もともとミニマムなソロキャンプを目指してる自分としては、ガストーチというのはあまり用事がなかったのですが、前に飼っていた猫が逃げた時に、「またたび焚いたら出てくるんじゃね?」みたいなアドバイスがあって、またたびの原木を燃やすために買って以来、BBQ用として装備する様になりました。
   その時買ったトーチは、SOTOのフィールドチャッカーST-L10Eという物だったのですが、特別何か意味があってこれを買った訳ではなく、平井のホームズで安くで売っていたから買ってきたまでで、せいぜい良いところカセットガスが使える事をメリットに感じた程度でした。
   ところが、このST-L10Eは炎の出がイマイチで、なかなか炭に火を熾せない。たまにしか使わないものなので、たまにしか気にしなかったのですが、たまにしか使わない物だけに、使う時にはしっかり使えてくれたらイイのに、と思う事しばしばでした。そこで今回、やはり平井のホームズで安く売っていた事から、新型のST-Y450を買い換えたわけです。


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取り敢えず、見た目は結構格好良いです




■まず見た目の違い

   ST-L10EとST-Y450の大きな違いは、ST-L10Eには大型のフードが付いているという事です。要は火が上に広がらず先の方に指向性を持たせる工夫なのだと思いますが、そのせいで大柄になっています。しかし、このフード部分がなければ、ST-Y450と大きさにはあまり差がありません。その意味で、何のためにこんなフードが付いているのか、ちょっと意味が判らんところがあります。
   二つを並べてみると、大きさの差は歴然で、かつST-Y450の方が高性能となれば、たまにしか使わない物といえども、どうせ2000円くらいで買えるのだったら買い換えたくなります。ST-L10Eは常時BBQコンロの中に入れていますが、小さいに越したことないと思う訳です。
   これまでST-L10Eは250gのカセットガスと組み合わせて使っていましたが、それはガストーチとカセットガスの大きさを合わせる為でした。結果、大柄なパッキングサイズとなったのですが、ST-Y450は120gのカセットガスと組み合わせられるので、随分スマートになった印象です。

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上がST-L10E、下がST-Y450
フードが無い分、ST-Y450の方がコンパクトです

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カセットガスも120gにする事で
使用サイズもかなりコンパクトになります

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付属のカセットガスは250gですが
さすがに火熾しにそんな大きなカセットガスは必要ありません
他社製品でもちゃんと使えますので、この方がイイです



■炎の違い

   今回、わざわざ買い換える原因となったのが、ST-L10Eの炎がトーチとしてはショボイという事です。そのショボイ原因は、ノズルの先に付いているフードで、炎の大半はそのフードの下を潜っており、炎の先端部分しか炭に当たりません。その結果、今ひとつトーチとしてはショボイ印象を受けますし、実際問題としてあまり火が熾きません。

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これがST-L10Eの炎
肝腎な炎は部分は先っぽにしか出てません


   それに対して、ST-Y450は如何にもトーチらしい火が出ます。しかも、点火早々に結構な火力です。しかもこのST-Y450が売りにしてるのは、逆さま向けにしても生火が出ない事です。まぁ逆さにして使う事はあまりないのですが、どこを向けても指向性の高い炎が出るのは良い事です。
   一応、火力調整もメインハンドルで可能ですが、あまり得意とは言えません。空気調整レバーで1300度の集中炎(いわゆるトーチ状態)と900度のソフト炎にする事が可能ですが、もっぱら炭熾しで使うにはあまり関係がありません。

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いかにもトーチっぽい炎です
逆さにしてもこんな感じの炎を出します

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空気窓を閉めると、こんな感じにソフトな炎になります
もっとも、これが何の役に立つかよう分かりませんw


■使い勝手

   さて、日頃滅多に使う用事のないガストーチ、やっと使う用事を作りましたw 先日の職場の連中で開催した「関宿男子会」にて、バケツコンロにてBBQ大会を実施するのにこのトーチを投入しました。
   火力というか、噴出する炎のパワーはなかなかなもの。前のST-L10Eの様なチンタラした炎と違って、炭に叩き付ける様な炎で、炭に火がじわじわ着いているのが分ります。ガスはイワタニのカセットガスジュニアを使ったのですが、そこらのホームセンターで売ってる3本298円のカセットガスより若干上等なガスが入っているせいか、それで火力が強かったのかもしれません。
   しかし、結論からいうと、同時に併用したゲルネンの方がはるかに火付きが良く、しかも勝手に燃えて勝手に炭に火が着いてくれるので、楽チンでした(爆)

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ガストーチとしての性能はかなりなもの
極度に寒い時以外は「使える」と思います

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しかし、楽さ加減で言うなら、ゲルネンの方が上ww
まぁ、これが本来のゲルネンの使い方ですけどね〜