別項で飯盒での炊飯の仕方については述べてますが、ざっくり書くとこんな感じです。「米を洗う、水に浸ける、沸騰するまで強火に掛ける、沸騰したら弱火にする、重湯が消えたら火から下ろす、蒸らす」こんな感じです。フックラし上げる為には、強火で沸騰させるセクションが重要です。ここで火力が足りないと、半煮えメシの系列の出来栄えになります。
どんなストーブでも、最終的には沸騰に至る訳ですが、火力の違いが具体的にどのくらいの時間が掛かるのか、また時間の差によって飯の炊き具合にどんな影響があるのか、その上で使い易いストーブはどれであるか、それを探るために今回、各種のストーブを使って実験する事にしました。
アルコール系ストーブは一般に火力が弱いと言われますが、それが体感出来るのは、沸騰に時間が掛かるという事です。飯盒炊飯でいえば、沸騰するまで微風時で大体10〜12分くらい掛かります。一旦沸騰した後は、4〜5分で重湯がなくなる感じです。アルコールストーブは火力が弱く、火力調整は出来ません。なので、沸騰した後は沸騰状態のまま飯を仕上げてしまう、という事です。
火力がそもそも低い事もあって、沸騰状態が続いても、底が焦げるという事はまずありません。また沸騰しても吹き零れも少なく、2合の場合などは湯気が結露して垂れてくるくらいです。故に、吹き零れと焦げ防止にはもっとも適したストーブだと考えていたのです。
しかし、沸騰までに時間が掛かる、という事は、風の強さや気温が低い場合など、条件が悪い時は半煮え飯になる事があります。むしろ、アルコールストーブで炊飯した場合は、芯飯、半煮え飯、それらが蒸されたパサ飯になる傾向が強く、上はフックラしてるのに下はパサ飯、という事も結構あります。これらは、総じて火力の低さに原因します。
アルストでも比較的美味しく炊ける方法として、「湯炊き法」を紹介します
まず、米は洗って、水切りしておきます
米2合に対して、水430mlを先に沸騰させます
湯が沸いたら、米を投入して再度沸騰させます
再度沸騰したら、本来は弱火に切り替えるのですが
アルストでは弱火にしようがありませんので
そのまま、重湯が無くなるまで炊きます
炊き終わったら、15分蒸らします
炊き上げ法に比べると、少し水っぽい仕上がりですが
それでも半煮え傾向にはなりにくいです
予め沸騰した湯に米を投入すると、米の加熱時間が短縮されて
それが半煮え傾向を防止する一助になっている様です
それ故に、沸騰までの時間は比較的短く、最大火力なら4分くらいで沸騰します。その後は、弱火に切り替えてじっくり炊く事が出来ます。それ故に、アルコールストーブの様な失敗はほとんどありません。ただし、気温、風向きによって火力も調整しますので、その調整具合によっては、実は火力が低かったですー、という場合もあり、その時は半煮え傾向になる事もあります。
ガスストーブは、一般に低温に弱いと言われますが、これは冬季の屋外ではまったくその通りで、立ちどころに火力が落ちます。となると、沸騰までに時間も掛かりますし、弱火に切り替えてからは、予想以上に火力が落ちてしまう、という事にもなります。便利ではありますが、安定して火力の供給を受けたい欲求に駆られます。
トランポに常備しているカセットガスジュニアバーナー
いわゆるソロ用で、バーナーヘッドは小さい
冬季用のカセットガスを使っても、冬は結構火力が落ちる
P153はソロストーブの最たるもので
本来はもっと小さなクッカーを載せるのを前提としていると思います
ガスストーブも状況によっとは予想外に火力が強く
ボケッとしてると、底を焦がす事があります
大抵は、沸騰後にうっかりしてて、強火に掛け続けた場合です
