去年のWER最終戦のあと、「来年はMX頑張ろう」と決断した事で、今年からWERだけでなく、ヒーローズアダルトの方にも出場する事にしました。スケジュールを見ると、今年4月まではずっとモトビでやるようですし、同じところで繰り返し出場する事で、徐々に出来映えも見る事も出来るだろう、と考えた訳です。ヒーローズに出場するにあたっては、まずヒーローズCLUBに加入せねばならず、かつゼッケンをWERと共通にするために固定ゼッケンの登録もしなければなりませんでした。幸い、#339が空いていたので、それで登録。気合いを入れる意味で、BTOでプロ用のゼッケンデカールも注文。バイクの見栄えだけは立派なものになりました。


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今回の参加は、自分ととっしー殿だけ




■訓練不足のまま

   さて、計画では3月18、25日に事前にモトビに練習に行く予定だったのですが、体調不良やら雪やらで練習に行けず、本番前日に改めて行くつもりが、その前日に雨が降ってコースは最悪の状態と情報が入り、とうとう事前練習は出来ずじまいでした。前回のWER最終戦同様、ぶっつけ本番で臨まなければならなくなった訳です。訓練不足というのはどういう事かというと、モチベーションが上がらないという事です。つまり、全然やる気が起こらない訳です。とは言え、エントリー費はもう振り込んでしまったし、とっしー殿がやたら元気なので、取り敢えず現地に行くだけ行って、やばそうな時はやめとく、という方針で臨みました。
   当日は朝0400時に起きて、現地には0600時に入りました。この辺はWERと同じです。さすがに3月という事もあって、トランポの外に出たくなくなる様な寒さはなくて、とっしー殿と二人でまずはコースの下見に行きました。モトビに来るのは、正味1年以上振りなのですが、3コーナーのバンクが無くなってたり、フープスの間隔が広くなっていたりと、あちこち若干の改修があったようです。路面の方は、前日の内に大分乾いたみたいで、多少湿ってはいるけど、これならやれるかなー、という感じでしたので、バイク降ろして準備を始めました。
   さて、ゼッケンはWERと共通という事で、先に述べた様にバイクの方はそれらしい感じにしておいたのですが、問題は胸ゼッケン。ヒーローズでは昔は専用の胸ゼッケンがあったそうですが、今は各自で用意してくれ、という事です。自分はWERとゼッケンを共通にしてますので、WERのがそのまま使えると思っていたのですが、受付で聞いてみると、それはダメ、との事。何か事情があるみたいですが、チェストプロテクターの背中のところにビニテか何かでゼッケンをあしらってくれ、との事でした。(今回は無しで通りました)

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ぶっつけ本番で走る事になった初めてのヒーローズ
習った事を習った通りに実行する事を心掛けました



■練習走行〜予選

   開会式とライダーズブリューフィングが終わったら、直ちに練習走行。まずは上級クラスがバンバカ走ってブルドーザーのキャタピラの跡を崩したあと、自分らノービスでエントリーした自分らの練習走行です。路面の方はまだまだ湿ってる所が多くて要注意です。そう思って走り出したのですが、スタート直後に先に飛び出した人が泥の上で転倒! 「うわっ!危ない!」とか言いつつ避けたと思ったら、今度は1コーナー過ぎた後で転けてる人が! これはめっちゃ要注意です。
   取り敢えず出だしは2速オートマ走法でw 先日のスクールで習った目線を注意しながら、路面の対応して身体を動かしたり、グリップ感を確かめる様に走りました。地面はやはり湿り気味でしたが、意外にもちゃんとグリップしてくれる様で、車体が斜めってる時にアクセルをガバ開けしなければ、滑って転けそうになる、という感じはありませんでした。慣れてきたところで3速に上げて走ってみましたが、どうにもコーナーが上手く処理できず、直線でも突っ込みすぎたり、コーナーで2速に落として立ち上がりで3速に上げるのにモタモタしたりで、なんかあまり上手に出来ない感じ。練習走行は約20分ですが、10分も走ったら疲れてしまって、早々に切り上げてしまいました。
   なんかもう、練習走行だけでお腹いっぱいになった感じで、早々にもウチに帰りたくなったのですが、ウダウダやっているウチに予選が始まりました。WERはクラス分けは自己申告ですが、ヒーローズは申告したクラスで予選を走って、その走りっぷりで改めてクラス分けがされます。つまり、自称素人とかの三味線弾きは、予選で上にクラスに回されてしまう訳です。そうする事で、似たようなレベルの人同士がレースする事が出来る仕組みです。
   自分は三味線弾く必要が全然ないので、2速オートマ走法で4周走ったのですが(予選は4周走ります)、練習走行の時よりも全然走りやすくなってきて、これなら大丈夫感がモリモリ出て来ました。やっぱり、同じ走るなら楽しく走れるに越した事はないのです。そして予選の結果、自分はノービスクラス、とっしー殿は予想通りミドルクラスに昇格wと相成りました。

