先週は軽井沢モーターパークでXR230を壊して帰ってきたのですが、今週はMX408のファイヤーエンデューロです。実はMX408を走るのは今回が初めてです(去年、一応会員になったのですが、結局走らず終い)。エントリーするに当たって、まずMX408の会員(内実はスポーツ障害保険)に加入しなければならないのですが、時流を考えれば仕方ない事とは言え、たった1回のレースの為にコース会員ってのもなー、と正直思わないでもありませんでした。しかしまぁ、出ると言ったからにはキッチリ準備するのが自分の流儀です。
■寝不足&下痢
事前の準備としては、ともかくタイヤは前後新品にしました。先週のレースで、ド中古(ただしほとんど使ってない)のタイヤでは、やっぱりケツに伝わるグリップ感がゼロで気色悪かった事から、ともかくタイヤが新品でありさえすれば、それだけで自信が付くというものです。バイクの方は今月頭にモトロマンでアチコチオーバーホールして貰って、まだ十分慣熟走行した訳ではありませんが、事前練習しようと思ったら水泳で左手を怪我してしまったので、レース走りながらアタリを出していくしかなくなりました。バイクの方の準備で出来る事があまりない以上、あとは身体の方の準備しかないのですが、実はこの2週間、ずっと下痢続きです。別に腹が痛むとか始終トイレに籠もってる、という訳ではないのですが、とにかくチャージされたら下痢って感じでして。まぁ、こればっかりはどうしようもないので、走る前に出しておくくらいの事しか出来ません。あと、今回は片道1時間半ほどの移動という事で、朝0400時に起きて早めに出発したのですが、現地に着いた頃には案の定眠たい。まぁ、レース走ってる最中に眠くてバイク乗ったまま寝た、って事は今まで一度もないのですが、やる気とか気力には影響する事なので、ちょっと気になるところです。
現地に着いてから、一通りコースを歩いて下見しましたが、デカイ反り立ったジャンプだらけでちょっとビビったものの、そうしたジャンプは全部カットという事で安心しました。コースコンディションもめっちゃドライで、仮に転けても泥だらけになる心配はなさそうです。ガレ場もヌタ場もないので、こりゃハイスピードレースになるんちゃうか、という予感がしました。
■試走
自分が参加する80分クラスは、蓋を開けてみたら39台出走という事で、前回に比べたら結構な数です。パッと見た感じ、どなたも早そうな方ばっかで、「こりゃ早く走るというより、邪魔にならん様に走るってのを頭に置いて走った方が良いかなー」という感じでした。開会式のあと、直ちに試走。80分クラスは一等最初に走ります。1周目は確かゆっくり前の人を抜かさないで、という話しの筈だったのですが、試走としてはエライ速い。後ろの人に迷惑掛からないよう、前の人に一所懸命付いていきました。
コース自体は、大きなジャンプはカットされていますし、路面もよく乾いてグリップするのですが、難しいと感じたのはステップアップジャンプとコース後半のアップダウンの下りの途中からコース脇のミニコースに入っていく右コーナーで(キャンバーターン気味になる)、上手い人はステップアップをポンポン飛んでましたが、自分はどう考えても飛びきれず斜面に刺さって前転しそうなので、なめて通過。ミニコースへの入口も最徐行で対処しました。
試走時間は約10分、都合3周走りましたが、率直に感じたのは「こりゃ、モトクロスでんがな(汗)」という事でした。当初、80分くらいならハイドレーションは要らないかな、と思っていたのですが、たった3周でも結構な汗をかいたので、1リットルだけ背負う事にしました。しかし、止まる場面があまり想像できませんし、仮に転けたって直ぐに起こして走り出さねばならない様な雰囲気で、ハイドレーション吸ってるヒマなどないんじゃないか、と思いました。
■40分経過
全クラスの試走が終わって、サクサクーっと80分クラス本番。ローリングスタートという事で、出走順はゼッケンの番号の若い順から。自分は日頃付けてる「339」の頭の「3」を隠して39番だったのですが、これが順番的には結構前の方で、後からガチっぽい人がついてくる形になって、遅れたら格好悪いやら迷惑やらで、ちょっと参ったなーという気分になりました。そんな気分を余所に、ローリングスタート開始。走り出したらもう走りに集中するだけで、とにかく1周は前の人についていき、周回チェックを受けた途端、後ろからズビズバと抜かれていきましたw とはいえ、いつものエンデューロみたいにチンタラ走ってる雰囲気でもないので、自分もモトクロスのつもりで加速。ところが3つめのコーナーのイン側でエンスト。「いきなり何やっとんじゃー」とか思いつつ、慌ててキックするもなかなか掛からず。その間に5〜6台に抜かれて、かえって気分が楽になりました。
ともかく、あまりチンタラ走らず、そこそこの速度で走るよう心掛け、ジャンプも飛べれば飛ぶようにしてたのですが、早くも3周目にはバテ始め、それまでショート気味で突破してたフープスでとっ散らかってぶっ飛びそうになってからは、「出来ん事は出来ん」と割り切って走る事にしました。
とはいえ、周回を重ねる毎にしんどくなっており、その先走り続ける為には何らかの対策が必要。そこで考えたのは「速く走るよりも楽に走る」という事。モトクロッサー乗ってて何がシンドイと言っても、加減速Gで身体がヤラれてしまう事ですが、だったら極力Gが掛からない様にすれば良い。早めにエンジンの回転上げて1速上げて車速に乗せてしまうしまうとか、真っ平らな所では立たずに走るとか。お陰で大分楽に走れる様になりました。
■60分経過
とはいえ、50分を経過した辺りから、明らかに体力が続かない感じが現れてきました。まぁ、普通のエンデューロだって50分も走れば結構疲れる訳で、それが今回の様なモトクロスみたいなのを延々50分も走ったら、そりゃもう疲れまくる訳です。大体からして、モトクロスだったら10分だってバテバテになる訳ですから、むしろ自分的にはよく頑張ってる、という感じです。残り20分となれば、あと6周くらいなのです。シンドイにはシンドイですが、別に転けて痛い訳でもないので、途中でどっかに止まって休むなんて事しないでも、ゆっくりでも周回出来ます。むしろゆっくり走った方が加減速Gが掛かってシンドそうでしたので、気張って走り続ける事にしました。MX408はパドックからコース全体がほぼ見渡せるので、勝手に止まって休んでたらモロバレになってしまうので、格好悪くて走り続けたという事情もありましたw
レースが始まった時から、トップライダーのとある番号に目星をつけて、自分が何回ラップされたかをカウントしてたのですが、残り10分くらいの時点で既に5周ラップされている事を知っていました。まぁ、実力の差ですし体力の差でもある訳ですが(歳の差も含まれるでしょうw)、速い人には速い人なりに目指すものがある様に、自分にも目指すものがあったのですが、それはともかく79分走りきる、という事でした。というのも、去年の4月に左肩を怪我して以来、ずっと不調で今年の春先まで1時間も走ったら肩がダメで走れなくなる体たらくでした。もし今回、79分走りきれば、その不調を挽回出来た事になり、それはそれで個人的には価値深いと考えた訳です。
そして、これ以上ないくらいヘバヘバになりながら、最終ラップに突入。肩も手も痛みもせず、ただただ砂煙で鼻クソが溜まってムズムズし、喉がカラカラになって舌がヘバりつくのを感じつつ、チェッカーフラッグを受けました。