まず、火力が強いのは承知の事だったのですが、予想外の強さでした。それまで、ガスストーブで5分ほど掛けて沸騰させていたのですが、550Bは最大火力で3.5分、遅くとも4分で沸騰し、蓋が持ち上がります。あまりの早さに最初は焦げ付いたんじゃないかとビビりました。しかし、その後、しっかりと弱火が作れるので、焦げ付かす事もなく、上から下までフックラと、極めて美味く炊く事が出来ました。
ここで初めて、炊飯には強力な火力が決め手である事に気が付いた訳です。今までの様な、焦げ付きを恐れて弱火で炊くのは間違いで、強い火力で一気に沸騰させる、しかる後に弱火にすれば、焦げ付きも吹き零れもせず美味く炊ける、これが正解であった事に気が付くのです。
初めてかったアンレデット442では、いつも焦げ付かせたり吹き零れたりして、上手に炊けた試しがなかったのですが、これはどうやら炊き方を間違っていた様です。コールマンのストーブに対する評価が、がらりと変わってしまいました。
ずんぐりむっくりな550B
カラーの弱さからあまり重いものは載せられませんが
安定感は結構あります
強火ですが、音はかなり静かです
飯盒の底の横幅を覆う火の大きさで
比較的圴一に熱を提供します
弱火が得意なのは、このストーブ最大の利点であると思います
昼間でも火が見え易いので、火力調整がし易いです
ところが、いざ炊いてみると、軽い半煮え症状でした。ドラゴンフライといえば、猛烈火力なイメージなのに、これが意外でした。しかし、その原因は直ぐに分りました。それは、火力をマックスで使っていなかった事です。ドラコンフライの最高火力は2,192Kcal/h、ところが音が猛烈で、半開くらいでも全開並の火力が出ていると思っていたのです。つまり、火力半分くらいで炊いていた訳です。道理で、湯気は出ても550Bの時の様に蓋が持ち上がって来ない訳です。持ち上がって来ないので、目分量で弱火に変えていたのですが、結果、半煮え状態にっていた訳です。
そこで全開で使おうとしたのですが、音が半端無く爆音で、しかも不完全燃焼を起こすのかデカイ赤い火が爆発的に出る。これでは全開で使い様がありません。自分の個体がたまたまそうなのか分りませんが、ともあれ全開で使う気になれないストーブ、という印象を改めて持ちました。
最近は、サードパーティー製で消音ヘッドも売っていますが、これまた結構なお値段で、そこまでする必要があるのか、と思えるくらい。ドラゴンフライへの評価はかなり落ちてしまいました。まぁ、デカクて重いものを載せるには良いのですが、、、
とにかく音が喧しい。煩いので全開に出来ません
音だけで判断すると、半開くらいしか開けてない事があります
当然、出力半分で、半煮え傾向になってしまいます
全開にすると、不完全燃焼を起こします
自分のもっている個体だけの特徴かもしれませんが
どっちにして、全力運転してません
さて、このIP-2243は火力としては、P-153と同じ3,600kcal/hあります。全開で使えば、コールマン550BやMSRドラゴンフライよりも3割以上強力です。その為、強火で炊くにしても、それなり加減をしない事には、底を焦がしてしまう事なります。とは言うもんの、夜は青い炎が見えるので良いのですが、昼間はほとんど炎が見えません。つまり、加減するのがとても難しいのです。まごまごしていると、2分もしないウチに激しく沸騰し蓋が持ち上がりました。
ちょっと早過ぎだろ〜、とか思いつつ弱火に変えたのですが、それでも火力が強いらしくて、シュンシュンと重湯を噴いてました。そして4分程度で重湯が消えて、炊飯終了。火に掛けている時間は、ものの7分未満。これでは出来栄えがどんな風になっているか、かなり不安でした。
しかし、蒸らし終わったご飯は、上から下までふっくら仕上がっていて、とても美味しかったです。もちろん、底に焦げはありませんでした。つまるところ、上手に炊くには、炊いている時間よりも、与える火力の大きさがキーポイントの様です。
