自分が飯盒オフで旧日本陸軍の格好をしてるのは、「兵式飯盒を使ってるのに、格好が今様では却っておかしい」という指摘にシンパシーを感じたからで(ここにシンパシーを感じるのがおかしい、というツッコミは禁止w)、今さらサバイバルゲームやリエナクトゲームをやりたいとか、コスプレイベントに参加したいとか、そういうのではありません(全くない、とは言い切りませんがw)。
自分がこの鉄帽に惹かれた理由、というかエピソードなのですが、インパール作戦が失敗して敗走する日本兵が、次々と兵器や装備を捨てていく中で、銃剣と飯盒、そしてこの鉄帽だけは残した、という話しがあります。他の戦線では、鉄帽など真っ先に捨てられてたみたいですが(防弾性能がないので、戦闘間でも被らんかった兵隊も居たみたいです)、ビルマ戦線では持ってた。その訳は、支給されり村々から徴発した籾を、鉄帽の中で搗いて精米する為だったそうです。しかし、その光景は、とても侘しいものだったとか。ともかく、鉄帽がその様な使われ方をするのは、日本軍だけだったと思います。他の軍隊では、鍋釜の代わりに使われたかもしれませんが、日本軍のはその様な使われ方をしませんでした(理由は後述)。
色々理由を考えたのですが、購入する前は、これくらいしか理由が思い当たりませんでした(爆)。まぁ、いずれどこからか、ビルマ米の籾を手に入れて、搗いてみたいと思いますw
内装はしっかり革製です。この辺り、日本製だと樹脂製ので誤摩化されてそうですが、中国では樹脂使うよりも、鉄や革使った方が安上がりなのかもしれません。今様の装備よりも、昔の装備のレプリカだと有り難い事です。サイズは大号しかなかったのですが、どうやら仕様書通りに作られている様です。もっとも自分が被ると、顔がデカイせいなのか、カリメロみたいなってしまうのが残念です。
アゴ紐は、背嚢のタコ足に使われている物と同じものでした。実物の紐がどんな物か判らないので比較のしようがないのですが、個人的にはアゴ紐としては柔らかい材質で、アゴに優しいのでこの紐は好きです。もっとも、後述する兜結びをやる時は、フニャフニャ過ぎて蝶結びがしにくい、という難点があります。

ピンぼけで恐縮ですが
ライナー部分に「大」とパンチングされています

サイズはご覧の通り
大体、全幅236mm、全長280mmで作ってありました

ライナーの裏には、ちゃんとクッション材の麻袋が付いてました
なかなか芸の細かい事ですw
さて、この擬装網と鉄帽覆ですが、当時の写真を見ても、部隊で揃えて使っている、というのが余り無かった様です。つまり、何にもなし、擬装網だけ、鉄帽覆だけ、擬装網も鉄帽覆もどっちも着けてる、という感じで、各人バラバラの様でした。どういう風に使うかは、各々の判断に任されていた様です。となれば、セットで持っておけば、その時々の気分によって、着けたり外したりできる訳で、その意味からもセットで持っていた方が良いと思いました。もっとも、サバイバルゲームで使う人は、鉄帽を傷つけない為に鉄帽覆を被せて使う人が多い様です。
ところで、鉄帽覆、すなわちヘルメットカバーは、現在では迷彩柄が入っていたりして、擬装効果や消音効果を求められている物が大半ですが(その代わり、擬装網がほぼ消滅した)、日本軍の鉄帽覆はなんと炎熱で鉄帽が暑くならない用だった様です。となると、寒い季節やジャングルとかでは、鉄帽覆は使わなかったのかもしれません。
鉄帽覆は使わなくても、擬装網を着けるケースは結構あった様です。無論、葉っぱ付けたりして擬装する為のものですが、この網自体も結構擬装になったらしくて、敵前での軽作業の時など、略帽の上に着けてたりします。ところがこの擬装網、鉄帽に着けるのには、若干難儀しました。というのも、鉄帽に網を引っ掛ける所がないので、後端の紐を引いたら、鉄帽の淵に掛かってた網が外れたりで、なかなか上手く着けれません。慣れだと思うのですが、慣れるまでに練習が必要です。その点、鉄帽覆を着けた状態だと、鉄帽覆に若干網が引っかかってくれるので、着けるのが楽でした。
次にアゴ紐の締め方ですが、ベルト式でもバックル式でもなく、いわゆる兜結びにします。具体的な結び方は、こちらを参考にしました。当節ではまずあまりやらないやり方です。ちなみに、五月人形の兜の紐を外したら、元通りに出来なくなったという質問がネットにも良く上がってますので、最初は難しいかもしれません。
しかし、それ以上に難しかったのが、紐の結び方です。長さの関係で、右アゴの横で紐を蝶結びにするのですが、これが意外にも出来ない。むろん、靴ヒモとかはちゃんと結べるのですが、目が届かず自分向きに結ぶというのは、これが意外に難しいかったのです。そこで、靴ヒモをゆっくり結びながら、蝶結びの手順を確認し、鏡の前で何度もゆっくり練習しました。そうこうしているウチに、どうにか結べる様になってきました。もっと練習すれば、真っ暗闇の中でもアゴ紐を締めれる様になるかもしれません。

