水筒といえば、自分にとってメジャーなのは米軍の1クォートキャンティーンなのですが、世間的にはマイナーな水筒しか思い浮かばないのは、むしろ水筒を持ち歩く機会が滅多になくて、ミリタリーキャンプの時くらいしか出番が無かったからです。ぶっちゃけた話し、一人でキャンプ行く時などは、頑丈そうなペットボトルで水を持って行ったりするくらいです。なので、水筒で持って行くとなると、既にもっている1クォートキャンティーンで十分、という訳だったのです。
   さて、「水が臭くならない水筒」で有名なナルゲンから、このオアシスが出た時の自分の正直な印象は、「こんな透き通った半端なキャンティーン作りやがって」でした。というのも、わざわざ1クォートキャンティーンとそっくりのナルゲンボトルを作る理由が今ひとつ判らない。米兵だって広口の円筒形のナルゲンボトル使う時代に、どうしてこれなんだー、と思った訳です。
   しかし、日本ではマイナーなこの水筒も、産地のアメリカではかなりのキャンティーンカップ文化が確立してるみたいで、キャンティーンカップの蓋まであるくらいですから、「軍用のキャンティーンと同じ形のナルゲンボトルがあったら良いのに〜」といった声が、むしろ向こうでは強いのかもしれません。


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オアシスは、本体が青でキャップが黒の物もありますが
自分は後日、キャップを黒に変えるつもりで本体黒を買いました




■米軍1QTキャンティーンとの比較

   比較といっても、オアシスが1QTキャンティーンを真似て作ってある以上、サイズ的な違いはまったくありません。
   むしろ決定的な違いは材質です。1QTキャンティーンの方はポリ製ですが、オアシスの方は飽和ポリエステル樹脂製です。ナルゲンボトルは水を入れておいてもポリ臭くならないと言いますが、このオアシスでも同様です。米軍の1QTキャンティーンの方は臭くなります。そもそも水入れる前に中がポリ臭いので、熱湯を注いでシェイクして臭いを飛ばしてから使っていました。
   そして、1QTキャンティーンが中身が見えないのに対して、オアシスはどのくらい残っているか、外側からバッチリ見えます。今までは重さで目分量で残りを推定してましたから、これは意外に便利です。
   キャップの形状は、個人的には米軍の方が好きなのですが、開け閉めし易いのはオアシスの方です。

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右が米軍の1QTキャンティーンです
キャップ以外の形はまるっきり同じです

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米軍の1QTキャンティーン同様に
オアシスの底にも製造年が入っています

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こんな感じで、中身が見えます
仮にお茶とか入れてて、茶渋が付いても
むしろ洗い残しとかがよく見えて、念入りに洗えるかもしれません



■米軍装備との相性

   このオアシスを買った人で、ミリタリー趣味のない人の多くは、このオアシスに合ったカバーが無い事を嘆かれます。もっとも、ミリタリーでない人が、何でこんなマニアなボトルを買うのか判りませんが、小学校の遠足とかで持って行く水筒も、昔の軍用のがモデルになったのが多いですから、水筒のイメージがこれなのかもしれません。もともと、オアシスのモデルになった1QTキャンティーンを使ってた自分としては、カバーの問題は最初からありません。
   そして米軍の装備との相性は、これ以上ないくらいバッチリです。むしろ米軍の装備使ってる人が、臭くならない水筒が欲しくてこのオアシスを買うんじゃないか、と思うくらいです。その様な訳で、キャンティーンポーチやキャンティーンカップ持っている人は、広口1Lじゃなくてオアシスで良いんじゃないか、と思います。

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この通り、キャンティーンカップもしっかり入ります

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ポーチに入れると、それっぽくなります
奥のは旧型のLC-2装備のポーチですが、もちろん入ります