シングルストーブとしては、2バーナーなみのバーナーヘッドです
グラグラするので、あまり大きいものは載せれませんが
飯盒くらいなら大丈夫です
そこそこ絞った強火でも、ものの2分くらいで沸騰
温暖な低地では、ガソリンストーブを上回る火力です
欠点は、炎があまり見えない事
むかし、インジケーターが売ってましたが、今は廃盤です
その意味でいくと、やはりガソリンやガスのストーブは、ご飯を炊く上でとても有利である事が分りました。むろん、クッカーの大きさや炊く分量によっても変わる訳ですが、こと飯盒で炊く場合は、火力が強く、バーナーヘッドが大きめの物が有利でした。熱源に違いによる飯盒メシの出来栄えの差ですが、結論から言うと、強い火力で沸騰させて作った場合、ガスであれガソリンであれ、どちらも上から下までフックラ炊けて、とても美味しいご飯になりました。その意味で、下表に挙げたストーブはどれでも美味いメシが炊けると思います。
アルコール系のストーブは、そもそも火力が低く、沸騰に時間が掛かる事から、半煮え傾向になる条件を持っており、湯炊き法などの沸騰時間を短くする方法を取らない事には、ふっくらした仕上がりになりにくい事が分りました。
今回は、屋外とはいえ、自宅のベランダ(2階)であり、季節も梅雨時期で比較的温暖でしたが、これが厳冬期や高地といった、厳しい条件であれば、さらにガソリンとガスで優劣が現れると思います。ガスストーブはガソリンストーブに比して、約3割ほど火力が強いのですが、温暖な季節では火力が過剰で、寒い季節ではガスが気化しにくく火力が極度に落ちるため、その意味では、ガソリンストーブの方が平均的に使い易いかもしれないな、と感じました。
どんなストーブでも、最終的には沸騰に至る訳ですが、火力の違いが具体的にどのくらいの時間が掛かるのか、また時間の差によって飯の炊き具合にどんな影響があるのか、その上で使い易いストーブはどれであるか、それを探るために今回、各種のストーブを使って実験する事にしました。
実験の条件は、兵式飯盒に2合の米を用いて炊飯する事、場所は自宅のベランダ(マンションの2階)、時間は昼前もしくは夜半、大雨や極度の強風で無い限り毎日行う事とし、その意味で天候条件はランダムである事、としました。
*トランギアTR-B25
これまでの弱火式炊飯においては、このアルコール系のストーブがメインで、かつある種万能と感じる部分もありました。計量小型にして、火力も適度に弱く、それでいて料理に使える程度の火力はある、と考えていた訳です。確かに、ラーメン煮る事も出来ますし、ご飯も炊けた訳です。ただし、出来栄えに問題がありました。アルコール系ストーブは一般に火力が弱いと言われますが、それが体感出来るのは、沸騰に時間が掛かるという事です。飯盒炊飯でいえば、沸騰するまで微風時で大体10〜12分くらい掛かります。一旦沸騰した後は、4〜5分で重湯がなくなる感じです。アルコールストーブは火力が弱く、火力調整は出来ません。なので、沸騰した後は沸騰状態のまま飯を仕上げてしまう、という事です。
火力がそもそも低い事もあって、沸騰状態が続いても、底が焦げるという事はまずありません。また沸騰しても吹き零れも少なく、2合の場合などは湯気が結露して垂れてくるくらいです。故に、吹き零れと焦げ防止にはもっとも適したストーブだと考えていたのです。
しかし、沸騰までに時間が掛かる、という事は、風の強さや気温が低い場合など、条件が悪い時は半煮え飯になる事があります。むしろ、アルコールストーブで炊飯した場合は、芯飯、半煮え飯、それらが蒸されたパサ飯になる傾向が強く、上はフックラしてるのに下はパサ飯、という事も結構あります。これらは、総じて火力の低さに原因します。
アルストでも比較的美味しく炊ける方法として、「湯炊き法」を紹介します
