せたあと、プレヒートを行うために液出しをするのですが、出した燃料はまずサイレントキャップの中に充満します。少ししか出さないと、プレヒートはQuietStoveの部分しか燃えない事になり、余熱不足の症状を呈します。別にQuietStoveはプレヒートする必要がないので(プレヒートする必要があるのは、ジェットから下のバーナー部分)、QuietStoveを逆さまに置いてから液出しし(すると、燃料は全部下に落ちる)、それから上向きに置き直しても可です。ただ、面倒臭い時は、多めに液出しして、バーナー部分にしたたるほど燃料を出すのでも可です。
   QuietStoveは置いて使うだけですが、消火してバーナーが冷えると、熱による金属の膨張・収縮の関係で、サイレントキャップがバーナーに軽くカシメた状態になります。指の力で簡単に外す事が出来ますが、どうせなら、そのまま固定した状態にしたいと思うもの。ただ、その状態では収納時に折り畳めなくな事もあります。まぁ、乗せた位置や角度が良い感じだと、キャップを付けたまま折り畳む事が出来る事もあります。
   気になる静音性ですが、これは前評判通り、相当静音化されます。むしろ換気扇の方が煩いくらいです。ちなみに、台所で使う場合は、換気扇は回した方が良いです。プレヒートの際に煤も出ますし、消火した後の臭いもプレートスプレッダーを使用した時よりも、長い時間漂う感じがします。

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使い方は、こうやって乗せて使うだけです
中には針金で固定してしまう人もいる様です

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裏はこんな風になっています
アウターキャップとインナーキャップが合わさった形状です

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付き方によっては、こんな具合に折り畳めません
まぁ、キャップを外せば良いのですが

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ちなみに、重さは55g
ドラゴンフライを使う人にとっては、大した重量増ではありません


■灯油での使用

   このQuietStoveの灯油での使用に関して、レビューの大半は「難がある」「使えない」というものであり、中には不況品として返品した、という話しもありました。自分のドラゴンフライは、ケロ化以降、ずっと灯油で使っていますので、あえて灯油使用でチャレンジしてみる事にしました。
   灯油を使うポータブルストーブの場合、肝になるのはプレヒートです。プレヒートが不十分だと、気化不十分になって、火柱を上げるというのが、ケロストの宿命です。ですので、ドラゴンフライに置いても、十分なプレヒートを心がけていました。具体的には、5秒ほど液出しし、点火し易い様にバーナーを傾けてウィックに灯油が染込む様にして、そして火が消える直前まで本点火はしない、というやり方です。うっかり途中で火力調整ハンドルを開けたりすると、火柱が上がって、余計時間が掛かる事になります。
   QuietStoveを使った時も、最初はこのやり方でした。しかし、液出しの燃料は全部QuietStoveに吸われて、燃えるのはQuietStoveだけで、本点火しようにも燃料がほとんど気化できてない状態で火だるまでした。そこで、上記に書いた様に、キャップを逆さに置いて燃料を吸わない様にし、ひっくり返してからプレヒートしてみたのですが、それでも火柱。どうやら明らかにプレヒートが足りないらしいので、液出しを10秒に増やしてみました。すると、辛うじて本燃焼させる事が出来ました。
   しかし、火力を上げて行こうとすると、火が赤くなって「バッバッ」と明滅し始め、そのままにしておくと猛烈な火柱を上げます。一旦、青火になる所まで火力を絞って、暫く燃やし続け、再度挑戦すると赤爆しなくなる。しかし、さらに火力を強めると赤爆するので、また戻す。そういうのを時間をかけて繰り返して行くうちに、最終的には最大火力でも青火で安定して使える様になる、という感じでした。
   ともあれ、本点火してもプレヒート不足気味の症状を表す訳です。そこで、もっとプレヒートに時間を掛けてみる事にしました。まず、QuietStove逆さにするのは面倒なので、普通に置いたままにし、約20秒間液出ししました。そうすると、QuietStoveから溢れる様な感じで燃料がバーナーの方にも落ちて来ます。そしてどのくらいの時間、プレヒートが続くか計ったところ、約2分間燃えてました。一旦火が消えたあと、火力調整ハンドルを回して点火すると、安定して本燃焼に移る事が出来ました。
   しかし、それでも赤爆症状を改善する事が出来なかったので、さらに多く液出ししてプレヒートしたのですが、今度はプレヒートの炎が地面にも滴り落ちる感じになり、とても危険でした。そして赤爆症状もさほど改善出来なかったので、QuietStoveを灯油で使う際は、最低2分はプレヒート、それでも全開で青火で使うまでには、赤爆したら戻すを繰り返して時間を掛けて使う、という風に認識する事にしました。
   この様な具合で、他の方がレビューされている様に、全く使えないとか不良品という訳ではないのですが、それでもプレヒートが失敗すると、決して本燃焼に移る事は出来ません。その場合は、一旦火を消し、バーナーが冷えるのを待って、再度プレヒートを行う他ありません。バーナーが熱いうちは、液出ししても中途半端に気化して、しっかりしたプレヒートが行えないからです。

