かなり昔の事なんですが、ある時、実家の親父が何を思ったのか、映画とかでよく出てくる、いわゆるハリケーンランタンを送って来た事がありました。別にくれと言った訳ではなかったのですが。しかし、珍しくも感じたので、買い置きの灯油を入れて使ってみました。ところが、映画では結構明るいのに、現物は結構暗く、少しでも明るくしようとしたら煤が出る。あまり良いもんじゃないなー、と感じてるうちに、何かの拍子に蹴飛ばしてしまい、芯が顔を出してるところから、どくどく灯油が流れ出してしまい、頭に来て捨ててしまいました。
では、やっすい中国製とたっかいヨーロッパ製のどこが違うのか。まず、造りはヨーロッパ製の方が全然良さそうです。事前に聞いた話しでは、芯の立ち具合が全然違うとのこと。中国製のはフニャフニャで立ちが悪いらしいです。あと、グローブのガラスの質が違うとか。自分が昔親父から貰ったのも、かなりちゃっちい造りだったのですが、いくら安くてもチャチなものを買ったのでは意味がありません。そこで、多少高くても、ヨーロッパ製のにする事にしました。
そのヨーロッパ製でも、今回かったフュアーハンド以外にも、ペトロマックスなど色々なメーカーがあるのですが、その辺りはどこが良いとか好みがなかったので、一番有名なフュアーハンドにしました。ただ、一番安いのでも4,000円くらいします。高いなぁ〜と思って色々探していたら、並行輸入品を扱っているショップを発見。他よりも1,000円ほど安くで手に入れる事が出来ました。
正規輸入品は箱とかに入ってたりするみたいですが
こちらのは紙袋でしたw
でも、この紙袋が価値が有るらしいので、大事に取っておきます
芯とタンクの構造
タンクは二重構造になってて、うっかり倒しても
燃料が溢れにくいそうです
タンクのキャップの造りも、安物と違って
結構しっかりしたものでした
タンクの刻印
W.GERMANYのままになっています
グローブの方はGermanyになってました
金属部の金型は、20年以上前と同じなんですね
さて、モノそのものの印象ですが、さすがは100年の歴史があるメーカーだけあって、しっかりした造りだなーと感じました。ランタンとしては簡単な原理の灯器なのですが、実に頑丈に作ってあって、また気品ある仕上げです。自分が昔持ってたハリケーンランタンは、如何にもやっすいチャチな代物だった事が分ります。
この種のランタンに、自分はさほど知識がないので詳しい解説は出来ないのですが、今回一つ勉強になったのは、タンクから生えてランタンのグローブを両サイドから挟み込む様になっているアームというか支柱が、実は空気の通り道で、炎から上がった空気がその支柱の中を通って芯の方にいき、燃焼効率を高めている、という事です。安物はその辺りの仕組みが上手い事いってなくて、それであまり明るくならない、との事でした。その辺りも値段によって差が出ている様です。
しかし、精製アロマランプオイル、確かにオイル自体は灯油と違って、石油臭くなく、どっちかというとトイレの芳香剤の臭いなのですが、燃しても良い匂いがする訳でもなく、また明るさも劇的に明るいという訳でもない。試しに灯油を入れてみたのですが、明るさに関しては全く同じ。むしろ、燃した時に変な臭いがしない分、灯油の方がマシ、という感じでした。
さて、その明るさですが、ハリケーンランタンとしては上等な部類とはいえ、加圧式ランタンの様な明るさを求めるのは無理で、ロウソクの4〜5倍明るいというレベルです。ランタンに近づけば辛うじて本は読めるけど、離れたら無理です。広い空間よりも狭い空間の方が明るく感じる訳ですが、それでもこれだけでシャワーを浴びるには暗いなー、と言う感じでした。
むしろ、有った方がマシ!と思えるのはベランダで、手元灯りとしては十分。確かに、ベランダクラフト向きの照明です。自分の場合、仕事から帰って来てから洗濯機を回す事が多いのですが、これまでベランダは真っ暗で、手探りで洗濯してた様なもんなのですが、このランタンがあれば多少は明るい訳です(LEDランタン使えってのは、この場合なしでw)。ちなみに、このランタン、風速80mでも大丈夫とかで、ベランダに普段吹く風くらいでは火が消えません。
