JNCC系のエンデューロレースは、自分の実力では結構荷が勝ちると感じて、ここ2年ほど離れていたのですが、エンデューロ用マシンをCRF250RからXR230に替えて試してみたところ、まんざらでも無い気がしてきました。そこでとりあえず第一戦のデコボコランドに参加したのですが、あれほどの激烈マディでも何となくは走れたので、こりゃ何とかなりそう、という印象を受けました。
マシンの方は着々と仕上がっていたのですが、問題は身体の方でした。ピットクルーカップ直後の5月末から、いきなり痛風になってしまい、しかもそれがなかなか治らず、6月はまるまるトレーニングを休む羽目に。結果、脂肪は落ちないのに筋力だけ3kgも落ちてしまいました。その結果は驚くべきもので、5月時点にあった体力を体感で3割近く失った感じ。バイク乗っても直ぐに疲れてしまうのです。実のところ、爺ヶ岳にエントリーした時は、5月時点での気力体力で考えていましたので、これは非常に困った事になりました。
それでも7月に入ると、痛風の具合も良くなって、このまま治まってくれるかと思っていたのですが、こともあろうに、WEX本番の3日前の木曜日の夜から、右足親指に痛風再発。右足だけに、左足ほど酷くはないのですが、それでも腫れてブーツ履ける様な状態ではありません。そこで、仕事から帰ったら毎晩寝るまで足をアイシングして、痛みを腫れを散らす様に心がけました。
結果、金曜日の夕方にはかろうじて腫れは引いたのですが、それでもぶっちゃけまだ痛い。ロキソニンを飲んで、辛うじてじっとしてたら痛くない程度。歩いたらちょっと痛い、うっかり踏ん張ると結構痛い、という感じです。そこで、当初の予定では、朝一番に東京を出て、下見ツアーに参加するつもりでしたが、それは取りやめ。下見ツアーで歩いたら、翌日の本番で足がどうなってるか分からないので、とにかく本番でどんなエラい目に遭おうとも、とにかく足を温存する方を優先しました。
事前にリアフェンダーに施したガムテ蛇腹
今回も威力発揮でしたが
最近のトレンドはプチプチシートの様です
行きの双葉SAで食べた富士山丼
見本ではトンカツが立っていて、富士山の様になってましたが
出て来たのはカツの断面が見えるカツ丼でしたw
とりあえずバイク下ろして、エアクリーナーや泥よけのガムテ蛇腹を用意したりしてヒマを潰してましたが、した未ツアーから帰って来た人らから、ボチボチ話しを聞く事が出来ました。曰く、「ウッズはかなりヤバい」との事。まぁ、ウッズがヤバいのは3年前に出た時からも分かるのですが、何がヤバいといっても、入り口と出口はあるけど、あとはガバッとウッズを幅広く囲む様にコーステープが張ってあるだけで、中は事実上の迷路であるとの事。ラインはあるけど倒木があったり、ラインを避けて草生えてるとこに行くと穴ぼこがあったり、という具合で、かなりお化け屋敷みたいになっている様です。
まぁ、そんな話し聞けば、やっぱ下見行っておけば良かったかなー、と思わないでもないのです。でもまぁ、下見してない人も結構沢山いるし、その意味ではイコールコンディションw あとは現場合わせでなる様にするしかないなー、という事で温泉行きましたww
余談ですが、痛風の時は風呂に入っちゃダメなんです。血行が良くなって、余計に尿酸塩結晶が剥がれて、それを白血球が攻撃して、痛みを酷くするからです。てな訳で、実は怖々温泉入ってましたw
朝一番は40ミニッツからで、スタートラインから見える範囲で観戦しましたが、2コーナーからの上り坂を登るのに難儀する人も出る様子で、やっぱりここの坂は大変なんやなーという印象を持ちました。とにかく、コースの真ん中は滑ったり埋まったりで危険な様です。
90ミニッツは全部で約170台ほどが出走という事で、WEXといえどももはやJNCCと変わらぬ規模です。自分がエントリーしたテーピングライトクラスは、後ろの方からのスタートですが、前の方だといきなり追い抜かれて凹むので、後ろの方で丁度いい感じです。
クラスごとにヘルメットタッチスタートで順次発進。いよいよ自分らのクラスの番が来た訳ですが、お約束というか、いきなりニュートラルにギアが入って発進不能。しかもなかなか1速に入ってくれなくて、かなりスタートが遅れました。
