先月のピットクルーカップのあと、あれやこれやと諸般の事情があって、まったくバイクに乗れませんでした。バイクに乗らないと整備する必要もなくなるので、日常生活がとても楽というか、だらけたものになったのは否めません。また、2週間もバイク乗ってないと、「別にいいや〜」みたいなタルんだ気分が横溢してしまって、余計ダメです。まぁ、具合の悪い時に無理して乗る事はないのですが、ようやく復調してきたので、やっとこ練習行く事にしました。
■バッテリー上がり
その様な訳で、久々にトリンバに出向いたのですが、XR230“パンツァーファウスト号”を降ろして、エンジン掛けようとしたら、セルがキュルキュルと情けない音しか出さず、エンジンが掛かりません。先月までは元気だったのですが、この1ヵ月全く乗らなかったのと、ここんとこの寒さでバッテリーが上がってしまった様です。そこでコースの入口の坂を利用してエンジンを押し掛けし様としたのですが、エンジン内のオイルが全部下がってしまったのか、あるいは前回のレースでかなりオイルが劣化したのか、ギアがとても入りにくい。やっとこ3速に上げて、坂を下りながらクラッチを繋いだのですが、フロントを10丁に落として重トルク仕様にしてるせいか、ポ、ポ、ポ、と言うだけでエンジンが掛かる気配がない。そこで、エッチラオッチラとバイクを押し上げて、シフトペダルをガチャガチャ言わせて4速に上げて、再度チャレンジしたのですが、やっぱり掛からない。3度目はやる元気がなかったので、諦めました。
その後、トリンバのT店長とT川君に手伝って貰って、平地で再度押し掛けにチャレンジしましたが(というか、やって貰ったw)やっぱりダメ。結局、バッテリーを外してお店の方で充電して貰って、ようやくエンジンを始動する事が出来ました。
昔乗ってたXR250“グレートストライカー号”も5年ほどでバッテリーがダメになったのですが、このXR230もそろそろバッテリーがダメなんだと思います。まだまだ乗るつもりなので、バッテリー買い換えですね。
■下りの練習
前回のレースで改めて実感したのは、路面の状態が悪い長い下り坂はホントに苦手なんだな、という事でした。短ければまだ良いのですが、ブレーキ掛けても減速しない様な下り坂というのは、怖いのが先に立ってフォームもテクもヘッタクレもない状態です。「下りでは(悪い意味で)別人」と言われる所以ですが、まぁ苦手なもんはしょうがないです。そこで手始めに、下りで減速姿勢を取りながらゆっくり降りてくる練習をしました。その際に心掛けたのは、フロントブレーキは一切使わずリアだけにし、ハンドルがフラ付かないようにする、という事でした。フロントブレーキを使うとロックし易く、滑りやすい路面ではフロントが滑ってしまう事が多いからです。
とは言え、ブレーキ掛けたって止まらん下り坂もある訳で、そんな坂はタダ単に怖いだけの坂なのですが、怖いと咄嗟に座ってしまうのは仕方のない事です。ところが、どっかりシートに座ってしまうとバランスを取る幅なり範囲なりが狭くなり、バイクを操作しにくくなって余計怖い思いをする。そこで、立った状態で減速姿勢を取りながらゆっくり下る練習をする事で、目線が高い位置にあっても(座った時より当然高くなる)大丈夫な様に、感覚的に慣れる練習が効果的だと考えて繰り返し練習しました。
トリンバには、コースの奥の方に様々な坂があって、この種の練習をするにはもってこいです。
前回はそこそこ出来たコブ周りの8の字
今回はご覧の有り様でした(汗)
■8の字
いつもの様に近所のうどん屋でお昼した後、今度は8の字の練習。木やコブの間を抜けて、徐々に輪を狭めていく例のアレです。最初は平たい場所に生えてる木の間をくぐる練習をしましたが、久々なだけあってなかなか上手く行かない。曲がろうと思ってそっちの方に車体を向けようとしても向かないとか、向けてもそこで止まって足を着いてしまうとか、あるいは曲がりきれなくてコースアウト、といった感じです。それでも徐々に慣れてきて、平地ではそれなりに出来る様になってきたので、今度は斜面やアップダウンのある所でもやってみました。これがまた結構難しい。下って曲がるのはともかく、登って曲がるというのがなかなか加減が難しい訳です。
