トレール車からモトクロッサーに乗り換えて早5年。未だに扱いかねてるところもあるのですが、その一方で結構前から小さめのバイクも欲しいなぁ〜、とか思ってたりしました。モトクロッサーは比較的真剣に乗る目的の物に対して、セカンドバイクたる小さめのバイクは、色々遊べるマシンとしての位置づけ。欲しいと思いつつも、いざ買うとなると先立つ物もないし、第一何買って良いか分らん、という案配で1年以上経過してしまいましたが、この度、いい感じに2005年モデル(推定)のXR230を調達する事が出来ました。


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年式は判りませんが、このライトカウルは古いタイプです




■XR230を選んだ理由

   自分がこの趣味を始める際に乗っていたのは、2006年モデルのXR250(通称「グレートストライカー号」)でした。オフロードバイクとしては優秀なバイクでしたが、レースで使うには重い!パワーが無い!という事で、CRF250Rに装備更新して手放したバイクです。改めて買い直す事も考えたのですが、やっぱり重さがネックになって手が出ずにいました。さりとて、ミニモトではキャラがCRF250Rと被ってしまうという事もあり、やっぱり手が出ない。
   ところが、XR230が白バイ隊のトライアルの競技車両だったり、ジムカーナなどでも使われている事を知り、案外汎用性が高い事が分ってきました。XR250に乗ってた時は、XR230はどうにも中途半端なバイクの印象を受けていたのですが、あまり極大なパワーやサスの威力を必要としない用途であれば、かなり使えそうです。もちろん市販車ですので、ナンバーは当たり前に付きますし、ツーリングや通勤にも使える訳です。

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もっとボロいのを予想してたのですが
意外にもキレイな車体でした

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走行距離は4655.3km。意外に走ってない車体です
メーターはこれ以上カウントしない予定ですw



■8月5日の作業

   トランポの荷室の左側は、荷物用の仕切りをタイヤハウス周りに設けているのですが、それにバイクのステップが干渉してエライ状態で積んで帰る事になりました。この状態ではバイクとバイクの間に荷物が積めないだけでなく、バイク事態を積むのに大変なので、まず仕切りを加工する作業をしました。(→その様子はこちら
   さて、作業が済んだあとは、バイクの軽量化。ともかくXR230はXR250よりも低いくせに、体感重量は大して差を感じません。まぁ、ツーリング行ったりするなら仕方なしに付けたままにしますが、当面はコース走行だけで使う予定ですので、要らん物は全部外す方針で行く事にしました。外す品目は以下の通り。
  • 工具入れ
  • リアフェンダー(リアウインカーごと)
  • タンデムステップ
  • タンデムベルト
  • ドライブチェーンケース
  • フロントウインカー
  • ホーン
  • ヘッドライト
  • メーター
  • メーターギア
   とりあえず作業はリア側から始めました。工具入れは簡単に外れたのですが、リアフェンダーはサブフレームに付いているので、作業をし易くするためにサイドカバー、シート、リアカウルを外す事にしました。普通、シートは独立して外せるものですが(XR250もCRF250Rもそうなっている)、XR230はサイドカバーを外さないとシートが外せません。面倒臭いです。外したついでにエアクリーナーも見てみたのですが、エアクリーナー自体はそれほど汚れてませんでした(まぁ、走行距離が4655.3kmですから)。もっとも、エアクリーナーボックスにアクセスするのに、サイドカバーまで外さなければならないのは、かなり面倒です。
   リアフェンダーを外すのは問題無く簡単です。バッテリーから伸びてるカプラーを外すだけです。タンデムステップ、ドライブチェーンケースもささっと外せます。フロントウインカーもライトカウルを外せばあっという間です。この辺りはXR250とさほど差がありませんでした。若干面倒に感じたのはホーンで、シュラウドを外さないといけません。ところがシートをセットしてしまったのでシュラウドの下側のボルトを外して、シュラウドをブラブラさせながら作業しました。
   この日外したのは、工具入れ(775g)、リアフェンダー(724g)、タンデムステップ(174g)、ドライブチェーンケース(121g)、フロントウインカー(231g)、ホーン(286g)、そしてミラー(505g)の2,816gでした。車重が120kgもあるので、焼け石に水っぽい軽量化です。外したあと少し乗ってみたのですが、やっぱり思いなーという感じでした。

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シートを外す為にはサイドカバーを外さねばらなず
シュラウドを外す為にはシートを外さねばなりません
正直、面倒くさいです

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エアクリーナーは乾式です
ツインエアーなどから湿式のフィルターは出てません
まぁ、暫くはこれで良いかな