洗面所に置いてみました
これでヒゲ剃るのはチト暗いですねぇ
歯磨いたり、顔洗ったりは大丈夫ですが
もとより、ベランダクラフト用に買ったのですが
足下照らす分には十分明るいです
洗濯する時にも使えます
まぁ、LEDライトの方が全然明るいですが、、
あと、いくらロウソク並の明るさとはいえ、やはり高いモノはそれなりに出来が良い、という事を再認識しました。なにせ、500円と4,000円の違いですから、出来栄えに差があって当然な訳です。逆に、1,500円もしたランプオイルもリッター72円の灯油も、さほど変わらんというのが意外でした。昔持ってた安物のハリケーンランタンは、もっと灯油臭い感じでしたので、これも本体価格の差の現れなのかもしれません。
とか何とか言いながら、やっぱりもう少し明るいのがいいなー、とか思うのも正直なところですが、そうなると加圧式のランタンという事になるので、少し二の足踏むところでもあります。
以来、この種の芯タイプのランタンは使い物にならん、という事で、加圧式のランタンを使っていたのですが、最近、日本飯盒協会の会員さんにベランダクラフトが流行り始め、そこで皆さんがハリケーンランタンを使っているのをみて、自分も少し欲しくなり、このたび、改めて調達しました。
■どこのを買うか
この種のハリケーンランタンは、安いのになれば500円くらいからあるのですが、1,000円前後の物は中国製のいわゆる「安かろう悪かろう製品」という事でした。まぁ、ブリキで出来た製品ですし、それにウン千円も掛ける方がどうにか、と思わないでもないのですが、名の通ったヨーロッパ製のランタンは、大体4,000〜6,000円もするのです。ちょっとあり得ん値段だと感じるのは不思議でもありません。では、やっすい中国製とたっかいヨーロッパ製のどこが違うのか。まず、造りはヨーロッパ製の方が全然良さそうです。事前に聞いた話しでは、芯の立ち具合が全然違うとのこと。中国製のはフニャフニャで立ちが悪いらしいです。あと、グローブのガラスの質が違うとか。自分が昔親父から貰ったのも、かなりちゃっちい造りだったのですが、いくら安くてもチャチなものを買ったのでは意味がありません。そこで、多少高くても、ヨーロッパ製のにする事にしました。
そのヨーロッパ製でも、今回かったフュアーハンド以外にも、ペトロマックスなど色々なメーカーがあるのですが、その辺りはどこが良いとか好みがなかったので、一番有名なフュアーハンドにしました。ただ、一番安いのでも4,000円くらいします。高いなぁ〜と思って色々探していたら、並行輸入品を扱っているショップを発見。他よりも1,000円ほど安くで手に入れる事が出来ました。
正規輸入品は箱とかに入ってたりするみたいですが
こちらのは紙袋でしたw
でも、この紙袋が価値が有るらしいので、大事に取っておきます
芯とタンクの構造
タンクは二重構造になってて、うっかり倒しても
燃料が溢れにくいそうです
タンクのキャップの造りも、安物と違って
結構しっかりしたものでした
タンクの刻印
W.GERMANYのままになっています
グローブの方はGermanyになってました
金属部の金型は、20年以上前と同じなんですね
■第一印象
速攻で届いたFeuerhand Eternity Lantern Clear Globe Suprax Brand 276。まず開けてみて驚いたのは、レトロな紙袋に入っていた事。記憶を辿れば、自分がまだ幼稚園に上がる前くらいの頃、コンビニ袋が普及する前のスーパーでは、この手の紙袋に買ったもん入れてたなー的な紙袋です。もちろん、クッション材はしっかり入ってたので、破損箇所などないのですが、あまりの軽便な包装に驚きました。並行輸入という事で、ちゃんとしたのが来るか気にはなっていたのですが、ちゃんとフュアーハンドの丸いタグが付いていました。その店は、その種の業界団体に所属してるらしくて、ちゃんとした物を扱っている店の様です。さて、モノそのものの印象ですが、さすがは100年の歴史があるメーカーだけあって、しっかりした造りだなーと感じました。ランタンとしては簡単な原理の灯器なのですが、実に頑丈に作ってあって、また気品ある仕上げです。自分が昔持ってたハリケーンランタンは、如何にもやっすいチャチな代物だった事が分ります。
