キャンプで煮炊きする、というと、やれガソリンだのガスだののストーブやバーナーを使うというイメージですが、自分らが子供の時は、焚き火かそれが出来ない時は缶入りの固形燃料で煮炊きしたものでした。むしろストーブやバーナーは、焚き火とかが無理な登山とか探検で使われてたんじゃないかと思います。
   そんな固形燃料も、今ではほとんど使っている人はいないんじゃないかと思います。その理由は、アルコールバーナーと同じで、火力が弱い、風に弱いといった物だと思います。かてて加えて、最近は原油価格の高騰がどこで影響してるのか、結構高かったりしますので、余計使う人がいないんじゃないかと思います。でも、使えない訳ではありません。それが証拠に、自分の親父は小学校の時の琵琶湖のキャンプで、固形燃料と飯盒で飯炊いてましたのでw
   今回は、世間的には不当に評価が低く、個人的には非常に好きな缶入り固形燃料について語りたいと思います。


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2004年3月、奥多摩で開催されたミリタリーキャンプの様子
固形燃料が3つも並ぶと、結構な火力でした

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かつてホワイトプロダクト社から出てた600gの大缶
ウチの親父が使ってたのはこのサイズ
(現在は400gが一番大きいサイズです)




■ホワイトプロダクト

 自分がサバゲーのお昼ご飯を温めるのに、初めて使った缶入り固形燃料が、ホワイトプロダクトの赤い160gの奴でした。というか、缶入り固形燃料といえば、アウトドアショップで売ってたのがこれしかなくて、固形燃料=ホワイトプロダクト(ホワイトベアという商標で売ってた)という感じでした。その他には、600gの大缶、400gの中缶がありましたが、どちらも携帯するには大きいので買った事がありません。そうこうしているウチに、あまりに大き過ぎたのか、600gのが無くなってしまいました(上の写真は、職場の非常持ち出し袋に入ってたもの。どんだけ古いんだ非常持ち出し袋)。
   最近になって、250gのサイズが出ましたが、これは元々自衛隊に納入されてる物を、そのまま民生品として出した様です。自衛隊には250gのサイズの物が4社から納入されている様です。160gに比べたら携帯性に難があるかなと思わないでもないですが、見た目のカッチョ良さは250gだと思ってます。

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左が250g缶、右が160g缶
250g缶は商標が入っている以外は、自衛隊の物とほぼ同じです
値段が250g缶が546円、160g缶が504円(いずれもエルブレスで購入)
250g缶の方がお買い得w


   160gの方はしょっちゅう使ってましたので、今回は250gの方を開けてみました。まず五徳ですが、250g用のかと思ったら160g用の方を広げて缶に被せてある様でした。フタを開けてみると、火力調整用のリングが内蔵されてました。小さい火が欲しい時もあるでしょうから、あった方がイイです。五徳はフタの凹みに合わせて入れる様になっていました。故に160g用の五徳の方が良かったのかもしれません。160g用の五徳ですから、シェラカップの様な小さい鍋も安定して載せる事が出来ました。

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フタを取ると、中に火力調整リングが入ってました
燃料はホワイトプロダクトだけに白色です

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五徳は160g缶の物でした
フタの凹みに合わせて填めると、かなりしっかりします

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五徳が小さいので、シェラカップでも楽々置けます


   160g缶の方は、深底円筒型のクッカーに2個重ねて入れれる事が判っていましたが、250g缶の方はそのデカさ故にインクッカーする事は出来ないと考えていました。ところが試しに角形クッカーに仕込んでみると、入れれる事が判りました。兵式飯盒なら余裕で入れる事が出来るでしょう。キャンティーンカップには土台無理ですが、160g缶なら何とかなりそうです。

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角形クッカーにイン出来たのはポイントが高いです
非常持ち出し袋に入れたくなりますねw





■ニチネン:トップ250

 今回初めて買ったのですが、これは五徳の形状がホワイトプロダクトの物と異なっています。まぁ、メーカーが違うので当然ですが、使い勝手の面から言うと、一度で使い切るならともかく、250gもあれば数回に分けて使う事がほとんどですし、パッキングする度に五徳の爪を折ったり伸ばしたりしてたら、取れちゃうんじゃないかな、という印象を持ちました。また、垂直に立てた時に一番強いと思うのです、底の狭いポットなどを載せようと思ったら、斜めに爪を折らねばならず、それで重みが掛かったら爪が伸びてポットが倒れてしまうかも、とかも想像しました。

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店で並んでいる時の状態
折り目に沿って爪を起こすと五徳になります
小さいクッカーの場合は斜めに、大きく重い鍋の場合は垂直に立てます

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フタを取ると、こちらも火力調整リングが入っていました
トップ缶の方はピンク色の燃料でした

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爪を垂直に立てた五徳は、以外に耐荷重があります
満タンにした4リットルのヤカンにも十分耐えました
ただし、いつまで経ってもぬるま湯でしたがw


   五徳の使い勝手や収納などに少々不満があるものの、固形燃料としては普通に燃え、煤も出さないとあって、使える一品です。ウレシイのはホワイトプロダクトの250g缶が500円以上するのに対して、これは350円くらいでコストパフォーマンスに優れています。また、アウトドアショップよりもホームセンターなどでよく見かけるので、入手のし易さはこちらの方に軍配が上がります。

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ホワイトプロダクトの250g缶と比べると
五徳の分、背が高いので角形クッカーには収まりませんでした
また爪を畳むのを繰り返すと、爪が折れてしまう可能性が大です

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使い切った時に現れた「日本ペイント」のロゴマーク
ニチネンと何か関係があるのでしょうか……


■コストパフォーマンスと運用

 缶入り固形燃料は、基本的には使い捨てです。昔は160g缶で大体300円くらいでしたから、買ってもそんなに惜しい気がしませんでしたが、今は500円越えてます。こんな物、といっては悪いですが、こんな物に500円も出すのなら、素直にアルコールバーナー買った方が良いでしょうし、さらにはカセットガス使えるガスバーナー買った方が利口です。
   しかし、バカを承知で敢えて使い途を考えるなら、缶入り固形燃料は、マッチさえあればこれだけで火が使えるという点から、防災用品として有用であると思ってます。その点ではエスビットなどのタブレットタイプの固形燃料と同じ発想ですが、こちらの方が容量が多い事、缶や五徳が意外にしっかりしてる点を考慮して、自分はこちらの方を高く評価しています。また、焚き火やBBQの時の着火剤として使う、という人も結構いる事を知って置いて損はありません。
   そして、この缶ですが、使い捨てという割には結構しっかりしていて、確かに黒こげにはなるものの、耐熱性があるせいか、何年経っても乾燥状態で置いてあれば錆びません。そこで考えたのは、料亭や旅館のお一人様向け鍋物を温める固形燃料を詰めて再利用する、という方法です。宴会用固形燃料も最近はちょっと高くなりましたが、それでも缶入りを新品で買うよりはお安い訳です。

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宴会固形燃料を詰め込んだところ
右の160g缶は、6年ほど前に使っていたものですが
汚い以外はどこも痛んでませんw