のろのろとクラス最後尾で下りを下ったあと、2コーナーからの登り。端っこの方を全力で駆け上がりました。当初、F12R40のファイナルで坂登れるんかな、と不安でしたが、やはり若干下が足りない感じがしないでもないものの、とりあえずは坂を登りました。が、ここからが苦行プレイの始まりでした。
とにかく、土に埋もれる感じで、スタックするんです。アクセル開けても前に行かない感じです。半クラ使うとクラッチが直ぐダメになるのが分かってるので、パッ繋ぐ様にしますし、また繋がれば今のパンツァーファウスト号はドンと前に出る仕様になっているのですが、それでも前に出ない事がままありました。
さっそく心が折れたのは、4コーナー先の長い上り坂で、途中まではそれでも順調に登ってたのですが、途中から急にパワーダウン感が。そこで1速に落とそうとしたら、これまたニュートラル。当然停止。そこからの再発進が難儀すること難儀すること。セル始動だけあってキック始動ほどの苦労はないし、足も両方余裕で着くんで、その点ではCRFより断然楽なんですが、前に出る筈が後ろに下がったりで、思う様にいかない。うんうん気張ってるうちに、ちょっとバランス崩しただけで、土の中にボテ転け。一気に嫌気が出てきました。
その後も、登りでここ一番1速に入ったら切り抜けられるところでニュートラルに入ってしまい、前に進まないかんレースで後ずさりするという、腹立つながらも滑稽な事を繰り返し、ウッズに入る頃には大分嫌になっていました。
どこをどう行くべきか、さっぱり分からないので、とりあえずラインが出来てる所を下って行くと、話しに聞いてたとおり、倒木が斜めに倒れていました。でも、予想してたのよりは細い感じで、ゆっくり行けば滑らず乗り越えれそう。そんなこんなで、とにかく徐行、とにかく無転倒で下って行きました。
そして案外簡単に真ん中くらいまで降りて来たのですが、ふと左の方にライダーが溜まってて、今の右のラインは左カーブになると感じた箇所で、仕方なく左のキャンバーな坂を登ろうとしたら、失速転倒。出来れば転けたくない所で転けたもんで、頭に来てしまいました。しかも、ふと右を見ると、自分が進んでたラインの先にコースの続きが。「おいおいおい、迷子になる様なコース作るなよ〜〜」と思わず思いました。
やっとこバイクを起こしたものの、斜めな地面だけに起こすのに体力つかって、キャメルバッグ吸う羽目に。それでもやっと発進しようとしたら、今度は谷側に転倒。頭から落ちた時に、痛風気味の右足で踏ん張ってしまって、かなり痛い思いしました。しかし、痛いよりも頭に来るのが上で、大怒号を発する羽目に。もう嫌んなっちゃいました。山側から起こすよりも谷側から起こす方がよっぽど疲れる訳で、やっと起こした時には疲労困憊。6月に運動出来ずに体力落ちたのを、この時テキメン感じました。
その後は、のろのろとながらもノーミスでウッズを突破。恐らく、キャンバーで一瞬迷って転けなければ、もっと簡単に感じたかもしれませんが、この時点で楽しさはゼロ、足も怪しい状態だし、そろそろリタイアを考え始めました。
しかし、そんな事よりも、河原の底の様な石ごろごろの地面です。決して得意ではありません。むしろ苦手です。こうした路面に対応できる様になるために、XR230を買ってトライアル場で練習する事にした割には、なかなか練習できず訓練不足の状態です。しかし、それ以上に、ここに来るまでに体力をやる気を使い果たしてて、頑張る気がまったく出てきません。つまり、非常に危険な感じしかしません。
進んでは止まり、止まってはボヤキながら休み、仕方なしにまた進む。この繰り返しです。とにかく全然楽しくありません。一体なんで楽しくない事をやらないかんのか、そう思うとアホくさくてたまりません。もうこの時点で、無事にリタイアする事しか考えてませんでした。
人の倍以上の時間をかけて、やっとこロックンロールリバーを抜けたました。あとはチャックポイントまでゲレンデの下り坂をクネクネ下って行けば良いだけですが、ここの路面状況がまた酷かった。車高アップが無駄になるほどの掘れたフカフカ地面。どこをどう走っても車速とパワーを食われて、普通に降りてくるのも難儀する始末。やる気と体力を消耗して、まったく元気のない状態では、次の周回に進もうという気が全く失せてしまいました。
