去年の夏に走行距離4655kmのXR230を譲り受けて、9月のヒーローズえんでゅーろでクラッチを焼いてしまい、その後クラッチ交換をして10月のピットクルーカップで入賞を果たした訳ですが、前回交換から半年弱で先日のWEX開幕戦でまたしてもクラッチを焼いてしまいました。
一般に、XR230のクラッチは弱くて、マディレースの度にクラッチ焼くって話しもありますが、要は乗り手がヘタクソで車体に土つきまくって車体が重くなって機動力が落ちて半クラ使いまくる、という流れがクラッチを焼く原因の一つであるとも心得ています。
クラッチを交換した直後は調子が良くなり、オイルが劣化すると動きが悪くなるので交換したらマシになる、という感じだったのですが、調子の悪い事に違いありません。もしかしたら、中でギアがおかしくなっているのかも?と思いましたが、もしそうならエンジンを割らねばならず、エラい出費です。しかし、その前にクラッチがおかしくなってクラッチが切りきれてない可能性を考える様になりました。
さて、開けてもらった結果ですが、それは衝撃的なものでした。まず、エンジンオイルがオイルに油粘土溶かした様な状態だった事。これはWEXの後にオイル交換した時もそうだったのですが、たった1時間程度しか乗ってないのにそこまで汚れるのは異常事態です。
次に、クラッチプレートとフリクションディスクが真っ黒に焦げて固着してた事。ハウジングから外せず、マイナスドライバーでコジってベリベリ剥がしたとの事。フリクションディスクのコルクが完全に炭化して、かつ削り落ちている事。
クラッチ板を納めるハウジング類もこんがり焼けており、完全に段付き、ガタが来ている事。要するに、去年の夏にXR230を貰い受けた時点で、ハウジング部も相当ガタが来ていて、それでクラッチが切りきれてなかった可能性が大だと思われます。クラッチ板やフリクションディスクだけを交換してどうにかなる問題ではなかった訳です。
結果、パーツ類は一切合切交換、という事になりました。

今回はハウジングも診てもらう
という事でごっそり外して貰いましたが
ハウジングからプレートが外れなかったとの事
どんだけ熱もって貼り付いたんだ??

マイナスドライバーでバラバラにしたとの事w
前回の交換の時もプレートは真っ黒でしたが
ハウジングの状態まできっちり確認してませんでした

プレートのアップ
フリクションディスクのコルクが完全に焦げています

ハウジングも段付きをおこしてました
本来はツルツルしてるそうです
このXR230のクラッチの一番外側には、ジャダープレートというのが入っているのですが、これが急激にクラッチが繋がらない様にソフトなタッチをするために入っているとの事。ところが、ツーリングなどではそれで良いのでしょうが、レースなどガツンとクラッチ繋いだり半クラを多用すると、焼けてしまうとの事。これを外して代わりにクラッチを入れれば、それだけ強化されるという話でしたが、プレートの厚みが微妙に違うそうで、取りやめとなりました。
実は、そんなXR230/SL230のクラッチを強化するキットが売っているのですが、インプレが見当たらず、店の方でも実績がないとの事でしたので、今回は見送って、パーツリストに書いてある通りの修繕をしてもらう事にしました。まぁ、次回には自分でクラッチ交換をやりたいとも思ってますので、まずはノーマルの状態にして貰いました。
パーツとしては2000円するかしないかの値段ですし、クラッチのオーバーホールですでにバラバラになった状態なので、工賃もそれほど掛からないという事で、まとめてやってもらう事にしました。また後日なんて事にしたら、やはり2時間くらいの作業になるそうで、もちろん自分ではやり方は分からんので、こういう時は少々予定より予算がオーバーしても、やって貰うに越した事ありません。
この他には、そのシフトペダルのシャフトからの油漏れを止めて貰い(実はこれを修繕して貰うのが始めの目的だった)、ついでにドライブシャフトの方のシールも交換して貰い、エンジンオイルのドレンキャップのパッキンがヘニャヘニャになってたので新品にして貰い、ブレーキペダルのシャフトのシールも片一方おかしくなってたので替えて貰い、その他あちこちいい加減になってた部分をピシっとして貰いました。

