前回は5月のゴールデンスクールだったのですが、実はそのあと、せめて2ヶ月おきにはスクールに通うつもりをしていました。ところが、痛風がなかなか治らないうちに夏が来てしまい、夏が終わってさぁ行こうと思ったら、今度は高血圧で倒れてしまって、延び延びになっているうちに11月になってしまいました。今年も年2回ペースになってしまいましたが、これからも鋭意継続です。
■バイクの中心
気合いを入れて出発した時に限って、天気が思わしくないのはいつもの事ですが、少々の雨でもスクールは行われます。しかも、雨の時の方が学ぶ事が多く、得るものが多いのは、これまでのスクールでも経験してきた事です。むしろ、喜ばしい天気であります。そんな風に考えて気持ちを奮い立たせて、BTC市貝に0800時過ぎに到着しました。今回のスクールには、6人が受講。うち1人が初めての受講という事で、その人のフォームチェックを見ながら、自分のフォームを頭の中でおさらいしてました。最近、自分みたいなヘタクソでも、他の人からベストテクについて聞かれる事があるのですが、その時、習ったことをそのまま伝える様にしているのですが、それでも忘れてたり(感覚的にやってしまってる)、抜けてる所もあったりしたので、こうした初歩のチェックを見ておさらいするのも大事だな、と感じました。
さて、今度は上級生の番になったのですが、自分が来れてなかった半年の間に、新しいテーマが見つかっていた様です。それはコーナーリングの時に、身体がバイクの中心から内側にずれてる、という事。そんなにバイク倒れてないのに、身体だけ倒れてる、という訳です。つまり、バイクの斜度に合わせて身体を傾けないと、バイクをしっかり押さえる事も出来ず、身体も不安定になるという事です。
これまで自分は、コーナーリングは、捻り戻してた状態を戻して、曲がる方向に身体を捻って行くもんだ、という認識を持っていました。しかし、実際には捻る意識が強過ぎて、捻り過ぎていた様です。
■ダブルナット
しかし、今回の肝はコレから習う首の捻り戻しでした。これまでは、コーナーに入る時、上体を捻るのと同じ方向に、首も向ける様にしていました。有り体に申せば、肩の上に乗った頭は、そのまま固定して動かさないでいたのです。ところが、そうではなくて、首は捻り戻すんだそうです。具体的な事は新しいテーマですので、書けないのですが、そうする事によってGに耐える姿勢が作れるとの事です。実際にバイクの上でやってみたのですが、感じとしては、コーナーリング姿勢を作る時は、上体を捻り戻す事で腰から上体にかけてダブルナットをかけた感じで、コーナーに入る時は、上体を捻って首を捻り戻す事で胸から首にかけてダブルナットをかける様な感じでした。なんというか、自然に身体が固められる様な感じです。
これまでの様に、上体と首を同軸して動かすと、それまで腰の方でロック掛かってたのが解除しされて、Gに耐えるには筋肉固めるほかありませんでした。ところが、首を捻り戻すと、別に意識したりしなくても、身体が固まる様な感じでした(ただし、首を捻り戻す意識はしますが、、)
■これまでとの体感的な違い
さて、さっそく南コースで走ってみました。雨が軽く降っている割には、それほどグチャグチャでもなく、走りやすいコンディションでした。取りあえず、コーナーリングの際に、バイクの中心からイン側に身体が入り込まない様に注意する事から始め、次に首の捻り戻しをやってみました。が、やってみて判ったのは、右左どちらに捻るのか案外判らないという事。捻ってロックさせるのだから、曲がる方向と逆の方向に捻るのが正解なのですが、意識しないと曲がる方向に捻ってしまって、身体がグラグラになってしまいます。しかし、それでも5回に1回くらいは、カチっと姿勢が決まる様になってきました。南コースは、基本的には時計回り(つまり右コーナー)なのですが、奥のダラダラコーナーに向かう時に左シケインを通らねばならず、この時も右左どちらに捻るのかよく迷いました。ところが、その辺りが判ってくると、これまでの様な不安定でかつ速度を殺さなくても、それなりに上手く通過できる様になってきました。
顕著な違いは、奥のダラダラコーナーで、今まではギャップやワダチの影響をモロに身体に受けていて、通過→加速が上手く出来なかったのですが、カチっと決まった時は身体がフラフラする事なく、ジャンプに向かってより強い加速を入れれる様になってきました。ものは試しに、首を捻り戻さないで前の乗り方をしてみると、身体はグラグラするは、身体は固まらないわで、とにかく固めて乗ろうとしたら、筋肉で頑張るよりほかありません。
首を捻り戻す事で、別に意識しなくても胸、肩がガッチリ固まって、Gに耐える姿勢が取れる事がわかりました。
■本日のまとめ
お昼の前に初級中級コースにも行ってみたのですが、こちらは南コースよりも湿ってて、滑りやすい感じでした。それでも午後からはそちらで走るつもりをしていたのですが、ランチ樹林の弁当を食べ終わった頃には、結構まとまった雨が降り出していて、初級中級コースは完全にズルズルの状態になってしまいました。本コースも滑る所はかなり滑りそうで、自分より遥かに上手い生徒さんが走っていたので、止めもしときました。それよりも、今日習った事を徹底的に反復練習して、身体に覚え込ませて帰りたかったのですが、敢えて南コースで反復して練習する事にしました。繰り返し練習しているウチに気が付いたのは、首を捻り戻すと、それほど力まなくても身体を固める事が出来、Gにも耐えれて路面に身体が影響されない、という事でした。実は先週、谷田部で練習した時は、ある一定のGを身体に受けると、頭に血が上った様な感じになったのですが、今回はそうした事が全くありませんでした。してみると、先週は、固まらない身体を固めようとして力みまくっていたのかもしれません。
コーナーへの進入の時に身体がふらつかず、立ち上がりの時にGに耐えれる姿勢なので、前よりも元気にアクセル開けようという気になったのは、これまでと大きな違いに感じました。試しに先生の改良型のRMZ450を借りて走ってみましたが、それほどビビらず、楽しく走る事が出来ました。
今回のスクールは、ほぼ南コースしか走りませんでしたが、これまで長い事出来なかった事、どうして出来ないのか判らなかった事が判り、改善出来た一日となりました。やはり、雨の日のスクールは得るものが多かった訳です。
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