前回第3戦で左肩が治っておらず、全然走れなかったのを受けて、8月一杯はリハビリを中心として左肩の機能回復を目指していました。経過は良好、ガチガチに固まっていた肩甲骨は、大分動くようになったと言われる様になりました。筋トレでも見て判るほどに左胸や腕に筋肉がつき始め、パッと見た目に左右のバランスが取れてきたかな、と思える様になりました。しかし、大事な事はバイク乗ってどうなのか、という事です。少なくとも直近の自主練習では、まだまだといった感じでした。では長時間乗ったらどうなるか、それを試すために今回の第4戦にも出る事にしました。左肩の具合を確かめて、それをリハビリの方にも反映させる必要がある訳です。その様な訳で、今回は順位よりも、走りの内容重視で取り組む事にしていました。


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出発時の空模様。まるで昼間の様に撮れてますが
実は空だけが明るくて、街並みは街灯が点くほど暗かったんです

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前日のベストテクコース市貝
地面はどこもかしこもカチカチに乾いていました




■前日の試走は大事

   今回もいつもの様に前日から現地入りして、コースの設営を手伝いました。関東近県では、熱帯的スコールに見舞われる所が多く、中には土砂降りの所もあった様ですが、ベストテクコース市貝はこれでもかのピーカン。コースの底のロックセクションの部分以外は、カチンコチンに乾ききっていました。今回は時計回りという事で、獣道と大坂は登りで使うとの事でしたが、こうも乾いていればどうやったって走れる自信がありました。競争にはならなくても、走れるかどうかは重要なのです。今までは走れる自信すらなかったのですから。
   走れると踏んだからには、体力というか、左肩は本番まで温存しておきたい。その様な訳で試走はサボるつもりでいたのですが、先生から「走るの?」と聞かれたら、「はいっ!」と返事してました。そこでへのはのと言い訳したのではベストテクの生徒じゃありませんw 先生からそう言われた時は、何か教えて貰える時なのです。今回も教えて貰ったのですが、それは画期的な、完成形ならぬ完結形(完璧形だったかな??)でありました。習った事を頭で反芻しながら用意をしてたので、リアットブレース着けただけで、チェストプロテクター着けるの忘れて走り出すほどでした。
   ところが、走りだそうとして1速に入れたら、いきなりエンスト。クラッチのアジャスターを幾ら調整しても、ギアを入れたらエンストしまくり。前々回辺りから調子が悪かったのですが、いよいよクラッチも交換時期に来てるみたいです。ともかく、今日明日持ってくれれば何とかなるので、先輩にお願いして調整しなおして貰い、コースインしました。
   走り出して直ぐに、これまでの自分の走りとは違う事を体感しました。何と言いますか、今まで意識してた部分とは全然違う部分を意識して走ると、こんなに躍動的に走れるもんなんだ、という事を実感しました。それでも自分としては6割くらいの出力で走ったつもりだったのですが、タイムは8分切っていたそうです(今までは大体8分半〜9分半)。詳しくは次回のスクールで綿密に習う事になるでしょうが、あまりの素晴らしさにかなり自信が出て来ました。

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作業が終わったあと、長靴を脱いだら
膝から下が汗だくになっていました
麦茶やウーロン茶を4リットルほど開けてしまいました

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まだまだ夏空の夕暮れ
空は夏なのに、虫の音は秋虫でした


■30分走行、20分休憩

   夜の内に少し雨が降りましたが、夜が明けた時にはすっかり上がってしまい、散水にもなっていませんでした。準備はおおよそ出来ていましたので、のんびり起きて、のんびり準備して、のんびり開会を待ちました。
   今回のBクラスは5人。去年までと違って、完走すれば入賞という様な安易なレースでは無くなっているのが、最近のモチュールカップBクラスです。そのBクラスにいつまでも居る自分ってのはどうなんだ、と思わないでもないのですが、あまり思い詰めたら楽しく走れないので、とにかく今回の目的である、左肩の治り具合はどうなのかを、しっかり見る為にしっかり走る事にしました。
   下見ラップでは、昨日習った事だけを意識して走りました。もはやベストテクフォームとかじゃなくて、その部分だけ。それさえ意識が途切れなければ、とにかくスムーズにキレイに曲がれる、極大加速に持って行ける、という感じでした。肩の方は、ともかく1周目なので、まだ痛いだの怠いだのは感じませんでした。

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キャメルバッグにペプシNEXを詰める人ww
一応、炭酸は抜いてあるそうです
砂糖不使用なので、意外に口にべたつかないそうです


   いよいよ本戦スタート。肩の調子を見るためとはいえ、やっぱりBクラスで競争はしたいので、スタートをキレイにキメ様と思ったらエンスト。もう、やっぱり東京帰ったらクラッチ交換は決定です。慌てず再始動してスタートしたものの、一番ビリケツからの出発になりました。
   取り敢えず1周目は各車まだバラけておらず、前もつまり気味なのでゆっくり走れました。とは言え、大坂越えた先のシケインでいきなり転けてしまい、辛うじてエンジン止めずにバイク起こしたものの、折からの炎熱でかなり汗かいてしまいました。
   続く2周目は大分元気よく走ったのですが、3周目に差し掛かると、左の肩と腕の付け根がシクシクと怠くなってきました。前回もその辺りが痛み始め、痛み出すと一気に痛みが増すという感じだったのですが、今回は怠い〜〜という感じです。頑張ればもう1周くらいはイケそうでしたが、そうなると相当休まないとダメそうですし、その前にライディングが崩れて危ない事になりそうです。時間にして大体30分走ると肩がダメになってくる様です。ダメになると、一気に走りに元気が無くなるのは、これまで同様でした。無理をせずピットインして休憩する事にしました。
   前回と違い、今回は休憩も予定の行動なので、左肩が楽な姿勢を取って堂々と休みました。ともかく、根詰めて走るより、習った事を確実に実行する事、破綻のないライディングをする事の方が大事だと感じていました。

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ライダーズミーティング
今回はちょっと参加者が少なかったかな?



