今回、XR230を調達するにあたって使用する目的は、「オフロード練習に特化させる」という事にしていましたので、不必要な装備は一切合切外し、逆にコース走行に必要な装備を一気に艤装する事にしていました。具体的には、
  • ハンドルのファットバー化
  • 可倒式レバーの実装
  • アーマーハンドガードの常備
  • アンダーガードの常備
  • ライトカウルの変更(ライト自体は撤去)
  • ステップのワイド化
  • その他(フロントブレーキホースの変更、など)
   部品代だけの予算で約9万円。可能であれば、前後サスのオーバーホールも行う予定をしています。


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■8月9日の作業

   朝一番に、昨日の引き続きでフロントタイヤを新古品のAC10に交換しました。本当なら、ホイールに穴を開けてビードストッパーを装着する予定なのですが、まだ届いていないので後日回しにしました。また、メーターギアキャンセラーもまだ届いていないので後日回しです。
   新型のライトカウルはバイク屋さんに頼んでいたのが届いていたので、早速取り付けてみました。旧型の物に比べて小ぶりでスマートで格好良いです。ライトの穴は昔はビニールテープなどで塞いでましたが、今回はZ-CARBONのヘッドライトエリミネーターを取り付ける予定ですが、これもまだ届いていません。
   これらの物が届いていないのは、一緒に頼んだZATEのハンドルバークランプキットのXR230用が何と廃盤になっていて、キャンセルがどうのの手違いで配送が遅れたからでした。他のショップにも当たってみましたが、結局手に入れる事は出来ず、ファットバー化は断念せざるを得ませんでした。そこで、ZETAのCXハンドルバーのED-Mediumを調達しました。純正のハンドルバーに比べると、幅が広く絞りが浅いのですが、高さは同じくらいです。自分の体格にはこちらの方が合っている様です。(実際乗ってみて、どうしても幅が広い様であれば、左右5mmずつ切れば、SX3 ED-Lowと同じ長さになる)
   ライトカウルとハンドルバーが変わって、見映えも変わってきたところで、お約束の命名。XR230“パンツァーファウスト号”となりました。

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左がもともと付いていたライトカウル
右が新しいタイプのライトカウル
右の方がカッコイイですが、お値段は8085円ですw

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でも、この格好良さは8000円出す価値があると思うんですよね


■8月11日の作業

   頼んでいたパーツは昨日のウチに大体揃い、いよいよ艤装作業に取り掛かれます。いつもそうなんですが、ドドっとパーツが届くと、なんかワクワクしてくるんですよんね。
   早く届いたパーツを組みたいところですが、まずは先にリンクとステムのグリスアップをやる事にしました。恐らく、リンクもステムも購入時のまんまで、グリスは全然入ってないか、劣化してるかのどちらかであると思われたからです。そしてリンクに関しては、予想した通り、グリスはベアリングに少し入ってただけで、しかも黒灰色に汚れてました。ボルトには全然グリスが塗ってなくて、一番下のボルトとカラーは若干錆びていました。スイングアームもピボットシャフトも、グリスが塗ってあった形跡があっただけで、ベアリングにはちょっとしか塗ってない状態です。
   CRF250Rのリンク部のベアリングはニードルタイプで全部バラバラに出来るのですが、XR230はカラーに封入されているタイプです。そこで徹底的にパーツクリーナーをぶっかけて汚れたグリスを洗い流し、カラーやボルトもキレイにし、ついでにスイングアームやフレームにくっついてるギトギトの油と泥の汚れを、出来る限りキレイに掃除しました。リンク&スイングアームの組み付けは、CRFと変わらんくらいに簡単です。
   問題はステムの方で、こちらはハンドルから色々ケーブルが出てますし、それ以上に面倒臭いのがフロントブレーキホースで、XR250みたいにしててくれたら良いのに、どういう訳か、ロアステム、フロントフェンダーにもホースを留める様になっています。整備性が悪いだけでなく生産性も悪いんじゃないかと思うのですが。ともかく、フェンダーもフロントフォークも外して、ステムを全バラにしました。
   ステムのベアリングは玉っころでしたが、こちらはカラーにはめ込んであって、うっかりするとコロコロ取れてしまいます。まぁ、その分洗い易い訳ですが。こちらは意外にもグリスが塗ってありましたが、やはりキレイに落として耐水グリスをたっぷり塗りました。
   組み付けそのものも、それほど難しくはないのですが、何せ猛烈な炎熱で1時間も外で作業してたら頭がぼーっとして気持ち悪くなります。で、間違ってケーブルを1本ロアステムの下に回したまま組み付けてやり直し。十分休憩取ってから再開したら、急に空が曇り出してゴロゴロ言い出した。ヤバいと思って慌ててステムやフロントホイールを組み付け、最後にフロントシャフトを留めるアスクルホルダナットを締め様としたら、トルクレンチが20NMになっていて、慌てて緩めて12NMで締め直そうとしたら、いつまで経ってもカチンと言わない。おかしいと思って締め続けたら、ねじ切ってしまいました。しかも上の2本。
   大パニックに陥りましたが、ともかく慌ててバイクをトランポに格納し、バイク屋さんに電話。幸いにもフロントフォークから生えてるスタッドボルトの交換で対処出来そうです。