紐はこんな風になってます
ちなみに、紐を胸の前で縛って、背中に下げたりも出来ます

略帽の上から鉄帽を被ります
その方が頭が痛くなりませんww
この写真を撮った段階では、紐はまだ結べてません

すったもんだでようやく結べる様になってきましたが
まだまだカチっとした結び方が出来ません
なので、戦闘に関する装備は、基本的に必要ないのですが、この種のヘルメットはどうにも欲しくて、結局買ってしまいましたw
■買うからには目的
さて、九〇式鉄帽を取り寄せる事にしたのですが、買うからにはそれなりの理由が要るのが自分の流儀です。単純に欲しかった、だけでは、1万円近いお金を出せないのです。まぁ、欲しかっただけなんですがw自分がこの鉄帽に惹かれた理由、というかエピソードなのですが、インパール作戦が失敗して敗走する日本兵が、次々と兵器や装備を捨てていく中で、銃剣と飯盒、そしてこの鉄帽だけは残した、という話しがあります。他の戦線では、鉄帽など真っ先に捨てられてたみたいですが(防弾性能がないので、戦闘間でも被らんかった兵隊も居たみたいです)、ビルマ戦線では持ってた。その訳は、支給されり村々から徴発した籾を、鉄帽の中で搗いて精米する為だったそうです。しかし、その光景は、とても侘しいものだったとか。ともかく、鉄帽がその様な使われ方をするのは、日本軍だけだったと思います。他の軍隊では、鍋釜の代わりに使われたかもしれませんが、日本軍のはその様な使われ方をしませんでした(理由は後述)。
色々理由を考えたのですが、購入する前は、これくらいしか理由が思い当たりませんでした(爆)。まぁ、いずれどこからか、ビルマ米の籾を手に入れて、搗いてみたいと思いますw
■まず見た目
今回もいつもの店に通販したのですが、大体12日くらいで到着しました。箱を受け取った時、まず感じたのは「あれ、それなりに重い?」という事でした。レプリカという事で、なんとなくプラスチック製をイメージしてたのですが、明らかに金属製の重さです。旧日本軍の九〇式鉄帽は、クロムモブリデン鋼製でしたが、まさかそんなもんを使ってると思えないので、鉄製じゃかろうかと思います。内装はしっかり革製です。この辺り、日本製だと樹脂製ので誤摩化されてそうですが、中国では樹脂使うよりも、鉄や革使った方が安上がりなのかもしれません。今様の装備よりも、昔の装備のレプリカだと有り難い事です。サイズは大号しかなかったのですが、どうやら仕様書通りに作られている様です。もっとも自分が被ると、顔がデカイせいなのか、カリメロみたいなってしまうのが残念です。
アゴ紐は、背嚢のタコ足に使われている物と同じものでした。実物の紐がどんな物か判らないので比較のしようがないのですが、個人的にはアゴ紐としては柔らかい材質で、アゴに優しいのでこの紐は好きです。もっとも、後述する兜結びをやる時は、フニャフニャ過ぎて蝶結びがしにくい、という難点があります。