この種のランタンに、自分はさほど知識がないので詳しい解説は出来ないのですが、今回一つ勉強になったのは、タンクから生えてランタンのグローブを両サイドから挟み込む様になっているアームというか支柱が、実は空気の通り道で、炎から上がった空気がその支柱の中を通って芯の方にいき、燃焼効率を高めている、という事です。安物はその辺りの仕組みが上手い事いってなくて、それであまり明るくならない、との事でした。その辺りも値段によって差が出ている様です。
■使ってみた感じ
以前、親父から貰った奴が暗かったのは、ただの灯油を使ったからで、精製されたランプオイルなら明るいかも?という事で、450mlで1500円もするのをわざわざ買って帰り、さっそく給油して点火してみました。ところが、それほど明るくない上に直ぐに消えてしまう。あれれ?と思っていたのですが、どうやら給油したてで、芯に十分オイルが染みてなかった様です。暫く放置したあと、再び点火したら、今度は明るく点りました。しかし、精製アロマランプオイル、確かにオイル自体は灯油と違って、石油臭くなく、どっちかというとトイレの芳香剤の臭いなのですが、燃しても良い匂いがする訳でもなく、また明るさも劇的に明るいという訳でもない。試しに灯油を入れてみたのですが、明るさに関しては全く同じ。むしろ、燃した時に変な臭いがしない分、灯油の方がマシ、という感じでした。
さて、その明るさですが、ハリケーンランタンとしては上等な部類とはいえ、加圧式ランタンの様な明るさを求めるのは無理で、ロウソクの4〜5倍明るいというレベルです。ランタンに近づけば辛うじて本は読めるけど、離れたら無理です。広い空間よりも狭い空間の方が明るく感じる訳ですが、それでもこれだけでシャワーを浴びるには暗いなー、と言う感じでした。
むしろ、有った方がマシ!と思えるのはベランダで、手元灯りとしては十分。確かに、ベランダクラフト向きの照明です。自分の場合、仕事から帰って来てから洗濯機を回す事が多いのですが、これまでベランダは真っ暗で、手探りで洗濯してた様なもんなのですが、このランタンがあれば多少は明るい訳です(LEDランタン使えってのは、この場合なしでw)。ちなみに、このランタン、風速80mでも大丈夫とかで、ベランダに普段吹く風くらいでは火が消えません。
洗面所に置いてみました
これでヒゲ剃るのはチト暗いですねぇ
歯磨いたり、顔洗ったりは大丈夫ですが
もとより、ベランダクラフト用に買ったのですが
足下照らす分には十分明るいです
洗濯する時にも使えます
まぁ、LEDライトの方が全然明るいですが、、
■まとめ
昨今流行のLED照明に比べたら、明るさは雲泥の差どころではないのですが、明るきゃ何でもいいのか、といえばそうでないのが人間の情というものです。確かに、何かする時は明るくなければ困りますが、「何もしない時」には、この手の明るくない灯りが有り難いというものです。かつて、ペツルのミクロをハロゲン球に替えて「おお〜!サーチライトみたい!」と喜んでた歳には、その良さが理解出来んかったという事です。あと、いくらロウソク並の明るさとはいえ、やはり高いモノはそれなりに出来が良い、という事を再認識しました。なにせ、500円と4,000円の違いですから、出来栄えに差があって当然な訳です。逆に、1,500円もしたランプオイルもリッター72円の灯油も、さほど変わらんというのが意外でした。昔持ってた安物のハリケーンランタンは、もっと灯油臭い感じでしたので、これも本体価格の差の現れなのかもしれません。
とか何とか言いながら、やっぱりもう少し明るいのがいいなー、とか思うのも正直なところですが、そうなると加圧式のランタンという事になるので、少し二の足踏むところでもあります。
コメント