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プレヒート不足で火柱を上げた状態
灯油使用時は、この状態からのリカバーは不可能なので
一旦消火して、冷えるのを待ちます

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全開の状態
灯油でも使えますが、全開まで赤爆なしで使える様になるのに
時間が掛かります


プレヒート直後の燃焼状態
ある一定まで火力を上げると赤爆します
この場合、一旦火力を絞って、バーナーが温まるまで待ちます


■ガソリンでの使用

   聞いたところによると、QuietStoveはガソリン使用を前提で設計されているそうです。レビューで好評価を下している人も、大抵はガソリンでの使用の様です。なのでガソリンでも使ってみる事にしました。ガソリンで使う場合でも、プレヒートはしっかりやらねばならないのですが、ただ、灯油ほどひつこくやる必要がない事、多少イージーなやり方しても大丈夫、という違いがあります。
   プレートスプレッダーの時の様に、液出し5秒では、例によってQuietStoveに燃料吸われて終わり、という事になるので、10秒ほど液出ししてやってみました。しかし、出が悪かったのか、ややプレヒート不足気味な感じでしたので、火力調整ハンドルを少し開けてガソリンを出して、プレヒートを追加。その後、良い感じに点火する事が出来ました。ガソリンの場合、灯油みたいに赤爆する事もなく、プレヒート直後から火力全開にする事が出来ました。
   試しに、液出し20秒でプレヒートしてみたのですが、点火した途端、ボンっと爆発してびっくりしました。言うまでもなく、灯油とガソリンでは引火点が違いますから、派手に燃料出すとこうなるのですが、そこまでやらなくてもガソリンは灯油に比べたら、プレヒートも簡単ですし、火力が安定するのも早い。確かに、ガソリンを基準にQuietStoveは作られているんだな、と感じました。

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ジェットをガソリン用に交換
毎度の事ですが、ジェットがガチガチで付属の工具では回りません
大きなマイナスドライバーにレンチを噛ませて外しますが
ネジ山をナメかけてしまいます

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ガソリンの場合、灯油だと赤火になる様なトロ火でも
しっかり青く燃えます


ガソリン時のプレヒート直後の燃焼状態
赤爆する事無く、最大火力まで上げられます



■プレヒートについて

   上記でも述べていますが、QuietStoveを使う場合は、プレヒートが重要になってきます。プレヒートが不足すると、まともに本燃焼させる事が出来ず、火柱を上げる事になります。
   ドラゴンフライでのプレヒートは、
  1. まずポンピングしてボトルの内圧を上げ
  2. コントロールバルブ(ポンプに付いてる元栓)を全開にし、フレームアジャスターハンドル(バーナー側の火力調整ハンドル)を開けて、スプーン1/2杯分だけの燃料をジェット内に流し込み
  3. アジャスターハンドルを閉じてから点火し、プレヒートの火が小さくなるまで約2分待ち
  4. ストーブが冷えるまで約5分待ってから再点火し
  5. アジャスターハンドルを1/2回転回して青く安定した炎になるまで待つ
   という手順を踏む事になっています。実際のところ、4番は飛ばしてますが、もしかしたら飛ばさない方が火勢の安定が早いのかもしれません(そうとも思えませんが)。問題は2番で、スプーン1/2杯のスプーンのサイズがどのくらいなのか分りませんが、ここで流し込む燃料の量によって、プレヒートの時間が変わってきます。
   純正のプレートスプレッダーを使っている場合は、噴き出した燃料はこのスプレッダーに当たって、全てジェットの方に落ちて行きます。ところが、QuietStoveを使っている場合は、噴き出した燃料はまずQuietStoveの中に吸われてしまい、下には落ちて来ません。そのままプレヒートすると、QuietStoveしか燃えず、肝心のジェットの方は全然温まりません。QuietStoveを逆さに被せて、液出しした燃料を全部下に落とすやり方もありますが、それにしても、1/2杯ほどの燃料では、特に灯油の場合はプレヒート不足に陥ります。
   そこで、いろいろ試してみた結果、灯油の場合、バーナーとエンクロージャー(五徳の足が付いたケース)を接続してるシャフトの、ジェット側に湾曲してる部分辺りまで燃料で浸せば、プレヒート時間が約2分ほどになり、辛うじて点火出来るレベルにまで持って行く事が出来るのが分りました。ガソリンの場合は、火を近づければ燃えるのですが、灯油の場合はそれだけでは燃えないので、ストーブを手前に傾けて、バーナー内に溜まった灯油がバーナーの下のウィッグに流れる様にしないと点火させられません。
   プレヒートは長めにやるに越した事はないのですが、あまり液出しし過ぎて、エンクロージャーの底に一杯燃料が溜まる様になると、ガソリンだと爆発しますし、灯油だと火がデカくて火事になっちゃうんじゃね?みたいな感じになり、結構危険です。また、灯油の場合は盛大に煤も出しますので、ストーブが真っ黒になります。そこまでしなくても、ガソリンの場合は初めから安定して使えますし、灯油の場合は赤爆が若干マシになる程度ですから、過不足なくほどほどにやるのが良いと思います。

