金曜日の夜、2週間ぶりのグループキックをハッスルしてやり切ったのは良かったのですが、翌日、エライ疲れてしまいバイクの整備もする気になりませんでした。出来ればXR230のタイヤをトラタイヤからEDタイヤに換えたかったのですが、もういいや、って感じ。そして明けて日曜日、やっぱり朝しんどかったのですが、外を見ると雨降ってる感じ。こりゃぁ、今日の練習は中止かなーと思ったら、約束してた友達は「うちは行きます」て返事。だったら行かんとまずいなぁって事で、久々に谷田部ESLに来ました。
■久々の谷田部で久々のCRF
谷田部に行く道中も、パラパラと雨が降っていたのですが、谷田部ESLの方はほとんど降ってなかった様です。CRFかXRかどっちに乗るかを選ぶために、コースを少し歩いてみたのですが、全線ほぼベスコン。ドライでもなければウェットでもない、良い感じ。これだったらCRFの方が良いかな〜という事で、CRF250R“モルゲンシュテルン号”、久々の投入です。2ヶ月ぶりくらいかな? サスのセッティングは、前回から弄っておらず、圧側を前が-2、後が-1です。まずはウォーミングアップで初級コースを3周。路面の状態は、ホントにベスコンでどんな風に走ってもグリップする感じです。しかし、CRFに乗るのに久々なせいか、加減速Gはシンドイし、サスも固くてしんどいし、全般的にシンドイ感じです。まぁ、もともとシンドイ感じなので、バイクのせいかどうかまでは、まだ分りません。
続いて本コースも試走。こちらも、ほんの一部が少し湿っている他は、超絶ベスコン。走り易いです。ただし、前回来た時より、少しコースレイアウトが変わっているので、最初はコースを覚えるつもりでゆっくり走り、徐々にピッチを上げて行く様にしようとしました。ところが、やっぱり何となくしんどくて頑張ろうという気になれない。感覚的な物言いになりますが、いわゆる「硬いなー」という感じ。なので、加減して乗るって感じで、15分もしないウチに疲れてしまいました。
■XRにも乗ってみる
今日は初めてオフロードコースを走るって人も来ていたので、(身体しんどいから、これ幸いに)エスコートさせて貰いました。初心者コースに行くという事だったので、トランポから下ろしていたXR230“パンツァーファウスト号”を急遽準備。といっても、タイヤに空気入れただけなのですが、それに颯爽と跨がって初級コースに向かいました。……やっぱり、XRは乗り易いんです。乗ってて楽しいんです。確かにパワーはないけど、とてもマイルドで、かつピックアップも良くなって、もっとアクセル開けようかって気になるんです。確かにサスが弱くて、ちょっと飛んだら着地がガツンと来るんです(でも、飛べるのが凄い)。でも、どんな風に走っても、地面のガタガタがダイレクトに手や腕にくる感じがなくて、もっとチャレンジしようって気になるんです。旋回性の良さは、トライアル車を除いて、他のいかなるオフロードバイクよりも凌駕していると思います。こんな小回りの効くバイク、そうそうありません。
間違いなく、フルサイズのレーサーには勝てないバイクですが、じゃぁ自分がフルサイズのバイク乗った時、XRに乗った様な攻めた走りが出来る訳ではありません。それは慣れがどうとかでなく、乗り易さの違いだと思います。その意味で、CRF250Rは、今の自分の技量、あるいはバイクの現状では、乗りにくいバイクだと言えるでしょう。XR230に大枚かけた意義と価値は、「乗り易いバイクを作り出した」「乗り易さとはどういう事か」という所にあると、改めて実感しました。
■他のバイクにも乗らしてもらう
今日はシェルコの新車を持って来てた人もいたので、自分も乗らせて貰いました。外車のエンデュランサーで、値段はXRに掛かったのとほぼ同じ金額です。自分は外車には、ほとんど興味がなくて、性能の善し悪しよりも国産派なのですが、エンデュランサーは国産ではCRF250X(設計が古い)とYZ250FX(最新だけど、ヤマハのバイク好きじゃない)の2種類しかない現状では、エンデューロの人は外車に頼らざるを得ないのも仕方ないと思います。さて、シェルコの新車に乗ってみた訳ですが、まずは軽い。エンジンも、車体も、ハンドリングも、全てにおいて軽い感じ。ハンドルの切れ角も大きい様に感じました。エンジンパワーは、飛び出しがモトクロッサーみたいに、バン!と出る感じなのですが、それでいて低速でかなり粘るエンジンでした。エンデュランサーとしては、もう気持ちマイルドでもいいかなぁ。サスはとても柔らかく、自分にはもう少し奥で頑張ってくれると有り難い感じでした。しかし、自分が使う分にはそれなりに飛ぶサスでした。
総じて感じたのは、パンツァーファウスト号を相当強化したタイプ、という感じでした。パンツァーファウスト号に足りない部分を補強して、全体的にしっかりさせた、という感じに感じました。バリバリの外車とカタログ落ちのトレール車を一緒にするな、という声が聞こえてきそうですが、どちらも同じ値段である事を考えれば、乗り易いバイクというのは、それなりの金額掛けないと手に入らないもんなのかなー、とも思いました。
■乗り易いバイクとは何ぞや
このあと、WR250Rにも乗らせて貰いました。WR250Rは前にも試乗した事があるのですが、もともと2人乗り用の為か、リアサスがとても硬いのが特徴です。今回乗らせて貰ったのは、サスのダンパー調整は圧側も伸び側も最弱、フロントスプロケを1丁落としたタイプでした。乗ってみた感想は、やはりサスは硬くてリアが跳ね上げられ、いくらリアを抑える乗り方をしても、抑えきれませんでした。そうかといって、サスが沈み込む訳でもなく、沈まないから反動で上がってくるという感じでもなく、という感じで、とりあえずソフトサスに換えようよ、といったところでした。パワーは結構強めで、前に出よう感が強いエンジンなのですが、ギア比の問題なのか、低速で粘らず高速で伸びる感じで、コースで走るにはちょっと扱いにくいなぁ、と感じました。このバイクは、自走で参加した人のバイクで、公道走るのも念頭においたセッティングにしている様でした。まぁ、低速で粘る様なセッティングにすると、公道ではメチャ遅になりますので、これはやむを得ないところです。
自分のでないバイク2台を乗ってみて感じたのは、乗り易いバイクというのは現としてあるものだし、それは製品として売っているものでもあれば、セッティングで作り出すものでもあるのだ、という事でした。シェルコはとても乗り易かったのですが、それでも手を入れたいと感じる所はありましたし、XRはそれこそ手を入れまくった訳です。その意味で、CRFは手を入れて乗り易くするのか、それとも違う選択肢をするのか、再考を促されました。
■まとめ
今日はそもそもしんどかった、というのもあって、あまり頑張れない一日でした。延べで1時間以上は乗ったのですが、その大半は初心者の人のエスコートで、自分の練習らしいのは、XRに乗った時くらいなものでした。まぁ、エクササイズとしてみれば、それなりに汗はかきましたので、良い運動にはなったかな、と思います。物に八つ当たりとか、努力が足りないとか、色々言われるのを覚悟で、あえて言えば、モトクロッサーであれエンデュランサーであれ、乗り易いバイクに乗りたいですねぇ。その「乗り易い」という趣旨はXRで理解出来たと思います。それを主力機の方にも応用していきたいものです。
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