前回スクールに言ったのが去年の年の瀬迫ったクリスマス・イブ。実に5ヶ月ぶりのスクール受講となりました。予定では2月頃からまた通うつもりでいたのですが、1月末に右手を骨折したのはご存知の通り。4月からバイク復活しましたが、練習に行く度に3日ほど激烈に疲れる状態が続いていて、スクールでしごかれる自信がなかったため、のびのびになってゴールデンウィークまでもつれ込んだ訳です。幸いにも5月4日の練習では、結構走り込んだ割には疲れを残さなくなってきたので、ようやく自信をもってスクールを受けれる様になりました。
■身体を使う
毎月通っていれば、大体は前回の続きをやるか、新しいテーマが出てもそれとなく予想が出来るものですが、半年近く間隔が空くと、一体何を習うのかまったく予想が出来ません。この半年の間に新しいテーマも出たでしょうし、教わった事を出来る限りやるまでです。そして、予想通り、今回も新しいテーマが出ていたのですが、企業秘密wにも抵触する事なので、詳しく書く事は出来ません。ただ、何も書かないのでは後々自分が見直した時に、何やってたか分からなくなってしまうので、簡単に概要だけ掻い摘んで書くと、「ちゃんと筋肉使ってフォームを作る」という事です。
例えば、盆踊りの踊りは踊り方を真似すればそれだけで良いのですが、水泳は泳ぐ格好をしただけではロクの前に進みません。水を掻く、蹴るの動作の時に手足や身体の筋肉を使って推進力を生み出すから前に進むのです。水泳の早い遅いは、泳ぐにあたっての筋力の強弱によって決まると自分は思っています。その意味で、自分はベストテクフォームを4年にわたって習ってきた訳ですが、これまでは舞の所作の様にやっていた、という事です。
一通りパドックでフォームと身体の使い方を習ったあと、いつもの様に南コースでウォーミングアップをしてみたのですが、最初はまだ十分飲み込めなくて、違いもあまり判りませんでした。ただ、大事な事は出来る出来ないの前に「意識してやろうとするかどうか」です。意識して脳から身体に命令を出さない事には、身体も反応しないという訳です。そうやってやっているウチに、何となく出来てきたかなー、という感じになってきました。特にコーナーでのギクシャク感が減って、粘っこい動きになってきた様です。
■中級コースで別人化
お昼前に少しだけ初級中級コースも走りましたが、初級コースでは3連の尖ったコブを飛ばずにナメて走りました。これまで何となく前傾くの字で通過してた様な感じでしたが、今回はグッと足でコブの斜面を押す感じが凄く分かりました。続いて中級コースも少し走ってみましたが、ジャンプの飛びがいつもよりも元気がいい!今までは一つ目のコブに当たっていくのが怖くて、一つ目は調子合わせて二つ目で頑張る、という感じでしたが、頑張らなくてもポンポーンと飛んでいく、という感じでした。いつもの様にランチ樹林のお弁当を食べて十分休息したあと、再び中級コースへ。大分感じが掴めてきたので、思い切って走りました。先日のデコボコランドでの練習でも少し感じていましたが、コーナー立ち上がってからジャンプまでの短い距離で、一気に加速して進入していく感覚がここでもメキメキ感じました。なので一つ目のコブも思いっきり飛んで、そのまま二つ目のコブもバンと飛んでしまう感じ。しかも完全に飛びきってしまいました。
今までは怖いと感じる気持ちと戦いながらだったので、他の事にはあまり意識を向けられなかったのですが、今回は進入時の肩の固め方や足の使い方、アクセルワーク、姿勢、目線など、考えながら走る事が出来ました。もっとも、一つ何かやれば、前の事は頭から抜け落ちる不便な性質なので、走るたびにいちいちチェックしながらチャレンジする辺りが、まだまだこなれてない感じです。
それにしても、これまで怖々やっていたジャンプが余裕もって飛びきれる様になり、また身体の使い方もこれまでと違いが感じれる様になったのは、大きな収穫でした。
■本コース1分58秒
さて、いよいよ本コース。ほぼドライでしたが、最初の2周はコースの状態を確かめるためと、習った身体の動きがちゃんと出来るかどうが試すために2速でゆっくり走り、3周目からは3速に上げて6割くらいの力で走りました。この段階でも走りの違いは体感できて、これまで難しかったコーナーが楽々通過出来たり、ジャンプの跳びも前よりは良くなっていました。タイムは2分2〜3秒。本人は全然頑張ってるつもりがないのに、以前の必死のバッチで走ったタイムが出てビックリしました。二走目は若干頑張って走ったのですが、タイムが出る前に疲れてしまいました。やはり他のコースに比べると、ベストテクコース市貝は教習用に難しく作ってある様で、少しでも頑張ると直ぐに疲れてしまいます。まぁ、ここで30分〜1時間走り続けるというのは、まだまだ難しい様です。疲れたら休んで、息を整えたらまた走る、という方針で臨みました。
