毎年、1年の走り始めは市貝のコースだった訳ですが、今年はずっとデコボコランドで一つ目の2連を飛び越すのにチャレンジしてたのは、ご覧の通りです。そして結果的には飛びきれなかった訳で、「こりゃ何か自分には足りないな、やっぱり」と感じざるを得なかったのでした。
   朝0430時に出発すると、大体0730時頃にはBTC市貝のパドックに着く事が出来ます。XRで自走で来てた時もそうでしたが、早めに着いてちょっと仮眠する作戦です。30分ばかりの仮眠がとても大事な訳です。寝ている間にもお陽さんはどんどん昇っていき、運転席にいると日差しが熱いくらいです。この時期、風さえなければ比較的暖かく日中過ごせます。
   いつまでも仮眠してる訳にいかないので、ズルズルとバイクを降ろして準備。といっても、エアクリ準備してタイヤの空気圧みて、燃料補給する程度しかする事 はありません。用意が終わったらサッサと着替えれば良いのですが、そこはやっぱり寒くてなかなか着替える気にならない。これがもし自主トレだったら着替え ずダベって終わりになってしまいます。今回は、先日取り寄せた冬用のアンダーアーマーを着込みました。夏用と違って、裏地に起毛があって肌触りが暖かく、 着心地は抜群でした。


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一年で一番寒いこの時期
トランポのフロントガラスにうっすら霜が降りてました




■目線の問題

   先生が到着して、受け付けを済ませたあと(今年からスポーツ障害保険が導入されました。自分は申込みを忘れてたのですが、ちゃんと登録されてましたw)、パドックでフォームのチェックから。
   一等最初に言われたのは、バイクに乗ってハンドルグリップ握って、フォームを作った時に、身体の左右で均等に支えてたのではダメなんだ、という事。そういう事してる人は、大体アクセルを握ってる右側の腕や手にすごい力が掛かってて、アクセル操作がしにくい、という事でした。言われてみれば確かにその通りです。ガチガチに固くてアクセルが動かない、2〜3ミリの調整なんて全然出来てません。バイクの上で身体を支える度合いは、左側で8〜9割なのだそうです。実際、フォームのチェックでそれをやってみると、右手は自由に動かせます。
   続いて言われたのが、目線の問題。まず、アクセル開けられない人はフェンダーの先の手前ばかり見てる、との事。そう言えば、前にもその様な事を言われたなー、と思いつつ、実際にはそうなってると思いました。視線は先見て、手前見て、中間見て、という風にして、どの程度アクセル開けて、どこでオフにするか、見通せれば開けれる、という事です。今回はそれに加えて、直線からコーナーに移る際、ラインを目線で追うのではなく、スパッと切り換える必要があると習いました。ジャンプの場合も同様で、行き先を目線で追うのではなく、踏み切ったら視線は飛んでいく空中を見なければならない、との事。そういえば、自分はずっと地面を追っていた様な気がします。

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みんな揃ってフォームのチェック
身体の固め方、目線の取り方など習ってます


■南コースでウォーミングアップ

   ではウォーミングアップ、という事で南コースへ。今回はドライコンディションという事で、タイヤの空気圧は前8後7にしましたが、それでも以前はうっかりすると滑りそうで怖かったものです。実際、今回も走り始めは、久しぶりで感覚が戻らなくてフラフラしてました。
   ようやく調子が戻ってきたので、パドックで習った事に注意してやってみましたが、上体の左側で身体を支えるというのは、頭で理解できても実際にはなかなか難しくて、どうしてもアクセルグリップ握ってる右手に力は入ってしまう。注意してもそうなってしまうので、こりゃ大変だと感じました。
   目線の方は、確かに切り換える事でコーナーを曲がっていくのがすごく楽になって来ました。何というか、目線を切り換える事で身体の動きもそれに合わせて切り替わる様な感じがしました。また、ジャンプも見える世界が違うというか、視野が広がって見えます。先生曰く、目線と身体の動きは別なんだそうで、これも2回線なのだそうです。
   南コースでは、ハンドルをなるべく切らないコーナーの曲がり方もお復習い。進入の時はハンドルを切らず、立ち上がりの時に少し切る程度。それもアウト側にはらんで行く時は、やはりほとんど切らない。その方が立ち上がりの加速がスムーズにいきます。

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ちょっと走っただけで砂埃が立つほどのドライコンディション
バイク洗わずに済みましたw