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プレヒートはジェットを温めるためのものですから
バーナーから下が燃えるのが正解です
灯油の場合は、多めにやる必要があります

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ただし、あまりに液出しし過ぎると
プレヒートの火がエンクロージャーからはみ出して
煤で汚れるし、その前に延焼の危険があります

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どのくらいの量を出すか、目安としては
ジェットのネジ山が浸らない程度に出して
ウィッグの方に流れる様に傾けてます
ガソリンの場合は、そこまで出す必要はありません


■ポンピングについて

   MSRドラゴンフライを買って長い事になるんですが、これまで、ポンピングというのは多ければ多いほど良いと認識していました。一応、取扱説明書は読んでいて、30回くらいが目安という風に認識していたのですが、満タン時で30〜40回、半分くらいになった辺りでは、50〜60回くらいポンピングしていました。それでもタマにしか使わなかったので、火力が強いな、くらいに認識する程度で、あまり気にもしてませんでした。
   ところが、ここ最近、毎日常用する様になって、ポンピングの回数によって火の勢いが違う事に気が付きました。60回もポンピングした時は、いつもの倍の火力になってしまう、という事もあり、改めてポンピングについて調べ直しました。取扱説明書には、「満タンの時は20回、半減した時は30回、中身が少ない場合はさらにポンピングして、しっかり抵抗が感じられるまでポンプする」と書かれています。つまり、50〜60回はやり過ぎという事です。試しに、30回くらいで使ってみると、これまでよりも炎が小さく拍子抜けしました。
   ネットで、他の人がどうポンピングしてるか調べてみたのですが、10回しかしないという人から50回はやるという人まで様々で、多くの人が加圧し過ぎている様でした。ポンピングの回数が多いと、吐出圧が上がって無駄に火力が強くなり、弱火が利きにくくなる傾向にある様です。大事な事は、無加圧状態で20〜30回ポンピングした手応えを覚えておいて、それ以上、圧が掛からない様にする事の様です。

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ポンピングはボトルを立ててやるとやり易いのですが
調子こいて、パッツンパツンになるまでポンピングするのは間違いです

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取説に書いてあるのは、安全マージンを取った数値ですが
定格の性能を引き出す数値でもありますので
これに則った使い方をするのがベターです