今回、唯一ちょっと難しいと感じたのは
コース後半の下り坂の途中からミニコースへの入口だけでした

チェックポイントでは追い抜き禁止なので
後ろに渋滞作ってます(爆)

何やかんやで79分完走
もうヘロヘロでしたww
■結果
そんなこんなで79分、無事に走り終えました。前回はXRが壊れてリタイアでしたが、流石にCRFは十分な性能を発揮してくれて、メカに関する限り何も案ずる事なく走りに徹する事が出来ました。身体の方も、終わった後に年始めに骨折した右手が痺れて鉄琴みたいに震えてる他は異状なく、速い遅いを別にすれば80分くらいは走れる様になった事を確認しました。レースの中身としては、エンデューロの名にちょっと騙された感(笑)がありましたが、あれはあれでモトクロスのスタミナを着けるには良いレースではないか、と終わって暫く経ってから感じる様になりました。練習ではどうしても自分のペースで走ってしまいがちですし、強制されるものがないからついつい2〜3周で止めてしまったりしますが、レースとなるとそういう訳にもいかず頑張らねばなりません。その意味では、まさに耐久力を付けれるレースだと感じました。
MX408は今回初めて走ったのですが、思って以上に面白いコースだな、と感じました。今回は怖くてなめて走ったステップアップは、是非ともクリア出来るようになりたいものです。XR250だってクリア出来るんだから、CRFは当然出来るはず。ウチから比較的近い本格的なMXコースですし、2年連続で会員になったのだから、機会を作って練習に行きたいです。
今回の結果は、80分クラス39台中30位と、これまで同様、安定の「下から4分の1」の順位でした。終わってみれば「もうちょっと気張って走れば良かったのにー」とか思う訳ですが、実際走ってる時は、後半は青色吐息だった訳ですから、コレが今回の実力という事で、次回の奮戦を期する事にしたいと思います。

終わってから暫くの間、右手が痺れてました
相当酷使したっぽいです

総合順位はいつも通りでしたが、コンペノービスクラスでは2位ww
名前が呼ばれた時、まさか自分とは思わず
同じ名前の人がエントリーしてるもんだとばっか思ってましたw
コメント