■中級コースで理解

   いつもの様にランチ樹林のお弁当食べて、今回はかなり眠かったのでトランポの助手席でまたも仮眠。日帰りの時は、帰りの道中で殺人的睡魔に襲われるので、寸暇を惜しんで寝ますw この時期は陽が落ちるのが早いので、1330時には練習再開。初級中級コースへ向かいました。
   初級中級コースもカラカラに乾いてて、走りやすそうな感じです。まずは初級コースの尖ったコブを通過して、挙動を身体に思い出させたあと、中級コースへ。とにかく今回はかなり乾いてグリップしやすいので、バンクを降りつつアクセルを2〜3ミリで調整して、降りきる前に一気に開けて、ギャップはフロントを浮かす様にリア加重で通過。ハンドルを極力切らずにタイトターンを回って、一つ目のコブの手前は路面が掘れて不安定なので、一つ目は軽く飛んで、二つ目で思いっきり飛ぶ様にしました。
   ここでも午前に言われた目線を気を付ける様にして飛んだのですが、以前なら目一杯頑張って飛んでた距離が、今回は別にそんなに頑張らなくても飛べる感じになっていました。やはり地面ばかり追っていると、あまり距離は稼げない様です。もちろん、踏み切りの瞬間に視線を空中に変えるというのは、感覚的には最初は怖いのですが、いきなりガバっとは飛ばないので、徐々に慣れていく様にしないとな、という感じで頑張りました。

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今回のお弁当。左上のきんぴらゴボウはお残しです
ダイエットのため、半分くらいにしといた方がいいかなぁ


■残った最後の課題

   そして最後に本コースで実走行。1周目はコース確認のためゆっくり走って、2周目から徐々にピッチを上げていきました。習った事を頭に置きつつ走った訳ですが、「あれ?ちょっと簡単になった?」と思ったほど、前よりも苦手意識なく走れました。先生にその事を言うと、「じゃぁ、次は7〜8割くらいで走って」と言われました。……今のでも8割くらいでした、とは口が裂けても言えませんw
   そこで意を決して、第2走に入ったのですが、先生から言われたのは「元気ないねぇ〜〜〜」……まぁ、そう言われたらそうなんですけどねぇ。確かに。スムーズである事には違いないんですけど、スピード感がないです。特にコーナーで。アクセル開けようにも、なんかコースアウトしそうな感じで開かないんですね。もちろん、直線とかでは開ける様にしてるし、また開けてるつもりなんですけど、開いてないという事なんでしょう。
   そこで、先生から色々アドバイスを貰いながら、何度も何度もチャレンジしたのですが、全然上手く行かないし、疲れてくるしで、ダメだこりゃ、って感じ。焦れば焦るほど、シフトミスしたり、バランス崩して転けそうになったりで、余計タイムが落ちていく。というか、前に2分で走ってたのが、どうして10秒落ちになったりするのか、全然訳判らん状態でした。
   最後に先生から言われたのは、「アクセル開度2ミリで一旦切って、一気に15ミリまで開ける」という事でした。やるだけやってみましたが、多少、エンジンの回転の上がりが良くなったのを確認するのが精一杯で、それ以上はノックアウト。頭で判っても身体の方が実行してくれない状態で今回のスクールを終えました。

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今年から欄外ですw
これがグルグル回りを回らないウチに、課題をマスターしたいですね


■訓練不足のまま

■自分の走りを見直した
   今回も本コースを走る時にGoPro HD2を付けて走りました。こんな鈍くさい走りを録画しても、とは思わないでもないですが、自分の走りを後で見て反省するためにも、恥を忍んで録画した、という感じです。
   あとで見てみて感じたのは、とかくダラダラコーナーがスムーズさに欠けて遅いな、という事でした。具体的には、コースインした後の下りの3段の後のコーナー、a-かぁ坂に向かうコーナー、三日月コースと長靴コーナー、ビッグジャンプの後の直線からテーブルトップに向かうコーナー。全部遅いと感じました。ここがスムーズになるだけで、10秒タイムが縮まるのではないでしょうか。
   あと、確かにエンジンの回転がずっと低い。先生曰く2000回転くらいでしょ、という事ですが、そんな感じです。しかし、感覚的にじゃぁ1万回転で走れと言われたら、ぶっ飛びそうな気がします。ここら辺がアクセル開度とエンジンの回転数、そして車速が連動してる「アクセル呪縛」というやつなのかもしれません。次回は、1速もしくは2速くらいで、どうやってもぶっ飛ばない(その代わり加減速Gはめっちゃ食らう)走り方で、おもくそアクセルを一気に開けれるやり方をやってみようと思います。