2年前に作った梅干しですが、あれだけ大量にあったものの、2年でほぼ食べ尽くしてしまいました。そこで無くなる前に新たに作る事にしました。梅を漬けるための桶や干すための笊は2年前のが残っていましたが、梅を漬ける時に使う落とし蓋がどっか行ってしまったので、ホームセンターで良い感じに皿を買って来て代用する事にしました。重しは前回同様、2リットルのペットボトル3本です。


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今回も3kg漬けました
お裾分けリクエストが多いので、5kgくらいやれば良かったかな




■6月4〜7日

   前回の梅干しで失敗した点は、梅をしっかり熟させなかったために、固い梅干しになってしまった事でした。よく調べると、青い梅が黄色くなるまで待つのが良い様です。もっとも、あまり熟しすぎると、重しを載せて漬けた込んだ時、実が潰れてしまうそうです。要するに頃合いを見計らうのが大事です。
   前回は梅を熟させる時に新聞紙を使いました、今回は新聞紙無しで、そのまま桶に梅を入れ、時々出して空気に触れる様にしました。買って来た時は青かった梅も、大体4日ほどするとほぼ黄色くなってきました。黄色くなったところで、軸の跡を取り、水で洗って、ホワイトリカーで消毒し、塩をして行きます。今回も3kgの梅を漬けますので、塩は20%の600g用意しました。

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南高梅3kgとともに
ホワイトリカー、粗塩も準備

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買って来たばかりの梅
まだ青いのが混じっています

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よく黄熟した梅
このまま熟させると、今度は梅ジャム用になりますw

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梅を水で洗って、軽く乾かし
へその軸を取り除きます

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ホワイトリカーに潜らせ
桶に塩しながら積み重ねて行きます

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塩が完了したら、落とし蓋をして重しを載せます
前回同様、45リットルのビニール袋の中で漬けます

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青梅は洗って、そのまま砂糖と一緒に酒に漬けます
コレ以外やる事がありません


■6月19日

   梅酢は漬け始めた翌日からドンドン出始め、大体4日ほどでほぼ完成状態の量が出ます。そのまま重しをしてると実が潰れかねないので、紫蘇が出回るまで、重しの水の量を半分に減らして待機させます。
   紫蘇は今回も2袋用意しました。まずは葉っぱだけ千切ってバケツに入れ、3回ほど水洗いして、葉っぱについてる砂を落とします。続いて用意した塩の半分を振りかけて塩揉みして灰汁をだし、さらに残りを掛けて揉み込みます。大量にあった紫蘇は、野球のボールくらいの大きさになります。それをボールに入れ、梅酢を掛けて紫蘇を解します。解した紫蘇は、梅の上に被せる様にまんべんなく広げ、また皿を置いて重しします。

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紫蘇2袋、群馬産

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まずは、葉っぱを洗います
意外に砂は付いてたりします

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洗った紫蘇の葉に、おもむろに塩をぶっかけ
これでもかと揉みまくります

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すると、黒紫の灰汁がドンドン出ます
一度絞って、さらに残りの塩を掛けて揉んで灰汁だしします

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灰汁だしした紫蘇の葉に、梅酢を掛けて解します
すると、梅酢が赤くなります

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こんな感じで紫蘇をまんべんなく敷き詰めます
紫蘇を入れないまま干せば、白梅干しになりますが
ただし、若干、カビ易くなったりするそうです

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採取した梅酢。濃厚な梅の風味です
ソバに掛けて食べると、美味かったです



■7月23〜26日

   今年は梅雨入りが早かったせいか、梅雨が開けるのも早かった様に感じました。梅雨明け宣言と同時に、漬けていた梅を引き上げ、笊に並べてベランダで干しました。思ったとおり、今回はよく熟させてから漬けたので、皮も実もかなり柔らかく仕上がっていました。結構な事です。
   天日干しは3日3晩やらねばならない事になっています。ところが、2日目の夕方、都内は激烈なゲリラ雷雨に見舞われました。出勤時にそんな予報は出てなかったので、梅を干しっぱなしにして出たため、こりゃ全部雨に濡れたかな、と覚悟を決めました。ところが、帰ってみて見ると自宅の方はあまり降らなかったのか、梅が濡れた感じが一切ありません。一緒に干していた紫蘇も濡れた感じがなかったので、無事だったと判断して、そのまま干し続ける事にしました。もし、雨に濡れた場合は、雨を拭いて焼酎に潜らせ、梅酢に漬けて干し直すそうです。もっとも、風味は落ちるとか。
   そして、待ちに待った3日目、干し上がった梅干しを取り入れました。みんな良い感じに干せて、実に田舎風の梅干しに仕上がりました。

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干し方始め!

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梅酢は1日だけ干して取り入れました
あまり干しっぱにしてる、腐る事もあるそうです

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2日目の晩、ゲリラ雷雨がありましたが
自分のウチの方は小雨で済んだ様です
天気が怪しい時は取り入れても良いそうです

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良い感じに干し上がった梅干し
まさに、田舎のばーちゃんが作ったっぽい出来映えです

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試食してみましたが、皮も実も柔らかく
かつ、実にマイルドな味わいになっていました


■おまけ

   例年、紫蘇は梅と一緒に漬けっぱなしにするのですが、今年は乾燥状態で崩して、いわゆる、ゆかりにしました。フードプロセッサーや擂り粉木を使えば楽だったかもしれませんが、そんなもんないので、指でしごいて崩しました。かれこれ4時間くらい掛かりましたが(DVD見ながらやってた)、良い感じにふりかけになりました。試しにご飯に掛けて食べてみましたが、市販のゆかりより塩味が控えめで、如何にも紫蘇風味が効いていて、美味しかったです。
   今回は、炊飯器ケーキ用に梅酒も漬けました。こちらは青梅を使います。瓶に梅と砂糖を入れてホワイトリカーを入れて密封するだけ。大体半年で飲み頃となります。現段階ではまだ色も薄いですが、飲み頃になるとかなり色が濃くなり、梅はシワシワになってほぼ種の大きさになります。

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ウチの用事が終わったあと、ゆかり作りやりました
指の指紋が無くなりそうになるほど頑張りました

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どこから見ても、パーフェクトにゆかりですw

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梅酒の方も、徐々に色づいてきました
最終的には、梅がシワシワになりますw