ピンぼけで恐縮ですが
ライナー部分に「大」とパンチングされています

サイズはご覧の通り
大体、全幅236mm、全長280mmで作ってありました

ライナーの裏には、ちゃんとクッション材の麻袋が付いてました
なかなか芸の細かい事ですw
■擬装網と鉄帽覆
この鉄帽は、鉄帽だけでも売っているのですが、日本軍の鉄帽と言えば、擬装網と鉄帽覆ですので、それもセットで買いました。まぁ、バラで買うよりセットで買った方がお買い得だったからです(バラで買うと121.5USDがセットだと99USD)。さて、この擬装網と鉄帽覆ですが、当時の写真を見ても、部隊で揃えて使っている、というのが余り無かった様です。つまり、何にもなし、擬装網だけ、鉄帽覆だけ、擬装網も鉄帽覆もどっちも着けてる、という感じで、各人バラバラの様でした。どういう風に使うかは、各々の判断に任されていた様です。となれば、セットで持っておけば、その時々の気分によって、着けたり外したりできる訳で、その意味からもセットで持っていた方が良いと思いました。もっとも、サバイバルゲームで使う人は、鉄帽を傷つけない為に鉄帽覆を被せて使う人が多い様です。
ところで、鉄帽覆、すなわちヘルメットカバーは、現在では迷彩柄が入っていたりして、擬装効果や消音効果を求められている物が大半ですが(その代わり、擬装網がほぼ消滅した)、日本軍の鉄帽覆はなんと炎熱で鉄帽が暑くならない用だった様です。となると、寒い季節やジャングルとかでは、鉄帽覆は使わなかったのかもしれません。
鉄帽覆は使わなくても、擬装網を着けるケースは結構あった様です。無論、葉っぱ付けたりして擬装する為のものですが、この網自体も結構擬装になったらしくて、敵前での軽作業の時など、略帽の上に着けてたりします。ところがこの擬装網、鉄帽に着けるのには、若干難儀しました。というのも、鉄帽に網を引っ掛ける所がないので、後端の紐を引いたら、鉄帽の淵に掛かってた網が外れたりで、なかなか上手く着けれません。慣れだと思うのですが、慣れるまでに練習が必要です。その点、鉄帽覆を着けた状態だと、鉄帽覆に若干網が引っかかってくれるので、着けるのが楽でした。
■被り方と兜結び
さて、この鉄帽の被り方ですが、まず略帽の上から被る事、とされています。略帽無しでも被れますが、ライナーが頭に当たってちょっと痛かったりもします。上から瓦礫や砲弾の破片とか落ちて来た時、出来るだけ頭が痛くならない様に、略帽をクッション代わりに被った様です。兵隊さんの中には、畳んだ手ぬぐいや寄せ書きの日章旗を入れたりする人もあった様ですから、切実な問題だったのでしょう。ちなみに、略帽は前後ろ逆にして被りますが、帽垂れが付いてる時は前向きに被った様です。次にアゴ紐の締め方ですが、ベルト式でもバックル式でもなく、いわゆる兜結びにします。具体的な結び方は、こちらを参考にしました。当節ではまずあまりやらないやり方です。ちなみに、五月人形の兜の紐を外したら、元通りに出来なくなったという質問がネットにも良く上がってますので、最初は難しいかもしれません。
しかし、それ以上に難しかったのが、紐の結び方です。長さの関係で、右アゴの横で紐を蝶結びにするのですが、これが意外にも出来ない。むろん、靴ヒモとかはちゃんと結べるのですが、目が届かず自分向きに結ぶというのは、これが意外に難しいかったのです。そこで、靴ヒモをゆっくり結びながら、蝶結びの手順を確認し、鏡の前で何度もゆっくり練習しました。そうこうしているウチに、どうにか結べる様になってきました。もっと練習すれば、真っ暗闇の中でもアゴ紐を締めれる様になるかもしれません。

紐はこんな風になってます
ちなみに、紐を胸の前で縛って、背中に下げたりも出来ます

略帽の上から鉄帽を被ります
その方が頭が痛くなりませんww
この写真を撮った段階では、紐はまだ結べてません

すったもんだでようやく結べる様になってきましたが
まだまだカチっとした結び方が出来ません
コメント