XR230にトライアルタイヤを履かせたのですが、空気圧を30kPaくらいに合わせる事が多く、これまで使っていたエアゲージ(400pKa)ではなかなか正確に合わせにくくなりました。そこで、トライアル車用のエアゲージを買う事にしました。その名も「究極・エアゲージ」。2,990円で究極もないもんだと思う訳ですが、果たしてどんな感じでしょうか?
■これまで使ってきたエアゲージ
ツーリング&自走時代にはペンシル型のエアゲージを、トランポを導入してからはホースの付いた普通のエアゲージを使っていました。別に好みがあった訳ではありませんが、どちらもエーモンのエアゲージです。問題は使い勝手で、ペンシル型の方は携帯性最優先の造りですので、多少使い勝手が悪いのは仕方ないと思っていたのですが、ホースの付いた方は実は使い勝手が悪いと感じてました。というのは、バルブに当てる口がねの角度が45度でバルブに当てにくく、また当てた時にエア漏れを起こしやすかったからです。かつ、プロテクターが無いのでうっかり落とすと壊れてしまう事もあり、自分も一度買い換えています。まぁ、値段が2,000円くらいなので仕方ないといえばそれまでですが、もうちょっと良いのないかなー、と思っていました。
ホース付きでない物もあったのですが、そちらを選ばなかった理由は、口がねの角度が45度なのでバルブに差した時、ゲージ部分を持った手がブレーキディスクに当たる感じになりそうで、余計使い勝手が悪そうに見えたからでした。ホースがあれば、その点は問題ありませんが、ツールチェストの中で邪魔でした。
■究極エアゲージ・トライアル用を選んだ訳
さて、当初エアゲージを買い換えるにあたって、別にトライアル用を買おうと思っていた訳ではなくて、単に落としても壊れにくいプロテクター付きの物にしよう、と考えていただけでした。エトスを選んだ理由も、たまたま友人が先に買ってその名を知ったからであって、特別理由があった訳ではありません。ただ調べてみると、口がねが45度でなく90度でバイクの空気圧を計るにはやりやすそうな事、3,000円そこらでプロテクター付きである事など、なかなか良さそうに感じました。問題は、通常の400pKaまで計れる物にするか、100pKaのトライアル用にするかでした。400pKaはホース付き、100pKaはホース無しの違いがあり、ホース無しは先に述べた様に、ブレーキディスクが当たっちゃうんじゃないか的な考えがあって、ちょっと二の足踏んでました。しかし、ホース有りの方を借りて使ってみると、90度の口がねは実に使い勝手が良く、これならホース無しの方でも大丈夫、という風に感じました。
さて、ホースの有無はともかく、400pKaにするか100pKaにするか、ちょっと考えました。公道を走るのであれば、空気圧は大体150pKaに合わせる事が多く、だったらもれなく400pKaですが、コース走行では大体80〜60pKaです。今回トライアルタイヤを使う様になって、リアを30pKaまで下げる用事が増えたくらいで、100pKaにする事はまずありません。となれな、100pKa以下を正確に計れるトライアル用を買った方が良い、という結論になりました。ちなみに、値段はホースの有無に関わりなく2,900円です。

口がねが90度なので、ゲージがディスクに干渉しません
口がねの首は360度回ります

左のゲージだと剥き出しなので、落としたらイチコロですが
究極エアゲージはラバーのプロテクターが付いてるので
多少は安全ですw
■測定値の差
さて、せっかくエアゲージが3つも揃ったので、測定値にどのくらいの違いがあるか、見てみました。取り敢えず、一番正確とおぼしき究極エアゲージで80pKaに合わせたあと、他の二つでも計ってみたのですが、ペンシル型は90kPa、普通のは70pkaと、驚愕の結果が分かりました。究極エアゲージを正しいとするならば、自分はこれまで10pKa低い空気圧で乗っていた事になります。それにしても、同じメーカーでプラマイ10pKaも差があるのには驚きなのですが、察するにエーモンのエアゲージはもともとは自動車用で、もっと高い空気圧で使うため、100pKa以下の10kPaくらいの違いはちょっとした誤差の範囲でしかないのかもしれません。何にしても、コース走行をするオフロードバイクにとっては大きな誤差ではあります。
その様な訳で、これまで使ってきたエーモンのホース付きエアゲージは退役。今後は究極エアゲージとエーモンのペンシル型をツールチェストに入れておく事にしました。ペンシル型を装備する事にしたのは、タイヤ交換をした時はビードを上げるために250pKaくらいまで空気を入れるので、その測定用です。究極エアゲージで100pKa以上の空気圧を計ると、ゲージを振り切って壊れてしまう事もあるらしいので、その予防のためです。
もっとも、ホースがないせいか、前のホース付きのエアゲージよりも納まりが良くなりました。
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