三走目は、同輩のI股さんと走ったのですが、半周くらい余裕があると思ってコースインした途端、I股さんが迫ってきたのにびっくりして、慌ててダッシュ。ところが逃げても逃げても差はどんどん縮まってくる。4周目にはバテてしまってギブアップしました。ところがタイムは1分58秒。ベストテクスクール入校以来4年、初めて本コースで2分切る記念すべき走行になりました。
ところが、感動に耽る間もなく四走目では、a-かぁ殿に付いていこうとして、かえってミス連発で2分2秒にタイムダウン。まぁ、58秒出したのも余裕もって出た訳でなく、無我夢中の必死のパッチで走って出したタイムですから、どちらかというとマグレみたいなものです。でも、一度2分切ったからには、元に戻っちゃダメなのです。
そこで先生から、「低回転域で頑張ってるから、巡航速度も上がらないし疲れる」とアドバイスを受け、なるべく早めに回転を上げるように心掛けて走る様にしました。しかし、上手い事行きません。本人はこれ以上ないくらい頑張っているのですが、それでようやく58秒です。
「もうシンドイなー、空もゴロゴロ言うて雨降りそうやし、そろそろ止めかなー」と思ったのですが、そうは問屋は卸しませんでした。先生から更に「ジャンプやデコボコ越えたあと、車体が沈んでる時にアクセル開けようとするから、トラクション良すぎて回転が上がらない。車体が浮いて沈み込む前にアクセルを開ける」とアドバイスを受けて更に走行。言われた通りに気を付けて走っているつもりなのですが、身体はエライし出来てるかどうかもよく分からない状態です。
最後に先生から言われたのは、「いきなりアクセルをガバ開けするから、エンジンがモコモコ言って回転が上がらない。しかもそのまま開けっ放しだからモコモ コしたままなんだ。2〜3ミリで調整して回転が上がってきたところで開けるんだよ」とアドバイスされて、雷の鳴るなかコースイン。とにかく、アクセルワー クだけに気を付けて走り、ヘロヘロの頭の中で違いを若干感じて走っている内に、いよいよ雨が本降りになってスクール終了となりました。
■足を引っ張るもの
これまでずっと2分切れなかった本コースを、約半年ぶりのスクールで、かつ骨折開けで、たった1日新しいテーマを習っただけで、タイムを5秒近く縮めて2分切ったのは、それはそれで凄い事だと個人的には思っています。でも、その前にアクセルワークについては、随分前から習っているのに、それがちっとも改善されていない事の方がショックで、感激も半分以下むしろ深刻な心境になりました。同時に、自分の走りが全然パッとしない理由も、何となく判りました。アクセルワークというのは、ベストテクとかいう以前に、バイクで競争する上で必要最低限の技能だと思うんですが、そこがダメダメなのですから、スクールで懇切丁寧に習っても、全部そこが足引っ張ってる感じです。
しかし、こうした感覚的な事柄というのは、それこそ無意識にやっている事なので、他の人に聞いてもイマイチ分かりません。そこはやっぱりスクールだからこそ指摘され、また教えて貰えるのだと思います。分からない、意識してない事を教えて貰えるのって、とても大事な事だと思います。それを知らずにいくら練習したって、根本的な問題の解決にはなりません。
その様な訳で、スクールに通うのは、やっぱり大事な事だなー、と感じて今日のスクールを終えました。
ちなみに、先日のデコボコランドの練習では、30分走ってもあまり疲れなかったのですが、ベストテクコース市貝では10分持ちませんでした。コースが難しいというのもあると思うのですが、それ以上に、今まではあまり使ってなかった身体を使う様になったのが原因だと思っています。つまり、「運動したな〜」という事です。ちなみに、背筋を使うと新陳代謝を良くするなんとかカントカいう物質が分泌されるそうですw
コメント
コメント一覧
まさか2分切ってるとは思ってなかったので、
「へへっ??」って感じでしたww
でも、「まさか」が「出来て当然」にならんといけませんねぇ。。。
自分も通勤はスクーターですけど、乗り方はベストテクの身体の使い方ですよww