結果、1周のチェックだけ受けて、その後は黙ってパドックに撤退しました。
期待していた部分というのは、3年前はモトクロッサーでかなりシンドイ思いをしたのでトレール車に替え、かつ使い易い様に、かつ前回の爺ヶ岳で具合の悪かった部分(ハンドガードなど)を改修して、少なくともマシン的にはかなり力を入れて作って来た事です。それこそ、右も左も分からんのも同然だった3年前に比べて、それなりに経験を反映したマシン作りをしたのです。
結果としては、XR230“パンツァーファウスト号”はマシン的には相当仕上がって来た感を感じました。パワー、車格、操作性、すべてにおいて去年の夏に引き取って来た頃に比べると、相当乗り易くなっています。坂道で1速に入りにくかったのは、先週の練習で少しクラッチを滑らす様な事をしてしまったからで、普通に乗っていれば、相当の信頼性を発揮したに違いありません。色々悩んだスプロケの設定ですが、やはり下が少し足りない感じでした。恐らくリアスプロケを42丁ないし44丁にすれば、登りも下りも自信持って行けると思います。
マシンの準備に対して、身体の方の準備はまったく出来ていないどころか、むしろ3月5月に比べて後退しました。痛風で6月以降、まったくトレーニングが出来なかったのは仕方ないとして、それでここまで体力がなくなるとは意外でした。半年かけて鍛えても、1ヶ月そこらでダメになるとは、驚きです。実質的に体力が落ちたのか、メンタル的に自信がなくなったのか分かりませんが、また一からやり直しです。
どんなレースであっても、下見や試走は欠かさない様にしているのですが、今回は足が不安でパスしました。歩けはするでしょうが、結果腫れ上がってレース出れんかった、というので本末転倒になるからです。しかし、結果として下見してなかったツケは本番で払う事となりました。覚悟もなしに不明のコースに突入して、上手にこなせるほどの技量はない事を、改めて実感する事になりました。
こうした事の総合結果として、レースが全く楽しく感じなかった、というのに繋がったと思います。どんなにエラい目に遭ってても、それなりに楽しめれば前に進めるのですが、ただ単に苦行でしかなければ、それ以上やろうという気にはなりません。しかし、それは別にレース自体が悪い訳でなくて、自分の準備やコンディションが原因です。結果が出ないのはともかく、楽しく走れる様にする、それは痛風の様な生活習慣病にも普段から対策を取るという、幅広い準備が求められるなぁ、と感じました。
また、今回の様に無様な結果になるレースをこれまでも何度も経験してますが、それでも辞めずに続けているのは、失敗の結果から次への改善を見いだすのも楽しみの一つだからなんだろうと思います。要するに、非日常を体験する一環として失敗も含まれるのだ、という事です。その様な訳で、機会を改めてまたリベンジする事にします。
とはいえ、爺ヶ岳には当初参戦する予定は無かったのですが、XR230“パンツァーファウスト号”もドンドン良くなって来てますし、自分もジムや水泳のトレーニングでそこそこ体力付いてきましたので、3年前のJNCC本戦の時とどう違うのか試してみたくなりました。そこで急遽、参戦とあいなりました。
■事前の準備とアクシデント
3月のWEXと5月のピットクルーカップの戦訓から、XR230“パンツァーファウスト号”には、大規模な改装が加えられて来たのですが、爺ヶ岳に備えては、クラッチの改修、そして車高アップが急遽行われました。特に車高アップについては、あのフカフカのゲレンデでは、在来のXR230の車高では相当に難儀する事が予想されたので、お店に無理言って、極めてタイトなスケジュールで加工して貰いました。マシンの方は着々と仕上がっていたのですが、問題は身体の方でした。ピットクルーカップ直後の5月末から、いきなり痛風になってしまい、しかもそれがなかなか治らず、6月はまるまるトレーニングを休む羽目に。結果、脂肪は落ちないのに筋力だけ3kgも落ちてしまいました。その結果は驚くべきもので、5月時点にあった体力を体感で3割近く失った感じ。バイク乗っても直ぐに疲れてしまうのです。実のところ、爺ヶ岳にエントリーした時は、5月時点での気力体力で考えていましたので、これは非常に困った事になりました。