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取り敢えず、公道走る為の装備は取り払いました
ちょっとスッキリした感じです



■8月7日の作業

   オイル交換をしました。普通、オイルフィルタがあるはずなのですが、XR230はメッシュの網だけです。こんなんで細かいスラッジが除去できるのか判りませんが、マメにオイル交換した方がイイのでしょうか。オイルの排出口には、ドレンボルトならぬキャップが嵌っているのですが、24mmのソケットが必要です。サイドスタンドを立てて車体を斜めにしてオイルを出したのですが、いつまでもポタポタ出てましたが、試しに車体を真っ直ぐに立てたらポタポタポターと残ってたのがまとまって出ました。G3オイルを1リットル入れて交換完了。
   次はタイヤ交換をやろうと思ったのですが、アスクルナットがめっちゃ固くて回りません。どんなに頑張っても、スピンナーハンドルがしなって、それ以上やるとナットをナメてしまいそうです。手に負えないと判断して、後日バイク屋さんに頼むことにしました。恐らく、前回タイヤ交換した時に、規定トルクを無視してインパクトレンチでバリバリと締めたのではないかと思います。しかもねじ山にグリスを塗った形跡もないので、固着したのかもしれません。
   仕方ないので、フロント周りの撤去作業を始めました。公道走らないのでライトも要らないからライトカウルごと撤去。ライトカウルは06年式のスマートな奴を注文してあります。続いてメーターを撤去。XR250の時は外し方が判らずバイク屋任せでしたが、今回はイイ感じに外せました。もっともケーブル類はごっそり残ってしまうので、あまりスマートではありません。メーターギアも外しますが、メーターギアキャンセラーがまだ来てないので、そのままにしておきました。
   この日外したのは、ライトカウル&ライト(619g)、メーター(579g)で、これで合計4,014gの軽量化です。まぁ、やはり大した事はないのですが、この後乗ってみたら、かなり軽くなった気がしました。フロントだけで1kg弱軽くなったのですが、たった1kgでも全然違う様です。あと、オイルを交換したせいか、エンジンが軽くなってピックアップが良くなりました。

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真っ黒けでシャバシャバのオイルが0.8リットルほど出ました
オイルを替えただけで
エンジンが軽く、ピックアップが良くなりました

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ライトカウルとメーターを外しましたが
ケーブルはそのまま残さざるを得ませんでした

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この状態で、あとは交換部品の到着を待つまでです


■8月8日の作業

   朝一番にバイク屋さんに電話して、XR230を搬入。ガッチガチのリアアスクルナットを緩めて貰う事にしました。ところが、やっぱりガッチガチでインパクト使っても回らない。結局、スピンナーハンドルを鉄パイプで4〜5回ぶん殴って、ようやく外す事が出来ました。自分でやるにはちょっと怖いので、こういうのはプロに任せるのが一番です。ついでにスイングアームのピボットシャフトのナット、フロントアスクルナット、ステムナットも見て貰いましたが、そっちの方は大丈夫でした。また、サイドスタンドスイッチも外して貰いました。
   帰ってからタイヤ交換。まずはリアから始めたのですが、お古のモトクロスタイヤを外すのは簡単だったのですが、貰ってきた新古品(恐らくレースで1回くらしか使ってない)のAC10を着ける作業がエライ大変で、大汗かいてヘバってしまいました。リアはビードストッパーが入ってましたが、CRF250Rに入ってる簡単にタイヤが填められる奴に慣れてて市販品は久しぶりでしたので、それも作業が大変になった原因の一つでした。
   タイヤ交換のついでに、アスクルシャフトやカラー、スイングアームなど、油で汚れた所をキレイに掃除し、かつグリスアップもしておきました。本当はリンクもバラしてグリスアップしたいところでしたが、時間切れ。また今度です。
 この日外したサイドスタンドスイッチは88g、これで合計4,102g。あと外せるのはメーターケーブルとメーターギアだけで、その後はむしろ装備を追加しますので重くなる一方です。

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ガチガチに固かったリアアスクルナットを外して貰いました
鉄パイプ打法は、スクーターのリアホイールを外す時
やはりナットが回らない時に使うんだそうです

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サイドスタンドスイッチのキャンセル
要は直結すればOKでしたw


 という感じで、公道走るために必要な装備はあらかた外してしましました。一応、軽量化という事にしてますが、今後行う装備の追加や交換でむしろ重たくなってしまうはずですので、出来る限り軽くした気休め程度の軽量化です。
 今回行った作業の大半は、XR250“グレートストライカー号”の時に行ったもので、その時の経験が大きく活きました。