11月も後半になるといよいよ車中泊が厳しくなってくるのですが、年末にかけて予定が立て込み、性根入れて泊まり掛けで習える機会はこの土日が今年最後となりました。前の日に雨が降ったものの、スクール当日は天気が回復するとの予報でしたので、しっかり休養を取って風邪気味だった体をちゃんと治して、勇躍してベストテクコース市貝に向かいました。
=24日=
朝0400時起床、0445時頃出発。約2.5時間ほど掛けていつも通り到着。自分が一番乗りだろうと思っていたら、既に先客がお二人もいてビックリ。早く来る人はホント早いんですよね。
取り敢えずバイク降ろして、昨日雨が降って途中までになっていた作業を仕上げました。ここ暫く、ずっとガード類を付けたエンデューロ仕様になっていましたが、来月12月9日のWEX勝沼の日にモチュールカップ最終戦が移動になって、勝沼の方には出れなくなったので、モトクロス仕様に換装しました。やはりバイクは軽い方が乗りやすいです。準備が終わった後、まだ少し時間があったので助手席で仮眠を取りました。
■フォームチェック
受け付けが終わったあと、パドックに集まってまずはフォームチェック。前回のスクールで習った最新のテーマ、「□筋を固める、○首を折る」はこの1ヶ月間、通勤でスクーター乗る度に意識してきたので、その「部位」にかなり神経が通い始めた気がしていました。しかし問題は、曲がる時の事。コーナーリングの3要素である「車体を寝かす、体を捻る」をどうやるかがポイントです。「はい、じゃぁ捻って」と言われても、今ひとつどこをどう捻ってイイか判らない。□筋を固める以前であれば、体の外側をグニャグニャ動かして捻った風にしてたのですが、今や胴体は□筋で固まっています。となれば、どこが可動するのか。
これまた最新のテーマの一つなので伏せ字とせざるを得ないのですが、答えは倒し込む側の△を捻る。しかも「俺の△はそっちの方には曲がらないぜ」って思うほど捻る。爪先は車体と平行してる訳ですから、△のトコしか捻るトコがない訳ですが、最初は内心かなりビビリました。でも、言われてやってみれば、結構捻れているものなのです。でも、まさかそんなトコ捻るとは、予想してませんでした。という事は、これまでは全然出来てなかった、という事でもあります。
身体を捻る時、身体の外身を動かさないとしたら
どこを動かすのか、それを習ってる最中
撮影はスズキ党殿
■南コースで
いつもの様に、まずは南コースで試走です。コースコンディションはベスト。もしかしたらBTC市貝は昨日雨が降らなかったのかもしれません。勝沼でタイヤの空気圧を大分下げていましたので、前0.8後0.7くらいまで上げました。取り敢えず、習った事を一から思い浮かべながら走ってみます。□筋を固めろ、○首は折れ、そして体を捻る時は外身でなく、体重心をイン側に持って行って(△を捻って、なんて事はあまり意識してなかったです)、という風に。□筋は既にあまり意識しなくなっていますが、○首の方はやはり意識しないと伸びていたりする事があります。そういう時は加速に置いていかれそうになったり、アクセルが開けられない事が多いです。そして今朝習ったコーナーリングフォームの方は、意識してその姿勢を取れば、相当曲がりやすい事が判りました。前の様に迷いがないというか、奥まで進入していけるというか、とにかく安定感がありました。
ジャンプの方は、確かにアクセルの開けが前よりは良くなったせいか、飛びも良いのですが、イマイチ安定感がない感じです。有り体に申せば、どこか浮ついた感じ。一所懸命さはあるんだけど、これでもっと大きなコブを飛んだら危ないかも、という感じでした。
■改善ポイント
珍しく飯の盛りが並な感じだったランチ樹林のお弁当を食べてから、今度は初級中級コースへ。初級コースで数回コブの通過をやってから、中級コースに入りました。こちらもコンディションはベスト。バンクの途中から開けても滑らない感じです。問題は復りの二つのジャンプ。一つ目のコブの手前に何条かのワダチが出来ていて、進入しにくい感じになっていました。なのにあまり飛ばない様にしても、一つ目と二つ目のコブの間にあるギャップに弾かれて、上手く二つ目のコブに当たっていけない感じです。なので、頑張って飛んでも、二つ目のコブの先のギャップにショートしてばかりです。フォームの方も、前に指摘された様に、飛んでから車体を前に出そうとしてる感じです。