それでも7月に入ると、痛風の具合も良くなって、このまま治まってくれるかと思っていたのですが、こともあろうに、WEX本番の3日前の木曜日の夜から、右足親指に痛風再発。右足だけに、左足ほど酷くはないのですが、それでも腫れてブーツ履ける様な状態ではありません。そこで、仕事から帰ったら毎晩寝るまで足をアイシングして、痛みを腫れを散らす様に心がけました。
結果、金曜日の夕方にはかろうじて腫れは引いたのですが、それでもぶっちゃけまだ痛い。ロキソニンを飲んで、辛うじてじっとしてたら痛くない程度。歩いたらちょっと痛い、うっかり踏ん張ると結構痛い、という感じです。そこで、当初の予定では、朝一番に東京を出て、下見ツアーに参加するつもりでしたが、それは取りやめ。下見ツアーで歩いたら、翌日の本番で足がどうなってるか分からないので、とにかく本番でどんなエラい目に遭おうとも、とにかく足を温存する方を優先しました。
事前にリアフェンダーに施したガムテ蛇腹
今回も威力発揮でしたが
最近のトレンドはプチプチシートの様です
行きの双葉SAで食べた富士山丼
見本ではトンカツが立っていて、富士山の様になってましたが
出て来たのはカツの断面が見えるカツ丼でしたw
■前もって聞いた話し
その様な訳で、慌てず急げで中央道を長野道を乗り次いで、爺ヶ岳スキー場に到着したのは1400時過ぎ。すでに下見ツアーは始まってました。場所取りは先行した隊員にお願いしてあったので、有り難く駐車。今回、TEAMつぼ焼きは7台出走で、過去最大規模でありました(つぼ焼きステッカーを付けてる台数としては8台)。とりあえずバイク下ろして、エアクリーナーや泥よけのガムテ蛇腹を用意したりしてヒマを潰してましたが、した未ツアーから帰って来た人らから、ボチボチ話しを聞く事が出来ました。曰く、「ウッズはかなりヤバい」との事。まぁ、ウッズがヤバいのは3年前に出た時からも分かるのですが、何がヤバいといっても、入り口と出口はあるけど、あとはガバッとウッズを幅広く囲む様にコーステープが張ってあるだけで、中は事実上の迷路であるとの事。ラインはあるけど倒木があったり、ラインを避けて草生えてるとこに行くと穴ぼこがあったり、という具合で、かなりお化け屋敷みたいになっている様です。
まぁ、そんな話し聞けば、やっぱ下見行っておけば良かったかなー、と思わないでもないのです。でもまぁ、下見してない人も結構沢山いるし、その意味ではイコールコンディションw あとは現場合わせでなる様にするしかないなー、という事で温泉行きましたww
余談ですが、痛風の時は風呂に入っちゃダメなんです。血行が良くなって、余計に尿酸塩結晶が剥がれて、それを白血球が攻撃して、痛みを酷くするからです。てな訳で、実は怖々温泉入ってましたw
■滑る坂で
当初の天気予報では、20日前後の長野は雷雨という予報で、こりゃエラいレースになるな、と覚悟を固めてました。ところが、確かに夜中寝てる間はそれなりに雨が降った様ですが、朝は晴れたり曇ったりで、比較的過ごし易い天気となりました。とはいえ、前夜に雨が降った事には違いなく、コースコンディションが良いとは言えません。朝一番は40ミニッツからで、スタートラインから見える範囲で観戦しましたが、2コーナーからの上り坂を登るのに難儀する人も出る様子で、やっぱりここの坂は大変なんやなーという印象を持ちました。とにかく、コースの真ん中は滑ったり埋まったりで危険な様です。
90ミニッツは全部で約170台ほどが出走という事で、WEXといえどももはやJNCCと変わらぬ規模です。自分がエントリーしたテーピングライトクラスは、後ろの方からのスタートですが、前の方だといきなり追い抜かれて凹むので、後ろの方で丁度いい感じです。
クラスごとにヘルメットタッチスタートで順次発進。いよいよ自分らのクラスの番が来た訳ですが、お約束というか、いきなりニュートラルにギアが入って発進不能。しかもなかなか1速に入ってくれなくて、かなりスタートが遅れました。
