今年はどうもケガが流行っている様で、TEAMつぼ焼きの面々も続々ケガをしてます。ケガしようとしてケガするアホは一人もいないのですが、自分の場合は4月29日のWER第3戦の左肩鎖関節亜脱臼に引き続き、5月25日には事もあろうに通勤中に転倒して左胸を打ち付けてしまい、幸い肋骨が折れるとかヒビが入るとかはなかったものの、どんな運動も出来ない状態になってしまいました。
   6月3日のモチュールカップ第2戦にはスタッフで参加したのですが、その前日に先生からちょこっとアドバイスを貰う事が出来て、それでちょこっと30分ほどBTC市貝のエンデューロコースを走ったものの、やっぱり左胸が痛い、という事で、それから3週間、バイクはまったく乗ってませんでした。





=23日=

   いつもの様に朝0400時に起床。とは言え、寝たのは正味2時間くらいだったので、市貝までの道中、眠気に襲われないか心配だったのですが、不思議に元気に2時間半トランポの運転を続け、0700時過ぎにBTC市貝に到着しました。まだ誰も来てないので、0800時まで仮眠しましたが、この時期、かなり陽の光が強くて朝でも車内は蒸し風呂になるので、窓にパーカーをぶら下げて日除けにしました。お陰でぐっすり寝れました。
   0800時にきっかり起きてバイクを降ろし、エアクリに油やってチェーンに油差して、タイヤの空気圧を見てみたら、前が0.2しか入ってなくてビックリ。さすがに3週間も乗らないと空気抜けるみたいです。そんなこんなで整備が終わって着替え終わった頃に、先生登場。本日のスクールは生徒3名でした。

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良く晴れて、コースの方も良い感じになってました


■とにかく感覚を

   まずはいつもの様に、バイクの上でフォームチェック。今回の要点は、「格好を作ろうとするのでなく、ちゃんとバランス取れる姿勢を作る」という事。頭の中で判ってるつもりのフォームだと、腰が外に出過ぎてたり、上体がインに入り込みすぎてたり、いずれにしてもフロントがギャップや石で取られたら、スッテンと転けてしまいます。車体の傾き具合に合わせた姿勢の取り方を丁寧に習っていきました。
   続いて南コースでウォーミングアップ。今回の南コースは、ほんのちょっとだけ水たまりがありましたが、ほとんどカラカラに乾いてドライです。取り敢えず最初はゆるりと走って身体を起こすのはいつも通り。そして徐々にピッチを上げていきました。走りながら気を付けたのは、前回までに習った事、つまり加速にせよ減速にせよ背筋で耐える事、瞬発的に加速を入れる時はリアサスを縮める様に加重する事、コーナーを曲がる際に場合によっては車体を先に寝かす事もある事、あとは路面に合わせて自在にバランス取れる様にする事、などなど。
   走っているうちに感じてきた事は、奥のダラダラコーナーはそこそこ良いのですが、手前の180度ターンのタイトコーナーでは、スムーズに立ち上がるのが難しく感じる事。そしてジャンプの踏み切りが何だか変になっている事でした。コーナーの方はそれでも曲がりなりにも曲がれているのですが、ジャンプの方はどうも踏み切る時に、身体が前に行ってしまっている感じがしました。あと、時々アクセルが「だ、ら〜ん」という感じでお釣りが来るので、一所懸命アクセルを短切に操作できる様に注意しました。

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初日のランチ樹林
酢の物が入ってるのが夏っぽくて良いですね


■中級コースでおさらい

   いつもの様にランチ樹林のお弁当を食べた訳ですが、油物は残すか、若い人にあげる様にしています。それでも丸ごと完食してしまうので、こんな事でダイエットに成功するのか、と思わないでもないのですが、食わん事にはこれからの季節、身体が持ちません。
   夏前なので食後十分休養を取ってから、1400時、初級中級コースへ。モチュールカップ第3戦の前にブルが入って、コブが大きくなって尖ってます。まずは初級コースの3連のコブを舐めて通過。そうする事でバイクの挙動を感じつつ、感覚を呼び戻していきます。感覚が戻ってきたところで、軽く飛んでみる事に。前よりもちょっと尖っていると思うのですが、姿勢に気を付けて、アクセルを合わせるタイミングさえ間違えなければ、ポンポンと飛ぶことが出来ました。
   続いて中級コースへ。こちらはコースの真ん中が大分手が加わっていて、コブも大きく、ちょっと自分が飛ぶには荷が勝ちる、という事で外周の2つのコブを飛ぶ事に。コチラは一つ目のコブまでの助走距離が長くなった感じです。走ってみると、どうもジャンプが上手くいかない。何度やっても、前回走った時の様に、二つ目のコブを思いっきり飛ぶ事が出来ません。
   そこで先生から言われたのは、一つ目のコブを飛んだ時に、二つ目のコブの間の盛り上がったトコまで飛べれたら、二つ目のコブのジャンプのタイミングも合うのだけど、飛びきらずに弾かれてるから、車体が浮いた状態で二つ目のコブに入ってしまって、全然タイミングが合ってない、という事でした。ええ?そうなん??という事で、ゆっくりコブを飛ばずに通過して路面を見てみると、確かに一つ目と二つ目のコブの間に、ちょっとした盛り土がしてある。上級生の人は、その盛り土の向こう斜面まで飛んでいる様です。
   向こう斜面まで飛べないなら、一つ目は無理に飛ばずに抑え気味に飛んで、路面の状態にタイミングを合わせて、二つ目のコブでしっかり飛ぶ様に言われました。それでも最初はなかなか上手くタイミングを合わせられなかったのですが、先生のお手本をしっかり頭に叩き込んで、何度もチャレンジしているウチに、どうにかこうにか合わせられる様になってきました。