そこで言われたのが、コブの斜面に入る時、アクセル全閉のオフではないよ、という事。自分の場合、減速で斜面に入るのところを、バカ正直に完全に減速の意識でアクセル完全オフにして、斜面に入ってからアクセルをゼロからオンにする、という感じにやっていたのですが、そうではなくて、ある程度はオフにするけど全閉ではない、との事です。それだとちょっと怖いなーと内心思いはしたのですが、言われた通りに少し戻す程度にしてみました。すると前よりも遙かにアクセルの付きが良く、スムーズに斜面で開けれる様になりました。
そこで更に先生からは、アクセルワークが逆になってる事も指摘されました。つまり、自分の場合、開ける方が早くて戻す方がゆっくりになっている、との事。正しくはその逆でオフにする時は、早くスパッと切らねばならない。それを意識して、斜面に当たるまでにゆっくり(というか十分)アクセルを開けて、斜面から飛び出した時にスパっとアクセルを戻す様にしてみました。すると、どんどん飛距離が伸びてくる様になりました。
■中級コースで反復練習
上級生の人達は本コースの方に行きましたが、自分は中級コースに残って反復練習を続けました。これまでは一つ目のコブはあまり飛ばない様にして、一つ目と二つ目のコブの間でしっかり加速して、二つ目のコブで思いっきり飛ぶ、という風にやってきたのですが、練習しているウチに一つ目のコブも飛ぶ様になり、しかも何回かに1回くらいの割合で、一つ目と二つ目のコブの間のギャップにショートするくらいにまで飛ぶ様になっていました。そしてギャップで弾かれない様にしつつ、二つ目のコブに当たっていく、という感じです。二つ目のコブを飛ぶ時も、以前に習った目線を注意して飛ぶ様にしてみました。つまり、踏み切る時に着地点を見るのではなく、空中を見る様な感じにする。すると飛び出した後、今まで見てた着地点よりさらに先に目線が行く様になってきて、当然飛距離が伸びてギャップを飛び越せる様になってきました。「ははぁん、前に習ってたのは、こういう事だったんだなー」とか思いながら飛び続けました。
=25日=
日が暮れると急激に冷えた気がしたのですが、夕食食べて温泉入って、パドックに戻ってきた時には、あまり寒いと感じませんでした。もっとも、明け方にはかなり冷えたみたいで、目が覚めた時、車内の窓ガラスには霜が付いていました。もっとも、風がないので日が差せば暖かく感じます。そこで、散歩がてら中級コースに歩いていきました。
歩いて感じたのは、昨日の走りが正しいとしたら、これまで自分が持っていた走行イメージは、随分と間違っていたという事。アクセルを開け閉めするタイミング、位置、姿勢や目線の取り方など、遅いか真逆かどちらかです。新しい走行イメージでコースを歩いてみると、段々「こりゃ、イケルんちゃう??」みたいな気になってきました。
■加重をかける
2日目は生徒さんが大勢集まりました。初めて受講するという人もいたので、先生がバイクの上に乗って、現代のオフロードバイクの構造の簡単な解説から、ベストテクフォームの説明、コーナーリングの際の二回線の話しなどをしていました。上級生は、最新のテーマに合わせて、加重を掛けて乗る要領を習いました。この「加重を掛ける」というのは、これまでにも何度か習った事がありますが、イマイチ理解も体感も出来ていませんでした。要は車体を押さえて、浮き上がらない様にする、というものですが、理屈しては判っても、どうやら身体の使い方が間違っていて、それが実現出来てなかった様です。
さて、さっそく南コースで試してみたのですが、走ってみて一発でこれまでとの違いを体感する事が出来ました。これまで、南コースの奥のダラダラコーナーは、どうにも車体が浮いた感じでギャップに跳ねられて、上手く加速させられなかったのですが、加重を意識して掛けていると全然浮いた感じがせず、むしろ物凄い接地感を感じました。そしてジャンプも、昨日習ったアクセルワークと組み合わせる事で、今までみたいな必死感もなく、今まで以上に飛べる様になり、かつ姿勢も安定している様でした。
■中級コースで別人化
お昼から中級コースで昨日と同様に反復練習をしました。昨日よりもアクセルの開けもジャンプの飛びも良くなったのは、明らかに加重を掛けて乗っているからで、接地感が物凄く感じられる。両手に前輪、足に後輪が付いてる様な感じです。昨日までは一つ目のコブは多少遠慮して飛んでいたのですが、今日は奥のコーナーを立ち上がって直ぐに加速を入れ、ワダチに入る前に少しアクセルを戻し、フロントがワダチに入ったら加速を入れ、長くアクセルを開けて踏み切ったらスパっとオフにする、という要領で出来るだけ飛ぶ様にしました。もっとも、そうしても一つ目の二つ目のコブの間のギャップを飛び越す事は出来なかったのですが、それでも弾かれない様に抑えて二つ目のコブを飛ぶ様にしました。