のろのろとクラス最後尾で下りを下ったあと、2コーナーからの登り。端っこの方を全力で駆け上がりました。当初、F12R40のファイナルで坂登れるんかな、と不安でしたが、やはり若干下が足りない感じがしないでもないものの、とりあえずは坂を登りました。が、ここからが苦行プレイの始まりでした。
とにかく、土に埋もれる感じで、スタックするんです。アクセル開けても前に行かない感じです。半クラ使うとクラッチが直ぐダメになるのが分かってるので、パッ繋ぐ様にしますし、また繋がれば今のパンツァーファウスト号はドンと前に出る仕様になっているのですが、それでも前に出ない事がままありました。
さっそく心が折れたのは、4コーナー先の長い上り坂で、途中まではそれでも順調に登ってたのですが、途中から急にパワーダウン感が。そこで1速に落とそうとしたら、これまたニュートラル。当然停止。そこからの再発進が難儀すること難儀すること。セル始動だけあってキック始動ほどの苦労はないし、足も両方余裕で着くんで、その点ではCRFより断然楽なんですが、前に出る筈が後ろに下がったりで、思う様にいかない。うんうん気張ってるうちに、ちょっとバランス崩しただけで、土の中にボテ転け。一気に嫌気が出てきました。
その後も、登りでここ一番1速に入ったら切り抜けられるところでニュートラルに入ってしまい、前に進まないかんレースで後ずさりするという、腹立つながらも滑稽な事を繰り返し、ウッズに入る頃には大分嫌になっていました。
■ウッズでひっくり返る
さて、いよいよウッズです。とにかく1周目はゆっくり行けと言われてましたが、そんな事言われなくても1速徐行です(下りでは意外にあっさり1速に入る)。前方を見ると、既に何台もハマってたり、途方にくれてたり、迷子になってたり、といった光景がありました。どこをどう行くべきか、さっぱり分からないので、とりあえずラインが出来てる所を下って行くと、話しに聞いてたとおり、倒木が斜めに倒れていました。でも、予想してたのよりは細い感じで、ゆっくり行けば滑らず乗り越えれそう。そんなこんなで、とにかく徐行、とにかく無転倒で下って行きました。
そして案外簡単に真ん中くらいまで降りて来たのですが、ふと左の方にライダーが溜まってて、今の右のラインは左カーブになると感じた箇所で、仕方なく左のキャンバーな坂を登ろうとしたら、失速転倒。出来れば転けたくない所で転けたもんで、頭に来てしまいました。しかも、ふと右を見ると、自分が進んでたラインの先にコースの続きが。「おいおいおい、迷子になる様なコース作るなよ〜〜」と思わず思いました。
やっとこバイクを起こしたものの、斜めな地面だけに起こすのに体力つかって、キャメルバッグ吸う羽目に。それでもやっと発進しようとしたら、今度は谷側に転倒。頭から落ちた時に、痛風気味の右足で踏ん張ってしまって、かなり痛い思いしました。しかし、痛いよりも頭に来るのが上で、大怒号を発する羽目に。もう嫌んなっちゃいました。山側から起こすよりも谷側から起こす方がよっぽど疲れる訳で、やっと起こした時には疲労困憊。6月に運動出来ずに体力落ちたのを、この時テキメン感じました。
その後は、のろのろとながらもノーミスでウッズを突破。恐らく、キャンバーで一瞬迷って転けなければ、もっと簡単に感じたかもしれませんが、この時点で楽しさはゼロ、足も怪しい状態だし、そろそろリタイアを考え始めました。
■体力というより気力限界
ヘロヘロになりながら、ウッズからロックンロールリバーを繋ぐクネクネ道を辿り、いよいよ最終ダンジョンのロックンロールリバーへ。聞いてた話しでは、前は入って直ぐに左に降りて行ったけど、今は一旦右に上がって左に回って降りてくる、というもの。そのつもりでいたのに、前と同じ降り方で面食らいました。しかし、そんな事よりも、河原の底の様な石ごろごろの地面です。決して得意ではありません。むしろ苦手です。こうした路面に対応できる様になるために、XR230を買ってトライアル場で練習する事にした割には、なかなか練習できず訓練不足の状態です。しかし、それ以上に、ここに来るまでに体力をやる気を使い果たしてて、頑張る気がまったく出てきません。つまり、非常に危険な感じしかしません。