まず、米は洗って、水切りしておきます
米2合に対して、水430mlを先に沸騰させます
湯が沸いたら、米を投入して再度沸騰させます
再度沸騰したら、本来は弱火に切り替えるのですが
アルストでは弱火にしようがありませんので
そのまま、重湯が無くなるまで炊きます
炊き終わったら、15分蒸らします
炊き上げ法に比べると、少し水っぽい仕上がりですが
それでも半煮え傾向にはなりにくいです
予め沸騰した湯に米を投入すると、米の加熱時間が短縮されて
それが半煮え傾向を防止する一助になっている様です
*イワタニ・カセットガスジュニアバーナー/イワタニプリムスP-153
最近のガスストーブは、低地かつ温暖な環境では、ガソリンストーブ並、あるいはそれ以上の火力を発揮します。カタログスペックで言えば、カセットガスジュニアバーナーは2,300kcal/h、P-153は3,600kcal/hもの火力を持っています。かつ、ガスストーブは家庭用ガスコンロと同様に火力調整が自在です。それ故に、沸騰までの時間は比較的短く、最大火力なら4分くらいで沸騰します。その後は、弱火に切り替えてじっくり炊く事が出来ます。それ故に、アルコールストーブの様な失敗はほとんどありません。ただし、気温、風向きによって火力も調整しますので、その調整具合によっては、実は火力が低かったですー、という場合もあり、その時は半煮え傾向になる事もあります。
ガスストーブは、一般に低温に弱いと言われますが、これは冬季の屋外ではまったくその通りで、立ちどころに火力が落ちます。となると、沸騰までに時間も掛かりますし、弱火に切り替えてからは、予想以上に火力が落ちてしまう、という事にもなります。便利ではありますが、安定して火力の供給を受けたい欲求に駆られます。
トランポに常備しているカセットガスジュニアバーナー
いわゆるソロ用で、バーナーヘッドは小さい
冬季用のカセットガスを使っても、冬は結構火力が落ちる
P153はソロストーブの最たるもので
本来はもっと小さなクッカーを載せるのを前提としていると思います
ガスストーブも状況によっとは予想外に火力が強く
ボケッとしてると、底を焦がす事があります
大抵は、沸騰後にうっかりしてて、強火に掛け続けた場合です
*コールマン550B
コールマン550Bは、弱火の苦手なコールマンのガソリンストーブの中では、弱火どころかとろ火まで作れる優秀機で、かつレギュラーガソリンも使える(しかも意外と平気)という、意外にも優等生なガソリンストーブで、それ故に転売を免れて来ました。しかし今回は、それまでのコールマンのストーブの印象を覆す結果をもたらしました。まず、火力が強いのは承知の事だったのですが、予想外の強さでした。それまで、ガスストーブで5分ほど掛けて沸騰させていたのですが、550Bは最大火力で3.5分、遅くとも4分で沸騰し、蓋が持ち上がります。あまりの早さに最初は焦げ付いたんじゃないかとビビりました。しかし、その後、しっかりと弱火が作れるので、焦げ付かす事もなく、上から下までフックラと、極めて美味く炊く事が出来ました。
ここで初めて、炊飯には強力な火力が決め手である事に気が付いた訳です。今までの様な、焦げ付きを恐れて弱火で炊くのは間違いで、強い火力で一気に沸騰させる、しかる後に弱火にすれば、焦げ付きも吹き零れもせず美味く炊ける、これが正解であった事に気が付くのです。
初めてかったアンレデット442では、いつも焦げ付かせたり吹き零れたりして、上手に炊けた試しがなかったのですが、これはどうやら炊き方を間違っていた様です。コールマンのストーブに対する評価が、がらりと変わってしまいました。
ずんぐりむっくりな550B
カラーの弱さからあまり重いものは載せられませんが
安定感は結構あります
強火ですが、音はかなり静かです
飯盒の底の横幅を覆う火の大きさで