■エンデューロコースを案内

   合間にモチュールカップのコースを少し走りました。取り敢えず、桑畑コースを走りましたが、レースの時とは打って変わって、ほぼ全線ドライで非常に走りやすい状態になっていました。前回の第2戦のワダチが残ったままなので、その点ではバランス感覚を必要とされましたが、ダイエットに成功して身体が細くなったせいか、バイクの上で自在に身体を動かす事が出来て、元気に走る事が出来ました。
   その後、南コースの下やケモノ道の方も行きました。BTC市貝は、宇都宮以外の人は、もっぱらスクール受けに来る人が大半だと思うので、なかなかエンデューロコースを走る機会がないと思うのですが、走ってみれば結構楽しい(初心者の人にはスリリングw)なコースですので、是非是非走って貰いたいものです。
   そのエンデューロコースを使うモチュールカップも、なかなか楽しめるレースだと思いますので、常連さん以外にも参加して貰いたいものです。

   そのあとは中級コースに戻ってジャンプのお復習い。徐々にタイミングが合ってくる様になってきたので、一つ目のコブも出来るだけ飛ぶ様にしました。相変わらず盛り土の手前にショートしてしまうのですが、それでもとっ散らかる事なく、二つ目のコブの斜面にタイミングを合わせれる様になってきました。先生曰く「教える事全部教えたから、あとは反復練習して出来る様になってw」との事。確かにその通りで、やってみて、「これだ!」というのを掴むまで、地道に練習する必要があると思います。
   初日は、「これだ!」が50%くらい掴んだ状態で終了となりました。

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栃木名産のレモン牛乳(のアイス)
牛乳の方は好きくありませんが、アイスは美味かったです



=24日=

   翌日も良く晴れてスクール日和り。夜中、カエルがゲコゲコと盛大に鳴いてましたが、疲れてたのかぐっすり眠れて、爽快に起きる事が出来ました。朝飯のパンなどかじっているウチに集まった生徒の数は9人と大所帯でした。

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みんなでワイワイやるスクールも楽しいものです


■踏ん張り方とアクセルワーク

   取り敢えずはパドックでフォームチェック。今回はスクール通って間無しの人もいましたので、現在のオフロードバイクの構造とライディング理論のおさらいもありました。自分は昨日、一通りチェックを受けていましたが、ジャンプの時のアクセルワークがおかしいという事で、踏み切りの時の姿勢を改めて習いました。これまで自分は踏み切る時にリアサスを縮めるのに、膝を使ってグッと押さえ込むものだとばかり思っていたのですが、実はこれが大間違いで、膝は減速姿勢で曲げた状態で固定して踏ん張るのが正解でした。
   続いて南コースでウォーミングアップ。人数が多いのでレベル別に別れて走行です。取り敢えず習った事を頭に置きつつ、元気よく走ってみました。ジャンプの踏み切りの時、膝を屈伸しないで固定して進入した方が、安定的に飛べる様です。時々前のめりにつんのめり気味の時は、もっと意図的に腰を引いて進入する様にしました。そうやって飛んでいるウチに、足というか膝というか、ガンと加重が掛かった時にアクセルを開けるんだ、という感覚が戻ってきました。
   ところが今度は、手前のタイトな180度ターンが怪しげに。何かスムーズに曲がれない、というかギクシャクした感じです。先生から言われたのは、アクセルとかバンバンやり過ぎ、クラッチもグニグニやり過ぎ、という事でした。そこで、コーナーに進入する時はアクセル全閉、着座あたりで4ミリほど開けて固定、コーナーから立ち上がるまではクラッチを微調整して、立ち上がったらゆっくりクラッチを繋いで、繋いで一拍置いた感じでアクセルを開ける、というのを心掛けました。
   どうもここ最近、急いで車体起こして、急いで加速に移らなきゃ、みたいな意識が多くて、立ち上がりつつ半クラ当てて、アクセル開ける、みたいな乗り方になっていたみたいです。そういう乗り方じゃないと間に合わない所もあるでしょうが、タイトな所はもっと丁寧に乗らないと、リズムが狂ってかえって上手に乗れないんだな、と感じました。