■炊飯に適度な火力の得方

   MSRドラゴンフライは、自分が持っているポータブルストーブの中でも最強クラスの火力を誇るのですが、それはそれで飯を炊く上では難しい部分もあります。コールマンのガソリンストーブや、オプティマスのケロシンストーブの様に、最大火力でも沸騰までに4分なり5分掛かる物は、特段頭を使う事もなく火力最強から始めれば良いのですが、ドラゴンフライでそれをやったら、無駄に早く沸騰してゴワ飯になるか、下手したら焦がしてしまう事になります。
   上記の様に、ドラゴンフライ(に限らず、最近のマルチフェルストーブはみんなそうでしょうが)は、プレヒート、ポンピング、燃料残り具合などによって、火勢の安定とか火力とかが違ってきます。一番標準的な定格の性能は、ボトルが満タン時で、取扱説明書に書かれた規定のポンピング、余熱時間を取った時のものとなりますから、その状態を繰り返し練習して、感覚を覚えた上で。燃料の残り具合、気温、風、その他の条件で火力が低いと感じたら、ポンピングを追加する、というのが良いと思います。いきなり、カンカンになるまでポンピングしてしまうと、弱火まで強くなって、適切な火力が得られません。飯炊きに関しては、強ければ良いというものではありません。
   ドラゴンフライのフレームアジャスターハンドル、すなわち火力調整ハンドルは、他のストーブやコンロと違い、2周回したら最大火力になります。実はこれが意外に混乱するもので、微調整をする際に、今自分がどれだけ回したか分りにくくなります。
   そこで自分は、ハンドルの回転を1/4を1ノッチとし、8ノッチで全開になると認識する様にしています。その上で、3分半ないし4分で飯盒が沸騰するのが、何ノッチ目なのかを計りました。上記の「満タン、ポンピング20回、プレヒート2分」で灯油を使用した場合、大体5ノッチ目当たりで3分半で沸騰する様です。ただ、これもその時々によって変化しますので、最終的には火勢をみて、必要な火勢になる様に調整する必要があります。非常に感覚的ですが、この辺りは慣れる他ありません。
   ただ、取扱説明書通りのポンピング回数だと、最大火力にした時にやっぱりやや火力が低過ぎる様にも感じます。その時はポンピングを追加して、火力を強くします。ポンピングしまくってしまうと、この種の追加の調整が出来ないので、あまりよろしくありません。
   また、ボトルを繋ぎっぱなしにして次回も使う場合、前回の圧が残ったままになっているのですが、使う前にボトルを外して圧を抜き、燃料の残り具合を確かめてから、改めてポンピングするのが確実な様に思います。

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湯を沸かしたり、炒め物作ったりする時は全開でもいい訳です
その意味で、最強の火力のドラゴンフライは有利です

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しかし炊飯は、適度とされる強火と弱火が必要です
火力調整が自在であるという事は
必要な強さを自分で計れ、という意味でもあります


■まとめ

   QuietStoveは、ガソリンで最適化されているだけに、ガソリンで使用した方が使い勝手が良いのですが、自分はそこを敢えて灯油で使っています。というのは、バイクのツーリングで使うならガソリンで使いますが、もっぱら自宅で使っている事。また、以前は災害時などではバイクからガソリンを抜いて使えば良いと思ってましたが、3.11の経験者の方の談によると、バイクのは直ぐなくなるし、車からは抜けないしで、イザの時には意外とガソリンの入手に困る様です。なので、その方もケロシンストーブでしのがれたそうですが、となれば、普段から灯油で慣れておいた方が良い、と考えたからです。その意味で、ガソリンでの使用はあまり練習なしでも、イージーに使えます。
   肝心の静音化についてですが、これは掛け値ひいき目なしで、静かで使い易くなります。ドラゴンフライの最大の欠点はその爆音で、うるさくて火力最大に出来ない、なんて声も聞きますが、QuietStoveでその問題は一切解決です。以前、ケロシンストーブで試した様な、火力が落ちるという事もありません。確かに値段は高いのですが、投資するに値する製品だと思います。

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高いには高いですが
ドラゴンフライをより使いたくなるアイテムです


■追記—カーボンフェルト

   プレヒートの燃料をより多く保持する為に、余熱皿にカーボンフェルトを仕込む、という話しを前から聞いてましたので、自分も試してみました。厚みが2.8mmのものでまずエンクロージャーの底に合うサイズに切って仕込みました。また、このブログを参考に、バーナーカップの中にもカーボンフェルトを仕込みました。
   結果は上々。灯油で2分のプレヒートでも、十分にジェットを温める事ができ、プレヒート直後から火力を全開にしても赤爆しない様になりました。また、アルコールを使ったプレヒートも可能になりました。これまでは、エンクロージャーから溢れるほどアルコールを注いでも、余熱不十分で火だるまだったのですが、カーボンフェルトで十分なアルコールを蓄える事が出来る様になり、5分ほどのプレヒートも可能になりました。
   特に効いてるのは、バーナーカップ内のカーボンフェルトの様で、ジェットの直ぐ側でプレヒートしている事になり、十分な余熱が出来ている様です。

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エンクロージャーの底のカーボンフェルトは
燃料漏れや延焼防止の役割もあります