比較的圴一に熱を提供します
弱火が得意なのは、このストーブ最大の利点であると思います
昼間でも火が見え易いので、火力調整がし易いです
*MSRドラゴンフライ
さて、ガソリンストーブがことの外、飯盒メシを炊くのに適してるとなると、自分が持っている最強クラスのガソリンストーブであるMSRドラゴンフライに期待が高まります。このストーブ、ともかく色々オーバースペックという事であまり出番がないのですが、ようやく飯炊きストーブとして活用できる途が出来た様です。ところが、いざ炊いてみると、軽い半煮え症状でした。ドラゴンフライといえば、猛烈火力なイメージなのに、これが意外でした。しかし、その原因は直ぐに分りました。それは、火力をマックスで使っていなかった事です。ドラコンフライの最高火力は2,192Kcal/h、ところが音が猛烈で、半開くらいでも全開並の火力が出ていると思っていたのです。つまり、火力半分くらいで炊いていた訳です。道理で、湯気は出ても550Bの時の様に蓋が持ち上がって来ない訳です。持ち上がって来ないので、目分量で弱火に変えていたのですが、結果、半煮え状態にっていた訳です。
そこで全開で使おうとしたのですが、音が半端無く爆音で、しかも不完全燃焼を起こすのかデカイ赤い火が爆発的に出る。これでは全開で使い様がありません。自分の個体がたまたまそうなのか分りませんが、ともあれ全開で使う気になれないストーブ、という印象を改めて持ちました。
最近は、サードパーティー製で消音ヘッドも売っていますが、これまた結構なお値段で、そこまでする必要があるのか、と思えるくらい。ドラゴンフライへの評価はかなり落ちてしまいました。まぁ、デカクて重いものを載せるには良いのですが、、、
とにかく音が喧しい。煩いので全開に出来ません
音だけで判断すると、半開くらいしか開けてない事があります
当然、出力半分で、半煮え傾向になってしまいます
全開にすると、不完全燃焼を起こします
自分のもっている個体だけの特徴かもしれませんが
どっちにして、全力運転してません
*イワタニプリムスIP-2243
ガスストーブの中でも、大きなバーナーヘッドを持つストーブです。プリムスのガスストーブの元祖ですが、ソロ用としてはヘッドが大き過ぎるので、その後、小さいヘッドのストーブが次々開発されました。このストーブは、自分が初めて買ったポータブルストーブという事もあって、かなり馴染み深いストーブです(写真のは3代目)さて、このIP-2243は火力としては、P-153と同じ3,600kcal/hあります。全開で使えば、コールマン550BやMSRドラゴンフライよりも3割以上強力です。その為、強火で炊くにしても、それなり加減をしない事には、底を焦がしてしまう事なります。とは言うもんの、夜は青い炎が見えるので良いのですが、昼間はほとんど炎が見えません。つまり、加減するのがとても難しいのです。まごまごしていると、2分もしないウチに激しく沸騰し蓋が持ち上がりました。
ちょっと早過ぎだろ〜、とか思いつつ弱火に変えたのですが、それでも火力が強いらしくて、シュンシュンと重湯を噴いてました。そして4分程度で重湯が消えて、炊飯終了。火に掛けている時間は、ものの7分未満。これでは出来栄えがどんな風になっているか、かなり不安でした。
しかし、蒸らし終わったご飯は、上から下までふっくら仕上がっていて、とても美味しかったです。もちろん、底に焦げはありませんでした。つまるところ、上手に炊くには、炊いている時間よりも、与える火力の大きさがキーポイントの様です。
シングルストーブとしては、2バーナーなみのバーナーヘッドです
グラグラするので、あまり大きいものは載せれませんが
飯盒くらいなら大丈夫です
そこそこ絞った強火でも、ものの2分くらいで沸騰
