2013年夏から、本来想定されていた使われ方以上の使われ方をしてきた、XR230“パンツァーファウスト号”。弄りたいところは弄り倒して、いよいよ、もう弄るところはない、と思っていたのですが、ステムがちょっとー、まぁ、デコボコランドでガンガンジャンプ飛びまくりましたから、ガタが来ててもおかしくありません。CRFの改装を目前にして、これ以上XRの改装をするつもりはなかったのですが、放っておいても悪くなる一方なので、直してもらうことにしました。


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当初の予定では
ステムのベアリング交換とカラーの打ち替えだけの予定でしたが
乗り易くなる加工は鋭意やりますw




■ステダン装着

   さて、ステムは定期整備みたいなものですが、その話しの時に、「ステダン付けちゃえば良いんじゃね?」と、いう話しになりました。何でも、CRF250Rのステアリングダンパーが付けれる(というか、付く加工をする)との事。XR230はハンドルの切れ角が大きいので、その分、イン側に切れ込み過ぎない様にしなければならないのです、ステダンがあれば楽そうです。
   とはいえ、ステダンをパーツで取り寄せると、大体2.5万円ほどです。CRF250R“モルゲンシュテルン号”のオーバーホールを前に、ちょっと出せない金額です。なので、当初はモルゲンシュテルン号のステダンを付けれる様、XRの方を加工してもらって、後日お金に余裕が出来たら、改めてステダンを入手するつもりで、加工だけ先行してやって貰うつもりでした。
   ところが世の中よくしたもので、なんとスクールの先輩が2008年モデルらしいステダンを持ってるとの事で、お安く譲って頂きました。オーバーホールの必要もないくらい程度の良いもので、そのまま使えるものでした。

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ステアリングダンパーにも色々ある訳ですが
CRF250Rのステダンは
フレームのステアリング部とロアーブリッジを繋ぐタイプです
普段はフロントゼッケンやライトカウルに隠れた部分に付きます


   まず、ロアーブリッジの取り付け器具の作成から。器具はフロントフェンダーの取り付けボルトで固定する格好です。設計に基づいてアルミ板を切り出し、穴開けして(ステダンが付く部分はネジ切りしてます)、良い感じに熔接して作りました。フロントフェンダーは、この取り付け器具の分だけ下に下がった位置に付きますが、まぁものの数ミリですので大して影響はありません。取り付けボルトは前後2本ずつですが、後ろの2本には取り付け器具分の座金をかませて高さを揃えてあります。また、ボルトは短くなってしまうので、長めのに替えて貰いました。

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まずは設計図を書き書き
この辺りは、ABS板で軽機関銃作る時と、さほど違いがありません

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ガチッと熔接

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こんな感じに取り付けます
ロアーブリッジに直で付けないところがミソです



   お次は、フレームのステアリング部です。ここに取り付け穴を設ける訳ですが、いわゆる円柱ですので、そのまま直で付けたのでは、安定感がありません。そこで、鉄板を削り出して土台を作り、それを熔接して面取りが出来る様にしました。

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まずは、フレームのステアリング部に穴を開けます

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座金にも穴開けして削り出します

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仮組状態
良い感じの付き方してますねぇ〜

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バチバチっと熔接します
(ホンダ風熔接とかw)

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最後は塗装して完成です
黙ってたら、最初からこんな風だった様に見えますw


■仕上がり

   当初、想像していたのは、ステダンがごちーんとライトカウルの中で鎮座している様な仕上がりで、いざ公道仕様にする時、ライトの処置に困りそうな予感があったのですが、出来上がったものは意外とスマートで目立たない仕上がりでした。これなら純正のライトでもイケルかもしれません。ライトカウルを付けたら、正面からはステダンが見えませんが、脇からはチラチラ覗いています。しかし、元からこんなんでしたー、と言ったら、それで通りそうなくらい自然な出来栄えで、大変気に入っています。
  
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左はハンドルを最大に切った状態、右は正面を向いた状態です
最大に切った状態でダンパーが効く様になっています

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トランポに搭載する時
タイダウンをフロントフォークに付けるのですが
ステダンには一切干渉しません