進んでは止まり、止まってはボヤキながら休み、仕方なしにまた進む。この繰り返しです。とにかく全然楽しくありません。一体なんで楽しくない事をやらないかんのか、そう思うとアホくさくてたまりません。もうこの時点で、無事にリタイアする事しか考えてませんでした。
人の倍以上の時間をかけて、やっとこロックンロールリバーを抜けたました。あとはチャックポイントまでゲレンデの下り坂をクネクネ下って行けば良いだけですが、ここの路面状況がまた酷かった。車高アップが無駄になるほどの掘れたフカフカ地面。どこをどう走っても車速とパワーを食われて、普通に降りてくるのも難儀する始末。やる気と体力を消耗して、まったく元気のない状態では、次の周回に進もうという気が全く失せてしまいました。
結果、1周のチェックだけ受けて、その後は黙ってパドックに撤退しました。
■敗軍の将、兵を語る
3年前に出た時も確か事実上のリタイアだったのですが、それでも今回よりは周回してましたし、また記録をみればそんなに悪態もつかずボヤキもせず走った様です。しかし、今回はあまりの上手く行かなさぶりに、激おこ&ボヤキ連発でした。まぁ、実はそれだけ期待してた部分も大きかったのです。期待していた部分というのは、3年前はモトクロッサーでかなりシンドイ思いをしたのでトレール車に替え、かつ使い易い様に、かつ前回の爺ヶ岳で具合の悪かった部分(ハンドガードなど)を改修して、少なくともマシン的にはかなり力を入れて作って来た事です。それこそ、右も左も分からんのも同然だった3年前に比べて、それなりに経験を反映したマシン作りをしたのです。
結果としては、XR230“パンツァーファウスト号”はマシン的には相当仕上がって来た感を感じました。パワー、車格、操作性、すべてにおいて去年の夏に引き取って来た頃に比べると、相当乗り易くなっています。坂道で1速に入りにくかったのは、先週の練習で少しクラッチを滑らす様な事をしてしまったからで、普通に乗っていれば、相当の信頼性を発揮したに違いありません。色々悩んだスプロケの設定ですが、やはり下が少し足りない感じでした。恐らくリアスプロケを42丁ないし44丁にすれば、登りも下りも自信持って行けると思います。
マシンの準備に対して、身体の方の準備はまったく出来ていないどころか、むしろ3月5月に比べて後退しました。痛風で6月以降、まったくトレーニングが出来なかったのは仕方ないとして、それでここまで体力がなくなるとは意外でした。半年かけて鍛えても、1ヶ月そこらでダメになるとは、驚きです。実質的に体力が落ちたのか、メンタル的に自信がなくなったのか分かりませんが、また一からやり直しです。
どんなレースであっても、下見や試走は欠かさない様にしているのですが、今回は足が不安でパスしました。歩けはするでしょうが、結果腫れ上がってレース出れんかった、というので本末転倒になるからです。しかし、結果として下見してなかったツケは本番で払う事となりました。覚悟もなしに不明のコースに突入して、上手にこなせるほどの技量はない事を、改めて実感する事になりました。
こうした事の総合結果として、レースが全く楽しく感じなかった、というのに繋がったと思います。どんなにエラい目に遭ってても、それなりに楽しめれば前に進めるのですが、ただ単に苦行でしかなければ、それ以上やろうという気にはなりません。しかし、それは別にレース自体が悪い訳でなくて、自分の準備やコンディションが原因です。結果が出ないのはともかく、楽しく走れる様にする、それは痛風の様な生活習慣病にも普段から対策を取るという、幅広い準備が求められるなぁ、と感じました。
また、今回の様に無様な結果になるレースをこれまでも何度も経験してますが、それでも辞めずに続けているのは、失敗の結果から次への改善を見いだすのも楽しみの一つだからなんだろうと思います。要するに、非日常を体験する一環として失敗も含まれるのだ、という事です。その様な訳で、機会を改めてまたリベンジする事にします。
コメント
コメント一覧
爺ならゲコタ0.6kgで(フロントは問わず)十分です
遅レスですんません〜〜〜
いやー、タイヤは替えたかったんですが、お金無くて断念しました〜〜