温暖な低地では、ガソリンストーブを上回る火力です
欠点は、炎があまり見えない事
むかし、インジケーターが売ってましたが、今は廃盤です
■まとめ
今回の一連のベランダ炊飯で気が付いた事は、これまで炊き始めから終わりまで、弱火第一主義で来ていた訳ですが、それは大間違いであって、沸騰するまでは強火であらねばならぬ事、しかも、沸騰する時間は短くても別に焦げたりゴワゴワしたご飯にならない事、沸騰した後に直ちに弱火に切り替えれば、焦げたり重湯が噴いたりしない事。強火でしっかり沸騰させておけば、弱火は多少弱かったり強かったりしても、ちゃんと炊き上げる事が出来る事、といった事が分りました。その意味でいくと、やはりガソリンやガスのストーブは、ご飯を炊く上でとても有利である事が分りました。むろん、クッカーの大きさや炊く分量によっても変わる訳ですが、こと飯盒で炊く場合は、火力が強く、バーナーヘッドが大きめの物が有利でした。熱源に違いによる飯盒メシの出来栄えの差ですが、結論から言うと、強い火力で沸騰させて作った場合、ガスであれガソリンであれ、どちらも上から下までフックラ炊けて、とても美味しいご飯になりました。その意味で、下表に挙げたストーブはどれでも美味いメシが炊けると思います。
アルコール系のストーブは、そもそも火力が低く、沸騰に時間が掛かる事から、半煮え傾向になる条件を持っており、湯炊き法などの沸騰時間を短くする方法を取らない事には、ふっくらした仕上がりになりにくい事が分りました。
今回は、屋外とはいえ、自宅のベランダ(2階)であり、季節も梅雨時期で比較的温暖でしたが、これが厳冬期や高地といった、厳しい条件であれば、さらにガソリンとガスで優劣が現れると思います。ガスストーブはガソリンストーブに比して、約3割ほど火力が強いのですが、温暖な季節では火力が過剰で、寒い季節ではガスが気化しにくく火力が極度に落ちるため、その意味では、ガソリンストーブの方が平均的に使い易いかもしれないな、と感じました。
コメント
コメント一覧
レプリカならどこで買えますか?
ご教授ください
トランギア
付属の火力調節フタの小豆色の板をずらして火口の大きさを調整することで、トロ火で使っています。シェラカップよりひとまわり大きなロッキーカップで飯を炊く時などに重宝していました。それから、アルコールバーナーは熱を逃がさないように風防がとても大切なので、飯ごうを覆うように天ぷらガード、段ボール、新聞紙、アルミ箔を何重かにしたもの等をたててやるとかなり違うと思います。バーナー本体に熱が伝わってアルコールの気化が促進され、火力もあがるように感じます。
カセットガス
低温下でも、温めるためにボンベに手のひらを乗せてやればかなり火力が回復します。ボンベの底をライターであぶるとか、ボンベに布をかけて事前に沸かしておいた湯をかけるなんて方法もありますが、ブログに書いて当たり前の方法かのごとく真似されるのは危険ですね。
直火の集中
バーナーパッドが市販されていますが、非常に目の細かいステンレスの網(メッシュ)を介して火にかけると、熱が分散して焦げを防いでくれます。
兵式装備とは少し違うものも含まれていますが、美味しく飯を炊くためにご検討されてはいかがでしょうか。
はじめまして〜〜^^
兵式飯盒でしたら、まんま日本軍のロ号飯盒ですよ。
ただし、色はピッカピカのOBですので、塗り替える必要がありますが。
形的には、キャプテンスタッグやロゴスのが、細かいところまでロ号飯盒を再現していてグッドですよ〜
ただし、売ってるお店が少ないのが、最近の難点です。
Amazonで手に入れられるのがいいでしょう〜
当記事では、あえて結論づけた書き方をしませんでしたが、
自分個人としては、コールマンのガソリンストーブが一押しですね〜
音が静かですし、タンク別体型みたいに煩わしくないしねぇ〜^^