左が新品のギアーシャフト
こうやって並べてみると、曲がってるのがよく分かります

オイル漏れ起こしてるギアーシャフトの根っこ
ぱっと見た目には、シャフトが曲がってる事に気が付きませんでした

交換して貰った部品一同
エンジンオイルは、エンジンの中の洗浄に使用
相当汚れてたみたいで、ドロドロのオイルが出てました
先日のレースで、ワダチに突っ込むと戻らなくなったステップですが、スプリングが潜り込まない様にワイヤリングしました。ところが、スプリングが逆向きに付いているのではないか、と指摘されました。色々調べたところ、逆向きに付いている訳でないが、古くなったり弱くなっているスプリングは、フレーム側の先が丸めてある方が潜り込み気味になる物も多い様です。そこで指摘された通り、逆さまに付けてみました。これまでステップに引っ掛けてた爪が、フレーム側に来ますが、丁度溶接の盛り上がった所に引っ掛かる様な感じで、いい感じですので暫くこれで使ってみます。
一般に、XR230のクラッチは弱くて、マディレースの度にクラッチ焼くって話しもありますが、要は乗り手がヘタクソで車体に土つきまくって車体が重くなって機動力が落ちて半クラ使いまくる、という流れがクラッチを焼く原因の一つであるとも心得ています。
それを踏まえた上で、今回は徹底的にクラッチをオーバーホールして貰う事にしました。
■一速に入らない訳
ところで、このバイクはクラッチが弱いのもさる事ながら、調子が悪いと一速になかなか入らないという、非常に困った癖があります。普通、ニュートラルに入りにくいという話はよく聞くのですが、一速に入らないのはこのバイクが初めてです。クラッチを交換した直後は調子が良くなり、オイルが劣化すると動きが悪くなるので交換したらマシになる、という感じだったのですが、調子の悪い事に違いありません。もしかしたら、中でギアがおかしくなっているのかも?と思いましたが、もしそうならエンジンを割らねばならず、エラい出費です。しかし、その前にクラッチがおかしくなってクラッチが切りきれてない可能性を考える様になりました。
■分解して貰いました
実は、こんなに始終クラッチを交換する必要があるのなら、タイヤ交換と同様に自分でクラッチ交換が出来る様になった方がいいんじゃないか、という風に考えていました。XR230はCRFと違ってちょっと難しそうなんですが、それでも自分でやるつもりで、特殊工具まで取り寄せてました。しかし、直ぐにクラッチがダメになる事、一速に入りづらい事など、徹底的に調べてもらうため、今回はプロに仕事をお任せする事にしました。ちゃんと直ってから、自分で定期的な交換はやれば良いと思ったのです。さて、開けてもらった結果ですが、それは衝撃的なものでした。まず、エンジンオイルがオイルに油粘土溶かした様な状態だった事。これはWEXの後にオイル交換した時もそうだったのですが、たった1時間程度しか乗ってないのにそこまで汚れるのは異常事態です。
次に、クラッチプレートとフリクションディスクが真っ黒に焦げて固着してた事。ハウジングから外せず、マイナスドライバーでコジってベリベリ剥がしたとの事。フリクションディスクのコルクが完全に炭化して、かつ削り落ちている事。
クラッチ板を納めるハウジング類もこんがり焼けており、完全に段付き、ガタが来ている事。要するに、去年の夏にXR230を貰い受けた時点で、ハウジング部も相当ガタが来ていて、それでクラッチが切りきれてなかった可能性が大だと思われます。クラッチ板やフリクションディスクだけを交換してどうにかなる問題ではなかった訳です。
結果、パーツ類は一切合切交換、という事になりました。

今回はハウジングも診てもらう
という事でごっそり外して貰いましたが
ハウジングからプレートが外れなかったとの事
どんだけ熱もって貼り付いたんだ??