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予選で目の前で転けられた方
転けた方もビックリされたでしょうが、自分もビックリしましたw



■第一ヒート

   いよいよ本戦スタート。自分の出番の前に、とっしー殿が走るライツ・ミドルクラスの第一ヒートがあったので、とっしー殿が今回の為に買い揃えたビデオ雲台付きの三脚で、とっしー殿の走りを撮影していたら、スタートを仕切ってたa-pro殿から「スタート並ばなくて良いの?」と言われました。慌ててスタート地点を見てみると、次に走るノービスの皆さんが勢揃い。慌ててカメラ放ったらかしにして、自分もスタート地点に向かいました。
   さて、ヒーローズのスタートですが、普通、モトクロスというと、スタートグリッドの抽選があって、ゲートマシンの後ろに並ぶものなのですが、そういうのは一切なしwww 早いモン順でスタート地点に並び、しかもゲートマシンじゃなくて白線の後ろに並ぶというもの。じゃぁ、スタートはどうするのかというと、a-pro殿が振り下ろす日章旗を合図に、一斉のクラッチスタート。もちろん、5秒前のプラカードも無しですww
   その様な訳で、一体いつアクセルを回しておけば良いのか、よう判らんウチにスタート。当然出遅れましたwwモトクロスというより、エンデューロのスタートみたいな感じですが、練習走行の時にスタートと同時に転けた人もいるので、慎重に走り出しました。とはいえ、やっぱり本番ですから、予選の時の様に2速オートマ走法という訳にはいきません。スタートと同時にエンジンの回転を上げて3速に上げ、1コーナー進入時に2速に落として、立ち上がりで3速に上げて、、、の筈が、上がったのか上がってないのか、よう判らん状態になってしまいました。これが練習だったら、1速まで落としてやり直すのですが、さすがに本番なのでそんな悠長な事はしてられません。そのまま次々コーナーに進入していき、何速かよう判らんのでシフトダウンもせず、そのまま走り続けました。
   どうやらエンジンの音から、3速に入ってるっぽい感じがするのですが、とすれば全部のコーナーを3速のまま通過してる事になります。確かにコーナーがトロ臭い感じで、立ち上がりの回転の上がりも鈍い感じですが、どっちみちシフトダウンしても3速に戻す時にモタモタして遅くなるので、そのままでイイやー、とオートマ走法に徹しました。
   難しいかなー、と感じたのは、改修されたフープスで、早い人もそこでは手間取ったみたいです。とっしー殿は2個「跳びで行くー」とか言ってましたが、跳び切れれば良いものの、中途半端に飛んで連続してショートしたのでは、結局遅くなるし、最終コーナーへの繋がりも悪くなるので、自分は舐めて通過で行く事にしました。もちろん、アクセルだけではドタバタになるので、ちゃんとクラッチ切って「コブの通過」で処理しましたので、どうにか破綻せずに走れました。
   それでもドンケツから2番目くらいだったのですが、最終周に入る直前の最終コーナーで、前で競ってた人が接触して二人とも転倒。「うわー、痛そう〜」とか思いながら、有り難くすり抜けて、そのまま逃げて9人中6位でチェッカーを受けました。