   20分ほど休むと、左肩の怠さがなくなる事が判ったので、再びコースイン。肩の怠さがないと、元気いっぱい走れる様で、ジャンプ飛んだりもするのですが、2周目に入ると段々肩が怪しくなってきて、3周目でアウト、という感じでした。ともかく走れる間は走る、という事で頑張って走って、疲れたら20分休む、というのを繰り返しました。
   空模様は時々曇ったり、パラパラと小雨が降る程度で、ほぼ晴れた状態でした。そのため、かえって滑りやすくなっている所もあり、止まるはずが止まれずにヒヤっとする事が何度もありました。今回特にミスが多かったのは、獣道の大坂で、勢い余って飛んでしまって着地で失敗というのが多かったです。何度か失敗している内に、頂上のワダチを避けて登ろうとすると、その先の地面が怪しくなっているという事に気付き、それからはちゃんとワダチに沿って登る様にしたので、ミスが少なくなりました。
   これまでのモチュールカップでは、ともかく疲れてくるとライディングが維持出来なくなって、余計に疲れるという悪循環を起こす事が多かったのですが、今回は適宜休んだせいもあって、そうした破綻感をあまり感じずに済みました。むしろ、走っている時は楽しんで走れたと思います。
   ラスト20分は、最後まで元気よく走り通しました。ともかく休み休みでもチェッカーを受けて完走する事、これがエンデューロでは大事な事です。

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左肩が怠くない時は、比較的元気に走ってました
もっとも、自分以外は大抵早い人なので
無理せず抜いて貰う様にしてました

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休憩するワタクシ
左肩が万全だったら、もっと走れたのになー

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レースが終わった直後にまとまった雨が降りました
バイクは全然汚れてないので、雨が上がったあと
タオルでザッと拭いて洗車終了ww


■評価

   今回は無理せず休憩を入れる方針で、また実際にその様なレース運びにしましたので、順位的な評価は無しにしたいと思います。
   前回は治っていると思っていて加減も知らずに走ってしまい、酷く痛い思いをしましたが、今回は様子を見もって走ったので、極端に酷くなるまでには至りませんでした。それでも身体の他の部位はまったくどうともないのに、左肩だけが疲れてしまって、結局疲れた部位に走りを合わせねばならなかったという点では、前回と同じでありました。ただ、疲労度が前回よりは軽くなっている事、痛みというよりは疲れなので、右肩に比べると左肩は相当に筋力が落ちているらしい、という感じがしました。あれほど筋トレをやっていても筋力が回復しないのですから、やり方に問題がある、という事です。
   もう一つ、これはいささか恥ずかしい話しなのですが、今回も2速オートマ走法でした。3速に上げようにも、コースがクネクネしててエンジンの回転も車速も上げられない感じで、仮にうっかり上げても今度は止まれない、という風に感じて、安全走行に徹せざるを得ませんでした。どちらかというと、早く走る事よりも、きっちり減速できない不安の方が勝っていた様に思います。この辺も、今回先生から習った事を着実確実に行える様になれば、解決の糸口が見えてくるんじゃないか、と感じていますが、それはこれからの課題です。
   バイクに関しては、先述した通り、クラッチがかなり不調になってきていました。2010年モデルの時は、2年乗っても全然平気だったので、そんなもんかと思っていたのですが、他の人に話を聞いたら、大体1年くらいで交換している様です。よくよく考えてみれば、コーナーの立ち上がりで半クラ当てて一気に回転を上げようとしたり、みたいな使い方が最近増えています。2010年モデルの時はそんな使い方はしてなかった気がしますから、やはり消耗激しくなる乗り方をする様になったのでしょう。

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本日のランチ樹林
右のおにぎりが何故か、かなり固かった、、、
まぁ、美味しかったんですけどねw

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4位ヅラして並んでますが、実は5位ですw

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今回の頂き物
やたら水分が欲しかったのか、野菜より飲み物メインでw
茄子は一杯入ってて、いろんなおかずに使えそう


■出続ける意義

   今年はモチュールカップに全戦参加を決めていました。ともかく、Bクラスで年間ランキング3位は取ろう、というか、出続ければ取れるだろう、くらいの気持ちでした。今のところ、第2戦を負傷で欠場してしまってますが、モチュールカップで5戦分のポイントで順位が決まりますので、残る2戦を着実に出れば、取り敢えずは上位争いの残れます。というのも、毎回成績が奮わない割には、現時点でもBクラス3位だからですw
   ただし、そうそう呑気な事も言ってられないのが昨今のBクラスです。まず参加人数が増えた。以前は2〜3人だったのが、このところ毎回5人は出ています。そうなってから、3位のトロフィーも貰えなくなっています。さすがにこれでは、毎回出たとしても、ちょっとヤバイかな、という感じです。本腰入れたいところですが、果たして技術的に入るかどうか。
   何にせよ、次回第5戦までに肩を万全までに治したいところです。話しはすべてそれからでしょう。

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4号線を南下する道すがら、ダブルレインボーが見れました
この先、何か良い事があるかもしれません