マイナスドライバーでバラバラにしたとの事w
前回の交換の時もプレートは真っ黒でしたが
ハウジングの状態まできっちり確認してませんでした

プレートのアップ
フリクションディスクのコルクが完全に焦げています

ハウジングも段付きをおこしてました
本来はツルツルしてるそうです
■修理方針
乗り方もさる事ながら、このエンジンのクラッチが弱い事は確かな様です。もともとは100ccくらいだったエンジンをスケールアップを繰り返して今の230ccになったとかで、クラッチが小さいのだとか。大きくして枚数を増やせば強くなるのですが、そうではないから焼けやすいそうです。このXR230のクラッチの一番外側には、ジャダープレートというのが入っているのですが、これが急激にクラッチが繋がらない様にソフトなタッチをするために入っているとの事。ところが、ツーリングなどではそれで良いのでしょうが、レースなどガツンとクラッチ繋いだり半クラを多用すると、焼けてしまうとの事。これを外して代わりにクラッチを入れれば、それだけ強化されるという話でしたが、プレートの厚みが微妙に違うそうで、取りやめとなりました。
実は、そんなXR230/SL230のクラッチを強化するキットが売っているのですが、インプレが見当たらず、店の方でも実績がないとの事でしたので、今回は見送って、パーツリストに書いてある通りの修繕をしてもらう事にしました。まぁ、次回には自分でクラッチ交換をやりたいとも思ってますので、まずはノーマルの状態にして貰いました。
■その他の修繕
後日連絡が入り、なんとギアーシャフトの先端部分、つまりシフトペダルが着いているギザが切ってある部分が曲がっているとの連絡を受けました。見に行くと、捩じれた様に下向きに曲がっています。ガレ場の岩などにヒットしたりすると上向きに曲がったりするらしいですが、下向きというのはあまり無いそうです。しかし自分の場合、去年の夏に引き取って以来、一速になかなか入らなくてひつこく蹴り下ろしていましたので、それで曲がって行ったのだと思います。パーツとしては2000円するかしないかの値段ですし、クラッチのオーバーホールですでにバラバラになった状態なので、工賃もそれほど掛からないという事で、まとめてやってもらう事にしました。また後日なんて事にしたら、やはり2時間くらいの作業になるそうで、もちろん自分ではやり方は分からんので、こういう時は少々予定より予算がオーバーしても、やって貰うに越した事ありません。
この他には、そのシフトペダルのシャフトからの油漏れを止めて貰い(実はこれを修繕して貰うのが始めの目的だった)、ついでにドライブシャフトの方のシールも交換して貰い、エンジンオイルのドレンキャップのパッキンがヘニャヘニャになってたので新品にして貰い、ブレーキペダルのシャフトのシールも片一方おかしくなってたので替えて貰い、その他あちこちいい加減になってた部分をピシっとして貰いました。

左が新品のギアーシャフト
こうやって並べてみると、曲がってるのがよく分かります

オイル漏れ起こしてるギアーシャフトの根っこ
ぱっと見た目には、シャフトが曲がってる事に気が付きませんでした

交換して貰った部品一同
エンジンオイルは、エンジンの中の洗浄に使用
相当汚れてたみたいで、ドロドロのオイルが出てました
■自分でやった所
まず、ハンドルの左側に付いてるウインカーホーンは、公道走らないのに付けてても仕方ないので、外す事にしました。外す事それ自体は前から考えていたのですが、ウインカーの配線がクラッチレバーのホルダーに直で付いてるもんだとばかり思い込んでて、こりゃ外し様がないなーと思ってたら、実はカプラーで繋がってる事がわかり、あっさり外しました。外して見ると、ウインカーホーンってそれなりに重さあるんだって事が判りました。先日のレースで、ワダチに突っ込むと戻らなくなったステップですが、スプリングが潜り込まない様にワイヤリングしました。ところが、スプリングが逆向きに付いているのではないか、と指摘されました。色々調べたところ、逆向きに付いている訳でないが、古くなったり弱くなっているスプリングは、フレーム側の先が丸めてある方が潜り込み気味になる物も多い様です。そこで指摘された通り、逆さまに付けてみました。これまでステップに引っ掛けてた爪が、フレーム側に来ますが、丁度溶接の盛り上がった所に引っ掛かる様な感じで、いい感じですので暫くこれで使ってみます。
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