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目の前で接触して転倒されたお二方
痛そうだったのですが、大きな怪我はなかったようです




■第二ヒート

   朝一番はイヤ〜ンな感じがしてたモトビですが、時間が経つにつれイイ感じになってくるのはいつもの通りです。とにかくスタートでドーンと飛び出さねばならないモトクロスで、ドーンと飛び出せない自分は、第二ヒートでは飛び出しやすい場所からスタートする事にしました。そこで、みんなが走って乾いた1コーナーまでのストレートに直ぐ飛び出せる、左側の位置につけてスタートを待ちました。
   スタートの仕方も今度は勝手が判ったので、a-pro殿が旗を振り下ろすやいないや、クラッチ繋いでスタート。しかも、今回はまさかの4番目。今まで遅れてスタートしてばかりいたので、ビックリしてしまいました。でも、そのまま3速に上げて猛加速して1コーナーに進入。3番目の人がバランス崩した隙にブチ抜こうとしたのですが、かなわず4番目のままテーブルトップへ。こうなったら、是が非でも4位はキープしたい。そこで頑張って走ったのですが、1周走った頃から徐々に3番目との差が開いてきました。
   しかし、とうとう4コーナーに差し掛かった時、右から立て続けに2台に抜かれて6位転落。その後、追撃するも余計に引き離され、むしろ逆に6位を死守するのに汲々とする感じに。ダラダラコーナーが遅くて詰められてるのもさる事ながら、直線でも開け切れてない感じで、唯一引き離せるのはみんなが苦手なフープスだけ、という状態でした。しかも、6分を過ぎた辺りで身体が疲れてきて、タレタレな走りになっているのが自分でも判りました。
   それでもどうにか頑張って、6位でチェッカー。第一ヒートは棚ぼたで6位でしたが、今度は実力で6位(それでも、賞典外除いたら、ケツから2番目ですが)。やっぱりスタートで順位稼ぐのは大事なんだな、と感じました。

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4番目で1コーナーに突入中

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ところが、2周目で2台まとめて抜かれて
あえなく6位転落ww



■反省点

   今回は事前練習もなしだったので、とにかく始まる前のモチベーションが低くて、練習試合以上の気持ちにならなかったのですが、それだけにちゃんと練習しておくのは、上手い下手以前に気持ちを高める上でとても大事な事だな、と感じました。「1回の戦闘は半年の訓練に匹敵する」というのは、デキる人の話しであって、自分みたいなヘタクソは、やはり練習する事で自信をつけていく必要があります。
   モトビはほぼ1年以上振りに走ったのですが、結果からすると、意外に楽しんで走る事が出来た様に思えます。その理由は、自分なりに安定的にかつ破綻なく走れたからだと思います。早くもない代わり転けもしない、競争としてはこれではどうか、という話しもあるのですが、まずは走りを楽しむという事が大事だと思うのです。
   ライディングとしての反省点は、まずスクールで習った目線とアクセルを開けるタイミングに関しては、大体出来ていたと思うのですが、その割には開け足らなかった感じがしないでもありません。コーナーでゆっくりなのはともかくとして、直線でもう少し開けた方が、と思う訳ですが、開けたら無かった理由は、走りに気を取られすぎて、アクセルの握り直しが出来て無くてネコ手でアクセル操作をしてた様な気がする、という事にあとで気が付きました。まぁ、この辺は癖というか、慣れというか、まだまだだなと感じました。
   もう一つは、走行データがまだまだ足りてないな、という感じでした。何せ、前回スクールで習ってから、谷田部で1度走っただけなので、新しい走りにまだ慣れてない、バイクのエンジンやブレーキの特性もまだ飲み込み切れてない、という感じが走りながらしていました。むしろ、走る度に走行データを収集する、という感じで、その意味からも事前の練習は大事だな、と感じました。

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とにもかくにも、6位です
次回、また頑張りますw




Wir sind wieder da


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