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スイングアームまでバラして、洗浄大会
KX85などに比べたら、圧倒的な整備性の良さでしたw

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リンクのベアリングは封入タイプでした
パーツクリーナー掛けまくってキレイにしました

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トレール車だけに、フロント周りはゴチャゴチャしてて面倒です
最悪なのは、ブレーキホースの取り回しでした

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ステムのベアリングは、玉っころで、しかもバラけます
CRFに比べたら圧倒的に掃除が楽でしたw

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慌てて組んだので、ぼっきり折ってしまいました(泣)
メーターギアはキャンセルしました



■8月12日の作業

   今日はいよいよ艤装作業。まずはシフトペダル外して、ドライブスプロケットカバーも外し、それぞれトライアルチェンジペダルFTR223のドライブスプロケットカバーに交換。ステップはDRCのクロモリワイドフットペグのXR250用と交換しました。
   ハンドルはZETAのCXバーのED-Mediumに交換。これはXR230用のハンドルバークランプキットが廃盤でファットバー化出来なかったために、やむなく標準バーで自分の体型に合ったものに替えるためです。CRF250Rの方はベストテクバーを付けていて、それに近似なのがZETAのSX3のED-Lowなのですが、CXバーのED-Mediumは幅が815mmあってSX3のED-Lowの805mmより左右5mmずつ長いので、鉄ノコで切断しました。
   ブレーキとクラッチのレバーは、ZETAのピボットレバーに交換。スロットルチューブもZETAのテフロンのに交換しました。グリップも新しく付け直しですが、アーマーハンドガードを付ける関係で、オープンタイプのを使用しました。
   フロント周りは、昨日のニセ雷雨騒ぎでいい加減に組んだ状態だったので、改めてキッチリ組み直し、取り外したメーターギアの変わりにZETAのメーターギアキャンセラーを付け、トップブリッジのアッパーボルトに同じくZETAのハンドガードマウントを取り付けました。
   あとはハンドガードを取り付けて終わり、だったのですが、ここで問題発生。純正より長いハンドルバーを付けたため、ハンドガードマウントにハンドガードが届かない事が判りました。だったら従来のリプレースメント・マウンティングキットで対処すれば良いのですが、生憎手元にあるのはSX3用で標準径の物はありません。取り敢えずXR250に付けていたバーエンドプラグで穴を埋めておく事にしました。

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届いたパーツ類
毎度の事ながら、並べて写真撮ってる時が一番嬉しいw

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左が純正のステップ、幅の広さが全然違います
乗ってみた時の安定感は、ワイドフットペグの方が圧倒的に良いです

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トライアルチェンジペダルは、純正のよりも作りが良くて
かつシフトの上げ下ろしが楽です
ドライブスプロケカバーは、、まぁ穴が空いてる方がドロ捌けが良いかな?

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レバーはピボットレバーに変更
ハンドガードマウントは付けましたが
ハンドガードを付けるには、もう一工夫必要です