二つ目のコブも、これまでみたいな必死のアクセルワークでなく、一つ目のコブの先のギャップをショートする時に既にアクセルオフにしてるイメージを持ち、設置したらアクセルオンにするイメージで、むしろサスの反動を使って飛ぶんだ、という風にしました。
試しに初級コースの尖ったコブの通過もやってみたのですが、今までだと何となく浮き上がっていた感じがしたのが、ピタっと斜面に車体を合わせられる感じがしてきました。アクセルオンであれオフであれ、バイクが地面に接している限りにおいては、車体は上から抑えなければならないんだな、と感じました。
■本コース2秒の壁は高く
さて、いよいよ本コースを実走行。上手く出来ても出来なくても、この2日間に習った事をコースで試してみない事には、どの程度理解出来ているか分かりません。コースの方はやはりベストコンディションで、とても走り易い状態になっていました。まずはあまり慌てずゆっくりと走行。習った事や走行イメージを確かめつつ走りました。続いて、徐々にピッチを上げて走行。6割くらいの頑張りで走りました。姿勢、アクセルワーク、加重、接地感など、前よりもかなり走りやすい感じがしました。そこで先生からストップが掛かりました。そして、8割くらいで走ってみよ、との事。6割くらいの走行でも2分4秒だったそうで、この分だったら2分切れるはず、と言われました。そこで気合い入れて走ってみたのですが、結果は2分2秒。どうも最後の直線が異様に遅いらしくて、そこで2〜3秒損してる、との事でした。自分としては、これまでにない最大加速をやっているつもりなのですが、どうもそうではない様です。
そこでテイク2にチャレンジしたのですが、小さいジャンプとかはこれまでよりも20%増しくらいで飛べたり、コーナーの通過がスムーズだったりと、良くなった所もいくつかあったのですが、やはり直線の加速がトロくさいらしい。大分陽が翳り、自分もヘロヘロに疲れていたのですが、このままでは悔しいので最後にテイク3を走りました。しかし、やっぱり疲れてるみたいで、アチコチでミス連発。最後の直線も、明らかに自分でも加速に乗ってない感じで、こりゃダメだーという事で終了しました。
テイク3最後の走り。確かに、ダメ出しされる遅さです
怖くてアクセル戻すのが早いです
加重を掛ける意識、というのは、自分がXR250からCRF250Rに乗り換えた頃にも習っているのですが、今から思えば、□筋を固めて、○首折って、みたいなフォームを作る上での基本的な「コツ」とかが判っていないと、意識のしようもなかったんだろうな、と思います。その辺りの事が、長い時間を掛けて理解できる下地が出来てきて初めて、習った事の意味が理解できて、実行できる様になってきたんじゃないかな、と思います。まぁ、まだまだこれからですね!
コメント
コメント一覧
なんだか、新しいコツを体得されたようで♪
動画の部分はエライ厳しいダメだしですねぇ(>_<)
先生曰く、「ジャンプまで44秒で戻ってきてるんだから、直線であと2〜3秒早かったら、2分切ってるって」
との事。
なのにこの体たらくだから、すまん事です。
ビッグジャップ、危ないから飛ばない様にしてるんだけど、
動画で見ると、動きが止まってる様に見えるよねぇ
いっそ、飛べるだけ飛んでみようか、、
ただ中級コースの時と、本コースでは別人のように見えてしましました・・・???
ビッグジャンプ後の加速から減速ですが、アクセルオフが早いのと、その後しっかりブレーキングされてなくて、エンジンブレーキのみ??みたいな感じでした。
ギャラリージャンプの後のくだりでの一捻りで何秒は削れると思われますが・・・
撮影有難うありましたー^^
動画で見ると、ビッグジャンプを飛ばないのは良いとして、
斜面に入る前にアクセルを完全オフにしてしまってる様に思えます。
また、アクセルオフのタイミングが早いのも、
ご指摘の通り、あまりブレーキが使えて無くて、
エンブレで車速を調整しようとしてるからの様です。
ブレーキ掛けたら、転けそうな感じがするからかもしれません。
ここらも、あと少しで、何かをがっちり掴めそうな予感がしてるんですが、、
コブの上にも3年でしたか!?応援しています。
偉そうなことを言ってすいません。
他人が走る映像を観て感じるのと実際に自分が走行するのでは大変さが違いますからね。ここが気持ちよく飛べたらいいだろうなぁ〜。
12月に入りバタバタすると思いますがガッチリ掴んで下さい。
ホント、気持ち良く走れたら、そりゃ楽しいと思うんですよね。
南コースや中級コースでは楽しいですもんww
まぁ、4年掛かって中級コースで上級生化したんだから、
さらに4年頑張って、本コースでの上級生化を目指しますよ!!