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二日目のランチ樹林
やはり油モノはワカ坊主にあげました


■とにかく反復する

   昨日と同様、ランチ樹林のお弁当の油モノは除けて、十分休養を取ってから、初級中級コースへ。昨日と同様、初級コースの尖ったコブを丁寧に通過して、軽く飛んでから中級コースへ。こちらも人数が多いので、交代で走りました。
   自分は昨日、要点を習っているので、それプラス、踏み切りの時の姿勢や足の使い方を注意して飛ぶようにしました。本当はそれだけではなくて、アクセルワークもちゃんとしなければならないのですが、同時に二つの事できるほど頭良くないので、まずは足の方に意識を集中しました。コブとコブの間のリズムの合わせ方は昨日、おおよそ飲み込めてましたので、良い感じにやってみると、あまり努力した風でなくても、ポーンと飛べてしまいました。
   あとはアクセルワークという事で、先生から文字通り手取り習いましたが、これがなかなか感覚的に解らない。一本調子に開け閉めするんじゃなくて、「んん〜〜んぁ!!」と開けて「んぁ!」と開けるのと同じ様に閉じる訳ですが、その「んぁ!」がかなり弱っちい。自分でもよく解らないのですが、どうも頭か心のどこかでビビリミッターが作動してて、本能的にアクセルを弱めにしか開けない様です。
   しかし、本能的とか感覚的といった部分は、繰り返し反復して、身体を慣らして覚えていくより他ありません。この後もじっくり走り込んで、「んん〜〜んぁ!!」と開ける要領をどうにか掴もうと頑張りました。

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夏本番前だけあって、日が陰れば涼しいのですが
それでもニーブレースやソックスの部分は汗疹が出来はじめました


■本コース2分2秒

   最後に本コースを走って、習った事を試してみる事にしました。モチュールカップ第2戦の前にブルが入り、コースのアチコチが改修されていて、コブが尖っていたり、凹みが深かったりと、前に走った時よりもちょっと怖い感じです。ともかく、早く走る事よりも、習った事を意識して走る様に心掛けました。
   まずは1走目。ちょっとビビりながら、3速でゆっくり走行。フープスが3−2に改修されているのですが、自分はもちろん3個飛びは無理なので、2−1−2で飛ぶようにしました。a-かぁコーナーは右幅が広くなっていたものの、やはり走るのは一番右側になるので、気抜かずバリバリ登っていきました。三日月コースに入る2年前に転けて右肩の鎖骨を脱臼した「たにしコーナー」も何だか微妙に変わってる感じがして、コーナーに突っ立ってる木にぶつかりそうになって怖かったです。中級コースのタイトコーナーを下った右コーナーも、掘れた逆バンクな上に草が刈られて道幅が拡がっていて、どこ行きゃいいんだーって感じでした。そんな感じで、1走目のタイムは2分7秒。
   先生からアレコレと叱咤されたりアドバイスされたりしての2走目。出来るだけ繋がりよく走ろうと心掛けた訳ですが、やっぱりアクセルワークにかなり難があるみたいで、先生から「瞬発力が足りない」と言われました。やっぱり心のどこかで怖いと感じるところがあるのか、思い切った走りにならない様で、2走目のタイムは2分5秒。
   そこでさらに先生から、4速に入れる箇所などのアドバイスを受け、加重の掛かるところでは思い切って開ける事にして3走目を走りました。なかなか頭で考えた事が身体に伝達されないのにガッカリしながら、それでも時々不意にアクセル開いてビビったりしつつ走ったのですが、結果は2分2秒。また5秒台かと思っていたので、意外でした。(先生からも遅いと思ったら意外に早かったとの事w)

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いよいそ外枠を回り始めた修了印
どこに行くか判りませんww


   本コースを1分50秒切らない事には、草レースでも勝負にならないと言われています。その事は今年初めのMXレースでも改めて実感するところでした。それを真摯に受け止めて、モチュールカップ以外のレースは一切オミット。50秒切るまで頑張る方針を固めました。しかし、7秒から2秒にまで縮めたんだから、あとちょっと頑張れば、2分は切れるんじゃないか。そう感じつつ今回のスクールを終えました。