年々暑さを増す夏。小休止の時に如何に直射日光を浴びないかが、体力消耗を避けるポイントの一つにもなっていると思います。パドックでは、皆さん、様々な工夫をなされているのですが、自分は季節ものに関してはものぐさなのか、大した対策も装備も持っていません。まぁ、どっちみち3ヶ月もしたら秋ですから、そうなるとむしろ、日光が欲しくなるので、無理せんでも〜、みたいなところがあります。そんなものぐさな自分が、今回、ハイエース・ジャガンナート号に日除けを装備しました。


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東ドイツ軍のツェルトバーン
東独軍独特のレインドロップ迷彩です

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こういう使い方も出来ますが
夏場は風が荷室に入らないので、めっさ暑いです




■どうして今頃東ドイツ軍なの?

   今回、わざわざ御徒町の中田商店で、東ドイツ軍のツェルトバーンを買って来たのには、トランポ以外に用事があったからです。というのは、来るべき「日本兵の格好で飯盒オフ(しかも1泊)」の際に使用する、日本陸軍の携帯天幕を立てるに当たって、携帯天幕にポール(旧軍チックに言えば支柱)が3本要るところが2本しか入っておらず、もう1本必要だったからです。
   そのポールというのが、東ドイツ軍のツェルトバーンのポールを代用しているので、店でバラで売ってくれと言ったところ、バラ売り出来ません〜との事。ポールの為に、わざわざ用もないツェルトバーン買うのもなー、と思ったのですが、ふと日本軍の携帯天幕を試しにハイエースに付けたところ、案外それっぽかったのを思い出し、だったらそういう目的にツェルトバーンを使うのも良いかな、と考えた訳です。
   ただ単にポールが欲しいという事であれば、チェコ軍だかハンガリー軍だかのポンチョも同じポール使ってて、そっちの方が安かったりもするのですが、あちらは幕が正方形の形をしていません。日除けにするなら、四角い形の方が便利なのです。まぁ、東ドイツ軍のツェルトバーンだって2,500円ですから、そんなに高いもんじゃないんですがw
   ところで、歴史好きの人なら、東ドイツ(ドイツ民主共和国)が1989年に崩壊して、ドイツ連邦共和国に吸収合併された事はご存知だと思います。国が無くなった直後は、それこそ東ドイツ軍(Nationale Volksarmee)の放出品がごまんとあったのですが、あれからかれこれ15年以上経っています。当然、新規では製造してないと思うのですが、未だにこの手のアイテムが手に入るのは、人知れずどっかの倉庫から出てくるのか(いわゆるデッドストック)、あるいは隣の大陸でせっせと作っているかのどっちかです。確かめようも確かめる気もないので、どうでも良いのですが、ちょっと気になるところではあります。

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こんな感じです
アオリの部分だけ軍用っぽいですw

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日除けの裏ですが、しっかり陰が出来て
案外涼しいですw



■取り付け方

   まぁ、物の出どこはともかくとして、さっそく付け方を考えました。このツェルトバーンは、四方に鳩目もありますし、ヒモでループも作ってありますので、あとは良い感じにハイエースに引っ掛けれさえすればOKです。その引っ掛け方ですが、以前、強力なマグネットタイプのフックを使っている人が居たので、それを丸っこ真似する事にしました。問題は、ツェルトバーンは元が帆布なのでそれなりに重い事、また風が吹けば過重はさらに増す事、なのでチャチなマグネットではダメです。平井のホームズに売ってた物で最強クラスは、耐加重7kgでしたので、それを3つ買いました。一つ800円くらいしますので、そこそこの買い物です。
   さて、買って来たマグネットを早速ツェルトに付けました。両端の鳩目と真ん中のヒモのループに取り付け、バチバチとハイエースの車体に付けるだけです。マグネットは平らですので、出来るだけ平らな所に付けた方が吸着力は増します。まるっきりお手軽なのですが、これが有ると無いとじゃ大違い。日陰になった所は、猛烈な日射を浴びずにほのかに涼しく感じます。ご存知の通り、時間によって太陽は移動しますので、当然、陽の当たりも変わってきます。でも、マグネットで止めてるだけですので、日当り良くなったなーと思ったら、付け替えればOKです。
   付けてみて感じたのは、これがブルーシートだとガサガサうるさいのでしょうが、物が布だけに静かです。触る事はあまりないですが、肌触りもビニールよりは良いです。おそらく、砂埃とか飛んで来ても、ビニールよりはソフトな対応しそうです。その代わり、雨に濡れたら乾きにくいでしょうし(一応、撥水加工されてるはずだけど)、泥汚れなどの後始末も大変そうです。まぁ、見た目がミリタリーなんで、自分的にはこっちの方が好きですが。

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取り付けはマグネットフックで
でも、強風だと外れますw

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こんな感じで、自在に張る場所を変えれます


■改善点

   取り立てて問題点を感じなかったツェルトバーン日除けなのですが、やはり問題になるのは風です。風が吹けば、より涼しくなるのですが、ツェルトが煽られてしまいます(当たり前ですが)。煽られない様にする為に、下の鳩目にヒモなどつけて、重しを置くのも手なおですが、そこそこの風が当たると、帆の様に膨らんで、上のマグネットが取れてしまう事が判りました。耐加重7kgといえども、自然の力には勝てない様です。完全に飛ばされない様にするには、補強に養生テープを貼るなどした方が良さそうです。
   あと、ハッチバックドアには窓があるのですが、太陽が中天にある時は、ここからの日射が意外に暑いんだって事に気が付きました。まぁ、これは銀空マットなどで、ドアを上げてる時だけ塞げば良いので、そのウチ何か良い方法を考え様と思います。

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一応、スモーク貼ってあるんですが
経年劣化で薄くなっているので
日光がだだ漏れですw