やってるウチに気が付いたのは、さすがに一ヶ月ぶりなせいか、身体が固いなーという事でした。コーナーリングのミソは如何に身体を捻れるか、特にこの種の練習の様に低速であまり車体が傾けられない時は、思いっきり捻らねばならない訳ですが、身体が固いと捻れず曲がれず、という訳です。もともと固い身体をしてますが、柔軟性がないとこの種の練習は実にやりにくいなーと感じました。
とは言え、前に出来てた所も難しく感じるのは、やっぱりブランクがあったからでしょうし、ここら辺りはマメにバイク乗って慣れていくしかないなー、とも感じてました。
木の間を縫う8の字
徐々に旋回半径を狭めねばならないのですが、難しかったです
特に右旋回より左旋回に苦労しました
■フロントアップ
8の字が飽きてきた頃合いを見計らって、今度はフロントアップ。まずは斜めにブロックが埋めてある斜面や、細めの丸太などを使って練習しました。セクションの手前でフロントサスを縮めて、反動でサスが伸びた時にフロントが斜面に当たるタイミングを見計らってアクセルを開けて、セクションを乗り越えていく訳ですが、アクセルの開けが足りないと、アンダーガードがブロックにヒットしますので、その辺りを注意してやりました。丸太を使った練習では、フロントタイヤを浮かして丸太に当てない様に越えていく練習をしました。やり方はブロックの時と基本的には同じですが、フロントがしっかり浮いて丸太を越えていたかどうか、となると微妙なところで、むしろフロントタイヤが丸太に当たった反動で浮いてたんじゃないかー、と感じました。まぁ、ドーンと丸太に当たっていた訳ではないので、少しは浮いていたのだと思います。
今度は何もなしでフロントを浮かす練習をしたのですが、こちらは元々苦手というか、全然出来ないので難儀しました。理屈の上では、フロントサスを縮めて伸ばして身体を後ろに持ってって、腕が伸びた所でアクセルオンにする、というのは判っているのですが、体感的にはそれって暴走する時の挙動に似てて、なかなか身体が後ろに行かない。だもんでフロントも浮かない。頑張ってやってるウチに疲れてしまいました。
こういうのって、鉄棒の逆上がりと同じで、コツなんだと思うのですが、そのコツが全然飲み込めない。自分が逆上がりが結局出来ず終いだったのですが、最近の小学校では逆上がりを補助する台を使ってコツを教えるそうです。それと同様に、丸太やブロックなどを補助としてフロントアップを練習した方が、コツが飲み込みやすいんじゃないかな、と思いました。
ブロック越え
アクセルをちゃんと開けれたら
アンダーガードを擦らずに越えれます
丸太を使ったフロントアップ
丸太にフロントを当てない様にやります
(出来てるかどうかは微妙w)
■まとめ
このところ雨が降って無くてコースのコンディションが良かったので、練習の合間に奥の竹藪の中も走ってみましたが、狭いコースながらなかなか面白いラインが沢山あって、エンデューロの良い練習になるなーと感じました。別にコーステープが張ってある訳ではないので、好きに走れるところが面白いです。良い気分転換になりました。今回も地味中の地味な練習に徹した訳ですが、一つ気が付いた事がありました。自分は右コーナーリングに比べると格段に左コーナーリングが苦手(というか下手)なのですが、身体の捻りが右よりも左の方が浅い事に気が付きました。具体的には、タイトなコーナーリングの時に、右の場合は右の視野の端にバイクのリアフェンダーが映るのですが、左では結構無理しないと見えません。つまり、自然な状態では右の方が旋回性が高い訳です。
その点を踏まえ、日頃から柔軟体操でもやって身体を柔らかくする努力をしてみようかな、とか思いました。それ以上に、バイク乗る前にちゃんと準備体操くらいした方が良いかもしれませんね。
コメント